2019年2月20日(水)
Mexico Mexico City
メキシコ メキシコシティ
ワイワイと賑やかな子供達の声が聞こえて目を覚ました。
カウチサーフィンホストのウーゴ達の家のリビングルーム。
ここは隣の建物が小学校らしい。
「いつもギャアアアッって騒がしいけど、
自分達だって昔はそうだったし、文句は言えないよね〜」
とウーゴが苦笑いした。
「フルーツとか生搾りのジュースなら家を出た左側の、
赤いメタルワゴンのところはいいよ。
安いし美味しいから!」
と教えてくれた。
「メキシコでどこか食べ物のお店を紹介してもらいたいときは、
『Tres B』って聞くんだ!
Bueno, Bonito, y Barato.
美味しくて、素敵で、安いものってことだ。
美味しいだけだと高くつくし、安物だと素敵さに欠ける。
トレスベー、覚えとくといいよ!」
というわけでウーゴ達オススメのトレスベーのフルーツ屋台。
どれにするか迷ったけど赤いジュースにした。
ミックスかと思ってたけどニンジンの絞り汁100%だった。
甘みがあってこれはこれで美味しい!
隣のワゴンでバナナとオーツが入ってるのが見えるカップも買ってみた。
朝食に良さそう!
色々入ってるのかな、
とワクワクして食べたけど、
バナナとオーツとレーズンに、
あと謎の甘い黄色いソースだけだった。
う、美味しくない(´Д` )
どちらも15ペソ。
アラメダセントラルって公園を抜けたら見えたのがベジャス・アルテス宮殿。
中はコンサートホールのようになってて、
バレエとか観劇できるみたいだ。
別に中は興味ないのですぐ外に出た。
1968年にはオリンピックあったのね。
中のグッズもオリンピック関連のものばかりで、
50年も昔のものに頼りすぎじゃないの…?って思いました。はい。
これがソカロ(Zocalo)広場!
うわー、なんかモスクワ思い出す!
メトロポリタン大聖堂。
複雑な作りの大聖堂だな。
入って目の前が祭壇、
その後ろに、年季を感じる黒ずんだ2台のパイプオルガン。
そしてメインのミサのためのスペースを挟んで、
奥にまた凄まじい金ピカの祭壇が見える。
やっべぇ。
ここまで豪華絢爛、あからさまに金ピカなのは初めてみた。
強烈な装飾に神々しさを感じなくもない!
にしても床が傾いてて少し気持ち悪い(笑)
ウーゴ達が言うにはピサの斜塔以上の傾き、だそうだ。笑
メキシコシティの元になったテノチティトランは、
もともと湖の中に浮かんだ都市だった。
それを埋め立てたもんだから地盤が弱いらしい。
お次は隣のテンプロマヨール。
なんだその美味しそうな名前は。
天ぷらには天つゆだろ!
マヨ付けたければ海老フライにしなさい!
これがテンプロマヨールでした。
古代の王朝都市、テノチティトランの遺跡だ。
ビビる!
街のど真ん中にあるんだもんな!
きちんと中に入るには美術館と同じように75ペソ払わないといけないらしいけど、
外からでも充分見渡せる。
すげーよ、ちゃんと蛇とかいるもん!
えーと、これで一応今日見たかったところはおしまいか。
あとはここから離れているけど、
行きたいカフェがあるのでそこへ向かうとしよう。
その前に昼飯を食べようかな。
ウーゴ達が同じくサンフアン市場ってところを教えてくれたから、
そこに寄ることにした。
「肉、魚、虫、ライオン、なんでも手に入るからオススメだよ!」
ちょっと待て、ライオンはないだろ!
