グランセノーテで泳いでみよう

2019年3月23日(土)
Mexico Tulum
メキシコ トゥルム にて

いやー寒かった。
おかしいですよね。カンクンなのに寒いって。

ここのドミトリー(Hostal Chachacha)、
インテリアとか雰囲気は素敵なんだけど、設備に欠陥がありすぎる。

建物の2階にしつらえられたドミトリーには二段ベッドが5台くらい。

そのうちの道路側に面したベッドの1つに寝ていたのだけど、
まずこの部屋の壁が、ただの木の枝を並べたような、超隙間だらけなのだ。
夜には気温が下がって涼しくなるから、冷気が全部しっかり入ってくる。

だのに、大型の扇風機が4つくらい、夜通し回ってご丁寧に送風してくれる。

それが夜中、ずーっとブーンって低音を鳴らしながら寝てる身体に風を当ててくるから、そりゃあ寒い。

掛け布団は例によってただの薄ーいシーツ。
手持ちのブランケットも羽織ったけど全然足りないですね。

壁の木の隙間から朝日が差し込んできたあたりで起き出してテラスに出た。
んー、今日もいい天気になりそうだ。

テラスからの景色

ベッド付近にコンセントがなかったので、テラスで充電。
その間、気功と少林の基礎練を済ませる。
左足刀蹴りと左回し蹴りでやっぱりバランス崩れちゃうんだよな。
柔軟もっとして左股関節を柔らかくしないと。

 

一階に降りて待っていると朝ごはんが出てきました。
コーヒー以外は宿の人が作って持ってきてくれるシステム。

朝食のトーストと目玉焼き

トマトソースを乗せた目玉焼きとトーストだ。
そこにアボカドも付けあわせていただいた。

同じテーブルでパソコンをカタカタやっていたヒッピーぽいロン毛のおじさんはカナダ人。

「今日飛行機でカナダに帰るんだ。仕事に戻らないといけないからね」

おじさんの仕事はヨガのインストラクターだ。

「え、コロンビアにいく?四月ごろに?
それだったらヨガ、レインボー、コロンビアで調べてごらん。
世界中のヨガプラクティショナーや瞑想する人たちが集まるギャザリングが今年はコロンビアで開催されるんだ。
1ヶ月間キャンプして、音楽演奏したりベジタリアン料理を食べながらヨガや瞑想をするんだ。
世界が変わる体験だから是非行ってみるといいよ。
2日くらい見るだけとかでも大歓迎さ」

へー!

調べてみよう!
タイミングが合ったら見てみたいものだ。

水甕

チェックアウトをしたら、さっそくグランセノーテへ!!

トゥルムに来たのはこのセノーテを見に来るためだった。
セノーテってのは、地下水が溜まった洞穴だ。

マヤ時代にはこのセノーテに生け贄を捧げたとも言われる。

この辺にはいくつものセノーテがあるのだけど、
その中でもひときわ大きくて有名なのがグランセノーテだ。

ダイビングでセノーテに潜って、美しい光のカーテンを楽しみながら洞窟内を泳いで回るのが定番らしい。

が、

さすがユカタン半島、値段も高い。

まず入場料が180ペソだ。
これまでの遺跡はみんな75ペソだったのに(;_;)

タオル貸し出し、シュノーケル貸し出し、ロッカー使用料もいい値段する。
服のまま入れるような格好をして、何も持たずに出発した。

道中にレンタル自転車があったけど、きっと高いんだろうなぁ。

 

タクシーがいたからセノーテまでの値段を聞いてみた。

「100ペソだよ」

ハ?!

「ガイドとかするよ」

いらんわそんなん!

