2019年2月13日(水)
USA Houston 〜 San Antonio
アメリカ ヒューストン 〜 サンアントニオ
6:10、時間通りにヒューストンに着いた夜行バスから降りたった。
結局今回も終始満席だったから、出来る限り身じろぎせずに座位のまま睡眠をとった。
ねむー。
今日行くNASAスペースセンター行きのバスまでまだ時間がある。
というか施設が開くのが10:00だから、早く行っても仕方がない。
すぐそこにあるマクドナルドは確か24時間営業じゃないんだよな、
と思いつつも、ダメ元でWi-Fiをもらいに向かったら普通に営業していた。
やったぜ。
カサカサでやけにマズイソーセージマックマフィンとコーヒーで朝食。
ホームレスっていうより、低所得者たちって感じのおっさん達でほぼ満席だった。
8時前の246番バス、問題なくゲット。
あぁ、この前苦戦したのが噓みたいだ…
直通でNASAスペースセンター前に着いてしまった。
バス代、たった2ドル。
マジでこの前の無駄な努力ううううう!!!!
オープンは10:00から。
まだ時間があるから、すぐ近くのスターバックスに入ってNASAの各種プロジェクトなどの予習をした。
どれも有名だよなぁ。
NASAは昔、ロシアのスプートニク衛星打ち上げに対抗して、有人飛行を成功させた。
そのあとは月面への着陸を目指して邁進する。
かの有名なアポロ作戦だ。
今は国際宇宙ステーション、ISSの運営と火星探査を主軸に置いているようだ。
予算は年間700億ドルと世界一の規模を誇っているけど、
近年では民間企業や団体の開発が脚光を浴びていてやや控えめに感じてしまう。
スペースXとかブルーオリジン、凄いもんなぁ。
それでも積み上げられた実経験は褪せることがない。
色んな企業・団体と協力して開発していってるだろう。
有名な老舗チェーンのドーナツ屋が近くにあるという情報を得て少し歩いた。
SHIPLEY DONUTS。
ここで購入。
どれも80〜90セントくらいで安い!
素朴で安っぽい感じ。
駄菓子屋感あってなんとなく懐かしさを感じちゃうね。
チェリージャムのやつ。
チェリー味しない。ただの赤い何か。
生地はイケる。
シナモンのツイスト。
これはイケる。
表面のグレーズが余計だな。
スペースセンターにやってきた。
入り口のそばにピクニックエリアがある。
そこでもう一個、シナモンのケーキドーナツ。
砂糖がたっぷりまぶしてあるのが余計。
生地のシナモンの風味は俺の食べ慣れているシナモンの味と違って独特だ。
これはこれでアリ、かも。
よーしオープンしたぜ!
いざNASA宇宙センター!
荷物預けが、、なんと、7ドル…
たっけー!!!
なんちゅー値段設定だ!
払うしかないんだけどさ!!!!
不服ううう!!!
展示。
火星での野菜の栽培する研究とかしててとても興味深い。
宇宙から地球大気圏再突入する際のポッドの体験とかできるけど、結構人気で人が途切れない。
宇宙船の中の生活について説明するやつ。
お客さんから女の子が選ばれて、ジョークを交えつつデモンストレーションしてくれる。
宇宙船内では、使用する水分の93%は再利用されるそうだ。
シャワーは無くて、体を洗うときはウェットティッシュみたいなやつを使う。
汗や尿を含むすべての水分が清潔な飲料水として再利用される。
スッゲェ、その技術。
電気は太陽光から全て作られる。
ここでは説明がなかったけど、あとは食料と空気だよな。
それが地球外で生成・再利用出来れば、実質、継続的な生存が可能になる。
この宇宙センターにはトラムツアーがある。
ウェブ上では2種類のトラムツアーがあってチケットを予約しないといけないとあったけど、
そのシステムは変更されたそうだ。
チケットは無くて、1種類だけのツアーに、始まる前に並べばいい。
遊園地みたいなトロッコに引っ張られて、
宇宙管制室、
国際宇宙ステーションの組み立て工場、
アポロ計画に使われたロケットの展示ホールをそれぞれ回れるのだ。
宇宙管制室。
左から順に古いやつで、1番古いやつなんてのはパンチ式だからコンピュータとすら言い難い。
中期のハードディスク容量は、8MB。
この技術力でロケットに人を乗せて飛ばしたというのだからビビる。
こっちは今は使われてない元管制室だ。
映画で見たようなやつそのまま。
うう、感動!
