Terve!
こんにちは、ロニーです。
早くも春の兆しを感じています。
昨日友人がお土産にくれたフリージアの蕾が一日にして一気に芽吹きました。
今年は我が家付近では結局雪も一度も降らなかったなぁ。
温暖化が進む進む。
さて前回に引き続き、昨年読んだ本の中で、
ロニー的に「読んで良かった~」と思った本の紹介の、後編です。
前回、ランキング的には1位~7位で上位7冊を紹介しました。
既に読んでくれた方、いかがでしょうか?読んだ本ありましたか?
今回はその続き、8位~13位と、
番外編として絵本から1冊、取り上げます。
では行ってみましょう~。
2024年、読んで良かった本! 後編
8. 夢と金 – 西野亮廣
9. 多読術 – 松岡正剛
10. なぜ働いていると本が読めなくなるのか – 三宅香帆
11. ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版] – Robin Williams
12. ソフトウェア開発にChatGPTは使えるのか?――設計からコーディングまでAIの限界を探る – 小野哲
13. 残像に口紅を – 筒井康隆
番外編
14. ねんねこ – ザ・キャビンカンパニー
本編 8位~13位の紹介
夢と金 – 西野亮廣
『革命のファンファーレ』で受けた衝撃再び。
本書のタイトル通り、本書の主となるメッセージは、
「夢とお金は両輪で、どちらか一方だけじゃだめだよ」というものです。
振り返ると僕は20代は夢ばかりを追っていて、
「お金は結果として勝手についてくるもの!」と考えていたので、
「稼ぐ」というモチベーションを全然持ってませんでした。
一転、31歳からは働くことや稼ぐことに集中していて、
夢や趣味や遊びというものがかなり薄れていました。
しかし現実的には、
自分のやりたいことを実現しようとすると、稼ぐということと無関係ではいられない。
両方を備えて、なんならお互いが相乗効果を上げるようでなければ持続可能ではありません。
西野氏はそのマインドからTipsまで、色々身をもって諭してくれます。
西野氏のメッセージがやたらと刺さるのは、
彼が夢と現実の狭間からゼロイチもイチヒャクも実現していってるからです。
20代で生まれた差は30代では取り返しがつかない、という耳の痛い言葉が特に印象的です。
実際感じます。
若いうち、早いうちに得られたあらゆる実績は、お金のように複利として膨らんでいくものだと。
やりたいことに挑戦できるチャンスも同じだし、時間も、経験値も、人脈もそうだと思います。
やりたい仕事に就ければ、その経験値を活かしたいと思うクライアントによって更なるオファーの機会になります。
面白い人との繋がりは新しい出会いをもたらし、
教養、理解度、知識などの脳内資産は新しいことを学ぶ礎となります。
コニーを見ていて実感しますが、
子供が歩けるようになったり、話せるようになったり、文字を読めるようになると、
世界とつながれる可能性が桁違いに広がっていく。
これは大きくなっても一緒で、僕自身、語学やITスキルでは同じことを実感しています。
この本を読むことで、叱られているように感じるときもあれば、
よし頑張ろう、とも思えるときもありました。
多読術 – 松岡正剛
これまでに読んできた読書術の本の中でダントツで面白かった一冊です!
