2018年12月13日(木)
UK-England London 〜 Oxford
イギリス・イングランド ロンドン 〜 オックスフォード

ベッドから降りてしまおうかグズグズしていたところに、
謎の火災警報が鳴り響き、起きるのを促してくれた。
故障かな?
誰も動じない。
何もなかったかのように身支度をして、シャワーも浴びて、チェックアウトをした。
荷物は鍵付きロッカーに置かせてもらえる。
ただし3ポンド。
結構高い。
1ポンドが142〜145円ってのが物価の高さを物語ってる。
だいたいどこの国も基準になる金額が決まってて、
そこにぴったり合うような値段設定とかサイズ感になっていた。
日本なら100円、EUなら1ユーロ、チュニジアなら3ディナール、モロッコなら10ディルハム。
イギリスでは1ポンドになるから、それ以下のペンスを出さなくて済むような価格設定が多い。
でもその基準になる1ポンドが日本円で142円以上だから、やはりあらゆるものが高くなってく。
朝食でロッカー代300円なら、まぁ妥当かなと思うけど、
3ポンド=420円だと、やっぱ高いと感じてしまう。
その現地で収入を得ているのなら多分普通に感じるのだろう。
チェックアウトして、次の町へのバスの予約もして、外へ出た。
レンガの建物の横を、白い息を吐きながら歩く。
ニヤニヤしちゃう。
今俺、ロンドンにいるんだぜ?
どうしたって心が浮き立つよな。

地下鉄を乗り継いでウェストミンスターまでやってきた。

ロンドン塔はどこだろう?
あの有名な時計台は?
橋まで行って写真を撮って、振り返ってようやく気づいた。
あ、あれだ。
駅の目の前じゃん。

工事中じゃん。
全然見られんわ!ガッカリ!
いやぁでも感動はある!
ジャッキーチェンのシャンハイナイトを思い出すなぁ。
時計台の中で剣で戦ってたシーン。

近くで朝ごはんを食べられるカフェを探したけど、
イタリアンコーヒーショップと、敷居の高そうなレストランが1つあるだけ。
「何かお探しですか?」
どうやら観光案内の方らしいおばさんが声をかけてきた。
「朝ごはんを安く食べられるカフェを探してるのですが、近くにありますか?」
「カフェならいくつかあるけど、安いところというのは少しわからないわね。
…この道を歩いて最初の交差点を左に行くといくつかあるわ。」
有力情報!
ありがとうございます!
えーと情報料はいくらなのかな?
「よい御滞在を!」
そういっておばさんは踵を返した。
先進国らぶううう!!!
要らん情報の押し売りをしつこく勝手にしてきて法外な値段をせびるどこぞの国々とは一線を画してる!


歩いて行くと、早速安めなお店見っけ。
PICKLESっていう黄緑色のサンドイッチのお店。
breakfast、6ポンド!
食べたかったイギリスの朝ごはんセット!
いきなりひとつの目標達成出来るじゃないか!

マグにたっぷりのミルクティー。
はぁー、あったまる!
味はふつー。

コーヒーか紅茶に、目玉焼き、ソーセージ、ベーコン、
トマトソースの豆、グリルトマト、トーストが付いてるセットプレート。
どれもシンプルだけど、栄養があるのがわかる。
野菜がほとんどないのがヤバいけど、馬力は出そうだ。
6ポンドは600円じゃなくて、840円。
いい値段ですね。
もう昼飯は軽くつまむか、お茶と一緒にする程度でいいな。



ウェストミンスターは入場料22ポンド!
ウェブ購入しても20ポンド!
めちゃくちゃ高い!!!
あらゆる国のほとんどの町で教会や聖堂を見てきたけど、有料なんてそんなにない。
その少ない有料教会の中でもズバ抜けて値段が高い!!!
同じく入り口で値段を見た欧米人カップルがあまりの値段に悪態をついていた。




地下鉄をまた乗り継いで、Holbornへ。

スターバックスのジンジャーブレッドラテ!飲みたい!


温まる~。
シナモンとジンジャー香る、クリスマスの味。
充電は出来ないけど、Wi-Fiでバスや電車の手配を整える。

大英博物館!!
昨日少し見たから、今回は違うエリアを見よう。


古代アッシリア(BC640頃)の、王家のライオン狩り。なかなか見ごたえある。
ライオン狩るとかイカレてるぜ。


パルテノンコーナーのケンタウルスとラピス王ペリトースの闘いの躍動感とドラマチックさがすごい。

ちなみにペリトースの結婚式に呼ばれたケンタウルスが酔っ払ってラピスの女性を連れ去ろうとしたのが原因らしい。
ケンタウルス酒癖悪すぎじゃね。

有名な馬の首。

チェスセット。
これはスコットランドで発見されたものだけど、なんとノルウェーのヴァイキング由来なんだそう。
うおおお燃える!!
ドラマの「VIKING」の史実そのまま!



