2019年3月25日(月)
Belize Benque Viejo del Carmen 〜 Guatemala Flores
ベリーズ ベンケ・ヴィエホ・デル・カルメン 〜 グアテマラ フローレス
熱帯の賑やかな鳥の鳴き声と、カーテン越しの朝の光で目を覚ました。
あれ、まだ5時半か…
…
二度寝しようとしたけどもう寝れんかった。
うーし、グアテマラ行くか〜。
パイプから水が落ちてくるだけの絶望的なシャワーを浴びて昨日の汗を流し、荷物をまとめた。
昨日のチキンバスのバス停に行って尋ねると、
フローレス行きバスはボーダーの向こう側だという。
したらば、ベリーズの残ったお金をどうするかしながら国境越えしましょうか。
朝の街を歩いた。
が、店がそもそも少ない上に、全く開いてない。
そして不思議なのは、やたらと中国人経営のお店ばかり多いこと。
なぜだ?
カフェはどこじゃ〜
お店〜
って歩いてるうちにボーダーまで来ちゃいましたね。
ぬおおおおい!!!
どうすんのこの8USドル近いベリーズのお金!
絶対この人生でもう使わんでしょ!!!
幸いボーダーの近くで露店があって地元民が朝ごはんを提供していた。
国境越えはスクールバスや学生たちもしているみたい。
そんな子供達、ボーダー職員らがサンドイッチやブリトーみたいのを食べている。
俺もこれ幸いとブリトーを2つ買った。
チキンとチーズのやつ、1個2ベリーズドルで2個分。
約220円。普通といえば普通だけど、
メキシコシティやサンクリストバルの物価を知ってしまってるから高く感じてしまいますな。
両替を持ちかける怪しいおっちゃんが沢山いるからボーダー職員に合法なのか尋ねたら、
ライセンスカードを持ってる人は大丈夫よ、と教えてくれた。
なのでその真横で隙を伺っていたおっちゃんが換金を即持ちかけてきた。
まぁ多少レート悪くても両替してしまうほかないだろう。
ベリーズ物価高いしな。
1ベリーズドルは3グアテマラケツァールらしい。
7.75ベリーズドルが23グアテマラケツァールに変化しました。
端数切り捨てが腹立ちますね。小銭おくれよ。
それとも1ケツァールが最低単位なのかな。
出国税をクレジットカード支払いしたいと言ったら、事務所が開くのは8:00からという。
それまで近くで待機。
ブリトー、うまし。
この生地はトウモロコシじゃなくて小麦粉か。
小麦は困ったことに味が良い。
帰国したらグルテン耐性について検査したいな。
さて、8:10になりました。
ちゃんとラテンアメリカ人の仕事の遅さを計算して余裕を持っての10分遅れ行動。
俺も少しは解ってきたってもんですよ。
「まだオフィス開いてないわ。そこで待っててね」
「8時オープンて言いましたよね?」
「ええ。でも開いてないの。そこのベンチで座ってていいわよ。」
イヤフォンで音楽を聴きながらヒマそうに職員の女性がベンチを指差した。
ちなみに出国税、と言ったけど、その内訳はこうらしい。
・Border Processing Fee(越境費用)
30ベリーズドル。
・P.A.C.T(Protected Area Conservation Trust:保護区域保全信託)
7.50ベリーズドル。
・Border Development Fee(国境開発費用)
2.50ベリーズドル。
つまるところ、国が定める国境越えの税金に、
環境保全名目の税金と国境管理の費用を上乗せしたってことですね。。
しめて40ベリーズドル=20USドル。
外国に行く行為が贅沢行為と見られるのであればそこに税金がかかるのは分かるが、
環境保全のための費用ってのは観光客よりも地元民の方が多く負担すべきものじゃないのか。
もちろん観光客も観光行為に伴って自然を消耗してしまうわけだから負担の義務はあって当然だと思う。
まぁ、ベリーズ市民がどのような税体系で納税しているのか知らないので、批判することも出来ないけれど。
環境保全に関して並々ならぬ関心がある身としてはお金出すことに異論はないけど、
俺みたいにただ通り過ぎるだけの人が強制的に課税されるそのシステムには不服があるってもんだ。
さて、9:00になってようやくオフィス担当官がやってきた。
特に滞りなくクレジットカードで支払い終了。
「なんで1時間も遅れたんですか?」
「え?ミーティングよ。はいじゃあ下行ってね」
悪びれる態度ゼロ!
