メリダのゲンさんから聞く、メキシコのヤバい体験談

2019年3月10日(日)
Mexico Mérida
メキシコ メリダ にて

 

バスが止まってなにかのアナウンスがされた。

んんー?
外は暗く、時刻はまだ5時半。

10時間半かかるってウェブで見た気がするからまだ早い。
手前の街か、と思って地図を確認したら、現在地がしっかりセントロを指し示している。

着くの早…

手荷物の盗難を意識して常に手を離さないようにしてたせいか、あまりよく眠れなかった。

そして夢の中ではセントロを通り越して海沿いの町まで出てしまって朝日を見ていたから、
なんかもうぐちゃぐちゃだよ頭ん中。

 

ボーッとしながらターミナル出口のベンチで弱いWi-Fiを使いメールチェックとか。

見繕ってる宿はここから歩いて10分以内。
こんな早朝じゃチェックインもできないよな〜。

 

少しずつ蚊が増えてきて遂にまともに座ってられなくなった。

ちくしょう!

 

 

6時半。
ホステル・ラ・エルミタは開いてた。

やったね!

カウンターにの人に挨拶して、予約はしてないんですが、チェックインは15:00ですかー。
まだチェックインには早すぎですよね〜って声かけたら、うん。と一言。

えーと…

困ってると、予約用紙かなんかを探してる様子。

いや、予約してないんですけど…

「あ、予約してないの?」

そういったやん。

 

なんの助け舟もなし。

対応冷たいな…

 

値段を聞いたら、ブッキングドットコムよりちょっと高い。

パレンケでもそうだったけど、このちょっと高いっての困るなー。

「ブッキングドットコムの提示金額の方が安いので、ウェブ予約しますね。Wi-Fi貸してもらえますか?」とか言えんやろ。

ちなみに通常ドミトリーが170ペソ、エアコン付きが200ペソ。
この時間帯でこれくらいすずしけりゃエアコンはいらないかな。
チェックイン時間にまた来ます、と伝えて、荷物だけ置かせてもらった。

早朝のメリダの街角

近くの公園でフルーツとヨーグルトの朝食を取ってしばらく本を読んだ。

 

8:00過ぎにカフェを探しにGo!

セントロの広場。

セントロの公園。

MERIDAの文字

 

この町の名前の看板、どこにでもあるな。

メキシコ人と思われる丸い首無しおじさんが楽しそうに自撮りしてる。

銅像を見上げる

聖堂の中

 

しばらく歩き回ったけど良さげなカフェが見当たらないので、適当なとこに入った。
Santa Claraってとこ。

Cafe Sata Claraの入り口

29ペソのアメリカーノ。
エスプレッソをお湯で薄めたやつ。
特に美味しくもない。

でもWi-Fiがあるのでありがたし。

テーブルの上のコーヒー

物理学関連の動画を見てるうちに昼を過ぎて、空腹に耐えきれず店を出た。

昼過ぎの人のいない通り

安いタコス屋さん無いかな〜

ない…

え、どこ行ったの?
あのそこら中で競合しまくってる、安くて小汚いタコス屋台はどこ??

せいぜい公園脇にスナックとフルーツを売ってるくらいで、食事できるとこがない。
レストランも色々あるけど、どこも130ペソとかする。

窓に美味しそうなオムレツの写真、69ペソ!って載せてるとこに入ってみて、メニューを見せてもらったら全然ない。

タコス2個セット50ペソ?
タコスのサイズがトラユーダくらいあるのかな?

「すみません、卵の料理は…?」

「あぁ、すみません、あれは朝食のみなんです。」

そうですか…
さようなら。

 

あちこち歩き回って店を比較して、ようやくチキンのバジルソースパスタ79ペソ〜ってとこを見つけて入店!

メニューを見てみると、

該当のパスタ、180ペソ。

なんでここも違うのよ…
2倍て。

もう腹減りすぎなので観念してここにした。

お洒落な店内のライト

やや安めのフライドライスのやつ、チキン入り。

緑が美しいチャーハン

どうやらこのお店、全メニューオーガニックで、ベジタリアンかチキン入りかを選べるらしい。
100%ナチュラルって店だ。

スイカのローズマリー水、
チキン入り野菜チャーハン

どちらも美味しい!