俺の大好きなインターステラー、オデッセイ、ゼログラビティ。
アポロ13、ディープインパクト、アルマゲドン。
あらゆる宇宙モノのSF映画には欠かせないこの管制室の雰囲気がたまらなく好きだ。
さてトラムに乗ってお次はこちらの施設。
大きな建物の中に、
宇宙船ポッドや惑星で走る車、
船外作業用ロボット、
ISS(国際宇宙ステーション)の各部屋などが全部置かれている。
うおおおおすげーーー!!W(`0`)W
宇宙飛行士、研究者、エンジニアが集まって話し合いとかしていた。
ヤベェ(´Д` )
マジで人類の英知がここに集まってるんだなぁ。
くぅぅ、ハードウェア、ソフトウェア、研究のプロジェクトマネジメント、宇宙科学、エネルギー工学、その全てについて一つ一つ詳しく知りたい!!!!
さぁツアーはサクサク進んで最期はロケットです。
ドカン!
デケー!
マジでこれが飛んだのかぁ。
正確にはこれはレプリカで、実際に使われたのはこの中の一部。
アポロ計画で使われたロケットの各部分をフロリダとか他のNASA宇宙センターに分けて展示してるらしい。
なるほどね!
これだけ巨大だけど、
実際に宇宙に到達するのは1/4くらいで、
下部の大半は大気圏脱出のための燃料だ。
地球からの最初のジャンプに最もエネルギーが必要で、あとは加速度に反比例して軽くなっていく。
この大容量のエネルギーをどう賄うか、
そしてそれをどう安全にコントロールして爆破させずに効果的に宇宙に飛び立たせるか。
その技術。
過去には飛び立ったけど空中で爆散して何人かの宇宙飛行士が犠牲になってもいる。
毎年何人かの宇宙飛行士が命をかけてこの大きなミッションに挑んでいるんだもんな。
胸熱、とはまさにこのこと。
俺が生きてる間に宇宙に行くことは可能なのかなー。
ちなみに今宇宙に行くためのチケット代は、93ミリオンドル。
日本円で約101億円くらいかな?
ううむ、まだ、少し高いですね。
ここからメインのセンターに戻るまでにトラムがエンストしてしまった。
さらに車椅子のお客さんもいて、その乗り降りにかなり時間を取られてしまっている。
予定の90分より20分以上遅れてツアーは終わった。
ぬおおおう!!
外にもあるスペースシャトルは世界で唯一内部見学できるところらしいんだけど、この遅れでその時間が無くなってしまった!
帰りのバスが14:27。
欲しかったNASAデザインの服を買ったらもう3分前だった。
やべぇ!
中も見たかったなぁ
走ってバスに飛び乗り、NASA宇宙センターを後にした。
いやーでも、楽しかった!!
1時間半揺られて、そのままグレイハウンドのバスターミナルへ向かった。
相変わらずグレイハウンドのターミナル周りはホームレスだらけ。
ポートランドみたいだな。
無事グレイハウンドのバスにも乗車。
さぁいよいよアメリカもラストスパート。
サンアントニオ経由で国境の町、ラレドに着いた。
ヒイイ、治安が怖すぎる!!
ターミナルに寝る場所はない。
野宿をすべく外に出たけど、人っ子ひとり歩いてない。
完全な沈黙の夜の街だ。
そろりそろりと気配を消して歩く。
バックパックは気配を消してくれないけど。
ガラガラガラガラ
国境沿いに公園があるからそこを目指した。
国境の橋が見える。
向こう岸はもうメキシコだ。
アメリカ最後の夜。
訪れた各街を思い出した。
雑然としたニューヨークの年越し。
小綺麗なワシントンD.C.。
自然豊かなピッツバーグのエナ達。
極寒のバッファロー。
ホームレスとカフェの街シアトル。
何もなかったポートランド。
海が美しいサンフランシスコ。
閑静なシリコンバレー。
山と海のロサンゼルス。
歓楽の街ラスベガス。
雄大なグランドキャニオン群。
広大な大地コロラド。
雪のウィリアムズ。
無機質なヒューストン、
そして陽気なニューオリンズ。
うむ、常に孤独との闘いだったけど、アメリカ面白かったぞ。
いよいよメキシコ。
ラテンの国に突入だ。
ショッピングモールの横、
暗闇に溶け込むように、静かに横になった。
Good night, US.
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