時間に遅れて人を待たせることは、この人達にとっては罪でもなんでもないのだろう。
出国スタンプ、バン!
グアテマラ国境側に行って、ただの簡易的なカウンターに並んで入国スタンプ、バン!
すげぇ、質問ゼロか。
滞在期間は90日まで大丈夫なのね。
延びても5日くらいで出てしまいたいとこだ。
橋を渡る。
グーグルマップで調べたら、歩いて5分ほどの薬局にCajeroB っていうATMがあるとのこと。
ありました。
ここでとりあえず600ケツァール、9000円分ほど下ろした。
現在のレートが分からないから勘。
うるさく寄せてくるタクシーを片端から無視してバスターミナルに行った。
ば、バスターミナル….?
ここではバスじゃなくてバンがバスがわりのようだ。
フローレスまで30ケツァール、450円くらい。
地元民を乗せ下ろししながらゆっくりバンは進み、約2時間後、フローレスに到着した。
すごく長く感じたけど、まだ2時間か〜。
チェックしてある宿はフローレス島っていう小さい半島にあるので、
このTerminal Mercado NUEVA からは少し離れている。
荷物を車の上から下ろしている段階から、
トゥクトゥクの客引き兄さんが積極的に売り込んでくる。
「フローレス?フローレス??
トゥクトゥクどう?歩いたら距離あるよ!乗ってくでしょ!」
「いくらなんですか?」
「フローレスだな?じゃあ荷物載せようか!」
「だから値段いくらですか?」
「…10ケツァールだ。」
10ってことは、150円くらい。
そんな離れてるかな?
地図で見た感じ全然歩けなくない。
ってかここまで2時間で30ケツァールだったから、
トゥクトゥクで10分かかる距離とすれば約2ケツァール。
まぁバスと違って一度に乗せられる人が少ない、タクシーみたいなものだから、
倍をとっても4〜5ペソってところ。
10ケツァールはたけーな。
町も見てみたいし、断って歩くことにした。
それにしてもバイク乗ってる人が異様に多い。
10代くらいのお姉ちゃんが6歳くらいの妹を連れてカワサキ風のバイクに乗って走っててりする。
2ケツノーヘルで。こっわ!
なんだこの町ー(°_°)?!
道端でココナッツ売り発見!
やった!探してたんだ!
生ココナツジュース、5ケツァール、75円くらい。
いやあキューバは高かったなぁ。
2CUCだったもんなぁ。
飲み終えたら、中身食べたい?っつっておじさんが殻をマチェーテで叩っ斬って身をくり抜いてくれた!
わーい!グラシアス!(^_^)/
これ不思議なんだけど、最初の2口までは美味しいんだけど、ココナツの身ってすぐ飽きるんだよね。
なんでだろ?
あまり体には良くないのかな?
湖だ!
ペテン湖というらしい。
家がカラフルで可愛らしいこと。
ここが第一候補のナチュラル・スパ。
ホステルなのかスパなのか謎だ。
中に入ってみたけどスタッフがいなかったので、先に第二候補を見に行くことにした。
近くの、Chao Cacao Hostel & Cafe。
名前が可愛い!
…と思ったけど、店構えはそんなでもないなぁ。
「ごめんなさい、今夜は満室なの…!」
アラマァ。
ってことでNatural Spaに決まり!
天然温泉でも付いてんのかな?
とか期待したけど、マッサージ屋さんが合体してるだけみたい。
むしろホステルサイドはおまけみたいなもので、
超簡易的なベッドルームとバスルームがあるだけだった。
自炊は無理か〜。
一泊45ケツァールなので、675円。
やっす!
