八丈島でITで働く、リサーチ旅 vol.3

Moi!
こんにちは、ロニーです。

今回は7月末から8月頭にかけての八丈島訪問の第3話です。

高校時代の友人と会って島の社会的課題への挑戦などが聞けて、
とても充実した1日になりました。

それでは行ってみましょう。

八丈島でITで働く、リサーチ旅 vol.3

八丈プラザ公園キャンプ場で素泊まりしてみた

懸念していた雨も強風もなく、穏やかな夜でした。

照明があるおかげで、夜遅くでもテントを張るのには困らなかったけれど、
逆に夜通しテントを透かして明るい光が差し込んできてしまうのがちょっと難点かもしれません。

僕はうまいことビロウの木の影にかかるようにテントを張ったので、多少は照明を防げました。

キャンプ場から見る三原山

広大なキャンプ場が貸し切り!

炊事場でBBQをする場合などは別途申請が必要です。
僕は今回はただの素泊まり。

立派な滑り台とトイレがあります。

遠くに見える滑り台

友人ヨシミツは、
「島なら底土キャンプ場とか海のそばにもキャンプ場があるのに、わざわざこんなとこ誰も使わんだろ」という。

僕昔、旅の時にトルコのデムレとかスウェーデンのイェーテボリでビーチ沿いのテント泊をしたことがあるけど、海沿いって意外に波音がうるさかったり、海風強かったりして快適じゃないんですよね。

少なくとも僕は苦手。

あと底土キャンプ場って蚊が多いイメージ。

こっちは手入れされ過ぎてしまってて自然感は薄いけど、快適と言えば快適です。

自撮り

テーブルに広げた食材

朝ごはん。
Pamonの明日葉バゲットに、あめのもりで買った生ハムとチーズを一緒に頂きます。

最高!明日葉バゲットとチーズ組み合わせめっちゃいい。
くるみパンもメロンパンもとても美味しい。

 

キャンプ場を使う上で、一点だけ注意!

舟山レンタカーで車を借りた際に、
キャンプする場合はお貸しできないんですよ…」と言われていました。

というのも以前、キャンプをされたお客さんでレンタカーを利用された際に、
細かい芝生くずのような葉っぱが車内のマットにいっぱいくっついてしまってて、
掃除機で取り除けなくて手作業で掃除するのにかなり苦労されたそうだからです。

キャンプ場で歩いてみると、確かに靴の底とかに細かい葉っぱが付きますね。

この日はそこまででもなかったのですが、
秋~冬の時期の芝刈り後はかなりくっつくんじゃないかな。

事前にそういった事情をお伺いしていたので、
車に乗る前に、荷物類や靴底は念入りにはたきました。

要注意です!

お寺とお店と本屋さん

薬師寺

キャンプ場のすぐ近くに、薬師寺があります。
目がよくなるご利益があるとされる水が飲める場所。学生時代に何度か来たことあります。
近くに車を寄せて覗いてみました。

薬師寺の鳥居

台風被害はなさそうだけど、水は完全に干上がってますね。
昔からなのか、今回の台風影響だったのか。

喫茶凪

喫茶凪に寄ってみました。

閉めきられた正面の窓

が、各種公式情報ではやってるはずなのですが、開店してませんでした。
こういうとこ大事なんですけどね。情報きちんと告知すること。

僕マジでしょっちゅう引き当てます。

初めてのお店は、事前調査しておかないとかなり高確率で休店日引き当てるし、
休みではないことや営業時間を調べて行っても、臨時休業とか、告知なしの休みにぶつかります。
悔しい。

