キューバ人の仕事ぶり

2019年3月16日(土)
Cuba Viñales 〜 Trinidad
キューバ ビニャーレス 〜 トリニダード

まだまだ暗い朝方、充分涼しくなってエアコンを消した。

低く唸っていた古いエアコンの音が消えると同時に蚊の飛ぶ音が耳に飛び込んでくる。
モスキート野郎!!
シーツを頭から被った。

 

セットした目覚ましで起きて朝食!

豪華な朝食

いやー、相変わらず豪華ですなぁ。
たっぷりのカットフルーツ、パンとバター、卵は焼き方を選べる。
そこにハムとチーズまで。
後からマンゴージュースも出てきた。

豪華すぎる(´Д` )

目玉焼きプレート

ハムとチーズに至っては流石に残しましたよ。
超満腹!!

 

奥さんのロシュがほんとに優しくて、暖かい人だ。
ニコニコしてて、控えめで、昨日は乗馬行って疲れたでしょう、と声をかけてくれた。

太ももと背筋の筋肉痛がたしかにやってきてる。

あまりにもこの宿が素敵すぎて、
日本人のブログを読んで、紹介されていたここを知って来たんです、と伝えると、
日本人と韓国人のお客さんがよく来るのよ、と教えてくれた。

メキシコシティにある、なんとかって宿でもここを勧めているそうで、
それを知ったお客さんが流れてくることも多いのだとか。

まぁなんとも分かりやすいよね。

良いサービスを提供しているところは宣伝とか客引きなんかしなくても客は自ずと口コミでやって来るし、人気のない、ワケありのとこは人が来ないから客引きをせざるを得ない。

質の良し悪しに差がある社会では、基本的に客引きに応じるのはNGと考えて正解だろう。

Casa Ottoniel y Rosy、1泊15CUCで朝食、夕飯込み。
ほかに追加コストもなし。

もう全力でオススメできるよ。
また来る機会が僅かでもあるならば、絶対にまたここに来たい!

 

8:00にチェックアウトして、
トリニダード行きコレクティーボタクシーが迎えに来る、叫びの館へと向かった。

なんとなく中に入っていく気がしなくてカーサの前で待っていたけど、
すぐに気づいた奥さんが出てきて、中で待ちな〜と声かけてくれた。

座って待ってると眠そうな顔をしてステファン登場。

「ううー。昨日の夜、広場に行って会った連中とディスコに行ったんだ。飲みすぎたよ…」

どうやらステファン二日酔い。
これから狭い車で6時間…大丈夫かな?

 

迎えに来たコレクティーボは8人乗りの割と綺麗なワゴンだ。

既にデンマークからの3人家族が乗ってる。
挨拶したけど誰も返事しないという、なんとも反応の悪い家族…

街を出る前にさらにイギリスからのカップル2人を乗せて、満員でタクシーは出発した。

窓の外の青空

いやー気持ちのいい天気に、広々とした素敵な景色!

…と楽しかったのもつかの間、
あまりの車の狭さに足が動かせず、段々と苦行のようになってきた。

外の気温の高さと車内の人口密度のせいでエアコンの効きが足りず、みんな暑い暑いと服を脱ぎ始めた。
ぐぅ、キッツイ!

狭い足元

助手席に乗っていたステファンが休憩しよう、とドライバーに提案したけど、
「大丈夫大丈夫!どんどん行こう!」と鼻にもかけられなかった。

 

隣のイギリス人の女の子と色々話した。
旅の話と仕事の話。

イギリスはこの旅の中でも特に楽しかった国だ。
ここなら働けると感じた国の1つ。

「EUの他の国の方がワークライフバランスは良いけど、
イギリスも働きやすい国だと思うわ」とのこと。

聞くと、やはり日本人で働いてる人の割合は多くないようだ。

多いのはインド人と中国人。
旅でも日本人を見たのは旅行者と留学生くらいで、しかも少なかった。

 

インド人と中国人の、日本人に対する人口差を考えたら日本人が少ないのは理解できるけど、
やはりグローバルシーンで日本人が全然出てきてないっていうのは、危機感を感じるよなぁ。

イギリスでもエンジニア職は需要があるけど、やはりそこを占めてる外国人はインド人と中国人。
日本人もっと積極的に上を目指していかんといかんな〜。

 

