Terve!
こんにちは、ロニーです。
昨年、門学についての記事を一つ書きましたが、気になってる点について少し深掘りして考察してみます。
門学とは何か、については以前の記事を読んで頂ければと思います。
(過去記事)人間の資質を表す「門学」について
僕には課題があります。
人生のミッションとして、
例えば「森に生きる」や「旅をして生きる」などがあります。
他にもいくつかありますが、
これら課題を達成するためには、今の自分から進化していかなければなりません。
そのためには、
自分には何が向いているのか、
自分を最も活かせるのはどんな職種・働き方なのか、
といったことを知っておくことが大事になってきます。
それを知るためのツールとして使えるのが門学(のよう)です。
ただ、自分の門=特性を知るだけではなく、
社会が求める門=特性がなんなのか、
ということも同時に考えていかなければなりません。
自分の特性を生かせる職業、職種、職場、職務が、どれくらいの割合で存在するのか、
そのポジションに就く難易度はどの程度高いのか、
といったことを考慮しないと戦略を立てにくいですし、
組織において人を率いる場合などには、
ポジションごとに求められる特性を知った上で、
担当する人の特性との相性も考えないといけないからです。
今回は、「社会が求める門=特性」と「自分の門=特性」の関係性を考察してきます。
- 「やりたいこと×得意なこと×社会が求めていること」が大きな成果を生む
- 社会の全ての人における門の割合
- 複数の特性を持っている人が多ければ社会はうまくいく
- 職業が求める特性と自分の門が一致する確率
- 社会が求める特性としての「門」
以上のテーマについて今回は書いていきます。
では行ってみましょう。
「やりたいこと×得意なこと×社会が求めていること」が大きな成果を生む
仕事は、
「自分がやりたいこと」と
「自分が得意なこと」と
「社会が求めていること」
が重なる部分でこそ、大きく成功できます。
自分がいかにやりたくて得意でも、社会が求めていなければ稼ぎにならない。
自分がやりたくて社会が求めていても、スキルや実力がなければ、これもまた稼ぎにならない。
自分が得意で、社会が求めていることであっても、
自分が楽しんでやれなければ、大きなパフォーマンスは出せないですし、人生を費やすにはもったいない。
この3つの要素の集合が重なる範囲が、
大きな成功を収められるジャンルということになります。
自分がやりたいことは、
自分が好きなこと、熱中できることなどを洗い出せば見えてきます。
社会が求めていることは、
求人情報やニュース、新聞などを眺めると見えてきます。
組織内であれば、上司が求める成果や社内の評価基準などから見えてきます。
問題になってくるのが、
自分の得意なことは何か、ということ。
自分にとって当たり前であることは、自分基準であるがゆえに、得意であると気づかないものだったりします。
周囲の人と比較して高いパフォーマンスを出せる事柄であるとか、
自分の尊敬する人や自分より仕事ができる人が出来ないことが出来るだとか、
は分かりやすい物差しになります。
ただ、他の人と比べて何も得意なことがない、
目立ったスキルがない、という人は多いかと思います。
僕はそうです。
例えばドラムは叩けるけど、他のドラマーと比べたら普通です。
ITは詳しいけど、ITエンジニア全体から見たらまだペーペーです。
得意料理もあるけれど、店を出せるレベルではないですし、ムラもあります。
「自分に向いている仕事はあるのだろうか?」
「自分が大きく成功できるものが、発揮できていないだけで実は他にあるんじゃないだろか?」
やっぱり気になってしまいますよね。
そんなことを昔悩んでいた時に知ったのが、門学でした。
門学では、全ての人は生まれながらに10種類の素質のいずれかを持っている、としています。
そしてそれが、陰陽を意味する「陽」と「月」の2種と、
傾向を示す「立」「創」「財」「官」「修」の5種を掛け合わせた、10種類の門です。
社会の全ての人における門の割合
全ての人が10種類の門=特性のいずれかを持つとした場合、
どういう分布になるのでしょうか。
仮に複数の特性を持ち合わせているケースもあるとした場合、
分布図にマッピングするのは困難になります。
1人が持つ特性が1種類、または複数持っていてもメインは1つだけ、と言える場合は、
特定の母集団を門ごとに振り分けて、その割合を確認できますが、
1人が複数を高いレベルで持ち合わせているケースが含まれる場合、
割合が均等に導き出せなくなります。
門には「特級」と呼ばれる、ある門に特化した特性を持つ人がいるそうです。
ということは、特化している人もいれば、
特化していない、つまり複数の特性を持っている人もいるということになります。
となれば、綺麗に割合を導き出すのは難しそうです。
複数の特性を持っている人が多ければ社会はうまくいく
門の割合が、仮に人類に均等に10種類に振り分けられていれば分かりやすいですが、
それはそれで逆に大変な側面も出てきそうです。
クリエイタータイプの創門や、
役人タイプの官門、
戦略家タイプの財門などは社会に多く必要とされる反面、
例えばリーダータイプの立門が5人に1人もいると、
諍いが増えるのではないでしょうか。
リーダータイプは、他の人に指図されたり、命令されたりするのを嫌うからです。
また研究者タイプの修門も、
マネタイズに向いていないため価値を生み出すまでの時間が長く、
資本主義の傾向が強い社会では人数を多く抱えると不利になってしまいます。
創門も協調性に欠けるきらいがあるため、
大勢抱えると組織の維持が困難でしょう。
フリーランスが活躍できるコミュニティの中では多く抱えられますが、
締め付けが強いコミュニティ内では苦しい思いをするでしょう。
組織において管理職となる人には、
部下を率いる立門要素と、
