Moi!
こんにちは、ロニーです。
月に一度の「竜の旅路亭」、11月28日に第2回、オープンしました。
結果、惨敗
今回は反省会です。
竜の旅路亭第2回、反省点など
仕込み時間と調理に関して
初回に関しては、必要な施設説明があったりと、
いくつかの理由で仕込みにめちゃくちゃ時間を要し、それで失敗した面が大きかったです。
なので今回からメニュー数を減らし、また仕込みも時間を取らないものに置き換えたりしました。
開始時刻も30分遅らせて、18:30オープン。
その甲斐あって、 仕込みはオープンちょうどくらいでほぼ完了し、
加圧・減圧に時間がかかるグヤーシュだけ30分ほど追加で待ってもらう必要があったけれど、
うまい具合に調整できました。
うむ、満足。
しかし!
料理に関しては、反省すべき失敗が3個も出てしまいました。
1つは塩加減、もう1つは食材を入れる順序、
そしてラスト1個はジンジャエールシロップの過熱しすぎ。
煮詰まって濃度が高まり、炭酸水に溶けないという痛恨のミス!
仏の顔もキレてます。
絶対に再度ミスらないようにこのブログで恥をさらして懺悔とし、
次回の段取りに活かします。
再発防止策レポートでも書くか。
(誰が読むねん。)

試作したキノコのソテー2種。

完成品のきのこのソテー。パン添え。
竜の旅路亭2回目の客足など
想像以上のお客さんでてんてこ舞いだった初回と打って変わって、
2回目は驚くほどの閑散っぷりでした。
お客さんはまさかの4人!
おやおや、早速ボロが出ましたね。
ロニーの人望の無さが露呈。
とはいえボーズ(お客さんゼロ)じゃなかっただけ感謝です。
事前に行くよと言ってくれてた友人2人と、
初対面のスタッフさん、
それにクローズ間近に宿泊客が1件、注文してくださいました。
マジ感謝です(卍)
少ないからこそ落ち着いてオペレーション出来た一方、
用意した料理・食材がかなり余ってしまったのがデメリットでした。
余った食材は1週間かけて自家消費しました。美味しかったです。
「天才じゃん」って言いながら泣きながら食べました。
在庫でも資本にはならない無念さよ。
改めて、集客の重大性を痛感した2回目でした。
立地が駅から離れている住宅街の中なので、流しで人が入ってくることがありません。
お客さんが来てくれるパターンは2通りだけで、
一つ目が僕の知り合いなどが、僕の話を聞いてくるパターン。
もう一つが、Little Japanの宿泊ゲストさんか、そのスタッフさんというパターン。
Little JapanではSNSや宿泊者へ渡すチラシで告知をしてくれています。
が、外国人の方がほとんどなので、ほぼみんなどこか外で日本食なり夕飯を済ませてきているか、
近くのスーパーやコンビニなどで買った簡単なもので済ませていることが多いので、
如何せん洋食には目を向けてもらいにくい。
となると、特に重視すべきなのは、
僕の告知・マーケティングです。

