2023年、読んで良かった本! 後編

モイ!

こんにちは、ロニーです。

タイトルの通り、今回は後編!
読んで良かったなと思った本ベスト11を順に紹介しています。

本来ランキングを紹介する時って最後にナンバー1を持ってくる演出にするものなのでしょうが、
引き延ばすの嫌なので前編でベスト5を紹介しちゃいました。
まぁ、1位以外は順位はそこまで差を感じていないんですけどね。

(前編はこちら) 2023年、読んで良かった本! 前編

というわけで今回は6位~11位です!

2023年読んで良かった本ベスト11後編アイキャッチ

■2023年で読んで良かった本ベスト11

  1. 実力も運のうち 能力主義は正義か?
  2. 世界一やさしい「才能」の見つけ方
  3. 脱近代宣言
  4. 世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか
  5. 一汁一菜でよいという提案
  6. 0歳〜18歳の子育てのチュートリアル: ONETEAM〜大富豪から教わった教育論
  7. ITエンジニアのための「人生戦略」の教科書
  8. 同志少女よ、敵を撃て
  9. 第三次世界大戦はもう始まっている
  10. DAO(分散型自律組織)の衝撃
  11. みんなのPython 第4版

6.0歳〜18歳の子育てのチュートリアル: ONETEAM〜大富豪から教わった教育論

著者:真田孔明
出版社:Amazon Services International LLC
出版年:2023年1月31日

本書は子育て本ですが、子供の幸せの基準を「選択肢の多さ」として、そのために年収2000万円以上クラスを狙ってもらう、という前提から始まっています。

その上で、どうすれば子供がその目標を達成できるように育つか、という方法論を解説しています。これは同時に、年収2000万円を稼げる人間となるためのマインドの紹介でもあるため、自己啓発系のビジネス書とも言えるかもしれません。

年収2000万円を稼げる人間に育てる上で必要なパーツを逆算し、 0歳~2歳、3歳~5歳、6歳~12歳、そして13~18歳とそれぞれの年代ごとに紹介されています。

キーワードは「競争力」。 社会において、狙った目標を達成するためには競争力が必要なので、どのようにしてその競争力を養うのかという点が力説されています。

徹底的なリアリズムです。

是非今回のブログの前編(2023年、読んで良かった本! 前編)で紹介した、
『実力も運のうち 能力主義は正義か?』と併せて読んでもらいたい本です。

というのは、資本主義経済で回っている現在の日本で確実に成果を出し、幸せのための条件としてお金を据えるのであれば有効な案と考えられますが、個人的には危険なポイントが2点あると思っているから。

1点目は、競争社会でひたすら競争してきた人は「競争で敗れた人を見下しやすい」。
そして2点目は、「競争をし続けないと気が済まない性格になりやすい」。

資源に限りがあったり優劣がある以上、競争からは逃れられないのは事実ですし、現在進行形でこの社会には競争が存在します。

しかし無用な競争を避けて、穏やかであったり、他者との協働との上で生きていく生き方は存在します。

競争をしたくない人からすれば、競争心を持つ人は波を荒立てる邪魔者になりますし、お金を求める競争は格差や環境破壊を進めてしまうという問題も引き連れてきます。

実用的であるが故に、何を良しとするかの価値観を考える上で良い教材になりました。

なお本書は電子書籍のみ発売されているようです。

(Amazonリンク) 0歳〜18歳の子育てのチュートリアル: ONETEAM〜大富豪から教わった教育論

電子書籍の表紙 - ONETEAM

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7.ITエンジニアのための「人生戦略」の教科書

著者:平城 寿
出版社:マイナビ出版
出版年:2017年2月23日

先に紹介した『0歳〜18歳の子育てのチュートリアル: ONETEAM〜大富豪から教わった教育論』の著者、真田孔明の盟友とされる平城寿氏の本ですが、
こちらはITエンジニアがどのようにして成功(独立、収入UP)していくかを具体的な経験則から紹介する一冊です。

情報を網羅して汎用的にまとめたものではなく、個人の経験から来るものではあるため、
ノウハウ本というよりも伝記に近い印象を受けました。

いちITエンジニアとして、今後のキャリアを考える上で参考になりました。

2017年発刊のものなので幾分古いですが、ITエンジニアのキャリア×ビジネスという視点はあまり他で見ないので新鮮です。

なお最近の関連本ですとYoutuberでもある勝又健太の、
『21世紀最強の職業 Web系エンジニアになろう AI/DX時代を生き抜くためのキャリアガイドブック』も2020年発刊なので比較的鮮度が高いですが、内容的には賞味期限が短い印象。

(SNSリンク) 『 ITエンジニアのための「人生戦略」の教科書』を読んで。

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8.同志少女よ、敵を撃て

著者:逢坂 冬馬
出版社:早川書房
出版年:2021年11月17日

こちらは第二次世界大戦のナチスドイツ対ソ連を描いた小説。

主人公セラフィマはソ連の田舎に住んでいた少女だったが、ナチスドイツ軍によって家族を村ごと虐殺されてしまう。
その後主人公はスナイパーとして育っていくのだが、登場する各人物との因果が複雑に絡み合い、ハラハラさせられます。

