門学と占いのメリット・デメリット

Moi!
こんにちは、ロニーです。

メンタリズムで有名なDaiGo氏と、
洗脳や宗教、脳科学などに関する多数の著作を出している苫米地英人氏の本は、
それぞれ多く読んでいるのですが、

数年前にこんな本を手に入れました。

本の表紙

『DaiGoメンタリズムvs.Dr.苫米地”脱洗脳” すべての「超能力」は再現できる!?』

いや~、香ばしいですね~
ぷんぷん匂いますね~

胡散臭さが。

 

超能力に関しては小学校の時に憧れたりしたこともありますが、
結局は手品の類ばかりということで覚めてしまった思い出。(遠い目)

なので特に興味はないのですが、
DaiGo氏と苫米地氏がどんな会話をするのかが気になったので買ってしまいました。

 

なかなか触れることのない話題が展開される点において有意義でありつつも、
苫米地氏が好き勝手に持論を繰り広げることによってほとんど対談の体をなしておらず、
対談本としては極めて低レベルな読みにくい一冊。
(DaiGo氏が頑張って対談の本筋や聴者(読者)を意識したファシリテーション役に回っているためギリギリ形を保てています)

まぁそれは置いといて、
後半に非常に興味深い話題がありました。

それが、「占いが流行る国は奴隷国家である」というもの。

 

なぜ占いが流行る国は奴隷国家なのかについては、
以降で苫米地氏の意見を参照します。

 

僕は占いに興味がありませんが、
門学の考えを生活に取り入れています。

最初に、門学は占いなのか、という点を考えてみましょう。

 

真田孔明氏の著作、
『門学1基礎編 門を知り己を知る: ビジネスリーダー必見!! 1万人の運命を変えた華僑の帝王学で成功を掴む!』において、
「門は、ある観点からは、最も活用できる命理学であるとも言われている。」
と述べています。

命理学とは、四柱推命などを含む、陰陽五行説を基礎とする人の命運に関わる学問、だそうです。
(参考) 命理学について

 

Wikipediaからの参照で恐縮ですが、
占いの項をみると、

『占いは、大別すると命(めい)・卜(ぼく)・相(そう)の三種類に分かれ、占う者は目的に応じて占いを使い分け、組み合わせる。』

とあり、
その中の命の項を見ると、

『運命、宿命などを占うもの。誕生した生年月日・時間や、生まれた場所の要素も加えることによって、その人の生来の性質、傾向、人生の流れなどを占う。推命(すいめい)とも呼ばれる。』

と記載があります。
命の中のひとつめに四柱推命が挙げられています。

(参考) Wikipedia 占い

ここまでを総合すると、門学は「命」にカテゴライズされる占いの一つと言えるでしょう。

となると、占いの一つである門学を信じることは注意を要するのか、という点が気になります。

 

さて今回は、

  • なぜ占いを信じるのはまずいのか
  • 占いのメリット・デメリット
  • 門を信じてしまうことのメリットとデメリット

について考えていきます。

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なぜ占いを信じるのはまずいのか

なぜ占いを信じてはいけないのでしょうか?

僕は、
「根拠のないものを妄信することによって、誤った情報や他人の悪意に翻弄・操作されてしまうため」
と考えています。

 

幼少期は家でテレビがいつも点けられていました。

「おうし座のあなたの今日の運勢は凶です!」とか言われてて、正直不満でした。
勝手に人の一日を台無しにするな!って気持ちです。

運勢が良かろうが勉強しなければテストの点は悪いし、
好きな人には振られるし、スポーツで結果を出せることもありません。

「運気が悪くても大丈夫、黄色いものを食べて運気を回復しましょう!」
とか言われても
「誰だよ、それ決めたの。うちにバナナとかないし買えってか」
と内心突っ込みしてました。

『DaiGoメンタリズムvs.Dr.苫米地”脱洗脳” すべての「超能力」は再現できる!?』
を読んで、そう感じていた気持ちの理由が分かりました。

 

キーとなるのは、「主体性」の考え方でしょう。

4章目にあたる、「Part-4 日本は奴隷国家⁉」から引用

苫米地 「一般大衆がはまるのは、そう仕掛けられているからでしょう。占いがはやっている国は実は危ない国なんだ。要するに自分では選択することが出来ないから。自己責任で自分が正しいというものを選択し、その結果は自己責任をとることができない人たちをわざわざ国がつくっているということになる。
だから、重要な政策はお上に選んでもらう、税率はお上に決めてもらう、私のあしたは占い師に決めてもらう、全部自分の人生を他人に決めてもらうのがうれしい人たちだ。自己責任の放棄だ。すなわち奴隷をつくる文化を社会的に埋め込んでいる世界が占い師を許容しているといえる。占い師がたくさんいる社会は奴隷社会だと思った方がいい。日本は、国家を挙げてテレビで、つまり公共放送まで占いをやっているんだから、奴隷国家だ。」

