2019年1月4日(金)
USA Washington D.C. 〜 Pittsburgh
アメリカ ワシントンD.C. 〜 ピッツバーグ
「あ”あ”あ”あ”ぁ。」
こりゃ風邪ひいたなぁ。
喉がイガイガする。
痛くはないけど、間違いなく炎症起こしてるなぁ。
早く起き出したかったけど、養生を兼ねて起きるのを1時間遅らせて身体を休めた。
このホステルの面白いサービス。
それがこの、手作りパンケーキの朝食！
アニメが好きで、昔日本人の彼女もいたという陽気な黒人スタッフさんが笑いを取りながらどんどん焼いてくれる。
小さいパンケーキが次々に焼きあがるから好きなだけ食べられるんだけど、
起きてくるほかの客も同様にやってくるから席を空けなきゃなんない。
7枚くらい食べたところで席を立った。
ロビーでコーヒーを飲みながら話が盛り上がって長く話し込んでしまった。
面白いメンバー。
ゲームが大好きで、プロゲーマーの大会を見にやってきたというブラジル人の男。
キャプテン翼の熱狂的なファンだというこれまたブラジル人のおっちゃん。
ニューヨークのあのヒドイBudget Hostelで同じ日に泊まってた顔見知りのロシア人の兄さん。偶然ここで再開。
日系ブラジルで、今東京に住んでるという楽天社員のエンジニアさんなど。
アメリカ人とブラジル人の、日本のアニメ・マンガ・ゲームに対する盛り上がりがスッゴイ。
「クラナドのアニメを見たんだけど、なんなんだあれは！可愛いキャラクターが出てきて、ポップにストーリーが進んでワクワクときめいてたのに、進むにつれてだんだんとダークになってくんだぜ！見ててうわあああって叫んじゃったよもう！」
ドラゴンボール、デジモン、ポケモン、ナルト、ワンピースあたりはみんな見てるし、BLEACH、幽遊白書、ハンターハンター、デスノートと話題が進んで、聖闘士星矢やレイアースまで出てきたから俺がお手上げになっちまった。
みんな詳しいなぁ。
急いでシャワーを浴びてチェックアウトを済ませた。
バスまでそんなに時間がない。
急いで外を見に行こー！
ワシントンは、ナショナルモールって広い公園があって、
その周りに有名なリンカーン記念堂と連邦議会庁舎、ホワイトハウスなどがまとまっている。
このナショナルモールをジョギングするぞーって思ってたのに、
思いのほか風邪で身体が重くなってしまってたから諦めざるを得なかった。
ジョギングシューズも日本から持って出てきたのだけど、あまりに荷物が多かったからヘルシンキに置いてきてしまってる。
ノルウェーでアングンおばさんがくれたこのシューズは走るのには不向きなんだよな。
高いオベリスク！
ワシントン記念塔という名前だそう。
これ、アメイジング・スパイダーマンでピーターが同級生を助けたやつううう！！！
も、燃えるううう！！！
柵がしてあって近くには寄れないんですね。
リンカーン記念堂前のリフレクティングプール！
ここの前で走りたかったのだ！！
キャプテン・アメリカの2作目、ウィンターソルジャーで、
キャプテンがファルコンを周回遅れにするスピードで走り込みしてたシーン！！！
「ハーフマラソンで30分切るんじゃないか？」
「いやもっと短いよ」
って言いたいいい！！！
階段を上ると、この、超有名なリンカーン像。
南北戦争を終わらせて統一させ、初代大統領を務めたリンカーン。
厳しい表情で前を見つめるその顔は、かなり痩せ気味だ。
そんなに歳いっていたのだっけ。
今のアメリカの姿は、リンカーンが目指した国になっているのかな。
そこからまた少し歩いて、続けて見たのは、
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師。
黒人の市民権運動に尽力し、最終的に暗殺されてしまった人。
それでもその働きは大きな影響を残した。
まごう事なき、偉人のひとりだ。
広大な公園をさらに歩いて回っていく。
スミソニアン博物館は複数あるらしく、これはその本部。
お城のよう。
酢味噌おおおお！！！！
チクショーーー見たかったあああああ！！！！
いつかまたリベンジに来ないとな。
春に来れたらいいな。
遠くに見えるあれは連邦議会庁舎。
アレ、ホワイトハウスはどこだ？
と地図を見たら、オベリスクの近くだった。
うわっ、もう結構歩いてきてしまったよ！！
もう戻れんなぁ。
ホステルに向かって戻る途中でお昼ご飯にした。
チポトレっていう下ネタにしか聞こえないメキシカンフードのお店をチョイス。
あ、たしかこれ金丸さんの奥さんの神田さんが好きだって言ってたとこだー。