ジャージーカフェ

この旅にて3回目の利用。
スーパーあさぬまの左に隣接している小さなカフェです。

ここ、立地もいいし、美味しいし、雰囲気もいいからついつい利用しちゃいます。

電源あり、WiFiあり、八丈牛乳あり。

難点と言えば、混んでいて満席のことがあること、
八丈牛乳が売り切れてることが多いこと、
あとはエアコンが強めなことくらいでしょうか。

コーヒーと牛乳

ジャージーカフェの看板

八丈書房

島には本屋が、2店舗あります。

専業としては三根地区に「八丈書房」があり、
大賀郷には「大志堂」があります。太子堂は文房具屋としての面が大きいですね。

僕は昔は三根に住んでいたので、毎日のように八丈書房に通っていました。

八丈書房にあるIT関連書籍をチェックしたい。
そう思ってフラッと寄ってみました。

笹本さんなど、昔からの店員さん達がいて、気持ちが一瞬で高校時代にトリップする感覚。

「わー!大人になったね~~~。でも前来た時もそうだけど、雰囲気変わらないねぇ」と驚かれました。

いやぁすっかりオッサンですよ~。
前回来たのが9年前で20代、今回は30代か。時の流れの速さよ。

平積みのIT系の書籍

ITの本のコーナー。
SNSマーケティングと、AI活用系の本が結構あります。
一方で、IT専門書籍は皆無。

MSオフィス操作系のムック本と、あとIPA関連の資格向けテキストは割は揃ってますね。

Photoshopなどの画像作成・編集系とか、
絵の描き方、イラストの描き方形の本は逆に結構充実しています。

ふむふむ。需要が見えてくる。

TENNEIなどから聞いていたように、
XやInstagramを公式サイトとして使っている小売・サービス店が多いということにもつながってきそう。

また自分の中学・高校時代を振り返っても、
絵を描いてる友達は多かったので、素材・コンテンツ作成をする人は多いのでしょう。

あとビジネス書関連がほぼゼロだったのは驚きました。

都内の本屋だったらそれが一番の目玉として店頭に並んでいる、各種ビジネス書。
それが棚すらないというのは凄いですね。

考えてみると、ビジネス書はいくつかに大別できます。

(※分類方法は色々あるけど、以下は僕なりの区分です)

  • マインド系:『人を動かす』、『生き方 』、『DIE WITH ZERO』など
  • 実践・ノウハウ系:『ブルーオーシャン戦略』、『アウトプット大全』、『マネジメント』など
  • 生産性向上系:『七つの習慣』、『メモの魔力』、『ISSUEからはじめよ』など
  • 教養・ビジネス教養系:『FACTFULNESS』、『ビジョナリーカンパニー』、『サピエンス全史』など

本土でこれらが良く売れるのは、
組織で正社員として働いたり、起業・経営したりする人・機会が多いからでしょう。

しかし島でも、マインド系や教養系は普遍性が特に高いので場所を問わないはずだし、
生産性向上はローカルな小売やサービス業でも役立つ面は大いにあります。

ではなぜ置いてないのか。

仮説としては、

  1. 競争原理が低いから
  2. 古典やベストセラーは図書館などで借りられるから
  3. 単にAmazonなどで直接買えるから

あたりでしょうか。

本土では出世競争やノルマ獲得、他社競合、就活など様々なシーンで、
生産性を上げる圧力がかかります。

上記のようなビジネス書を読んでいるか否かで、
競争力が全く変わって来るので、必須科目的に買う人が増えるのだ。

店員さんに尋ねてみたら、
島内でも実際Amazonで買う人はかなり多いとのこと。
書店の売り上げの悩みは、多分全国共通なのでしょう。

また友人が宅配業やってるので聞いたが、
自分の仕事量はAmazonのキャンペーン次第なのだそうだ。
ブラックフライデーみたいなAmazonの安売りキャンペーンが開始すると激務になる。
休暇タイミングも左右される。

この話からも、島内でもAmazon利用者がかなり多いことが分かります。

 

技術書は鮮度が重要なので、図書館や中古だと欲しいバージョンがなかったりします。

なので買うメリットは大いにあるのですが、
島内ではそもそもシステム開発やプログラミング学習をする人の母数があまりに少ないので、
置いても売れないのだろうと推測できます。

書店を擁護するようですが、
昔僕がハリーポッターの新刊を予約注文していたように、
欲しい本があれば取り寄せ注文も可能です。

今はAmazonはあるけど、書店員さんに欲しい本について相談して買うというのも、
新しい発見があるのでお勧めです。

裏見ヶ滝、裏見ヶ滝温泉への台風の影響

さて坂上へやってきました!