語調が強いですが、内容には頷けます。

占いは、主体性を放棄をする癖を育ててしまうわけです。

 

主体性を放棄してしまう行動としては、
認知バイアスも関わってそうですね。

物事を選ぶ際に蓄積する心労の一つ、「選択疲れ」というのがありますが、
その選択疲れを軽減し他のことに頭のリソースを割くための仕組みが人間に備わっています。
「同調バイアス」や「バンドワゴン効果」のような、
周囲の人の判断に乗っかる傾向です。

周りの人がこう言っている、
多くの人が良い(正しい)と言っている、
だから良し悪しや真偽が不明でも、とりあえずそれを選んでおくことによって、
自分で調べたり、吟味したり、比較したりという工程を省くわけです。

同調バイアスの場合は、
同調するか否かについて判断を下しているため、
厳密には占いによって他人に行動を決めてもらうのとは異なりますが、
主体性を引っ込めて責任を逃れようとする心理としては、
占いを信じる行動の1歩手前のように感じられます。

 

主体性をなくした末は、
自分の望むことではなく、他人の望むことばかりをすることになったり、
行き当たりばったりの行動をするようになります。

これでは自分自身の望む人生からは遠ざかってしまいます。

 

人に尽くし、人を助けることは大事なことですが、
だからといって、言われたことだけする、人が望むことだけするというのは自分の人生を軽んじているとも言えます。

本当に魅力的な人というのは、
自分でやりたいことや夢や課題を打ち立てて、それに挑んでいる人だと思います。
他人の命じたことに従っているだけの人になってはいけない。

これこそが、占いを信じる弊害、
なぜ占いを信じてはいけないか、の答えです。

タロットカード

門学も権威催眠

本の中に、「権威催眠」という言葉が出てきます。

苫米地 「(前略) すべては権威催眠を利用しているわけだ。手相をはじめ四柱推命や占星術だったらそれぞれの分野のこんなにすごい知識がありますよという「権威」を使っている。」

占いにおいて、その主張や診断の結果に、
信憑性や説得力を持たせるために用意するなんらかの「凄そうなもの」ことです。

苫米地 「そうだよ。この間見た占い師はパソコンで計算してたよ。占星術の計算式のソフトがあるらしいよ。」
DaiGo 「ありがたみがないですね。」
苫米地 「それはコンピュータを使わなきゃいけないくらい占星術には知識があるんだという権威催眠のひとつ。
DaiGo 「大量のデータから持ってきてるという意味では確かにそうですね」
苫米地 「それはコンピュータでやる姓名判断と同じだ。実際はデータから引っ張っているだけだと思うけど。何か凄いことをやっているように見せている。」

(ロニー注:ここでDaiGoによるタロットカードの作り方を挟む)

苫米地 「これはすごく当たるに違いないと思わせる。全く同じだ。」
DaiGo「何かいにしえの力があるように感じさせるというのは確かにありますね」』

門学でいえば、
「古代中国から今に至るまで蓄積されてきた統計」、
「客家によって伝えられてきた秘術」
「大富豪が知っている帝王学」
といったところでしょうか。

本当かどうかわからんが、なんか凄そう、ですよね。

これらのフレーズが、
門学でいうところの「権威」でしょう。

この権威を受けて、
催眠を受け入れるかどうか、
ここが我々の理性の働き時です。

占いのメリットとデメリット

一度占いのメリット・デメリットをおさらいしてみましょう。

 

前項で書いたように、
占いには主体性を失わせてしまうデメリットがあります。

その代わりに得られるものが何かといえば、
おそらく刹那的な「安心」でしょう。

自分が何をすればよいかわからない時に、
「こうすべし」
「これはしてはいけない」
と教えてもらえたら、助かります。

その結果好ましい方向に転がれば儲けものですし、
失敗しても「あの人のせいで失敗した」と非難することで自分の非を認めずに済みます。

これが一つのメリットです。

「刹那的」と言ったのは、
自分で選び自分で決めたという実績がないと、自分の中に自信や経験は蓄積されず、
事あるごとに他人に決めてもらわなければならなくなるからです。

自分で解決できるようになれば自信が生まれ、
同じ不安を感じることはなくなるか、
あっても最小化できるはずです。

 

また直接占い師に占ってもらうタイプには、カウンセリングの要素もあるといいます。

誰にも未来を正確に言い当てることはできません。
情報を分析して可能性の高そうな方を選ぶか、
あてずっぽうかのいずれかです。

それでも占い師がもてはやされるのは、
カウンセリングの効果があるからだと思います。

メンタリズムや事前情報や統計、心理学など色んなツールを駆使して、
その人の悩みを言い当てて、
その対処法を伝えることはカウンセリングに近い効果をもたらします。
これもメリットと言えるでしょう。