今回11月のメニューです。キノコ推し。
竜の旅路亭のマーケティングを考えてみよう
ロニーがマーケチングだって。笑っちゃうよね。
マーチングならともかく。
でも人生に3回くらいはマーケチングをやらねばならぬときがあるものだ。
マーケティングで考えるべきことってかなり幅広いですが、
僕なりに、マーケティング視点での改善点をまとめるとこうです。
- ロニーならではのメニューで魅力を高める
- お客さんの関心に沿った情報を届けられるようにする
- 認知される機会を増やす
- 要素をまとめて尖らせる・シンプルにする
順に見ていきましょうか。
ロニーならではのメニューで魅力を高める
ロニーじゃなきゃ作れないとか、ロニーが作るなら食べたい、
と言わしめる献立。
それはいったい何?
過去2回、結構考えてました。
でも店としての形を整えることや、全体のバランスを意識しすぎて、
「これ別にロニーでなくてもよくない?」という部分がありました。
ザワークラウトとかね、
ロニーならではのメニューを決めることは、かなり重要なポイントです。
準備時間、食材運搬、在庫、認識のばらつきなど、全てに関わってくるからです、
「他所でも食べられる」ものや、
「今回じゃなくてまた今度でもいいかな」というものでは、
お客さんには中々来てもらえないし、頼んでもらえません。
なのでメニューをさらに絞り込む必要があります。
何に絞り込むか。
可能な限り店のテーマと、ロニーらしさに集中します。
それが、
「中世・近世ヨーロッパから伝わるメニュー」と、
「フィンランド料理」です。
これらを軸にして、ロニーならではのアレンジで出していこうと思います。
中世・近世ヨーロッパから伝わるメニュー?
僕は中世ヨーロッパの文化の興味が非常に強い。 魔法文化やファンタジー小説、RPGなどの影響、 歴史への興味、フィンランドというバックボーン、それに旅の経験。
中世ヨーロッパの料理を食べたいな、と個人的に強く思ってますが、
中世の頃はまだ食材や調味料の流通の制限が大きかったし、
キリスト教の影響力が強すぎて、料理が洗練されていませんでした。
オブラートを剥いでいえば、マズそう。
例えば焼いた魚に、高価なスパイスと酢と蜂蜜を混ぜた甘酸っぱいソース(カムリーヌソース)をかけた、「これ美味しいか…?」と首を傾げたくなる料理や、
豆とネギとキャベツを煮ただけの、店で提供するには地味すぎるもの、
酷いとパンをワインにつけただけとか、そういった料理ばかりなので、
店で出すには結構キビしい。
大交易時代を経て、また教会の権威が落ちて来る近世になって一気に料理文化が潤ってきます。
アメリカ大陸からトマト、ジャガイモ、トウモロコシ、カボチャ、唐辛子、パプリカなどが届いて、
バリエーションが一気に豊かになりました。
また封建制が終わり、フランス革命を経て、
宮廷料理人が職を失ったことから一般大衆に技術が広がっていきました。
海運の発達によってスパイスの価格が落ち着いたこともあり、
過剰なスパイスによる味付け一辺倒ではなく、
素材を活かした味付け、地域のハーブを使った味付けなどが一般的になります。
また牛肉もようやくここで食べられるようになりました。
この中世~近世のころの料理は、
滋味深く、自然との繋がりを感じつつも、
その中で創意工夫を盛り込んで美味しさを探求する魅力があります。
このあたりのを色々作ってみたい。
(参考図書)
以下は最近読んでとても参考になった本。レシピよりも文化の方を総合的に学べる。
フィンランド料理?
また、僕がフィンランド出身なのもあり、華やかでもないし有名でもないけどお勧めできる
フィンランド料理を作りたい、というのがもう一つの柱です。
フィンランド料理は種類も多くないし、華やかさがないし、味も万人受けするものではありませんが、
日常的に食べたくなるような優しい味が特徴。
ジャガイモ、ソーセージ、バター、キノコが多く登場します。
伝統的には、豚肉、トナカイ肉、サーモン、キノコ、湖に住む魚などがよく使われます。
手に入る食材、かけられる仕込み時間には限りがあるので難易度は高いですが、
出来る範囲でフィンランド料理にもっと触れてもらえる機会を作りたいです。
しばらくはここに集中しようと思います。
お客さんの関心に沿った情報を届けられるようにする
告知しても、お客さんが知りたい情報じゃないと意味なし!
過去2回は、
何を提供するか直前まで決まっていなかったり、
写真素材がなかったり、
事前情報少なくして、来てから驚いてもらいたいなという思いもあって、
あまりメニューに関する情報を出してきませんでした。
でも思うに、来るかどうかを判断するにあたって、お客さんが特に知りたい情報というのは、
「何が食べられる(飲める)のか」
「値段どれくらいなのか」
の2つだと思います。
これをはっきり伝えないと、「よく分からないから見送ろう」と思われてしまうはず。
僕がよほど有名で、人望があれば、
「ロニーがやるなら何でもいい、幾らでもいいから行ってみよう」となるのかもしれませんが、
残念ながらそんなネームバリューはない。
なので、しっかり来店の判断材料を届けないとけない、というのがこの項目です。
認知される機会を増やす
これは告知の量です。
告知方法は、僕の場合は3パターンくらいしか取れません、
ひとつは直接口頭で伝えること。
直接会った人には伝えるけど、やはり中々会えないことの方が多いので、これは保留。
二つ目は、ブログ記事。
更新頻度を増やさないと伝わらないので、もっと頻度増やします。
三つ目が、SNS。
これが一番重要です。
正直SNSは、アプリを開くことすらデメリットが大きいので意識的に距離を取っていました。
そのせいか自然と、SNSマーケティングの重要性が低いように思いこんでしまってて、
どうせみんな忙しくてSNSなんかに時間取ってられないし、
くだらない情報、ジャンキーな情報、無数の広告などで埋もれてしまっているから、
投稿したところで届かないだろうと思っていました。
実際みんなXとかインスタとかやってる?
一部の熱心な人の投稿は頻繁に目にするけど、もはややってる人少なくない?
実際に僕の告知投稿が、見込み客にリーチできているのかどうかは分かりません。
しかし現実的には、それでもSNSで発信をしていないと、
存在していないに等しいような認知度になってしまう。
SNS以上に、個人のブログなど見ないからです。
今この文章を読んでるあなたは多分ロニーの大ファンなのでしょう。ありがとうございます。
今度ロニーブロマイドあげます。
さてこの、SNS投稿で何を気を付けるかといえば、
閲覧者にとって得があると思ってもらえるような投稿をすること。
その流れの中で告知すること。
この2点でしょう。
要素をまとめて尖らせる・シンプルにする
SNSで告知などの投稿をする場合、本来であれば専用のアカウントがあるべきですが、
今はそうなっていないので何かしら工夫が必要ですね。
僕は自分のブログも、旅、料理、育児、個人の体験などの日記、思想、IT技術などと雑記ブログになっているので、
これもまた「結局ロニーは何をしている人なのか」がよく分からなくなる原因になっている気がします。
Aさん「ロニーってどんな人?」
Bさん「えーとえーと、なんか、色々やってる、ひょろ長い人!」
これじゃだめですね。
「長い」しか印象に残らない。
僕のことを知ってる人なら別段気にしないですが、
全く知らない人からすると、印象がバラけてしまって捉えにくいはず。
その対策のためには、
自分が特に集中したいなにか主題があるときは、
他を意識的にそぎ落として主張をシンプルにし、推しどころを尖らせるのが正攻法だと思います。
ここはどうするかは、ちょっと正直まだ考え中。

調査のために食べに行ったキリンシティのジャンボなめこのマリネ。美味しい。
おわりに
というわけで、第2回は反省点だらけ。
有限の時間、やらないこと、余計なことを削ぎ落しつつ前に進まねば。
竜の旅路亭の12月営業は、クリスマス翌日の12月26日です。
クリスマス料理、フィンランド料理を出します。
メニューは仮だけど一応決まっていて、今は試作中です。
また告知しますのでお楽しみに!
それでは以上!モイモイ!
(参考図書)
この前参考にしたSNSマーケティングの本。
今や多くの飲食店がインスタを公式のWebサイト替わりに使っているし、
大手企業もSNSマーケティング専門の人を置いているほど。

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