 

6時間(予定)のうち4時間をぶっ通しで走り続け、ようやく昼休憩が入った。

なんもない一本道の途中に現れた観光客向けのレストランだ。
トイレ〜、は有料らしいので少し歩いた先の茂みで用を足した。

休憩所

腹減ったけど、どれも高ぇなぁ…

「ココナッツジュース、いくらですか?」

「2.25(CUC)よ。」

2ドル以上か。
ハワイの時って幾らだったかなぁ。

しぶしぶ1番安いサンドイッチにした。
3.50CUCに、10%のサービス料乗せ。

ホットサンド

チーズとチキンだけを挟んだパンに、ムニャっとしたマズい芋のチップス。
すげー不思議だけど、キューバ、チキンはやたら美味いんだよな。

そこら中を鶏が走り回ってるところを見ると、きっとこの国ではブロイラーとかじゃなくて放牧鶏なんだ。
それなら味が良いのは然るべし。

パンは壊滅的にマズいけど。

休憩エリアの犬

なんか鳥いた。

籠の中の小鳥

かわいい。何の鳥か全然わからん。

籠の中の鳥

さぁ再出発だ。

一緒に最後部座席に座っていたイギリス人の2人が、
前のデンマーク家族に少し椅子を前に出してくれるよう頼んだおかげでかなり態勢が楽になった。

 

音楽を聴きながらさらに2時間半。
トリニダードの手前の街でデンマーク人家族は降りていった。

窓の外の家族

 

そしてさらに1時間後。
トリニダード到着!!!

かなり遠くまで来た気分だけど、地図を見るとここってまだキューバの島の真ん中付近だ。

景色はハバナ、ビニャーレス、ここトリニダードまでほぼ変わらなかったけど、
島の端っこの方まで行くと少しは差があるのかな。

 

イギリス人カップルの予約した宿まで来た。

看板がないけど、住所は合ってる。

「予約?そんなものないよ。うちは今夜は満室だよ」

「そんな!もうブッキングドットコムで予約もしてるし支払いも済んでるんです」

「いやぁ、知らないなー。他当たってくれ」

「だからお金払ってるんですって!確認してください」

「うーん…じゃあ待っててくれ」

ステファン、タクシードライバーと共に成り行きを見守る。

「ブッキングドットコムに電話かけたけど出なかったよ。折り返しを待とう」

そんなのいつになるか分からんやん…
さすがにカップルもそれは待ってらんねーよってなった様子。

同じ値段の周りの近隣のホステルを紹介してもらってそちらへ向かった。
近くに公園があるから、俺とステファンもここで降りることにした。
タクシードライバーさんにもさよなら!

 

公園に来たけど、全然ワイファイが繋がらない…
ステファンはタバコのライターを買いにお店を探しに行った。

 

で、帰ってきたステファン。
「買えました?」

「いや、あったけど、普通のライターが1本3.50CUCだ。ファック。高すぎる」

うわぁ…

Wi-Fiも繋がらないし、適当にいくつか聞いて回るしかないか。

「2人で手分けして聞き込みしましょう」

 

ひとりのおじさんが宿のショップカードをくれた。あとでここも行ってみよう。

1件目発見。

「値段いくらですか!」

「1晩25CUCよ。さぁ中にどうぞ!」

「さようなら」

「じゃあいくらなら良いの?」

「15以下で探してます」

「キャハハ、そんなところ無いわ!」

さっきのおじさんがくれたところが15CUCだけどな。

そこに別の客引きが登場。
「なに、あんたホステル探してるの?」
お、なし崩し的に2件目きました。

「はい。」

「それなら15CUCでうち泊まって良いわよ!」

よしきた!

 

見に行く行く途中でステファンと合流。

「ありました?」

「とりあえず1件だけ見た。良さそうだけど、1部屋しか空いてないんだ」

そっかー。

ここHostel Hacheの設備は見た感じまぁまぁ。
ボロいけど、風呂トイレちゃんとついてるしベッドも大きい。

「テラスもあるわ!見る?」

階段を登れば広めのテラス。バーカウンターらしきものが付いた日差しコーナーもある。

うん、良いかもな。

「ステファンはどう?」

「俺はさっき見たところの方がいいから、そっち行くよ。」

分かった。それじゃここはまぁ候補にして、次のとこ見てみよう。

「オッケー?チェックイン?」
宿の太った女性が聞いてくる。

「ほかにも見たいので、またあとで。ここの宿のカードありますか?」

「ディエス」

イエス?