古代エジプトのミイラと棺桶。

パピルスですね。
バブルス君ではない。

2世紀のローマ時代のMuse!
ミューズは芸術と科学の神様。
この像は複数いるミューズ達の中のタイラ?(Thaila)で、コメディも司っている。
よし、満足!!
全然見きれてないけど、こんなに大きいんじゃ仕方ない。
また来ることがあるだろう。
一旦宿に戻って荷物を回収しチェックアウトをした。
今日は早速オックスフォードへ向かうぞ。
バスのチケット代はネットで買ってある。
だから乗り遅れるのとか、ほんとに気をつけないといけない。
ほんとにね。
絶対乗り遅れちゃいけないのに。
地下鉄がなんかの遅延の関係で5分かかるところが倍かかってしまった。
で。
バス乗り遅れた(´Д` )
うえええいいい!!
まーたやったよこのオタンコナス!
10ポンドも!!
泣きそうですよもう。
次のバスまでバスキングして取り戻そうかな。
あ、ゲロうまいギターボーカルが公園の脇で寒々しく演奏して、無慈悲に通行人が通り過ぎる。
切ないメロディ、丁寧なピッキング、味のある歌声…
誰も見向きもしない。
イギリス厳しすぎだろ…
こんな中でバケツ叩いてたら猿のおもちゃかなにかと間違えられるんじゃないだろか。
一応次のバスを待ってみた。
25分後にやってきた次のバスで運転手に、チケット買ったけど乗り遅れた、と伝えたら、
「いいよー」と、軽い感じで乗せてくれた(ToT)
サンキューベリーマッチ!!

かなり道路が混んでたけど、18:00過ぎに到着。
オックスフォード!!!
大学の街!だよな?
どこ撮っても美しいなー!




夕飯をどこで食べるか探してたらコーニッシュパスティのスタンドを発見した。
おおおいきなり来たぜ!!
USJのハリーポッターエリアで食べたコーニッシュパスティ、結構美味しかったんだよね。

高いけど、1番大きなジャンボ・トラディショナルステーキ・コーニッシュパスティを選んだ。
4.50ポンド。
隣がショッピングセンターの入口だったから中へ。寒すぎる。
ほうほう、中身はマッシュポテトと煮込んだ牛肉と玉ねぎだ。
玉ねぎと胡椒の味が強い。

ふむふむ!いける!
きっともっと美味しくできるはずだけど、このちょっと雑な感じの味付けが逆に素朴でたまらない。
ショッピングセンターの無料Wi-Fiもあったから、暖かい玄関ホール付近でネットを少し確認。
隙間風が襟首に忍び込む。
やたら寒いけど今何度だよまったく。
冬かよ。(冬だ)
え、気温…
1℃…
…見なかったことにしよう…
さぁ気を取り直して野宿場所探しだ。
地図を見て良さそうな方向に歩いて行く。

もうね、そこら中にファンタジーの世界の建物がゴロゴロしてるんですけど?
城や教会や塔、図書館。
いちいちヤバい。
あらためてホグワーツ校ってすげーな。
イギリス中の歴史的な見事な建造物を全て混ぜ合わせたような建物ってことだろ?
しかも学校。
豪華すぎる!

さっきバスの中から通り過ぎるのを見たパブまで歩いてきた。
お洒落なとこだ。
橋のそばにテント張れそうなとこ見つけたし、
とりあえずこのバーで深夜くらいまで粘りますか。
中に入ると甘いグリューワインの香りがした。
「この香りはグリューワインですか?」
「なんだって?」
「店の中のこの甘い匂いは、グリューワイン?」
「マルティドレッドワインよ」
と、大鍋に指をさした。

Mullted。どういう意味だろう。
ホットワインと言うのでグリューワインに違いない。
1杯頼んで席に着き、凍った手を解凍するように両手で包んだ。
店内にただよう香りが強いほどには、飲んでみてのスパイシーさは強くない。
でも、
うまい。

店内に控えめにかけられたクリスマスソングと、この香りと温もり。
最高のシチュエーションだな。
あっという間に飲み干して、二杯目はビンテージサイダー2.15ポンド。

入り口のドアが壊れているのか、すぐに隙間が空いてしまって、誰かが閉めに歩いてくる。
俺も二回閉めた。
穏やかなクリスマスソング。
だんだんと増えてくる大学生らしき青年たち。
高椅子が少し傾いてて座りにくい。
Wi-Fiはないから、日記だけ書く。
寒さ厳しいイギリスの冬、仕事や学校を終えて、パブで気の会う仲間とエールを煽る。
日本とは少しだけ違う、風土の彩り。
そのワンシーンに忍び込めたようで、嬉しさがこみ上げる。
日が超える。
そろそろ寝床を用意しよう。
パブを出てさっき見た橋と空き地に向かったが、降りる階段が見当たらない。
ぐるっと歩きながら探すと入り口を発見したが、
どうやらこの広場は幼稚園だか小学校だかの私有地らしい。
なんと。
じゃああっちに見える別の広場に…
そっちも学校の私有地。
全然テントを張れるスペースがない!!
庭や広場はたくさんあるのに、全てかぎつきの門がついている。
公園らしいものもない。
息が白い。
バックパックを引く手が、手袋をしていても寒さで痛む。
地図上に川があって、その河川敷を目指した。
石門があって、そこから川沿いだ出られるかもと入ったところで向かいから別の若い男性がやってきた。
「あれ?こっち行くのかい?もうあと1時間くらいで門がしまるけど、何か用事?」
「あ、いや、地図上で公園があるから川を見に行こうと思ってるんですけど」
「今入っちゃうと明日の10時ごろまで門が開かないから、明日にした方がいいよ」
「そ、そうですよねーアハハ!こんな夜更けに公園行くとか何考えてんだって話ですよね!アザッス!明日にしまっス!」
「その方がいいね」
…
野宿場所おおおお(´Д` )
さらに歩いたとこにようやく謎の広場が現れた。
駐車場に見えなくもない。
小さな煙突がキノコのように生えた住宅を遠目に気にしつつ、広場奥の木の陰にテントを張った。
月明かりと明るい裏の工場の街灯が競い合うように照らしあう。
そこから逃げるように、テントの中に潜り込んだ。
イギリス初野宿!
なんとか宿泊費を節約できるといいな。
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