「ハハハ、それは冗談だけど、品揃えがいいのは本当だよ。サメはマジで買えるよ」
サメ美味しいよね〜。
島でサメの天ぷら食べたけどあれは美味かった。
マヨつけて食べたいね!(まだ言うか)
その市場の手前になんか年季の入ってそうな、
カフェを見つけてしまった。
豆も売ってる。
ふらふら〜っと吸い寄せられるようにして入店。
カフェ・エル・コルドーベス。
アメリカーノ22ペソだったけど、
ここはまたエスプレッソを薄めたものだろう。
そんならば、カプチーノ。
28ペソ。
チップ込みとして30ペソ支払い。
こういう感じかー。
幸い生クリームは乗ってないけど、
チュニジアのスース辺りで飲んだやつと同じタイプやん。
ちょっと固まったココアの粉が乗ってる。
苦味強目のカプチーノだ。
売れられていた豆といい、
このテーブルに飾られてる豆といい、
深煎り焙煎の色をしている。
メキシコでは深煎りがやっぱり定番なのかな。
元来、豆は質が悪いと嫌な酸味が出やすいから、
誤魔化す意味合いでも深煎りにすることが多い。
こっちは品質管理の意識薄そうだし、
昔ながらの深煎りビターなコーヒーが定番なのは頷ける。
さて、こちらがサンフアン市場でございますね。
食べられるお店もたくさんあるのかな?
ん?
おいいいマジでライオンいる!
剥製だけど!
このことを言ってたのか?笑
(写真撮り損ねた)
食べられる店は少ないけど、いくつかはある。
そして結構どこもいい値段するわ。
値段書いてないところも多いけど。
売り子さんにメニュー見せられたけど、
なんの料理を指しているのか一切わからない。
一食50ペソかかるのはわかった。
うむ、さようなら。
お、分かりやすい料理発見!
サソリのフライ。
虫いいいいい!!!!
「よっ、兄ちゃん!試してみる?」
「この小さいのいくらですか?」
「シエン!」
えーと、7?
40円くらい?
さすが、害虫だけあってメキシコでは虫は安いのか(笑)
ではレッツサソリチャレンジ!!
チリペッパーぽいのとライムの絞り汁をかけて、いただきます。
カリッ
モショモショ…
…
うまいね。
カリッとしたクリスピーさと香ばしい後味がなかなかイケる。
ってか普通に食える。
「これを一緒に飲むんだよー!」
といってお兄さんが虫がいっぱい入った何かの酒を出してきた。
「なにそれ?!」
「メスカルだよ」
あれか、メキシコの国民的蒸留酒!
すげー太っ腹!
クイっとショットグラスを傾ける。
おお、全然キツくない!
むしろまろやかで日本酒みたい。
中に入ってるサソリとか芋虫のおかげか?
サソリの尻尾もサクサクっと食べきった。
サソリいいね!
「お代、シエン(ト)ね」
シエン、ト、
ん、7は、シエテ?
シエントってなんだっけ。
しえんと、Ciento、
確かスペイン語で二百が、ドスシエントス…
100ペソやないかい!!
Ohヽ(;▽;)
泣きそうになりながら100ペソ札を支払った。
節約のために1個10ペソくらいのタコスばかり食べてるのに、
サソリに100ペソも使っちまった(´Д` )
アホーー!
はい、無事に財布が空になってしまったので、
これでは昼飯もお茶も出来ないですね。
サソリ1匹じゃ腹も膨れないしね。
両替所を探しましょう。
マップで検索してみて、道中のカンビオへ向かった。
はい、ありませんね。
ガセ!
2軒目!
さらに二駅くらい歩いて、別のカンビオへ。
…
ハイ、影も形もありませんね!
なんで?!
両替ってCambioでしょ?!
散々歩き回った。
ようやく見つかった(;´д`)
長かった!
ネット繋いで調べたら両替所はセントロの方にたくさんあるぽい。
早めに場所を探しておくべきだったな。
かなり遠くまで来てしまった。
通りがけに、いとも慣れた手つきでタコスを注文し口に放り込む。
柔らかく煮込んで裂いた豚肉。
うますぎる。
ここの最寄りの気になるカフェは、
メキシコ公園(Parque México)の先にある。
高い木のおかげで木陰が多くて気持ちのいい公園だ。
噴水とかもある。
通り抜けて少し歩いたら見つかりました。
「Blend Station。」
オシャレで、東京やニューヨークで見るレベルの高いカフェに充分匹敵する。
アメリカーノの大きいサイズを注文した。
38ペソ。
さすがノマドカフェで調べて出てくるだけあって、
半分くらいの人がパソコンを開いてる。
もちろんWi-Fiも電源も質がいい。
高い天井の吹き抜け窓から降り注ぐ陽光が、
ホールの真ん中にそびえる気に当たって最高の癒し空間が出来上がってる。
出てきたコーヒーのマグも特徴的だ。
ずんぐりした湯飲みのようなタイプだけど、コーヒーにも合う。
代官山の私立珈琲小学校で飲んだときも驚いたけど、
結構コーヒーってこういうマグの口当たりがマッチするんだよね。
バランスのいい苦味。
舌触りはスムース。
「Wi-Fiのパスワード、知ってる?」
と隣の美人さんが声かけてきた。
そこの壁にあるよ。頭だけ大文字であとは小文字…
と必死でスペイン語で説明しようとしたら、
「あ、スペイン語話せないなら英語でいいわよ。
私も外国人だから(笑)」
と笑われた。
早く言ってよ〜
バイリンガル羨ましー。
さーて、プログラミングの解説動画見よ〜かな!