僕の大好きな裏見ヶ滝。
裏見ヶ滝の遊歩道は、10分~15分くらいの散策路です。
森の奥の滝の裏を通って、ぐるっと回って帰って来るルート。

しかしこちらも例によって昨年末の台風で大きな被害を受けてしまいました。

通行止めの看板

滝までは普通に歩いていけます。もしかしたらここだけ整備を速く終わらせたのかもしれません。
滝の前には立ち入り禁止の立て札がありました。

裏見ヶ滝

倒木の関係で道が寸断されていて、それより先に行けないんだそう。
文字で言われなくとも、その先を見ると分かります。
道が消えてるんです。

がけ崩れの様子

道の先には、以前だったら吊り橋のような小さな橋があったのですが、それも完全に落ちていました。
いやあ痛々しい。

入り組んだ倒木と見えない橋

これは復元するのはかなり大変だと思います。
例えば山肌を、山崩れしないように固めたり、木を取り除いたりすることはできるでしょう。
しかしあまり人工的にやってしまうと、
裏見ヶ滝遊歩道の良さ、大自然らしさが失われてしまいます。

またそもそも、修繕するには器具の類が必要ですが、構造上ここは重機が入れません。

人の手で行うとなると、気が遠くなるようなボリュームです。

またいつ台風などが来て崖が崩れて来るかもわからないとなると、安全確保もかなり重要。

生活に直結するインフラ側の補修を優先することを考えても、
1年やそこらで直りそうもなさそうだなと思いました。

もし僕が住んでいれば、毎日枝の1本、石の1個でも動かして、
微力ながら少しずつでも改善させていきたいところだが、果たして力になれるんだろうか。

消えた橋

さて戻ってきて、裏見ヶ滝温泉。

こちらは台風被害はほとんどなかったのですが、
タイミング悪くポンプ故障が続いていて、使用不可となっていました。

これに関しては詳細な情報がないので何とも言えません。
老朽化なのか、台風による間接的影響なのか。
すぐ直せないのは直す人材不足なのか、資材不足なのか、資金不足なのか。

地元民にも観光客にも人気の注目スポットなので、早期の復旧が望まれます。

裏見ヶ滝温泉前のフェンス

足湯きらめきに行ってみよう

今まで一度も来れてなかった足湯きらめきにやってきました。

裏見ヶ滝温泉の前の道路を、そのまま海の方まで降りて行くと足湯きらめきに出ます。

足湯と海景色

こちらは以前は天蓋があったそうなのですが、
台風によって屋根が飛ばされてしまったため、青空足湯となっております。

誰かの荷物は置いてあったけど人影はなく、実質貸し切り。

貸しきりの足湯

あったか~い。

足湯に使った足

海岸の様子

4年前にコニーが車中で昼寝した藍ヶ江漁港。

コンクリートで固められた道路脇の山肌

一時停車して固められた崖を見る

末吉の憩いの場、Cafe lighthouse/スナックとうだい

やってきました、Cafe lighthouse

八丈一周道路沿いにある、こじんまりとしたスペースに、
キッチンカーと、椅子やテーブルなどの家具、そしてレコードプレイヤーといった各種雑貨が置かれています。

店内にキッチンカー

「立地ミスったかもしれん。風通らなくて暑いよね。僕夏バテしちゃった気がする。」
と、高校時代の同級のアオミが謝った。

んーん、僕としては、都心の方がよっぽど暑いから、ここにいてもほとんど暑さを感じないくらいだ。
そもそも島の気温を見ても、本土より低い。
都内だと最高気温が36℃前後なのに、こっちは最高31℃くらいしかないんだもん。
海も見えるし、超爽やか。

「暑さ対策のためにかき氷用意したから食べてって!無料だよ!」

と2台のかき氷機が夏の涼みを生み出してくれる。

かき氷

頂きます!