冷蔵庫の余り物でチャーハン作りましたみたいなこの料理、味付けが醤油ベースでいかにもな家庭料理。

うーむ、懐かしい味や。
美味しいけど、これで500円以上はちょっとシャクだな笑

スイカ水

話している人と人込み

ボロボロの売り家

ホステルの入り口

Hostal La Ermita。

ホステルチェックイン
173ペソ。

あ、あれ?朝より値段下がったな…

しかも店員さん優しい。
良かったー。

 

同室になんと日本人の旅人がいた。
名前は青森出身のゲンさん。

なんとかれこれメキシコには1年半近く旅をしていて、
長期で日本を出てからだと断続的に8年以上旅してるそうだ。

薬物がらみの話、マフィアの話、強盗とか治安とかの話に関してめちゃくちゃ詳しい。

「俺プール入るわ。お前は入んない?」

 

プール!?

せっかくだから入りましょうかね( ^ω^)

中庭のプール

子供づれのファミリーに続いてプールに入った。

 

ゲンさんは青森の南部出身らしい。
仕事でがっつり稼いでから辞めて旅に出たみたい。

そのあともオーストラリアとかカナダとかたまに仕事して旅費を稼いでは旅を続けている。

「長く旅してるとな、同じヤツらと会うから自然とそういった仕事の話も入ってくんの。
各時期ごとにモデルコースみたいのがあってな。
夏はカナダでチェリー摘み。そのあと南下してきて、カリフォルニアでマリファナの仕分け作業。
北半球が冬の時はオーストラリアのファーム行くんだ。」

へぇー。
だいたい農業なのね。

そういえばブラジルにも弓場農場とかあるってブログで読んだような。

「あぁ、弓場農場ね。あそこは給料は出なくて、メシと宿だけだ。楽しいらしいけどな」

おっと、そうだっけか。
ちょっと気になるとこではある。

 

「いやー、プールいいよなー。俺も日本戻ったら家にプールつけようかなー。
地元なら水はタダみたいなもんだし土地もあるからな。やっぱ家はプール付きがいいよな。」

夢が膨らみますね!

 

さて、日が陰って寒くなってきたから水から上がった。

夕飯を食べに外に出よー。
ゲンさんと一緒にお店を探す。

 

プラプラ歩いて探したけど、まぁやはり宿の近場には何もない。

ちょっとした屋台はあるけど、50ペソくらいのスープとかパストールとかケサディーヤ。

「俺、ユカタン料理食べたいんだよな。やっぱ来たら食べたいじゃん?その土地のやつ。俺調べてあんだ、ユカテカ、っつー料理。」

ユカタン料理、食べたい!
めっちゃ食べたい!

 

で近場は諦めてセントロに向かえば、観光客向けの高いお店ばかり。

「どうしようか〜なんもないね〜」

「あ、あれどうです?…あぁ、なんだ、お土産やさんか…ん?あ、隣はレストランなんですね」

「メニュー見てみっか。」

「オーラ!アミーゴス!クレマデアホ、食べるか?ここの地元料理だよ!」

クレマ・デ・アホ?

ニンニクのクリームってすげー料理だな。

試食で持ってきてくれた小皿には、なにやら白いソースとスライスしたパン。

2人でそれを食べてみる。

おお、ニンニク効いてんなぁ。

「ビールもサービスで一杯付けますよ!」

これが決め手になった!

しかも探していた、ユカタン料理の肉の盛り合わせプレートもあって、しかも2人で200ペソでいけるらしい。

え、安すぎない?!
もう入店!

レストランの店構え

「2012 Espacios Mayas」

小皿に乗ったクレマ・デ・アホ

サービスでクレマ・デ・アホ。
クレマっていうけど、まぁマヨネーズ。
ニンニクマヨですな。

パワフルな味だ。
喉は乾く。

ゲンさんと乾杯

いぇ~い かんぱ~い

「すげームードのある雰囲気だな!静かだし。
1人じゃこんな贅沢できないけど、2人だし、たまにはいいよな!」

とゲンさんも嬉しそう。

サービスの、グラスに半分ちょっと注がれたビールは琥珀色で、うまい。

これはドスエキスって銘柄のアンバービールらしい。

色んな料理が乗った大皿

来ました、ユカタン料理のプレート!