「チェックインは30分後からなんだ笑 また後で来ておくれ」
ってとこなので荷物を置いて外に出た。
あ、Wi-Fiもらって調べたら1ケツァールは14.5円くらいのようだ。
昼飯食べよ〜。
ランチタイムの割に人気の少ないレストランを見て回りつつ、安いとこを物色。
お、ここは現地民もいるな。
Doña Goyaってお店に入店!
スープ食べたいんですって言ったら、
スープと野菜プレートのセットがあるよ、とオススメしてくれた。
飲み物ついて35ケツァールだって。安い。
鶏肉と牛肉がある。
牛を選んだ。
ビートルズのライブ音源のBGMを聴いて待ってるとやってきました。
え、なんか豪華!
人参、アボカド、じゃがいも、キャッサバみたいなやつ、
芋っぽいウリ科の野菜、皮が異様に硬いカボチャの仲間、
これまた皮が硬い芋の仲間、ピラフ、トウモロコシ。
これだけ炭水化物祭りなのにトルティーヤが添えられてくる。
スッゴい美味しいんだけど、血糖値ヤバ…
それと飲み物は選べるんじゃなくて、
安っぽいオレンジ味ジュースが出てきただけだった。
だから血糖値…
Wi-Fiもあると聞いて、コーヒーを追加で頼んだ。
アメリカーノ10ケツァール、145円。
味はイマイチ。
湖に浮かぶ時のシルエットがのどかな雰囲気です。
宿にチェックイン。
そのあと近くのスーパーでビールの値段を確認した。
ガリョっつー一般的な350cc缶ビールが10ケツァールで、
他にも10ケツァールのビールが複数ある。
1番安いのはDorada Iceっつー5ケツァールで、
逆に1番高いのは45ケツァールもする。
差が大きいな。
飲酒ルールについて尋ねたら、グアテマラは外で飲んでも全く問題ないそうだ。
早速1番安いやつを買った。
その足でツアー代理店に向かった。
この町にはティカル遺跡を見に来たわけだけど、
そこに行くにはツアーエージェンシーで往復のシャトルバスをお願いしないといけないようだ。
バスは無いってことだな。
ツアーガイドは断ることができる。
時間帯はサンライズ、アーリーバード、普通のやつ、サンセットがあって、
それぞれ値段が違うようだ。
ふつうに8:00発のやつにしました。
「ガイドなしなら70ケツァールだよ」
おっと、相場価格来ましたね。
でもウェブには、ここで55ケツァールまで交渉できたと書いてあった。
あまり足元見てサービスの質を下げたくないし、
「60でいけるとウェブで見たんですけど…」と打診してみた。
「あぁ、うちは日本人がよく使ってブログで宣伝してくれるんだよね。
いいよ、60ケツァールにしてあげよう」
おー、ソッコーで値下げできたわ。
経費の上にかなり利益分乗っかってるんだろうな。
これで明日朝8時にここに来ればティカル遺跡に行ける。
入場料は別に150ケツァールもかかるけど、それは明日入り口で払えばいいそうだ。
「ところで遺跡見学の後はどこに行くんだい?」
「はい?」
「グアテマラシティかベリーズか。移動するんだろう?」
「あぁ、アンティグアに行きますよ」
「バス、うちから手配してるよ。300ケツァールだ。」
「300?!いや、確かウェブで150ケツァールくらいでグアテマラシティまで行けるって情報があったような…」
「分かった、250にしてあげよう。他だと普通は350ケツァールは取るんだよ。特別プライスだぜ」
「150に対して250はだいぶ高いんですけど…」
「安ければ安いだけの理由があるってもんさ。グアテマラシティで乗り換えだけどアンティグアまで手配する。バスは大型の快適なやつだし、すぐそこのPeten文字の前で乗れるから、遠い向こうのバスターミナルまで行かなくても済む。絶対オススメだよ」
うーーーん。
悩むなぁ。
100ケツァールって、1500円近い差だ。
超デカい。
ただグアテマラシティからアンティグアまでバス停発のバンで40ケツァール、離れたチキンバス乗り場からのチキンバスで10ケツァールはかかると聞いてるから、それも加味しないといけない。
それと安い旅行会社の夜行バスは5:30とかの早朝にグアテマラシティに着くと聞いてる。
その時間帯に着いてもアンティグア行きのバンやバスにすぐ乗れるとは限らず、
治安がヤバイというグアテマラシティに暗い時間帯に放り出されることを意味する。
これはリスキーだ。
むぅ、ここは多少安全性を取るとするかぁ。
「じゃ、バスもお願いします。ティカルツアーと合計で310ですけど、これ300になりませんか….?」
「いやぁ、ハハ、それは流石に無理だなぁ」
「うーん、そうですか。まぁいいです」
ってことで、思わぬ形でアンティグア行きも手配完了!