タコスとかいくつかあるベースと肉を選んでトッピングしてってもらう仕組みみたい。
約8ドルと少し高いけど、肉と野菜が両方とれてバランスいいし、風邪の体には栄養が必要だもんな。
ちょっと奮発だ。
ボウルってのがライスボウルらしい。
ブラウンライスにチキン、豆、ソース、野菜をオススメされるがままに入れてもらう。
なぜかアボカドをスルーしたから、アボカドも欲しいですって入れてもらったのだけど、お会計のレシートを見たらアボカドは別料金だった。
ガカモレっていうもので、2.50ドルもする。
合計で税込11ドルもいってしまった。
ぬおおお高ぇ！！
味は予想通りだったけど、結構美味しい。
米はやっばりうまいなぁ。
米、チキン、トマト、煮豆、アボカド…
不味いわけがないぜ！
ホステルは15:00までは荷物を無料で置かせてもらえるけど、それ以降だと10ドル払わないといけない。
幸い15:00で回収してバスの出る駅に向かうのでちょうどいい。
「コレデオワリカ！」
「気をつけてイッテラッシャイ！」
と、日本語が堪能なその黒人スタッフさんが見送ってくれた。
デュオ・ホステル、めっちゃ良いところだったな！！
これはまた来たい！！
遠いけど駅まで歩いて行った。
駅のスタバでコーヒーを調達して、メガバスの乗り場へ移動だ。
昨日来た時も同じところだったし、グーグルマップに自動でチェックがされてたから迷わずいけた。
アメリカ、今のところバス移動はラクに進んでるな。
確認メールの予約番号を見せるだけでいいのでチェックインもカンタン。
座り心地が良くて快適なメガバスに乗り込んだ。
電源付き、かなり弱いけどWi-Fiもある。
ピッツバーグまで35ドル。
16:15にスタートして、音楽を聴きながら移動すること4時間、途中で休憩が入った。
トイレ済ませて、夕飯にソーセージを買った。
2本で3ドル、トッピング自由。
トマトとザワークラウトを山盛りにした。
イヤッホーイ(^O^)
味は、ちょっと水っぽい感じ。
夜22:30くらいに到着した。
少し遅れてる。
フリーWi-Fiを拾って、ここピッツバーグでお世話になるジャネットにメッセージを送った。
事前に到着予定時刻を連絡していたからすぐに会えた。
「ひさしぶりー！！」
「ロニー！よくきたね！旅なんてすごいよー。寒いでしょ？さぁ車に乗って。荷物は後ろに積んじゃいましょう。」
色白で、目鼻立ちがくっきりしているジャネット。
穏やかで優しくて、知的な言葉の選び方をする。
ご主人のロンが運転する車に乗り込んでバスターミナルを出発した。
えーと、4年前になるのかな。
会社の研修と慰安旅行をかねてハワイに行った。
その時に会ったきりだ。
ジャネットは俺が辞めた会社の代表の、確か従姉妹にあたる人。
俺は会社を退任してしまったので直接的な縁は切れてしまったけれど、知り合いの知り合いも、一度会えば友達さ。
彼らの家まで車で1時間もかからない。
中心地から少し離れた住宅街に止まった。
家に入ると、前に合った時よりとても大きくなった娘さんのジェニーと、にぎやかな猫たちが迎えてくれた。
「あはは、ヒゲすごいね(笑)旅人みたい！どれくらいここに滞在する予定なの？」
7日か8日くらいに出られたらいいなと思ってるけど、少し風邪気味なんだよね…
「それなら治るまでいてくれていいのよ。長旅でしょ。休んでいって」
ありがたすぎる(>_<)！！
「お腹空いてない？軽食で良ければちょっと食べたら。ジェニーと一緒に作ったピエロギがあるから温めるわよ」
手作りピエロギ！やったー！
ロシア料理なんて作れるの？
「うちはポーランドの血筋が入っているの。それで昔から家でピエロギをよく作ってるのよ」
へー！
ジャネットには日本の血筋も入っている。
アメリカって感じだ。
俺はフィンランドとのハーフだけど、母方の曾爺さんあたりにはロシアとかドイツの血筋が入ってると聞いた。
日本では混血って、小学校の時ほどではないにしろやはり珍しい。
アメリカでは混血なんて当たり前すぎて、さらに移民とか在留外国人とか旅行者までいるからもはや人種にこだわることすらないに違いない。
ピエロギうまい。
もちもちしてる。
すでに時間も遅い。
ロンがどこからかキャンプ用の組み立てベッドを持ってきてくれた。
組み立てにえらい力がいるけど、その分安定感がある。
「旅の話とかここでしたいこと、いろいろ聞きたいけどそれはまた明日ね(笑)」
久々の、家、感。
みんなにおやすみを言って布団を被ったらすぐに寝落ちた。
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