カナダ国会議事堂と歴史博物館・戦争博物館

陳列された戦車と戦闘機

2019年1月14日(月)
カナダ オタワ にて
Canada Ottawa

目覚ましがなった。
おう、アラーム、久しぶり!
すっかり目覚ましをかけない生活になったもんだ。

キッチンの床で待つ犬

今日の天気は晴れ、現在の気温はマイナス19℃。
なかなかですね!

ブルーベリー入りオートミール

ミューズリーにブルーベリーを入れて朝ごはん。

食べてたらゴードが小さいベーグルも分けてくれた。
もっちりとしてるけどまだ硬くなってなくて、表面はトーストされてカリッとしてる。
これもドライブルーベリーが入ってるみたい。
めちゃうまい。

皿の上のカリカリのトースト

塗ったバターを入れる容器はフィンランド輸入品!

バター容器

今日は観光の日!

ゴードが仕事に行くので、その時間に合わせて車に一緒に乗っていく。
7:30だけどもう日が昇ってきていて、あぁ冬至は過ぎてるんだよな、と実感した。

路地の隙間から見える議事堂

30分程度でもう街の中心部に出た。
少し混んでたけど大したことない。

Bridgeheadカフェの入り口

Parliament (国会議事堂)にまず見学に行くので、
その近くのオススメのカフェでおろしてもらった。

パーラメントのオープンが9時からなのでそれまで一服。
アールグレイティーラテ。
シロップか何かが入ってるようで少し甘かった。

カウンターテーブル上の紙コップのラテ

インスタ投稿。
ブログが遅れてるからこっちは少なくともオンタイムでいかないと。

バナナ型の転倒注意オブジェクト

9時になったのでチケットを買いにオフィスに向かったけど、
少し遅かったのか、次の議事堂内ツアーは9:50からとのこと。

無料のチケットを発行してもらって、2階でツアーの時間まで待機した。

カバンが規定よりも大きすぎるってことで預けて、いざパーラメントへ!
昨日より天気が良いから建物の美しさがより映える!

正面から見る議事堂と青空

金属探知機によるボディーチェックまである厳重な警備をくぐり抜けて中に入った。
まもなくガイドさんがやって来てスタートした。

ツアーは英語とフランス語があって、今回はみんな英語。
やはりネイティブの話のスピードは速いからリスニング大変!
議会周りとかは用語も難しい。

前を歩くツアー参加者たち

それでも、さすが国会議事堂、
その豪壮な建物の造りと、素朴ながら美しい内部の装飾は見るだけでも楽しい。

重要な式典などをする広間

古い精密画が貼られた壁

鳩、馬、ヘラジカなどが描かれた壁

上院議会、下院議会、広間、廊下、どこも重厚。
華美過ぎず、知的な装いが好感を持てる。

中央回廊

各部族のモチーフが描かれたステンドグラスの天井

カナダのモチーフが描かれた天井絵

印象深かったのは、ここ、議事堂図書館。

中央に鎮座するヴィクトリア女王像

オタワ川を見下ろす位置にある、議事堂背後の丸い建物だ。
1916年に議事堂自体が火災で焼失したときも、幸いここだけは災禍を免れている。
外装も美しいけれど、円形の図書館が非日常的でワクワクする。

日を入れるための天井窓

「現在この図書館の蔵書は、議会のメンテナンスに合わせて一時的に別棟に移してあります。
置いてあるのは蔵書は、歴史的な本もありますが、主に過去の議会の記録などですね」

ふむふむ、議会であれば、確かに過去の決議とか討論の記録が残っているはずで、
すぐに参照できるようでなきゃいけない。
まぁそういう理由で今は資料が運び出されてしまっているので、本棚はほとんどが空だった。

小さい引き出しがいっぱいの棚

精巧な装飾が施された空の本棚

図書館内の8角形の赤いテーブル

2階から見る広間

カナダ国会議事堂ツアーのフィナーレは、外からも目立つ、この時計塔だ。
平和の塔、Peace Towerと呼ばれている。

この時計塔はオタワで一番高い展望台でもあるようだ。
92.2mの高さの塔の展望台へは、エレベーターに乗って上がっていける。

この時計塔にはカリヨンベルと呼ばれる大小53個のベルが設定されていて、
機械仕掛けで鳴る仕組みになっている。

この53個のベルの音数のおかげで、色んな曲を再現できるのだそうだ。
第一次世界大戦の休戦記念で作られたという。

カリオンとは何かが書かれた案内板とグロテスクのレリーフ

窓が広くないけど、Parliament Hill(議会の丘)と呼ばれる高台であることもあって、眺めは抜群。

塔から見下ろす議事堂前広場

塔から見下ろすオタワ市街

塔の上から見る図書館の屋根と凍り付いた運河

ガーゴイルやグロテスクが特徴的なのだそう。
小窓からちょっと見える。

オタワ観光をするなら、ここは外したくないね。
来れて良かった!!