と思ったけどその前にやるべきことがある。
クレジットカードの件。
楽天カードの限度額リミットがまた上限に達してしまっている。
40万円もあるのになぜ?!
で、使用履歴を確認したけど、
なるほど、たしかに使ってるわ…
1月の1日から今日までの通算になるから実質2ヶ月分。
その間にはモントリオールからバンクーバーの航空券とか入っている。
バンクーバーでのスキー場使用料に板とブーツレンタル料。
スターバックス1号店で買ったお土産の限定マグ。
高かったシリコンバレーの宿台。
ラスベガスですった12ドル。
グランドキャニオン巡りのレンタカー代。
ラスベガスからヒューストンへの飛行機代。
ニューオリンズでの食事代。
そして何回も乗った長距離バス。
うん、ふつーに行きますねそれくらい。
使用可能額が更新されるのは今月の27日の支払いをもってだ。
あと1週間!
そこをなんとか残りの23ドル、20ユーロ、35ポンドで乗り越えられればいいわけだ。
ポンドとユーロは使いたくないのだけど…
レート良くなさそうだし、ポンド紙幣は土産としても取っておきたいんたよな。
で、クレジットカードを、
後から向かうカンクンの日本人宿に送ってもらうことにした。
逆算して辿り着く日までに到着するように手配。
宿の予約と郵便物受け取りの了承も得た。
無事1週間で届けばいいのだけど…
メキシコの郵便、全然信用できねぇ…
それと今気づいた。
カードの番号を教えて貰えば、ウェブ決済はできるじゃん!
ウェブ決済ができるバスチケットとかミュージアムチケットとかホステルとかあればかなり助かる。
ま、まぁこっちのバックパッカー宿、
今のところ全部現地で支払い指定なんだけどさ…。
とりあえず活路が見えたぞ。
あとは節約しつつサバイバルするだけだ!
今夜のカウチサーフィンのホストさんとこからの返事がまだ来ないし、
ちょっと連絡してみますか。
「え、今夜?
ごめん、フランスから来てる旅人が今週の間はうちに止まるから、今夜はダメだよ」
うおおおおい宿消えたああああ!!
え、えへへ、こりゃ空港泊かな…
今から帰るよ連絡ついでに試しにウーゴに聞いてみた。
「今他のルームメンバーにも聞いたけど、
泊まっていいよー。おいでおいでー。」
神ー!!!!ウーゴ神んんんんん!!!!
バスのチケットの買い方がわからず5km近く走って帰りました。
ウーゴ達の家の前で夕飯用にタコスの亜種、
ブリトーみたいなやつを買った。
名前がわからないから隣の人のを指差して、
「これと同じものをください!」っつって。
2個で34ペソ。
あとみんな用にビールを6本ラックで買った。
連泊させてもらうお礼だ。
「あーお帰り!今日はどうだった?」
「楽しかったよー!テンプロマヨールが特に良かった!
それと泊めてくれてほんとありがとう!これみんなに!」
「おー、いいの?ありがとー。
でも俺熱が出ちゃったみたいでさ。今日は飲めないや。
冷蔵庫入れとくね」
あわわ、風邪?大丈夫?
「朝はなんともなかったんだけどねぇ。
もう横になるよ〜。まぁ好きにやってて〜」
( ´一` )<お大事に!
他のみんなも部屋にこもりっきり。
1人で静かに夕飯食べました。
この巻いたタコスうまっ!
おしまい。
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