上司や経営陣に使える官門要素の両方を備える必要があります。
管理職が営業活動を兼ねたり、マーケティングを兼ねる場合には財門要素も求められるでしょう。
また例えば教員を考えてみると、
生徒を統率する立門要素、
学問を体系的に理解する修門要素、
人に分かりやすく物事を伝えたり、生徒の特性や人間関係を見抜くための財門要素、
さらには学校のカリキュラムや教育委員会の意向に従ったり書類をまとめたりする官門の要素まで求められます。
しかも生徒に慕われるのは、
一芸を持っていたり奔放な性格を持った創門タイプであったりもするわけです。
(カリスマ性を持つ立門タイプなら同様に慕われるでしょう。)
教員として最大限に活躍できるのは、
オールマイティに門の特性を備えた人でなければいけなそうです。
こう考えると、
複数の特性を持っている人が多くいる方が社会はうまく回ることになります。
そうでない場合は、
「向いてないけどやらなければならない」仕事に従事する人が多く現れるため、
社会の効率が悪くなります。
現状、社会が破綻せず回っているのは、
複数の特性を持つ人が多くいるから、と捉えることができます。
同時に、自分の特性と一致していなくても仕事はできるし生きていけるとも捉えられます。
全く逆に、現代において自己実現を成し遂げられなかったり、
仕事で活躍で来ている人が少なかったり、
どの国も様々な社会問題を抱えているのは、
複数の特性を持っている人が少ないからかもしれませんし、
特性と職業のミスマッチが酷いから、と捉えることもできます。
どちらかというと、複数の特性を持っている人は少なくない、
また、職業特性に合致した門を備えていなくても、そこそこ仕事は出来る、
その上で、特性と職業のミスマッチが多く生じている、
と考える方が自然だと思います。
職業が求める特性と自分の門が一致する確率
社会が求める特性は時代や地域によって変わると考えられますが、
そもそも多くの人は自分の特性が何なのかはわからない状態で仕事に就きます。
これでは構造的にミスマッチが生じるのが当たり前です。
自分の門と、特定の特性が求められる職業が一致する確率を求めてみましょう。
例えばこれは、10種類の門を書いたカードを10人に配り、
さらに10種類の職業を書いたカードを1枚ずつランダムに配って、それが一致することと同じように考えられます。
10種類の職業は10種類の門にそれぞれ該当するとしましょう。
10×10の全組み合わせのうち、同じ種類の門が一致するのは10個あることになるので、
確率は、
10/100 = 1/10 ということになります。
(正直言うと数学得意じゃないので考え方間違ってたらご指摘ください!)
これはつまり、10分の1の確率でしか社会で活躍できないことになってしまいます。
至極単純に計算して、1/10前後しか成功できないのであれば、
社会の損失はかなり大きそうです。
実際には、人は自分が意識的であろうと無意識的であろうと、
自分が向いている仕事、自分が好きな仕事を選ぶため、
その確率は高くなる傾向があるでしょうし、
複数の特性を持っている人がいるのであれば、100%ではなくとも成果を出せる人の割合は高くなります。
ただ依然として、偶然、特性と職業が合致する可能性は高くはありません。
自分の門に一致した職業・職務に就くには、運要素も強い、ということです。
社会が求める特性としての「門」
単に「自分が、自分の特性に合った職業に就く」のを目的とするのであれば、
自分の特性を導き出すだけで成功の可能性を高められますが、
社会全体を向上させていくというマクロ視点に立つ場合は、
まず社会における「複数の特性を高度に備えないと務まらない仕事」を洗い出し、
その職業に従事する人が多く必要な場合(教員など)は、因数分解して分業させるようにする必要性があるでしょう。
具体例でいえばクラスの担当教員が数学も国語も図工も体育も教えるのは止める、
教員が書類作成や部活顧問や資材発注業務もやるのは止める、といった具合です。
また僕が働いているIT業界でいえば、
技術を突き詰めたいITエンジニアに、営業業務や管理業務やパワポ資料作成のような、
別の特性が求められる業務をあれこれやらせない、といったことも必要です。
本人が自分の特性を見極めるために色々挑戦したいのであればやるべきですし、
一通りの業務は知っておくのが大事ではありますが、
向いてない仕事を”やらされて”、高い成果を求められるのは過酷でしょう。
その先に幸せがあるとは考えにくい。
自分が複数の人を採用、指導、配置するような立ち位置にいる場合は、
その組織内ではどの特性を持つ人がどの程度必要なのか、
といったことをざっくりとでも把握して、適切にアサイン(配役)していくことが求められると思います。
おわりに
今回は、社会が求める門と、個人の門との関係性について考察してみました。
ここでは門を取りあげていますが、
企業組織では、エニアグラムだとかストレングスファインダーという観点でその人の特性を導き出す手助けをしています。
ツールはいろいろとありますが、
自分の特性を知ることと、
職業が求める特性を知ることは、両方そろって初めて効果があると考えられます。
何らかのものさしで、自分が所属している組織、コミュニティにおけるポジションが求める特性がなんなのかを考えてみることは、
職場環境や人間関係を改善していく上で有益でしょう。
つらつらと考察した内容を書き記したので今回の記事のテーマが若干散らかってしまいました。
門に関しては、
「どのようにして個人の特性を判別するのか」という根源部分がブラックボックスであるため、
場合分けによる分岐が大きく、ふわっとした論考にならざるを得ないのが悩ましいところです。
人間の心理や性質、相性といったテーマは複雑ですね。
今回は以上!
Heihei!
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