グランドキャニオンでトレッキング!

2019年2月3日(日)
USA Grand Canyon South Rim 〜 Desert View
アメリカ グランドキャニオン・サウスリム 〜 デザートビュー

 

車中の寝袋

車の中で起きた。
寒い!
めちゃ寒い!

プロテインバー

ヨーグルトとバナナ、ブレットプルーフのプロテインバーで朝食。

このプロテインバー、甘いと思ったらオーガニックステビアを使ってるんですな。
おいしい。

さーて、腹ごしらえしたら、いざ拝みに行きますか、グランドキャニオンを。

霧がかったグランドキャニオンの集落内

昨夜は到着が遅かったんでパーキングのチケットオフィスがもうクローズしていた。
パーキングチケットを支払うために人に聞いて、また入り口のゲートまで戻った。

 

さて、ゲートを出たら道に迷ったのかやや行きすぎてしまい、Tusayanの街に出た。

グランドキャニオンサウスリムのちょっと手前にある集落みたいなとこ。
ホテルもあるし、大体の買い物はここで済ませそうだ。

ついでだからマックのドライブスルーでコーヒーを買ってバターコーヒーにした。

あ!
何気にこれ海外での初ドライブスルー体験!
すんなり出来たなぁ。やったぜ。

バター入りマックコーヒー

マーサーポイントってとこに移動した。
マザーポイントって何だと思ったけど、
Matherだったね。
マザーはMotherだね。誤読。

初代アメリカ国立公園局長Stephen Tyng Matherの名前が由来だそうだ。

はやる心で崖に向かう。

マーサーポイントはグランドキャニオンの中でも有数のビューポイントで、
朝日・夕日が絶景だそうだ。

駆け足で柵に寄って、開けた視界がこちら。

開けた視界

グランドキャニオンの地平線

ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!

広大!
ひたすらに広大!!!

急な崖っぷち

朝もやが立ち込めているけど、それもまた神秘さを演出していてニクイ。
完全にファンタジーの世界だ。

 

徐々に朝日が高くなっていって、
その陽光がもやをかき消すように薄くしていく。
見よ、この絶景を。

雪が飾る断崖

雲の下をのぞき込む

まだ雪の残る、断崖絶壁。

めちゃ寒い。

ネットもそうだけど、公園内のあっちやこっちに、

「グランドキャニオンは非常に高温になるため注意!」
「きちんとした装備なしに挑戦すると死にます!Danger!」
って書かれている。

夏はやばそー。

幸い今は真冬。
どちらかといえば極寒注意ってくらいだ。

曇った空と俺

オオルリのような青い鳥

オオルリみたいな美しい青い鳥がさえずっている。
かわいい。

 

明るく成りゆくグランドキャニオン

雲間が作り出す道筋

地層と距離と高度を示す説明板

記念撮影に沸き立つ人たち

明るくなって人も増えてきた。
ちょっと場所変えるか。

美しい山肌

よーーーっし、せっかくグランドキャニオンまで来たんだ。
柵越しに写真撮ってハイお仕舞いじゃつまらん。

自然は触れ合ってなんぼだ。
ちょっと降りてみよう!!

倒れた木

針葉樹

ブライトエンジェルトレイルに挑戦してみる。

グランドキャニオンはめちゃ広いのでトレッキングルートもたくさんある。
そのうち、難しくなさそうなやつ、というか距離が短い奴を選んだ。

泊りがけで降りていけばコロラド川まで行けるが、さすがにそこまでの装備はないので日帰りできるポイントを選んだのだ。

ロッジの暖炉

まずはロッジでトイレを借りた。
Wi-Fiもあったのでメール確認とか諸々済ませる。

コルブスタジオ

Kolb Brothersという探検家兄弟の小屋があった。
1901年に動画のカメラマンとして活動していた旅人らしい。

俳優のような兄弟のパネル

2人でこの崖を降りて開拓したほか、カヌーでコロラド川をワイオミングからここのグランドキャニオン下流まで動画を撮りながら下ってきたらしい。

コルブ兄弟の写真

超スゲー。
今のユーチューバーの走りともいえよう。
カッコよすぎるぜ。

木でできた道具

2階から見る小舟

さぁまずは下山から、12:50スタート!