川を挟んで眺めた国会議事堂

昼ごはんはゴードがオススメのバーベキューサンドイッチのお店に連れて来てくれた。

「よく夏には横の広場に遊びに来てたんだ。
で、どこからかバーベキューのとっても良い匂いがするから気になっていたんだけど、行くことはなくてね。
少し前に試しに来てみたらこれがすごく美味しくて、それから良く通ってるんだよ」

それは期待が高まるー!!

メニューがフランス語だから読めないのだけど、ゴードが訳してくれた。
こっちの人はみんなフランス語出来るんだなぁ。

ゴードオススメのポークバーベキューのサンド、コールスローとライス付き。
ライス?笑

プルドポークランチプレート

ポークバーベキューっていうからただの串焼きを挟んだものをイメージしていたけど、分厚いそのバーガーにかぶりついて驚いた。
肉が煮込んだみたいにすごく柔らかい!

「ちょっと前にすごく流行ったんだ。これはPulled Pork(プルドポーク)って言ってね。
弱火でじっくりと焼いたものを横にこう引き裂いてあるんだ。引っ張った豚肉だから、Pulled Pork。」

すげー(´Д` )
良く考えたなぁ。

いやぁ、焼いてこの柔らかさを出すのは簡単じゃない。
これはうまい!
下手な牛肉よか絶対うまい!

ライスは付け合わせのフライドライスみたいなものだった。
味が薄めでイマイチ。

 

感動してあっという間に全部食べきってしまった!
ごちそうさまです!!!
( ^ω^)ゲフぉー

腹ごしらえを済ませたら次のミュージアムへ移動だ。

移動にお昼ご飯と、何から何までゴードに申し訳なさすぎる!!

「あそこに黄色い看板が見えるかい?Coraってお店だ。このお店はもともとシングルマザーだったコーラさんが、子供を学校に送り出してから帰ってくるまでの合間に働くために作ったお店から始まったんだ。やがてそのお店が人気になってたくさん数を増やしたので、今はあちこちにあるんだよ。」

朝食とランチのレストラン、Cora。
女性に特に人気で、サラダとかヘルシーでお洒落な朝食が頂けるそうだけど、その分割高だとか。
12ドルくらい。

「朝ごはん大好きなんですけど、さすがに10ドル以上は出すのはつらいですね…」
と言ったら、

「朝には確かに高いけど、ランチや夕飯に比べたら安いだろう?だいたい昼過ぎに閉まるから、その前のタイミングで行けば良いのさ」
と言ってくれた。

なるほど!
確かに!

さて、ミュージアム巡りだ。
「Canada’s National Museums PASSPORT」
というチケットがある。

これは35ドルで、7か所のミュージアムの中から3つ、好きなミュージアムを選んで見られるという仕組みだ。

(参照)MUSEUMS PASSPORT公式サイト

選べる七か所は、
・Canada Agricalture and Food Museum
カナダ食農博物館
・Canada Aviation and Space Museum
カナダ航空宇宙博物館
・Canadian Museum of History
カナダ歴史博物館
・Canadian Museum of Nature
カナダ自然博物館
・Canadian War Museum
カナダ戦争博物館
・National Galley of Canada
カナダ国立美術館
・Canada Science and Technology Museum
カナダ科学技術博物館

どれも面白そうだけど、一番楽しそうなのはやはり科学技術博物館!

と、いうわけで
予定していたサイエンス&テクノロジー ミュージアムに来たら、

なんと、

閉まってた!!

(;´Д`)うぇーん
月曜は定休日らしい。

「レストランも月曜が休みのところは色々あるものなぁ。
そしたらほか、どこ行きたい?外を歩くには今日は寒すぎる。
代わりにどれかのミュージアムを選んだ方がいいよ」

うーん、それなら、Aviator & Space Museamかな。
航空宇宙博物館!

