2019年1月24日(木)
USA Seattle 〜 Portland
アメリカ シアトル 〜 ポートランド
5時半にかけた目覚まし。
けたたましいアラームを暗闇の中で急いで止めた。
朝早いバスに乗るために今日は早起き!
なんかね。
早朝に予定がある時って緊張感で眠りが浅くなってるのか、かけた目覚ましより早く目が覚めません?
「あー寝た寝た、まだアラーム鳴ってないから少し早いかな?」
って時計見たら夜中の3時半でした。
二度寝してからの今。
さてここのグリーントータスホステルはなんと朝食を6時から用意してくれてる。
おかげで早朝発でも食べていける。
これは嬉しいです。
つーわけで朝ごはん。
昨日と一緒。
オムレツ少しうまくいった!
まだ暗い街中をグレイハウンドバスのターミナルに向かって歩いていく。
バスターミナルまでボチボチ離れていて距離があるのだけど、節約のために歩く。
スタジアムの近くの高架下、踏切の横に入り口を見つけてようやくホッとした。
無事やってきたバスに乗り込んだ。
シアトルから南にある、ポートランドという街まで4時間、22ドルだ。
ちなみに昨晩発のバスだと34ドル。
途中乗り換えのない、直通の早いボルトバスだと35ドル。
朝早くの出発なだけあってグッと安い。
さて、バスに乗車した。
席は空いている。
バスが走りだし、やがて徐々に町が朝日に照らされてきだした。
冴えない郊外の街並みや林を見ながらバスに揺られていく。
グレイハウンドバスのサイトからだと映画が無料で見られるらしくて、その中からジャスティスリーグを見た。
うーん、ファンタスティックビーストもそうだけど、俺エズラ・ミラーあまり好みじゃないなー。
フラッシュはやっぱりドラマ版をやったグラント・ガスティンの方が好き。
明るくて知性的な感じがバリーアレンらしい。
関係ないけどMCUでのスパイダーマン役も、
過去に公開されていたアメイジングスパイダーマンでピーターを演じた
アンドリュー・ガーフィールドにアベンジャーズシリーズやってもらいたかったな。
トム・ホランドは好きだけど。
確かにハマってる。
ジャスティスリーグ、
まだバットマンもスーパーマンもワンダーウーマンも見てないからいまいち盛り上がりに欠けてしまったな。
そんなこんなでポートランド到着!
バスターミナルを出るといきなりホームレスがウロウロしててよくわからないことを話しかけてくる。
適当にあしらってダウンタウンに向かった。
昼ごはんを食べたいな〜と歩き回ってみたけど、全然レストランがない。
チェーン店とか安いとこも、かろうじてサブウェイがあるくらい。
オレゴン州は消費税がないという珍しい州だからスーパーで買うのもありかも!
と思うが、スーパーもコンビニも、食料品店らしきものが見当たらない。
カフェやバーはちらほらあるんだがな…?
ようやく屋台の出店を見つけたので、その中でラーメンを出してる中華料理の屋台で8ドルの拉面を注文した。
「スパイシーとミディアムとマイルドがあるけどどれにする?」
って聞かれたから、まぁ基本はミディアムでしょう、辛いもの苦手だし、と普通のやつを選んだ。
のだが…
妙に赤くないですか…?
柔らかく煮込まれたうまそうな牛肉のかたまりを箸でつまみ、口へ。
ゲフッッォッ!!!
ゲホッ!!
かっっっっっっら!!!
辛すぎじゃない???!!!
唐辛子の辛味が一気に気管にきた(´Д` )
落ち着いて食べよう…
ズズッ…
ゲホッゴホッッ!!!
辛いイイイイ!!!
辛いわボケェ!!
どこがミディアムやねん!
絶対間違えてるだろこれ!!
アツアツであるのも伴ってまったく箸がすすまない!!
少しずつ食べ進める…
ゲッホォォ!!!
ピィヤァァァアあああ!!!
鼻の奥に唐辛子液がああああああ!!!!
きっつ!!きっっつ!!
なにこれ?
苦行ですか?
ズズズ…
ブッッフォッッ!!
。゚(゚´ω`゚)゚。
辛い…辛い…
鼻水が出るうう
ズルズル…
はぁはぁ…あと少しだ…
…
ウラァァァア!!!
食べきったぞおおゴラアアア!!!
なんか涙出てきた…
これは何泣きなんでしょうか。
からすぎて泣けてくるって。
戦いが終わった安堵と
食べきった達成感と
食べた気がしない悲しみと
フザけた辛さをミディアムに設定しやがった悪意への怒りが全部入り混じってる。
喜怒哀楽泣き。
これ8ドルか…。
高いな…。
いやまぁ、いい経験したとも言える…?