トンネル

雪の積もる下り道

雪が積もってて滑るわぬかるむわでかなり酷いコンディション。

登ってくる他のトレッカーたちはみんなカッコいい登山用のブーツか、後付け式のスパイクのやつをつけてる。
俺のただの登山靴じゃ冬山は無謀か…?
取りあえず行けるとこまで行ってみよう。

 

少し降りていくと、同じくふつうの登山靴を履いた老夫婦が、手を取り合いながらゆっくり雪の上を歩いていた。
微笑ましい。

が、不安(^_^;)

凍った崖の道

ラバのキャラバン

ラバに乗った人たち

馬に乗った一団がやってきた。
いや、馬じゃなくてこれはラバか。

快適そうだけど、狭い山道だと絶対怖いよな。

 

すげぇ地層がはっきり見える。
グランドキャニオンの地層からは20億年前の地質が確認できるそうだ。

脊椎動物の最古の化石が5億年前程度だから、それよりずっと昔。
地球の歴史46億年のうちの約半分の時代、
堆積してきた地質が確認できるっていうんだから驚愕だ。

地層の色み

雪が減ってくると今度はぬかるみがさらに酷くなる。

粘土質の泥道

粘土のような、強い粘着質の土が靴を脱がせにかかってくる。

ひぇー

 

降りてゆくほどに暑くなっていく。
身体を動かしているのももちろんあるだろう。

続く下り道

まじで暑いな…これは帰り道、上着とか荷物増えて大変かも…。

山を登れば、標高によって段々と涼しくなるわけだけど、
下ってるから逆に段々と暖かくなっていく。

重い靴と赤く汚れたジーンズ

そう思ってたけど、途中で休憩入れて休んでたらすぐ涼しくなってきた。
いらぬ心配だったか。

軽食のサンドイッチ

絶景を見ながらサンドイッチの昼ごはん!!
最高すぎる!!

見上げる地層

サンダルを履いた登山客もいた。
ツワモノ。

崖の途中

蛇行する道が終わり、緩い下りが川の方への断崖に向かって続いている。

中腹の絶景

あの断崖の下がコロラド川だけど、あっちにいくのは上級者向けで、最低1泊必要だそう。

明るい荒野

汗だくの俺

野生のサボテン

小鹿1匹

鹿!!近い!

逃げるでも襲うでもなくこちらを見つめてる。
懐っこいもんだなぁ。

 

インディアンガーデンというところに到着した。

立札

時間的に、ここが俺の最終地点!

空地

小屋

泊まりがけの人用のキャンプサイトもあるし、トイレと給水ポイントもあった。
なるほど、ここが中継地点になるわけだ。

俺はここで折り返しだ。

水をくむ

 

休憩ー!
疲れたー!

ブレットプルーフのチョコレート開けた。

Bullet ProofのOriginal Dark Chocolate

ダークチョコ、ヒマラヤ岩塩、コーヒーの3種類の板チョコが入っている。
これ、なんと1800円する。

激高!
今まで買った中で最高額のチョコレート。

値札がなかったから確認しないでお会計しちゃったけど、とんでもない贅沢品だったわ…

感謝と気合と愛を込めて一かけを口に放り込む。

…ほう。
ハイカカオのチョコって一般的にボソボソした食感だ。

なのに、これすごい滑らか!

カカオバターだけじゃなくてXCTオイルやココナツオイルなどの他のオイルを使っているからかな。

砂糖は使われてなくて、なんかの厳選したキシリトールを甘味料として採用しているようだ。
パワフルな味だ。

 

インディアンガーデン、といってもキャンプとトイレと案内看板、休憩のベンチや屋根以外特に何もない。

案内看板には今日から1週間の、更新されたての天気予報のプリントやこの辺のエリア地図が載ってる。
「今日はイベントなし」
って書いてあるから、夏とか、なんらかのシーズンにはインディアン関係の催し物があるんだろう。

そういえば「インディアン」ていう呼称は侮蔑的あるとして呼ばないようにするのが礼儀と習ったけど、この辺の地名やらなんやら、みんなIndianって書いてある。

昔からずっと使われてきて固有名詞化したものは変えにくいもんな。
逆に「今更気を使うな」とか、そういう複雑な感情もあるだろう。

空気を読んで使って行こう。

崖の上を目指して

15:10、折り返しスタート!

