2019年3月24日(日)
Mexico Tulum 〜 Belize Benque Viejo del Carmen
メキシコ トゥルム 〜 ベリーズ ベンケ・ヴィエホ・デル・カルメン
快適な部屋で目を覚まし、同室の2人に挨拶した。
この宿、Hostal La Casonaにはテラスはあるのかな、と思って聞いてみたら、
上にあるよ、とスタッフさんが教えてくれた。
三階まで階段を登って扉を開けた。
澄み渡る青空、明るい太陽、真珠のような月がいっぺんに楽しめる。
いつものように気功とストレッチ、少林の基礎練を済ませた。
身体が軽くなる。
シャワーを浴びてスッキリしたら朝食!
この宿の朝食は食パン、砂糖なしコーンフレーク、スイカ、低脂肪乳、コーヒーのみ。
スイカが売り切れたらバナナが出てきた。
個人的にはバナナの方が嬉しい( ´一` )
昨日買ったアボカドを切ったらまだ若くて固く、食べられなかった。
傷まずにとって置けるかな。
バスの時間が近づいたので急いでバス停へと向かった。
バスは15分遅れで発車。
このバスは国境の町、チェトゥマルまでだ。
そこで徒歩で国境を超え、ベリーズに入る。
見所がない上に無駄に物価が高いだけのベリーズはさっさと通り過ぎることにするから、
ベリーズシティからまたすぐグアテマラ行きバスを取る予定だ。
申し訳ないけどスピーディに進んで行かねば。
今日の夜中までにはフローレスに辿り着きたい!
夜中に着くのは、治安的に不安ではあるが…。
さぁ今日こそメキシコにバイバイだ!
いつもバスで音楽を聴く用に使っているiPadには別の曲を追加してある。
本を読めない分。
と思ったら、ダウンロード途中で途切らせてしまっていたみたいで、
追加したアルバムの半分くらいの曲が移ってなかった。がびーん。
揺れるバス内でノートパソコンを出して再び同期。
ADOバスは綺麗だしセキュリティも結構しっかりしてるから安心してパソコンも出せる。
周りに座ってるのみんなヨーロッパからの旅行者だしな。
弾痕…
せ、セキュリティ…
3時間半でチェトゥマルに着いた。
ここからベリーズシティ行きのチキンバスって呼ばれるローカルバスは、
Terminal de Autobuses de Chetumal ってとこから出ている、と
旅人ブログから情報を仕入れている。
タクシーで20ペソらしいけど、3キロくらいなら歩ける。
っつか20ペソも既に持ってない。
動物園やガソリンスタンドの他になんもない一本道。
ここか。
ここ…か?
コレクティーボ乗り場と併設の小さなお店一個だけしかないぞ。
英語話せる青年がいたから尋ねると、
ベリーズ行きのバスはヌエボメルカドに行かないとないよ、とのこと。
さては移転したんだな。
「タクシー呼んであげるよ。20ペソくらいで行けるはずだよ。…ヘイタクシー!」
「え、だ、大丈夫!地図で今見つけたけど歩いても10分くらいだし!平気平気!ありがとね!」
「ほんとかい?荷物引いてくの大変じゃない?」
「もっと遠いADOターミナルから既に歩いてきてるから問題ないよ笑」
「はぁ、そうなんだ。まぁ難しくないところにあるからすぐ見つかるはずさ。良い旅をね!」
ラウンダバウトを2つ超えて、シャッター通りのローカル商店街を超えたらバスターミナルが見えた。
ここだ!
3台のバスそれぞれに2:30、2:45、3:00と書かれている。
ん?今14:50だけど。
時差はiPhoneで自動修正されているはずだ。
「次のバスは14:30だよ。え?あぁ、ベリーズ時間でだ。
出発まであと1時間くらいだな。荷物載せとく?」
ベリーズ時間とはまたややこしや。
めっちゃ英語スラスラだな。
そっか、ベリーズは公用語が英語なんだっけ。
「値段は40ドルだよ」
えーと、ベリーズドル?
ってことは、20USドル?
「USドルだったら17だよ」
いや、高くね?
ん?よくわからん。
「会計のやつが後から来るからそいつに聞いてくれ」
運転手もよく分かってない(笑)
バス停横のカフェで昼ごはん用にトルタとアイスコーヒーを頼んだ。
カードは使えないというので、バス停横の両替所で20ドル札を崩してもらった。
1USドル札20枚ゲット。
ミックストルタにアイスコーヒー、足して55ペソ。
1USドルは17ペソ換算と壁に貼ってあるから、3USドルと4ペソを支払った。
早速USドル活躍してんなー。
ほんとはあまり使いたくないのだけど。
引き出し手数料高かったし。
ほぐしチキン、ハム、チーズソース、レタスが入ったミックス。
何気にこのメキシコ滞在で1番美味しいサンドイッチ系だった。
オアハカチーズのトルタも美味しかったけど( ´一` )
カフェの壁の時計は13:30を指してる。
俺のiPhoneは15:30を指してる。
バスの出発時刻は14:30。
「え、えーと、今何時ですか?」
「15:30よ。」
「ベリーズ時間だと13:30?」
「いや、14:30ね。」
ぬおおおおい!バス行っちまうううう!!!