「10(ディエス)ペソでどう?」

ハ?
え、急に値下げ?

「朝食込みで10CUC?」

「Si」

このディスカウントはかなりデカい!
5ドルの差だもん!

ってか、そう考えると5ドル瞬時に安くしてもいいだけの収益があんたらに入ってるってことだよなぁ。
なんか複雑。

ステファンと顔を見合わせる。

「いいんじゃないか?」

「…オッケー、ここに決めるよ」

ってことで即決。
ここも相部屋以外は空いてなくて、俺しか泊まれない。

「明日なら隣が空くからあなたも来れるわ!ね!明日!予約しとく?」

「い、いや俺はいい。」
ステファンがたじろいで外に向かった。

「ところでタバコの火はあるか?」
「ないわ」

即答でぶった切る女。

仕方ないのでステファンとの別れ際、俺が持っていた残りのマッチを箱ごと譲ってあげた。

「え、いいのか??」

「そんなに頻繁に使わないしね。たまにキャンドルやキャンプファイアで使うくらい。持ってってよ」

またメキシコででも安いやつ買えばいい。

ってことでバイバイ、ステファン!
宿の玄関で見送った。

宿のベッド

部屋に荷物を置いて、さぁチェックインってところでまた別の太った女性が来た。

「なに?15ペソって?」
なんか高圧的な態度。

「いや、その人が10ペソでいいって。」

「うちは15なんだけど。」

「いや、だから10でいいって聞いたから決めたんですけど」

「ふー。仕方ないわね。10ね。」

「朝食込みですよね?」

「ハァ?朝食?無しに決まってるでしょ?朝食つけたければ15よ」

なんだよこのやり取り面倒だなクソっ

「15なら他行きます。12なら即決してもいいです。」

「…分かった、12CUCね。」

なんだかこんな交渉が始まっちゃった時点で雰囲気悪りぃなぁ。
ともかく、宿確保完了だ。

 

部屋でしばらく寛いで、夕方薄暗くなってから街に出た。メシメシ~。
セントロまで数ブロックだけど、歩いたらすぐだった。

夕方の路地

結構コンパクトな街だ。
あちこちのレストランやバーで生演奏が行われていて賑やか。
お客さんは白人のおじさんおばさんのツアー客、店員はキューバ人。
完璧な役割りが出来てるな。

メキシコと違って、
あちこちの店の前に看板があったりメニューを見せてくれたりするので値段を確認できる。

どこもだいたい、フルのプレートで7.50〜15CUCってところだ。
飲み物は3CUC〜。
ヨーロッパと比べればグッと安いけど、まぁ日本の外食と同じ価格帯だ。
クオリティーは下がるけど。

 

なかなか安いお店を見つけられずにあるところに、
6CUC台で色々選べる手頃なお店を見つけた。
よし、ここにしようか。

チキンも気になるけど、ポークソテーがなぜか安かったからそちらにした。
5.50CUC。

トリニダードコロニアルっていう謎のカクテルがあったからそれもいってみた。3CUC。
これがトリニダードコロニアル。

トリニダードコロニアルカクテル

ミントリキュール、パインジュース、1番上の赤いのは、うーん、よく分からない。
かなりアルコール強め。

前菜のサラダ

前菜のサラダ。多めなのが嬉しい。

ポークソテー

ポークグリル!
厚めで平たい、ボリュームのある肉が出てきた。

硬っ!
味付けはいいけど、硬っ!
ナイフでギリギリやりながら食べきった。

なんだかんだ、硬い肉は好きなんだけどね( ´一` )
食べ応えあってよくない?

まん( ^ω^ )ぷく

 

ネットを繋げようと公園に寄った。
ハバナで買った3枚のうちの最後のカードのスクラッチを削った。

スクラッチに失敗したカード

なにこれ…

まさかのハズレでした。

ザケンナああああ!!!

ちゃんと無償交換してくれんだろうな…。
1ドルも払って、破けたら自己責任とかだったら笑えんぞ…

 

特にやることがなくなってしまったので宿に帰宅。

うーん、マジでやることない…
少し本を読んで、就寝。

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