さっき見かけたカフェ、Peet Coffeeに入ってみた。
ショートサイズのラテに50セントのチップを上乗せして4ドル。
うまっ!
ここのラテ、めっちゃ美味しいな!!
ミルクの優しい甘さとコーヒーの力強いスモーキーさがほどよく調和されてて両立してる。
絶妙!
店員さんも雰囲気いいし、座席も革張りで座り心地良いし、Wi-Fiもサクサクサクだし、このカフェ最高!
しかもラテが基本3.50ドルってほかと比べて割安。
いいカフェ見つけられると嬉しい(^-^)
14:30発のアストリア行きローカルバスがあるとGoogleマップで分かったのでバス停のある駅へ。
ユニオンステーション。
ユニークなカラーリングのデザインだなぁ。
…
14:30…
過ぎたのにバスが来ない…
どゆこと…
1人のおっちゃんが声かけてきたからバスについて教えてくれるのかと思いきや、
「女房子供が家で待ってるんだ。これを買わないか?」
つって今使ってるヘッドフォンを押し売りしようとしてきた。
いらんわ!
こんなとこ突っ立って待ってても寄ってくるのは物乞いだけか。
駅の中へ入る。
現在時刻を更新して再検索。
すると、
次は夜発の深夜着。
えええ(´Д` )
たたでさえ日程遅れてるなかでこの遅れはなかなかキツイ。
しかもアストリアまで片道18ドル。
まぁまぁする。
バカ高くはないけど。
アストリアに行きたいのは、小さい頃に何度も何度も見た、
大好きな映画グーニーズのロケ地だからだ。
子供たちが片眼のウィリーという海賊の残した宝の地図を手に入れて、
宝探しの冒険に出るって話。
ただ、よくよく調べてみると、
ロケ地の目玉である主人公マイキーたちの家は過去の観光客のマナーの悪さのため、
もう近くに行けないようになってしまっているらしい。
さらに、あの海賊船や罠が張り巡らされたトンネルはスタジオで撮られたものなので存在せず、
出口となった洞窟と入江は街から20km以上離れたところにある。
車がないとまず行けない位置。
悩む…
超悩む…
この機会を逃したらまず再びは来ないだろう。
でもめちゃくちゃ行きたいかと考えると、別にそうでもないかな、って感じ。
街での見所はフラテリ一家が脱獄した刑務所跡の博物館と、
チャンクがカーチェイスを見てシェイクをぶちまけたシーンのお店くらい。
しかも、これから週末に入るから明日明後日のサンフランシスコ行きバスは高くなる。
葛藤だ。
行きたい場所があったならちゃんと意思を通して旅しろよって気持ちと、
自分の今の気持ちに従って本当にしたいことをしろよって気持ちがぶつかる。
どちらを選んでも後悔するだろうけど、それならばより将来につながる選択肢を選ぼう。
ってことで、今回のアストリア行きはパス!
グレイハウンドでサンフランシスコ行きのバスチケットを138ドルで買った。
1回乗り換えの夜行バスなので明日は宿代がかからない。
明後日はサンフランシスコで1泊するから、その分のホステルも予約しといた。
よし、先が決まった!
この駅とバスターミナルは近いけど、4時間もボーッとしてるのはもったいない。
少し歩くか。
このポートランドについて調べてみたら、なんとアメリカ国内の住みたい街ランキングで近年上位に入ってる!
そうなの?!
こんなホームレスとヤク中だらけなのにぁ。
ダウンタウンに再び歩いた。
パトカーがたくさん止まってて映画のよう。
変なドーナツ屋!
アメリカといえばドーナツだ。
入ってみよか。
鮮やかなドーナツが色々!
こんな箱売りならぬ、棺桶売りのセットもあるらしい。
特にヤバそうなやつ選んだ。
ブードゥーらしい、人型でプレッツェルが刺さったやつ。
と、なぜかベーコンが乗ってるドーナツ。こっちは後で。
このブードゥードーナツ、デカくてなかなか食べ応えがある!
中からラズベリージャム!
甘いけど、結構美味しい。
一個3.50ドルってのはかなか高め。
半分は取っといて夕飯に当てるとしよう。
バスターミナルへ戻った。
相変わらず怪しい連中が多いな…
ターミナル内に、不安定だし弱いけどフリーWi-Fiがある。
やったね!
併設ショップで安い1.80ドルのコーヒーを頼んで、
テーブルに座って優雅にウェブ作業ー
…って、この位置だとWi-Fi繋がんない…(´Д` )
ベーコンドーナツ、意外にマズくない。
ゲテモノ系かと思いきや、塩気と甘みが重なってアリっちゃアリ。
まぁスイーツ欲ある時にわざわざ買わないかもだけど。
ポートランドでは人気なのかしら?