「あぁ、じゃあそっちに行こうか。規模は小さいが古い戦闘機とか飛行機が見られるよ」
俺が気になるのは宇宙分野。
スペースシャトル機とかあるのかな。

「いーや、ほとんどないよ。古い飛行機がメインだ」

なぬっ。
そうなってくるとちょっと他のところの方がいいなぁ。
ナショナルギャラリーは?
美術館も割と好き。

「あそこは国内の画家の絵画だけで超つまらないよ」

超つまらないと言い切った!笑

んんん。
そんなら歴史博物館!

「歴史に興味があるんだな。ネイティブカナディアンの時代から近代まで充実している。楽しめるだろう」
ってことでまず選んだのが歴史博物館だ。

カナダ歴史博物館の入り口扉

歴史博物館、ニューヨークでも自然史博物館を見ているから、
同じようなものかな~と思っていたけど、
違った。

クジラを模した像

さすがカナダ!
植物も動物も、もちろん人間の営みも違う。

ネイティブカナディアンの伝承からスタートする。
先住民の間にも神話があり、ビーバーやヘラジカなどの動物たちを神様が生み出した、といった口伝が受け継がれてきたようだ。

トーテムポールもある。
トーテムポールはバンクーバーとか、西側の先住民の文化になる。

広い大陸だから、東と西それぞれで民族も異なる。

展示のうちのある看板

人間の祖先の原人は、もともとは狩猟採集民族で、基本的には家族単位で小さな群れを作って暮らしていた。
しかし厳しい自然を生き抜くためには、個人や家族だけで暮らすよりも、ある程度人数がいたほうが効率が良い。

食料が豊富な地域を手に入れるためには他の地域に住んでる他の人達と争うことにもなる。
そういった環境では、数家族が集まって、それをまとめるリーダーを冠したグループが地域ごとに散在する形になっていく。

こういった、数家族がまとまって小さな社会を作る形を、首長社会や小規模な部族社会、と呼ぶ。

現代と比べて圧倒的に人口が少なかった時代では文化同士が離れているため交流は少なく、またその地域、自然環境にあった生活スタイルが形作られる。

それはアートや風習やコミュニケーション手段にも関わってきて、それぞれが成熟して独自のカルチャーを持つようになる。

自然博物館、自然史博物館といったミュージアムでは、地域ごとの植生や気候と併せて、それに密接したカルチャーが生まれた因果関係や、共通点・相違点を俯瞰的に見ることが出来る。
とても知的好奇心をそそるよな。

鳥のトーテムポール

歴史博物館に引き続きやってきたのは、
オタワ川を渡った先にある、戦争博物館(Canadian War Museum)。

戦争博物館の前の雪原

入り口で下ろしてもらってゴードにバイバイ。
帰りはバスだ。

ネイティブカナディアンのマネキン

19世紀末の英国領世界地図

先住民の部族同士の戦いから、第一次世界大戦、第二次世界大戦。

古い戦士の軍服

世界最古の機銃

市街戦の様子

本物の元戦車や戦闘機が立ち並んでいる。
おっかねー。

脆そうな戦闘機

上陸に使われたゴムボート

簡易的な迫撃砲の展示

こんな戦車が殺意をもって向かってきたら、一体どうやって勝てばいいというのだ。
ミサイルやバズーカでもない限り太刀打ちできんだろう。

もしくは地雷や火炎瓶辺りで戦うか、大規模な塹壕で進行を止めるか。
いずれにしても、武器・兵器の基準を大きく変えた転換期を形作ったのだろう。

迫撃砲と小型プロペラ戦闘機の展示

戦車FORCEFUL3の展示

ラストに戦車と戦闘機がズラリ。
圧巻!

陳列された戦車と戦闘機

並んだ多種多様な戦車

さて、じっくり見て、外に出た。

日が落ちて暗くなってきている。
聞いていた通りのバス停からバスを捕まえて、郊外のキルク家へと帰った。

料理が乗ったお皿

夕飯はソーセージ入り野菜炒めとスパゲティ。

デザートのクランブルが、大きなオーブン皿で出てきて大興奮だった。
クランブル大好物!

手作りクランブル

いやはや、文化にいそしんだ、充実した一日でした。

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