本書で一番受けた学びとしては、
「残酷な人が戦争を起こすのではなく、戦争が人を残酷にする」ということ。
だからこそ、どのような理由であっても、戦争を引き起こしてはならないということを痛感します。

歴史的な出来事を自分の記憶と心に残すのに、こういった小説は非常に有益ですね。

歴史の教科書はえてして無機質な情報の羅列になってしまいますが、こうした感情を伴うエピソードを通すとイメージが湧くのでよく記憶に定着します。

平和な環境で暮らしていると薄れてきてしまう危機感や、争いを避けるという継続的な努力の必要性を思い起こす意義は大きい。

9.第三次世界大戦はもう始まっている

著者:エマニュエル・トッド
出版社:文藝春秋
出版年:2022年6月1日

人口統計学者で人類学者のエマニュエル・トッド氏がロシアによるウクライナ侵攻について話している本です。

世界の各国・各地域の家族構成という視点からここまで世界情勢を俯瞰できることにとても驚かされました。
日本もヨーロッパも、ロシアよりもアメリカとの繋がりの方が濃厚であり、NATOを通じて同サイドに居ることから、いかんせんNATO側の情報圏に包まれ、NATO側の視点が基本フィルターとなってしまいます。

そんな中、著者のエマニュエル・トッド氏は、
き立つ怒りや悲しみのような感情は一旦脇に置いておき、中立的・俯瞰的にロシアのウクライナ侵攻を分析します。

感情を置いておいて、冷静に分析する、というスタンスはとても重要。

国際情勢だけでなく、災害や政治や、もっと目前の例えば仕事や家庭における人間関係においても活きるそのスキルは確実に持っておきたいですね。

家族構成から見えてくる「国民性」、そしてそこか生まれる考え方のクセ、論理が重要であることを学ばされました。

10.DAO(分散型自律組織)の衝撃

著者:小澤 隆博
出版社:明日香出版社
出版年:2022年11月1日

分散型自律組織を指すDAO(ダオ)についての解説本

ここ最近あまり聞かなくなりましたが、一時的な話題性が落ち着いて、きっと成熟期に入っているのだと思います。

DAOはブロックチェーンを活用して生まれた、
非中央集権型のコミュニティ、組織を作ることのできる画期的な技術です。

従来の組織というものは誰か管理する人がいて、ルールとか通貨とかメンバーの入会・脱退などを再拝していたわけですが、最新のテクノロジーを用いることで効率的で平等な組織の作成や運営が作れるようになりました。

是非とも佐藤航陽氏の『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方 (幻冬舎単行本)』と一緒に読んでいただきたい本。
組織とか社会とか世界というものの要素が分かると、自分の理想のコミュニティというものを作るのに何が必要で、何ができるのかが分かってきます。

接点がないと触れることのないDAOですが、自分がなんらかの組織、コミュニティを作って運営しようとする際にはきっと大きな力になるでしょう。

また自分で作らないにしても、世の中の組織・コミュニティの仕組みを理解する上でもとても役に立つので、組織の中で不満を持っている人も、なんらかの解決のヒントを貰えるのではないでしょうか。

(SNSリンク) 『DAO(分散型自律組織)の衝撃』を読んで。

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11.みんなのPython 第4版

著者:柴田 淳
出版社:SBクリエイティブ
出版年:2016年12月22日

こちらは技術書なので、良かった本ランキングにおけるオマケみたいなものです。

技術書は鮮度が重要なので2016年発刊の本書はやや古さが目立ちますが、
Pythonを学ぶための入門書としては非常におすすめです。

コード例がポップで気軽な感じで始められますし、説明も丁寧で躓きにくい。
また網羅性も高いので、レファレンスとして手元に置いておくのにもよいでしょう。

まぁ、Pythonも非常にメジャーな言語でネット上に情報がいくらでもあるので、今やググって分からない仕様はないと思いますけども。

新しいものですと酒井潤氏の202年発刊『シリコンバレー一流プログラマーが教える Pythonプロフェッショナル大全』も丁寧で順序だっているのでおすすめ。初級~中級まで参考になります。

(おまけ) こちらもおすすめ

■おわりに

以上、前後編に分かれた2023年、読んで良かった本ベスト11でした。

小説から技術書までジャンルがバラバラなので、
本ブログを読む人全員におすすめというわけではありません。

でもどれも非常に学びのあるいい本ですので、
興味あるもので良いので手に取ってみてもらえたらきっと実りある体験になるでしょう。

本はそれ1冊で読むよりも、関連本や、主張が異なる本などと組み合わせて読むことで思考が立体的になっていきます。

読まず嫌いはもったいない。

色んな本を読んで、思考を立体的にして、
味わい深い人間に成長していきましょう!

ここで紹介している本に関連して
「これは必読だろ!併せて一緒に読んで!」っておすすめがあったらお気軽にコメントください!

今回はこれで以上!
モイモイ!

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