結構お客さんで賑わっていて、聞いてみるとほぼここ末吉の人とのこと。

地元野菜が売られていたり、今度開催される盆踊り祭りに向けてのTシャツ販売してたりと、地域色が特徴的。

お客さん達がかき氷を作って配ったりもしている。

途中では警察の方も二人やってきて、コーヒーのテイクアウトついでにかき氷食べていきました。
ほっこりシーンゲットです。

お祭りの打ち合わせや道路整備の相談など、
老若男女、色んな人がひっきりなしにやって来るのでとても忙しそう。

接客の様子

レコードプレイヤー

アナログのBGMがとてもいい

為朝凧?

台

とても濃いコーヒー。

ここでは昨日訪れた「里芋とガラパゴス」さんだけでなく、
後輩のナオキ君が焙煎している豆も岡山から仕入れているんだとか。

ひぇー、ナオキ君焙煎士になったのか!カッコいい。

ナオキ君は倉敷でmaarto coffeeというお店をやってて、
中深煎り~深煎りの豆を焙煎・販売しているそう。

僕は普段、大体コーヒー豆10gに対して18㏄の分量でコーヒーを淹れているのだけど、
Cafe lighthouseで出しているコーヒーはもっと豆の量が多い。
深煎りの豆を多く使うから、エスプレッソのようにしっかりと苦みがある濃いコーヒーになる。
こりゃアイスとかミルクに合いそうだ。

コーヒーを淹れる

島の人口を増やす

忙しい隙間を縫ってアオミが話をしにきてくれました。

僕は今回、ITエンジニアとして、島で働けないかを探りに八丈へやって来ました。

IT業界に入ってそろそろ7年になる。
先輩らと比べたらまだまだペーペーだけど、
一応即戦力として働けるくらいには経験を積んできた自負があります。

そこでこの旅では、自分のこれまでのIT経験などを島のために活かせる機会があるかどうか、
ということを、この旅で色々見聞きしてみてます。
移住するパターンと、都心に拠点を置いて関係人口として働くパターン、両面で。

 

で、例えば島における社会的な課題があったとして、
それをITという切り口で解決できる場面がないかを計る上で、どういった課題があるんだろう、
ということを考えてます。

ただ、この3日間見てきた感じだと、根本の根本を見ていくと、
物理的な壁にぶつかることが分かりました。

それは産業の元となる、資源と立地。

島の資源と言えば、これまでも、今でも、
花や観葉植物といった農業、それに漁業での海産品、そして観光資源が主として上がります。

しかし台風や温暖化の影響を受けやすいため不安定さが常に付きまとう。
当然冬には観光も農業も下火になります。

そして建材も、燃料も、普段の食べ物も、そして観光に来る人も、
本土から輸送しないといけないため、そこで大きなコストが上乗せされてしまいます。

距離が離れているために、物理的なモノの運搬にお金と時間を多く要するのが、
避けられない壁となって立ちはだかっているのです。

ITは距離をほとんどコストとしない職種なのでメリットはあるけれど、
そうなると、働き方としては、島に拠点を置きつつ、本土から仕事を得る、
という形が、現実的な落としどころになりそう。

 

そんなことに気付いたんだけど、やっぱり関係人口的にジワジワと力を高めていくしかないのかな~、
と尋ねると、アオミは考えをまとめながら、こう言った。

「そうだね。島嶼部の予算は直接の税収だけでなくて、都からのお金に多く頼っている。
人口の多い島だけが得することのないように、各島がそれぞれ特別な予算を貰えるようにはなっているけど、八丈は割と恵まれてる方だと思うよ。まぁ台風の復興に関してはまた別枠だけどね」

「僕はイベントとか教育に関わることが多いから、人に関わる目線になるんだけど。
どれだけ本気になって動ける人がいるかどうかが重要だと思うんだ。
確かに関係人口は、それはそれで大事なんだけど、
島内に拠点を置いて、そして周りの人を巻き込んで動かすくらいのキーパーソンが必要でさ。
そういう人になるためには、とにかく自分で動かないといけないんだよね。」

「理念だけじゃなくて、実際に動くことで目に留まるし、予算を取るときに説得力が出る。だから普段、イベントを企画したり、まぁ今回の盆踊りは、前回混雑しすぎた反省から告知を控えめにしているんだけど、こうして店を作ったりして、自分が動くようにしているんだ。」

 