ポッロピビルっていう名物のチキン料理の他にも、
スパイシーなポークソテーが2種類に、特徴的な味なソーセージも。
野菜と、モレっぽいソースも添えられている。

「うんめ!どれも超うめーな!これは当たりだぜ!うまっ!」

2人でがっつく!

あぁ、胃を痛めず肉が食えることに感謝しきれない(T-T)

この味はまさにディズニーシーの、ユカタンベースキャンプ!
もっと雑だけど、その分複雑で、それぞれにちょっとずつクセがある。

肉いっぱいの皿の上

焼いた肉をかじって、ビールを流し込む!

たまらんなーー!!!

話しながらも2人でキレイサッパリ平らげた。

( ^ω^)ゲフー
ごっそさんです!

 

ビールおかわりに税金とチップ含めても1人170ペソ、1000円弱!
やすー!

ここはちゃんと覚えておいたほうがいいね!と2人とも表の写真を撮っておいた。

2012 Espacios Mayas Restaurante。 (公式Webサイトは見当たらない。)
大満足!

派手な壁絵と並ぶテーブル

ゲンさんはだいたい飲む時はビールを3リットルくらい飲むのが普通らしい。
飲みすぎじゃね?!

ってことで飲み足りない分をコンビニで買おうとしたけど販売は22:00までらしい。
ありゃー。

 

俺ヨーグルトドリンクとコーラライトを買って。
宿のプールサイドで会話。

 

ゲンさんのメキシコ旅の中で経験したデンジャラスなエピソードが笑えないレベルのものばかりすぎる。

そんなゲンさんのヤバい体験談の中からいくつか紹介しよう。

デンジャラスエピソードその1:目の前で強盗

昼間にあるお店で買い物をした。
前に並んでいたあるメキシコ現地人が会計を済ませたところで、怪しい男に声をかけられる。
逃げて道路を渡ったところ、反対側には仲間が2人待機していて、1人目に殴られ、2人目に突き飛ばされ、3人目に後ろから首に腕を回され、横腹にナイフを当てられる。

そのまま携帯、財布、リュックサックを奪われた。

周りの人たちはそのメキシコ人が最初に絡まれた時点ですぐに鉄柵や窓を閉めてしまって誰も助けてくれなかったそう。

デンジャラスエピソードその2:イカれタトゥー男

ゲンさんが誘われて泊まってた家にて。

ドラッグをチャンポンしてキメた状態でタトゥー彫ってもらっていた男が急に発狂。
彫り師と喧嘩になり、窓まで割って血まみれになった話。
ゲンさんは部屋の隅で隠れていたところを助け出されたという。

デンジャラスエピソードその3:悪徳警官

治安の悪いエリアで買い物していたところ、悪徳警官に捕まって賄賂を要求された。

地元民は200ペソの罰金のところ、日本人だと賄賂上乗せされて500ペソになるとのこと。

幸い僅かな現金以外になにも持っていなかったので300ペソの支払いで済んだ。
もしもクレジットカードを持っていたりすると、そのまま警察の一般人仲間にATMに連れていかれて、数万〜数十万円盗られてしまう。

デンジャラスエピソードその4:死体目撃事件

入国してすぐ、治安が悪いと知らずにティファナというアメリカ国境沿いの危険な街をタクシーに乗っていて、道端に死体を目撃。

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以上4件…。

こ、怖すぎる…((((;゚Д゚))))ガクガク

 

今のところ、気を付けているからか、俺はそのような危険な目には合っていない。
が、長く滞在するとやはり確率的にヒットしてしまうようだ。

大事なのは、長居しないこと、気を抜かないこと、危ない地域に行かないこと。

あと悪いことをしないこと(笑)
薬物とか海賊版みたいなものを売っている店や人にちょっとでも近づくとフラグが立つ。

俺のメキシコ旅は既に終盤戦だけど、気を抜かずに負えないとな。

…あ、まだ中南米もあるか…。
気を付けよう!

日を超えたころに就寝!

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