カウンセリング目的ならカウンセラーに当たるのがベストだと思いますけどね。

イメージ図

※占い師の館のイメージ再現図

門学を信じることのメリットとデメリット

診断方法が占いの「命」と同等であっても、
門学はその結果を活かすことに重きを置いています。

真田氏は『門学1基礎編 門を知り己を知る』の中で以下のように述べています。

私たちが命理学に求めていることは、問題や事態を挙げて脅されることではなく、その問題の解決方法だ。
問題だけしか上げられない命理などは、私たちの人生には必要ない。
運がいい、悪いというのは、門学にとってはどうでもいいことなのだ。
門は、あくまでも問題解決に特化している。

問題解決のために仕組みや傾向を掴み、
生活やビジネスにおいて自主的に活用するツールであるならば、
結果を妄信して失敗するという可能性は下がりそうです。

客観的にあらゆる情報、ツール、データを用いて問題解決に当たり、
そのための1ツールとして活用する形をとることが考えられるからです。

 

苫米地氏・DaiGo氏の本でも、
以下の文においてエニアグラムを門学と読み替えることで、
門学を活用するメリットを読み取れます。

「エニアグラムが当たると思うやつはバカだ」という項より引用。

苫米地 「(前略) エニアグラムは、星座もだけど、性格に9つに人口が分類されている。さらにその組み合わせのサブタイプがある。ある程度人口を満遍なくパターン化して分類することができると、それぞれにストーリーをつけて、ストーリーごとにちゃんと認識するようになる。
ストーリーごとに認識すると、それで性行的な思考ができるから、それによって行動の判断が出来て、指針ができる。そうすると、それがない人よりも説得的な行動が促され、積極的な判断ができるから、必ず社会的に成功する。」
DaiGo 「信じる者は救われるということですね」
苫米地 「そういうこと。でも、それだけであって、ただの確率。」

上記の説明からは、
自分の門を自認することでポジティブな結果が得られるメカニズムが読み取れます。

苫米地 「9つくらいに分類すると、物の見方のパターンが出てきて、外れた場合、この人はエニアグラムタイプ1aだけど、でもこの人は同時に2b型を持っているという判断ができる。それは外れているという意味だと思うんだけど(笑)
(中略)
行動の指針が全部具体的にあるわけだから整合的に長期に渡って人に働きかけることができる。それとどうしていいかわからないの差は大きい」

門学にも上記のエニアグラムと同じように、
例えば「生まれつきの門は陽立門だが陽財門の傾向も強い」
といった説明によって結果を濁す余地があることを示唆しています。

ただ後半の文のように、
行動指針があるとないとではある方が良い結果をもたらすわけで、そこに自分の門を知るメリットがあるといえます。

DaiGo 「ひとつのコミュニケーション・ツールみたいなものですね。」
苫米地 「それだけのことだから。それがシステムの効用と言えば効用で、ビジネスなどでエニアグラムを使うのは何の問題もない。私はエニアグラムが本当に当たっていると思っているやつはバカだと思っている。でも社会的なツールとして役に立っている人がいることは事実だ。
(後略)」

苫米地氏が最後に言っている、
『私はエニアグラムが本当に当たっていると思っているやつはバカだと思っている。でも社会的なツールとして役に立っている人がいることは事実だ。』

この一文が真をついていますね。

 

門学のデメリットを考えてみると、

自己診断が面倒:
200問の質問に答える必要があるのでそこそこ時間がとられます。

生まれつきの門を知るためには高額な門鑑定が必要:
一度だけ確認してしまえばいいものとはいえ、数万円かかるのはハードルが高いものです。

自分の好みが自分の本来の門と合致しない可能性:
好きと得意が一致しないという真実が出る可能性があります。
好きなものをビジネスではなく、趣味で続けていくことをブレずに持てるのであれば心配無用でしょう。

 

こう列挙してみると、
門学を「活用する」ことのデメリットは大したことないように感じます。
少なくとも、主体性をなくす、心身の健康を損ねる、法に触れる、マナー違反といったデメリットがありません。

 

これは、問題解決のためにある特定の1つの情報を使うデメリットを挙げるのと同義だからかもしれません。
問題解決のために、使える情報はすべて使うというのは普通のことですもんね。

 

門学はあらゆる問題を解決する魔法のランプではないでしょうから過度な期待はできませんが、
問題解決の一ツールとしてはメリットの方が上回るのではないでしょうか。

おわりに

はい、今回は占いという視点から門学を検討してみました。

最近フロイトなどの心理学方面にも興味がわいてきていますが、
苫米地氏、DaiGo氏からは刺激をもらいます。

 

科学、統計、物理といった目に見える現実的な学問と、
目に見えないものやスピリチュアルな物を比較して考えてみるのは楽しいものです。

スピリチュアルなものは、非現実的なものとして切り捨てることが多いですが、
一方で人に希望を与えたり、創造性を高めたりするきっかけともなります。

幻想と現実の狭間に、真実はあるのかもしれません。

今回は以上!
Näkemiin!

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オマケ(ネタバレ)

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