島の議員は、3ヶ月に1度の定期的な会に参加するのが基本的な実務で、
それ以外は業務みたいなものはほとんどないみたい。
どちらかというと、各地区や各業界からの意見を拾い上げて、
町に届け、そしてその要望を解決するために予算を獲得するのが主な動きになる。

議員はみんな、元々の本業に応じて専門に差があるから、
例えば漁業に関わっている人は漁業関連の要望を、
土木建築に関わっている人はそちらの要望を、といった形でそれぞれの専門性がある。

それぞれの強みを生かして、町の活性化や、産業の各課題の解決に携わっているようです。

 

島はどんどん人が減っていて、直近を見ると、毎月平均10人以上が離島している計算になります。
島内で何をするにも、まずは人が居なければ何も動かせない。

よく採り上げられる海士町(あまちょう)は「島留学」で有名ですが、
島留学は八丈でも受け付けていて、
アオミも携わっていた島留学は、今は「親子島留学」という形で募集しています。

まだそこまで大きな実績効果が出るほどの時間が経っていないけれど、
島内の人口減少を和らげるために、色んな形での取り組みがあるみたいですね。

ただ、アオミにもお子さんが生まれたばかりだけれど、
一般的に乳幼児の子育てを考えると母親は実家が近くにあることが大きな支えになるし、
また島には産科がないこともあって、出産するのはどうしても島外になるという問題もある。

うちもコニーはもう5歳だけど、妻としては実家から離れたくない気持ちが強い。

島は子どもが伸び伸びと暮らせる環境としてはこの上ないところなのだけど、
人を増やす、という面でも難点はあるんですね。

飛行機の便数もそうだけど、ある一定ラインを超える人口数や来島数がないと、インフラコストを維持できない場面があって、そのためにも、やはり「動ける人」というのが焦点になることが分かりました。

廃校舎

廃校舎

打ち上げに参加

数日前、朝から雷がずっと鳴っていて、そのためか一時、あちこちで決済端末が島全体で使えなくなったりしたらしい。

これはヨシミツも言ってたけど、アオミのところのAirレジもエラーで使えなくなっていた。

ちょっと見せてもらったところ、特にハードウェアもソフトウェアもNWも破損はしていない様子。

ただしバージョンアップの途中で落ちた痕跡があって、
ファームウェアを更新して再起動したら普通に使えるようになりました。
壊れてなくて何より。

「話せて楽しかったよ!またね!」とアオミが手を挙げた。

 

さて、坂下方面へ戻ろう。

途中、再びふれあいの湯で入湯!

お風呂で昔大田区に住んでたけど十数年前に移住してきてこちらに住んでいるというおじさんと少し会話。

道路のカナブン

カナブンがめっちゃたくさんいて不気味!

身を食べてるクワガタとカナブン

クワガタもいた。

駐車場で簡易的に昼飯。

手に持った明日葉バゲットサンドとキュウリ

Lighthouseで買ったキュウリと一緒に明日葉バゲットサンドを頂く。うますぎ!

大潟浦園地の休憩所

大潟浦園地で夕日を見る。

 

夜になってヨシミツと再会しました。

「おそくなってごめんごめん、色々買ってきたよ。宴だ!」

ウッドデッキのテーブルに並ぶつまみ

冷ややっこに、クリームチーズを乗せたクラッカーに、生ハム、
シュウマイに、玉ねぎ天…豪華だ!

山田商店で買った、謎の「椎茸ポーター」というビールも開けてみました。

 

椎茸の香りはごくわずかだけど、確かに旨味が少しある(笑)
わざわざ800円も出して買いたいかな、というと怪しい、イロモノだ。
レモンのやつの方が美味しそうです。

 

さて、乾杯した矢先に、ヨシミツに電話がかかってきて、
何かと思えば、先日の商工会祭りの打ち上げをやっているそう。

「え、ロニー君いるの?一緒に来なよ!」

というので、打ち上げはもうほぼ終わり間近でしたが、歩いて打ち上げにお邪魔しました。

僕も高校1年のときに商工会祭りで、ヨシミツと一緒に焼きそば屋台のバイトをやっているのです。

ヨシミツの従兄弟が今年もお店をやってたみたいで、ヨシミツはお祭りの片付けを手伝ったそうだ。

その際のねぎらいと、あとやたらと文句タラタラだったことに対して「態度が悪い」とお小言も(笑)

打ち上げには商工会議所の重鎮達がみんな揃っていたので、島の産業での課題をヒアリングするには絶好すぎる場面!