「ツアーはいらないです。片道の移動費だけ教えてください」

「80ペソだよ。」

いやいや、馬鹿にしすぎでしょ。
もしバスが走ってれば8ペソの距離だわ。

鼻で笑ったら値下げしてきた。

「70ペソでどうだい」

どんな出せても15ペソってとこでしょ(笑)
タクシー相場なら30ペソから交渉だよな。

「無理です。10ペソで行きたいです」

「そりゃあ無理だね。」

吹っかけてきてんのかなと思ったけど、向こうも70以下に下げる気はないらしい。
マジか。そんなに相場が高いのか。

まぁ片道4.5km。
大した距離じゃない。

あまり時間ないけど、歩くことにした。

セノーテまでの直線道

あ〜つ〜い〜な〜

グランセノーテの入り口のマヤの看板

はい、到着。
荷物がないと歩くのが楽だからすぐだ。
マヤのデザインの石碑(風?)看板がイカシてる。

入場料を支払った。
180ペソです。

シャワーを浴びるところ。

シャワーへ向かう人たち

セノーテを上から見る

セノーテです!

うわー、混んでいらっしゃる。

階段を降りると小屋があって、そこで貸し出しとかしていた。

ロッカー代だけ30ペソ、しぶしぶ支払った。

ロッカーのカギ

欧米人観光客がわんさかいて、
みんなで飛び込んだりダイビングしたりポーズ決めて写真撮ったりと大盛り上がりだ。
神聖な感じは全くないなぁ。

人でいっぱいのセノーテ

カメと水草

カメが気持ちよさげに泳いでいる。

水草ぷかぷか、その隙間をオタマジャクシが泳ぎ回る。

光が当たるセノーテ

マクロ視点だと混雑と観光客の軽薄さにうんざりしてくるけど、
視点を絞れば、風情のある水辺の画が切り取れる。

セノーテの水底

そこに集中すると、リアルのざわめきが遠のいて、ゆったりとして神秘的なメロディアンサンブルが頭に浮かんでくる。
あぁ、この音を拾える音階楽器の素養が俺にあればな。

セノーテと人々

水に入るところ

さすがにここまで来てこれでおしまいってのはあまりにもつまらない。

ロッカーにTシャツ、携帯、財布をしまって、シャワーを浴びに行って、
セノーテにダイブ!

程よい冷たさの水、控えめな鍾乳石。
白い岩に光が反射して、水底が輝いている。

洞窟の奥に進めば、天井にコウモリがいて飛び交っていた。

低い岩天井

木々の隙間から見る洞穴

はー。

この景色は、今までに見たことがなかった、な。

水の中で目を開けても、メガネがなけりゃ何見えない。
うーん。

仰向けに浮かんで空を見上げると、岩壁に囲まれた円形の青空が見えた。
こんなプライベートなプールが欲しいもんだ。

 

満足して水から上がった。

繋がっているセノーテの反対側はこんな感じ。

洞窟の反対側

夜に月明かりが反射している様を想像したら、胸に震えるものを感じた。

濡れたズボンをひもに干して、パンツ1枚で芝生に寝転がった。

天気がいいからこれならすぐに乾くだろう…

痛ぇわ!

蟻がめっちゃ脚を噛んできやがる。
くっそう!!

乾かすのはそこそこにして宿に戻ることにした。

カンクンで会ったレイナさんが、このグランセノーテの先にあるカーウォッシュって名前のマイナーなセノーテがいいらしい!と教えてくれていたのだけど、地図を見るとここからさらに片道4kmくらい離れてる。

さ、さすがに歩いて行っちゃうともう今日中にグアテマラに辿り着くことは出来ないだろう…

ってことでパス!
残念だけど、急ごう!

再び歩いて町へと戻った。

大型スーパーのある角にATMが2台並んでる。
そのうちのひとつがなんと米ドル専用機だった。

やった!
これから中南米に向かうのに現金がないのは心もとなかった。
米ドルは使えるって国が多いから、
米ドルを現金で持っていればいざという時にそのまま使えたり両替できたりする。

で、下ろそうとしてビビったのは、その手数料。

100USドル下ろすのに、なんと手数料7.95ドル。

ペソじゃない、ドルだ。
8%!
たっけぇ!!!!