蛇行する山道

果てしない…

山の上の曲がり角

降り始めた時に追い越した老夫婦とここで再び会った。

うお!この2人、ついにここまで来たのか!!

「やぁ。ようやくここまで来たよ。自分たちのペースでゆっくりいかないとね」
「今夜は泊まるんですか?」
「そうだよ。」

すげー。

65歳くらいに見えるこの老夫婦2人。
着実に降りてきて、ちゃんと日暮れ前にインディアンガーデンのロッジまで辿り着いた。

 

登るにつれてだんだんキツくなっていく。
けど、景色がいいから楽しい。

振り返ると、さっきまでいたインディアンガーデンも遥か遠くに見えた。

かすかに見えるインディアンガーデン

黙々…
ザクザク…

日陰の雪道

キツいけど、やっぱり登りの方が楽しい。

したたる雪解け水

雪解け水を触ってみる。

暑くてコートも脱いで腰に巻いてるけど、空気はやはり冷たくて、自分の腕を触ってみると冷たくひんやりしてる。

なんとか夕焼けを頂上から見たい!
その一心でひたすら歩を進める。

果〜て〜し〜な〜い〜
あの雲の〜彼〜方へ〜

どんなに遠くても一歩一歩少しずつでも進んでいけば、ゴールにたどり着ける!

そう信じて、

ひたすら

歩けば!

戻ってきたグランドキャニオン

よっしゃああああ終わったああああ!!!
疲れたー!!!

ちょうど夕日が傾き始めてていい感じの光具合になってる。

日本人のツアー団体もいた。
その中の添乗員さんが色々説明してあげている。

「あと10分ほどで日が暮れますけど、ここから歩いた、あのポールのところ、見えます?あそこの方がわずかに標高高いんですよ。なので夕日を見るなら、あちらの方が、オススメです。遠くに見えるけど、歩いても5分かからないですよ」

なるほど!
ばひゅん!!!!
着いた!

よーし、せっかくだから最後に写真1枚撮ってもらおう!
一人で写真を撮っていて上品そうな白人のおばさまにお願いしたら快く受けおってくた。

グランドキャニオンとの記念写真

いぇーい!
ありがとうございます!!

沈んでゆく夕日

ビジターセンターで少し休んでから、沈む直前の景色!

日が暮れていくグランドキャニオン

いやー楽しかった!最高だ!

木々の隙間の夕焼け

グランドキャニオン。

ディスカバリーチャンネルみたいなテレビ番組とかでしかみたことのなかったあの絶景の生の姿を、思いっきり楽しんだぞ。

暑い日にキャンプとかして、麓のコロラド川で水浴びとかカヌーとかできたらもう言うことないけど、それは超上級者向けのアクティビティだ。

いつか別の形で叶えられれば充分。
天竜川かどっかででも。

大学の時の富士山登山に次ぐ、人に自慢できるくらいの一生の経験。

最高の気分だ。

天気の関係で行くかどうか悩んだけど、間違いなく、来てよかったって言える。

虎穴に入らずんば虎子を得ず、だ。まさに。

大変でも、つまり時間やお金や体力がかかっても、非効率であっても、要所要所では心の向くままに、「楽しそう」を優先させることも大事だなと実感した。

グランドキャニオンwithバナナ

タスヤンの町のマックで少しネット作業をしてから車を走らせてデザートビューというエリアにやってきた。

グランドキャニオンの東側の定番ビュースポットだけど、数台の車が停まってる程度で、人気はない。

凍てつく風が強く吹き付ける。
星が瞬いている。
人工衛星と飛行機が光っている。

 

大地と大空に挟まれて、車の中でご飯。

イワシの缶詰が変な楕円形してるせいで半分弱開けるのにも超苦戦した。
二度と買ってはいけないやつだな。

車中サラダ

ビールも飲んで、満足な気分で寝袋にくるまった。

車の窓から見える北斗七星。
風に揺れる車。

いい孤独感。
俺は今、旅をしてるぞ。

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