だったのですが、すでにお酒も回っていて宴もたけなわだったし、
急にやってきた部外者が根掘り葉掘り聞くには不躾です。
ここでは挨拶だけにとどめました。

「昔底土に合ったレッチリの長男です」と言って「あぁ~、有ったね!行った行った。美味しかったよね」と覚えてもらえていたのは嬉しいですね。

 

打ち上げで八丈富士の火口とか植物の話を聞けました。

ビジターセンターで働いている方が、
僕が前回のブログで書いた、火口へ降りれるかどうかについて教えてくれたのです。

従兄弟も面白いことを教えて下れました。

「山頂、木で通れない道とか無かった?八丈島は、島全域が国立公園に含まれるんだよ。
だから、厳密にいえば、木1本折ったり切ったりするのも制限があるんだ。
登った時に勝手に切ってないだろうな?」

そうなの?!

聞くに、八丈は富士箱根伊豆国立公園に含まれている自然公園。

ただ、グレードが分かれているから市街地は基本的に問題ないんだけど、
八丈富士の山頂なんかは厳格な特別保護地区に入っているようです。

道が倒木で道がふさがっているとか、木が生い茂って道を閉ざしている場合などには、
きちんと許可の上で整備する必要があるんだそうだ。

へ~~、長年住んでたけど、これは知りませんでした。
サソリもどきとか、アカコッコとか、珍しい生き物もいますもんね。

商工会祭りは、都内と比較しても中々規模の大きい夏祭りです。
また手伝いたいもんですね。

お邪魔しました!

椎茸ポーター

地熱発電の話

さてヨシミツ宅に泊めてもらい、翌日。

1便で東京へ帰宅です。

仕事に行くヨシミツを見送り、車で底土港へ。

少し海を見たのち、レンタカーに給油。

いつものように護神のスタンドに行ったのですが、日曜は休みらしく、
仕方なく大賀郷の手前の方まで行きました。

うっかりセルフの方に入ってしまったが、まぁ出来るだろう。
と、給油したものの、満タンになったかどうかがよく分からない。
返却時は満タンにしないといけないのだ。

どうにも分からないので、
一旦ぐるっと回って再度スタンドに入り直し、店員のおじさんにヘルプ願いしました。

やってもらったところ、
「うっわ、ほんの少ししか空いてないじゃない。エラい迷惑!超迷惑!」
とドストレートに苦言を呈されました。

マジすみません…。

 

舟山レンタカーに車を返却して、空港まで送ってもらいました。

さて飛行機は到着が少し遅れているらしい。

お世話になってるアキラさんに連絡したところ、すぐ行くから待ってて!とのことで、
待ち時間に祖母に誕生日の電話をするも僅か、ほんとに10分もしないうちにやってきました。

レストランあかこっこは、開店前は休憩所として開放されていました。
ここでお茶しながらアキラさんと雑談。

 

気になっていた地熱発電所について尋ねてみました。

八丈島の地熱発電所は、かつて東電PGが運営していて、
2019年には3300kWの地熱発電所がありました。
八丈島はディーゼル火力発電が主力で、当時でも地熱発電は25%程度。

さてこの旧東電から引き継いで、オリックスが新地熱発電所を建設し始めました。

昔の井戸とは別の生産井を掘削していたフェーズがどうやら一段落ついたみたいで、
今度は建屋を作るとのことで技術者が入れ替わるようです。

台風、技術者不足、資材運送などによって2024年に運転開始だった計画は大幅に遅延し、
今も少しずつ進めている段階です。

日本国内では地熱発電は下火だったこともあり技術者不足が深刻で、
インドネシアや中東辺りから多く日本に召還していることはした調べて知っていたのですが、
アキラさんも、長いこと坂上の宿に外国人技術者たちが宿泊していたと教えてくれました。