フザケんな!ってキレそうになったけど、
正直、この先他でお金をおろせる機会があるかどうか分からない。

いざという時のためにUSドルは絶対持っておいた方がいい。

トラブルはお金で解決…
ぐぬぬ…

帰り道

歩いてるうちに服は完全に乾いた。

ボデガマーケットのヨーグルトコーナー

ボデガマーケットで食糧を買ってからADOのバスターミナルに。

「次のチェトゥマル行きバスは、15:30よ」

な、なに。1時間後か。
約3時間かかるって話だから、そうすると今夜はチェトゥマルかベリーズシティ泊になる。

宿を調べたら、最安値がチェトゥマルで1泊2400円、ベリーズシティで2600円だった。
高すぎますね。
テントもないし、グアテマラ行きの夜行バスとかを使うと一気に値段が上がる。

むむむ…

よし、もう1泊トゥルムに泊まって、明日の朝に出発しよう。
バスもその方が安い。

早朝朝イチだと宿の朝ごはんが食べられないから10:15のに乗ることにした。

ウェブでチェトゥマル行きADOバスのチケット購入、264ペソ。約1530円だ。

チキンプレート

途中の食堂でランチに焼いたチキンとライスのプレート。うま。

 

ここの宿、Chachachaもデザインは素敵だしスタッフさんもフレンドリーで英語通じるんだけど、
どうも落ち着かない。

禁煙席が喫煙席に挟まれてる上に喫煙マナー守らない客が多いし、
部屋は寒いし、夜は外の光がガンガン入ってくるし、
電源ないし、Wi-Fi不安定だし、スタッフが爆音でずっと音楽流しててうるさい。

ってことで次に安い近くの宿を予約し直した。

オスタル・ラ・カソーナ。
日本人の高評価レビューもある。

 

預けていた荷物を受け取ってバイバイ!

La Casonaの入り口

ここがカソーナさん。

「ごめんなさいね、クレジットカード払いはできないの。USドル?ペソだけしか受け取れないわ…」

優しくて笑顔の素敵なスタッフのおばちゃん。
英語は通じないけど、その人柄の良さがにじみ出ている。

ってか、どうしよう…

ペソないんだけど…

昨日の宿がブッキングドットコム支払い出来たからこの町はみんな出来るのかと思ってたけど、あそこだけ特殊だったのかな。

「近くに銀行も両替所もあるわよ。」

と別のお客さんが教えてくれた。

「CI Bankoなら手数料も1ドルくらいで安いし、近いからそこに行ったら?」

なるほど、
Intercam Bancoか。
その教えてくれた銀行に行ってATMでお金を下ろしてみた。

下ろすのは200ペソだけ。

手数料が1ドルだと、200ペソは1160円くらいだから、なんと10%。
これまで使ったことのあるATMでは、引き出し手数料は46ペソが最安値だったから安いことは安い。

背に腹はかえられぬ、か。
無事お金を下ろしてチェックインした。

風にはためくメキシコ国旗

小綺麗なホステル。

部屋の扉がクローゼットみたいな安いっぽいやつ…
めっちゃ蚊が入ってきそう…

部屋のベッドと蛇腹の扉

少し休んで涼しくなった頃に外へビールを買いに出かけた。

メキシコペソ余したくないから、ビール1本買えば丁度良さそうだ。

昼にチキンをたくさん食べてしまってたので、
夕飯は軽めの、アボカドと野菜スープ。
キッチンの余った食材を積極的に使っていくスタイル。

テーブルのスープ、アボカドサラダ、バナナ

ビール缶を開けてから気づいたけど、この宿お酒禁止だったのね…。ごめんなさい。

 

同室のミネソタ出身アメリカ人カップル、
イタリア出身の女の子、スペイン出身の男の子らとちょくちょく雑談した。

「グアテマラに行くの?それならアティトラン湖には絶対行った方がいいわよ!」

というアドバイスをしてくれた。

そういえば今朝カナダ人の人もオススメしてたし、前に誰か日本人旅人もオススメしてたな。
よし、アンティグアから行ってみるとするか。

 

寝るまで溜まってたセミナー動画を見て過ごした。
明日、通算1ヶ月滞在したメキシコから脱出だ。
久々の別の国に胸が踊るな!

PCと不思議なマグ

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