これで明日ツアー後にわざわざチケットを買いに行く手間も省けたな。
支払いを済ませて代理店を出た。
横のスーパーで買った缶ビールを開ける。
ふーむ、ここからターミナルまでは距離、治安共に大したことなさそうだけど、
トゥクトゥクで5ケツァールという情報も得たので、
諸々加味すると、55〜85ケツァール高いことになる。
最安値よりもグッと高いけど、これは観光地価格ってことなんだろなー。
フローレス半島をグルッと回った。
水面が太陽を反射してキラキラと輝き、その水面下には大量の水草が蠢いている。
泳ぎたくなるほどの暑さだけど、
どことなくハリーポッターと炎のゴブレットで登場した湖戦を思い出して不気味さを感じた。
湖はやっぱりフィンランドに限りますね。
ここフローレス島でトリップアドバイザーNo. 1だったカフェを見つけた。
Cool Beans。
リフィル無料のコーヒー、10ケツァール。
おー、ここのコーヒーうまし。
しっかり濃いのに苦味が抑えられて、まろやか。
俺は浅煎りが好みだけど、ここのは美味しいな。
久々にブログも更新した。
一気に何話分かやりたかったけど、ここWi-Fi弱いから写真アップロードができねーや。
夕飯はそのまま同じカフェでチキンと野菜のスープ!
味は美味しい、けど、炭水化物多いなぁ。
スープの具材がチキンの他に人参、ブロッコリーが少し、それにジャガイモと米がたっぷり。
そこにトーストが添えられてる。
可能なら炭水化物分だけ除きたいとこだけど、食べ物を残すのは絶対悪なので食べきる。
南北アメリカ大陸は、昔から飼育可能な大型動物がほとんどいなかった。
バイソンは狩猟対象であって凶暴な性格が飼育には向かない。
リャマやアルパカは個体数が少なくて、しかも南米の一部高山地帯にしかいない。
このマヤ族達が食べていたのはほぼトウモロコシを中心とする炭水化物で、
一部沿岸地域で魚介を、それ以外には飼育できる犬、
野生のパカっていうネズミの仲間、
あとペッサリーっていうイノシシの一種を食用にしていた。
時代が下ると北米から七面鳥やカボチャが伝わり、
ヨーロッパから牛、豚、山羊、鶏なんかが連れて来られる。
これでようやく家畜動物の食肉が始まったけど、
ヨーロッパや他地域と環境が異なれば、現地と同じだけの生産性を出すのは難しい。
それに何千年も炭水化物中心で生きてきた民族が急に肉食中心の食生活・食文化に移るのも難しい。
こういった経緯を考えれば、中米地域の食文化が未だに炭水化物中心であることはごく自然なことかもしれない。
チキンと豚の料理が多い点も、
小型の鳥、北米から早い段階でやってきた七面鳥、
それに野生のペッサリーを食べていた下地があることから納得がいく。
各国の食を試してみたいけど、
あまり炭水化物まみれなようなら慎重にメニューを注文していかなきゃならないなー。
健康面はともかく、味はよい。
ご馳走様でした!
宿に戻ってもリビングはない。
6台のベッドでは22:00でもうみんな寝静まっていた。
おー。この部屋で男俺1人か…
おやすみなさい( ´一` )
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