日記書いたりしながら約1時間。
ようやくバスの時間になった。
アナウンスが流れる。
「ほにゃららホニャララ」
全っ然聞き取れないけど、18:25と19:30〜19:45がなんちゃらって言ってる。
近くのおばさんに尋ねてみたら、
バスの運転手の到着が遅れていて、出発予定時刻が19:30〜19:45頃を見込んでるとのこと。
まだ1時間も待たなきゃなんないのかー。
ま、俺は余裕あるしゆっくり待つとするか。
…いや、まてよ?
俺のチケットはサクラメントで乗り換えが1回あるやつ。
予定している乗り換え時間は15分間。
つまりバスが遅れてしまうと乗り継ぎが間に合わない。
いやーん、これ乗り換えダメになるやつーん。
まぁ、同じ会社のチケットなんだし、普通乗り継ぎを向こうで手配するよね〜。
…ふつうはなぁ…
ここ日本じゃないからなぁ…
ぐわぁ、心配になってきた。
「乗り継ぎできないだと?バスの遅延?そんなのオレのせいじゃねーし!もう一回買い直しな!ヒャヒャヒャ」
とかあり得るもんな〜日本以外だと。
窓口で確認してみた。
「これ、乗り継ぎのバスって保証してもらえるんでしょうか?」
「フレキシブルチケットは買ってない?その場合は2時間以上の遅延ならタダで他のバスにチケットを変更できるわよ」
えっ、それって2時間以内の遅延だった場合は無理ってこと?
「知らないわ」
そう言うと思ったよ!
うむーん。
とりあえずホームページで規約を確認。
…
しらみつぶしに確認したけど、やはりその条項はどこにもない。
まいったなー。
乗車前であれば、20ドル追加の支払いで予定を変更できるとあるけど、ふつーに高い。
この後のバスに乗ってしまうとサクラメントに着く頃には乗車予定のバスの出発時刻を超えてしまうから、
規定の言うところの「乗車前」の条件を外してしまう。
変更するなら今しかない、か。
でもこれで追加で支払いして、
「え、ふつーに振替輸送しますよ?ホットドッグでも食う?5ドルだけど」
みたいな流れになったらただの支払い損。
問い合わせフォームがあったからメールを送ってみた。
送信、と。
次のページに表示された文章には、
「14日以内に返信をしますね」
みたいな注記が。
おっそ!!
2週間後とかもう問い合わせたことすら忘れてるわ!
こうなったら賭けだ。
バス会社を信用するとしよう。
予定の19:45になっても音沙汰なし。
「私はもう丸一日、予定が潰れてるのよ!その上さらにこんなに待たされるなんて!
最悪な誕生日だわ。今までの人生で、間違いなく、最っ低のバス体験よ!」
とキレてるオバさんもいらっしゃる。
誕生日にこれはさすが可哀想…。
予定より1時間50分遅れてようやくバス乗車開始。
1時間50分てえええ!
あともう10分遅ければ心配なくなるのに!
残念。
賭けは続行だ。
1番後ろの列に並び直す。
運転手が陽気な方のおかげでいちいちチェックインが長い。
最後のオレ!
20:23!あと2分粘れば確実!
よ、よし、ここでWi-Fiが繋がんなくてチケット表示できないやーアレレー?みたいな演技であと1分45秒時間を潰せば…!
「ハーイ!元気?名前は?」
「ロニー五十嵐です」
「イガラシ…と…うん、リストにあるね!もしかして日本人?僕秋葉原に住んでたことあるよ!」
えっえっ
なんだこの展開。
また随分都会に住んでたんだなオイ
「いつも混んでるよね〜アキバ〜あはは。トーキョーいいよね(^^) ハイ、じゃ乗っていいよ」
え、えーと、これどうなったんだろう…
2時間以上の遅れとして認めてくれるのかな…
ほかに今できることは何もない。
荷物を積み、バスに乗り込んだ。
「後ろにトイレが付いてるからうんたらかんたら…」
「そんな口上はいいから早く出発なさいよ!」
とキレてるオバさん。
「いやあ、これは説明しないといけないルールでしてねハハハ。あと15秒聞いてくれ」
「道路の状況やカーブによってロックンロールしちゃうから寝るときもシートベルトを付けとくようにお願いしますよ〜。では良いバスの旅を〜」
運転手さんいい人や!
さー、無事乗り換えできますよーに!
不安を抱えたまま、夜行バスは走り出す。
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