一般的な地熱発電プロジェクトの流れだと、
生産井・還元井の掘削と噴出試験の完了
→ 発電所建屋・タービン・冷却設備・全量還元システムの建設
→ 系統連系試験・試運転、という順で進み、
掘削完了から運転開始まで最低でも2〜3年を要するので、
今の進捗を見て、更に追加の遅延を加味すると、
多分発電開始は2028年~2030年といったところだろう。

地熱発電は、火力発電や原子力発電と比べると熱効率が15%程度とさほど高くないですが、
原油価格に左右されにくく、また時間帯・季節関係なく安定して稼働できる強みがあります。

循環熱水を使った派生産業も期待できます。

TENNEIでも期待されていたように、島が再生可能エネルギーでエネルギーを地産出来る環境は、
「クリーンアイランド」としての印象向上にもなるし、
地元から施設を運用するエンジニアなどが生まれるきっかけにもなり得ます。

そして国産エンジニアが増えれば、外国から召喚する必要も減り、人件費の運用コストが下げられる要因にもなりそう。

国全体で見れば、原子力発電関連や半導体工場関連の技師の方が付加価値が高くて注目されますが、
環境問題という目線で長期的に再生可能エネルギー発電の人材育成をすることも重要です。

地熱発電は是非スムーズに再開してほしいところですね。

貴重な話ありがとうございました!お土産も!

八丈富士

最終日は晴れた!

おわりに

さて以上で船を除いて3泊4日の久々の八丈島帰省旅は終わりました。

最後に、八丈島でITで働くことについてまとめます。

方向性としては、3つあります。

  1. フルリモートワーク出来るITの仕事を本土で得て、八丈島に住みながら仕事をする
  2. 農業関連のIoTのシステム基盤構築に関わる
  3. 島内の小売や宿泊、飲食その他各種中小企業と直接つながり、IT便利屋的にIT周りのお助けマンになる。

それぞれ別途メリット・デメリットはあるけれど、
島への貢献度をより高めようとする場合は、
いずれにしても島内に拠点を置いて、多面的に関わっていくことが必要です。

お祭りを手伝う、というような地味なことも、マンパワーが活性化に繋がります。

人口減少は日本全国的な問題で、少子高齢化は避けられません。

そして社会的なインフラは老朽化が進み、かつてのように津々浦々まで大規模な施設、道路などを張り巡らすことは、非効率にもなってきます。

佐藤優のいうように、少なからず撤退戦をしないといけない。

かといって、
「人口が少ないからこの辺境の地域への水道供給は止めますね」というわけにもいかない。

複雑なバランスを総合的に見ながら、少しずつ、低コスト化、低規模化させていくことが大事です。

現代はその過渡期にある。

僕らが若いころと比べて、物価が上がって生活は苦しくなるばかりですが、
もっと何もない時代を、かつての人類は超えてきたことを考えれば、
苦しいながらも人生を楽しんで、着実に社会を継続していくことは不可能ではないのです。

八丈島には、少なくとも本土と比べて、「比較」が少ない分、幸せに暮らせる強いアドバンテージがあります。

周りにリッチな人、イケメン美女、美味しいもの、楽しいアミューズメントがあれば、
それを享受できないことが、相対的に自分を不幸に感じさせてしまいます。

しかし島ではそうした贅沢品や、消費を煽る広告がほとんどないので、
生活し、日々働き、人と繋がり、自然と繋がること自体を、主観的に素直に楽しめるのです。

生活の糧を本土から流してきて得るか、島内で回すか、
どちらにしても、島に身を置くこと自体が、
自分の個としての満足と、島の社会を一歩だけ前に進める推進力になるのでしょう。

僕の場合、コニーもいるし、フルリモート案件が絶滅しつつある昨今ではまだ必要なパーツを集めきれていません。
なので無暗に移住を決断するのは悪手だと考えていますが、
5年計画的に、島への関与を増やしていって、
相乗効果を上げられるようにデザインすることは充分に可能だろう、と結論付けました。

長いブログになりましたが、ひとまずこの3部作はここで一旦ピリオドです。

今度はコニーを連れて行きたいね。

モイモイ!

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