タイトルも表紙も落ち着きがあって印象に残りづらいけれども、内容は充実しています。
僕はこの本で初めて編集工学についての片鱗に触れたので、やはりその部分が衝撃的でした。
編集工学の要点は抽象的かつ広範な内容なので理解も解説も難しいのですが、
ちょっとだけここで言語化してみます。
編集工学を理解する上で要となる概念、
編集モデル(=エディティングモデル)について。
読書であっても会話であっても、およそ情報のやり取りでは、お互いがそれぞれのインターフェースを持っていて、そのインタフェースの仕様に応じてしか情報を受け取れません。
そのインタフェース仕様というのは、
過去に自分が積み上げてきた認知能力、知識、理解方法などに依ります。
だからこそ「バカの壁」が存在するわけです。
全く知らないことや理解できない言葉で話されても、
理解は出来ないか、理解の度合いは低いもの。
会話であれば、双方の絵の具が重なって混ざり合うが如く、お互いが影響を受け合います。
つまり、お互いが、相手の発する情報を受け取るときに、
自分の中の理解するフレームワークを変化させているわけです。
松岡氏はこれを、お互いのエディティング・モデルを交換する、と表現しています。
情報を理解して自分に溶け込ませるその枠組み=エディティングモデルは不定形で可変的なもの。
場合によっては、それを切り替えることもできましょう。さも生成AIに最初にロールを与えるように。
本は、並列読みしたり飛ばし読みしたり、熟読、音読したりと色々な読み方が出来ます。
本書ではタイトルに「多読術」とありますが、
ここでいう多読術は多くの本を読む方法、というよりも、
本を読む多くの方法、という意味で捉えた方が僕としてはしっくりきます。
多くの経験をしたり多くの本を読むことで、こうして自分のモードをスイッチできる可能性が生まれます。これは人生を豊かにするのに繋がると、僕は自信をもって言えます。
大量の本を読み解き、表現してきた松岡氏だからこそ見える思考世界。
その裾に触れられる刺激的な一冊です。
なぜ働いていると本が読めなくなるのか – 三宅香帆
僕は、あまりみんな本を読まないのかな~、と肌感覚で感じています。
友人に聞いても、本をそこまで読んでいない、と聞くことの方が多いし、
職場でも休み時間とか本を読んでいる人は見たことありません。
本を読まない・読めないその理由としては、僕は、
「労働時間が長すぎるから」、「思考忍耐力がないから」、
そして「ドラマやゲームなどの他の余暇に空いた時間を使っているから」、
の3つがあると考えていました。
本書では、なぜ人が本を読めないのか、の根源的な理由を、
社会学とベストセラーの変遷から説明しています。
この本を読むちょうど少し前に偶然、映画『花束みたいな恋をした』を観ました。
泣きました。
かつてバンドでプロを目指していた経験や、昔の彼女との破局など、
そういった経験によって思うところが多かったからでしょう。
本書では冒頭からこの映画が紹介されています。
この映画の中でも、サラリーマンになった主人公が大好きなサブカル系の趣味から離れてしまい、
夢を諦めて、本も読めなくなってしまうのです。
本書では、年代ごとのベストセラーを追いながら、社会的な視点で読書の傾向を言語化しているのですが、結論へとブロックを積んでいく、その流れの妙に引き込まれました。
本を読めなくなるその理由については、ここでは伏せておくので是非本書を手に取ってみてください。
本は好きだけど、最近あまり読めていないな…
と思っている人には是非おすすめしたいです。
ノンデザイナーズ・デザインブック – Robin Williams
デザインに関するバイブル的な本なのですが、
僕が読んで特に思ったのは、
「このデザインの基礎を知っておくことは、
デザイナーでなくてもあらゆる仕事の成果をワンステップ上に押し上げる効果があるだろう」です。
敷衍すれば、このデザインするときの思考法は、
自分の人生のデザイン、すなわち生き方や対人関係やキャリア計画なんかにも活用できるはずです。
読むまでは、僕はデザインとは「見た目を綺麗にいい感じにすること」と捉えていましたが、
狭かった。朝の通勤電車くらい狭かった。
デザインというものは、
西野亮廣氏のいうところの、「機能」と「意味」を橋渡しするものと言えるでしょう。
使いやすい、見やすい、理解しやすいといった機能や効能の要素と、
見た目から情緒へ訴えかける、感覚的、アート的な要素。
この2つをセットで整えるのが、僕の理解した「デザインとは何か」です。
単に機能として使いやすいだけではツマラナイ。
しかし直観や慣例から外れた爆発的芸術性を、なんらかの目的を果たすためのアウトプットにぶち込んでしまうとジャイアンシチューになってしまう。
ユーザーの求める要件に合わせてそのバランスを取る、というデザイン思考を本書から得たことで、
即物的にも、例えばエクセル資料を作成する、という業務に僕は活かせました。
「ロニーさん資料作るの上手だから他のもよろしく」とさして面白くもないドキュメント作成業務を任されてしまったのは複雑な心境である。
というわけで、資料作成を任されたい人を中心に万人にオススメ!