バスに走ったら呆れ顔されてしまった。
さて、走り始めたバス内で代金支払い。
8USドル支払って1ベリーズドルのお釣り、ってことは、
7.50USドルだから、およそ150ペソと同額。
うん、ネットの情報(2018年)通りだ。
18:00到着予定だそうだ。
まもなくメキシコボーダーに差し掛かった。
「飛行機で入国したなら25ドルの出国税を支払わないといけないはずだよ」
ってバスの乗務員さんに脅かされたけど、
実際に行ってみたら、笑顔でバンバン日付スタンプ押していってただけだった。
ツーリストカードはここで返却。
特に支払いもなし。
やった!
お次はベリーズ入国。
「入国前にトイレに行っとくこと!」って張り紙があったから行っといた。
10ペソかかった。
ちぇっ。
まぁもうペソ使わないけどね。
インフォメーションで入国用の紙をもらって記入。
「目的地はどこ?」
「グアテマラのフローレスです」
「おっけー。」
24日〜25日って手書きされたスタンプを頂戴しました。
荷物検査。
「どこいくの?」
「グアテマラのフローレスデス。」
「イッテヨシ。」
検査無し!
ユルい!
待たせていたチキンバスに乗り込んで再出発!
ベリーズも相変わらずゴミだらけだなぁ。
平野と林、いくつかの大きなお屋敷。
景色はメキシコ側とさして変わらない。
コロサルって町で沢山の黒人市民さんたちが乗ってきた。
立ち客も多い。みんなはどこまでいくのだろう。
だんだんと人口密度が増えてバス内が熱くなってきた…
あちぃ…
汗臭い…
エアコンがほとんど機能してない。
そこに追い討ちでビービーガリガリとノイズだらけのダンスミュージックまで流し始めた。
余計なサービスやめてくれ(´Д` )
暑苦しすぎる!!
で、なんか焼ける匂いがしてるな、と思ったら、前の席の頭上の、ライトスイッチから煙が出てる!
「ちょっと!煙出てるわよ!」っていう騒動をチラッと挟み、バスは別に止まらずそのまま走り続けた。
音楽は中止、エアコンも少しの間ストップ。
あちいいいい(´Д` )!!!
夕方18:00過ぎになってバスが遂にベリーズシティに着いた。
うーむ、この街、マジでなんもないなぁ。
バス停も簡素なもの。一応ADOのチケットカウンターなんてものもあった。
簡易的なデスクだけど。
「グアテマラのフローレスに行きたいんですが」
「フローレス行きは1日2本だよ。朝9時と14時半。今日はもうないね」
ガーン(´Д`困)
ベリーズのホテル無駄に高いから泊まりたくねええ!!
「なんだ、グアテマラ行きたいのか?それならこのバスが今日はベンケまで行くから、そこで泊まりな」
なんですと?!
どうやらチェトゥマルからここまで乗ってきたバスはこのまま国境の町、ベンケまで走っていくそうだ。
所要時間は2時間半、21:00頃の到着予定だ。
ってことは値段はおそらく6〜7USドル。
ふむ、ベリーズは比較的安全な国ながら、
ベリーズシティは夜間は犯罪も起きやすいと聞いてる。
それならベンケまで行って安宿探すなりバスターミナルで世を明かすなりして、
朝すぐにフローレスに向かうのがいいかな。
売店で売ってるのはお菓子ばかりだったから、
仕方なく夕飯にシナモンロールを1個買って再びチキンバスに乗り込んだ。
シナモンロールは2ベリーズドルなので、1USドルで支払い。
あぁ、どんどん金が減ってく( ;∀;)
既に足元の狭い席しか空いてなかったけど仕方ない。
通路に足を出しながらムダに尺のある脚を収めた。
夜の町をつなぎながらポロポロ走るチキンバス。
iPadでMUSEを楽しみながら、窓の外の星空を眺めた。
オリジンオヴシンメトリー、
ブラックホール&レヴァレイション、
ザセカンドロー、と3枚目のアルバムに差し掛かった時にバスはベンケに着いた。
ここベンケ、というより隣接する手前の町、サンホセ・スコッツは、
ここから北にあるシュナントゥニッチってマヤの遺跡への拠点になる町らしい。
なので幸いホテルが複数ある。
なにもないバスターミナルで野宿しようかと思ったけどホステルの看板を見つけたから聞いてみた。
うん、部屋に空きある。
1泊25ベリーズドル、つまり12.50USドル。
メキシコより高いけど、まぁアリだろう。
「バスルームは外で共用だよ。
朝食が食べたければ朝6:00時頃から近くのお店が開くから買いに行くといい」
はーい。
椅子、扇風機、窓が1個だけの四畳半部屋。
小さめのクイーンベッドに腰を下ろすとスプリングがケツにゴリっと当たった。
隣接の中国人経営の商店で2.25ベリーズドルのベリーズ産ビールを買い、ひとり乾杯。
裏手のモパン川の流れる音と虫の音が静かに夜のコンツェルトを奏でている。
北米はずっとクレジットカードとの戦いだったけど、
夢に見ていたたくさんの絶景を見られて、楽しかったな。
さぁいよいよ中南米、ガチのラテンアメリカのスタートだ。

ベリーズの通貨
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