(そして僕の資料作成業務を巻き取ってくれ)
ソフトウェア開発にChatGPTは使えるのか?―設計からコーディングまでAIの限界を探る – 小野哲
この本はプログラマーなどITエンジニア向けなので、
門外漢さんたちにはちと申し訳ない。読み飛ばしてくれて構いません。
僕は生成AIはChatGPTくらいしか本格的には使っていません。
生成AIは使い込むことで育成されて馴染んでいく部分もあって、
正直僕はCopilotやGeminiなんかの他の生成AIはイマイチ使いこなせていないんですよね。
というか、ChatGPTで大体目的が達成されてしまうので、他まで手を出しにくいのです。
それはともかく、本書では単なるコーディングや学習に限らず、
パワポ資料の作成、デバッグ、設計、テストまで、
一連の開発作業で徹底的に生成AIを活用するアイデアを、実践を元に紹介してくれています。
紹介している現時点までの間に、超スピードで生成AI技術が進展しているので、
もはや紹介するのも遅きに失しているきらいはありますが、
それでも活用できるアイデアに溢れていると思います。
実務では、セキュリティ的な視点から企業内コンプライアンスという壁が立ちはだかっているので生成AIの活用には制限がありますが、
きちんと活用する体制を立てれば生産性は爆発的に上がるはずです。
僕のような業務委託の身では使わせてもらえるとは思えないけれど、
これも時間の問題かもしれません。
切実に、資料作成業務をAIに任せたい。
残像に口紅を – 筒井康隆
今回ノミネートした中で唯一の小説。
というか僕考えてみると大人になってから全然小説を読んでないので、
たまに読むとすごく面白く感じてしまいます。
この本は挑戦的で、
ストーリーを破綻させず、小説につかえる言葉をどんどん減らしていく、
というテーマになっています。
第1章から、特定の重要な母音から始まる単語が全て使えなくなっていて、
その範囲が徐々に拡大していくんです。
もうその設定だけで白米3杯いけますよね。
最終章とか驚きと笑いの二人三脚。
『デッドプール』や『ファニーゲーム』の映画みたいな、
我々の現実世界とフィクションの世界の壁を登場人物が越えてくる、いわゆる第四の壁を破る作品です。
最近はちらほら小説も読んでいてその度に感じるのですが、
質の高い小説、文学は、まさに芸術だなと、実感します。
文章ひとつ取っても色んな表現方法が存在して、
その表現方法によって伝わる情緒も異なるし、その表現方法を採択した著者の思考も感じられて面白いし、
そこを感じさせたり感じさせなかったりする技術に驚かされたりもする。
レンズを近づけたり遠ざけたりすると見えたり見えなくなったりする、
そんな重層的な表現を持った文章を、僕も書けるようになりたいものです。
(この本の紹介だけここまで「あ」を使わなかったの、意外に気づかないものですよね。)
番外編
こちらは番外編。絵本です。
ねんねこ – ザ・キャビンカンパニー
コニーのために借りた絵本が、想像以上に良かったのでここで取り上げました。
猫の子供が、寝る前に絵本を読んでもらって空想に浸るという、なんてことないストーリーですが、
絵のタッチから感じる温かみ、不思議な色使い、
1ページ1ページじっくり見渡したくなる配置や構図。
絵本と評価するにはもったいなく感じるような、絵画を見ている気にさせてくれる絵本でした。
コニー以上に、読んでいる親として楽しい絵本が意外にいっぱいあって、家族で楽しく読んでいます。
少なくとも絵本作家でいえば柴田ケイコと大塚健太は外れない!
この『ねんねこ』の著者、ザ・キャビンカンパニーの他の作品も見てみたいですね。
ちなみに知りたガエルのケケちゃまって彼らのデザインらしいです。
おわりに
前編以上に、ジャンルにバラツキのある後編となりました。
今僕が通っている現場は遠いので通勤中に結構本は読めるのですが、
その代わりPCに向かってこうやってブログ記事などを書く時間が減ってしまっています。
忙しくとも本を読む時間は先取りしておかないと、ジリ貧に陥ってしまいそうです。
本は読めば読むほど、新たに知りたいことや読みたい本が増えていく。
読みたい本リストが伸びるばっかで一向に消化されないのは、
終わりの見えないマラソンのようでもあってもどかしいですが、
終わりがないからこそ、人生を通して楽しめる趣味としてふさわしいのでしょう。
今回は以上!
草々。
桜味が好きなロニーです。お世話になっております。
ドトールの桜のミルクレープ、美味しいです。
食用の桜を栽培したくなっちゃいますね。
コメント