2019年2月18日(月)
Mexico Mexici City
メキシコ メキシコシティ にて
バスの到着1時間くらい前から悪臭が鼻につきだした。
最初はたまに誰かがバスのトイレに入ると臭う程度だったのが、
あとから目が覚めるほどの強烈な匂いに変わった。
なんだこれは??
下水、糞便、硫黄、そのどれとも付かないような、強烈な悪臭。
鼻を塞げるものも持ち合わせてなくて、ひたすら耐えるしかなかった。
さらに座席があまり大きくないのもあって全然眠れず、
遂には首に痛みまで出てきた。
うう、きっつぅ。
バスが到着して降りた時にはようやく苦行から解放された気分だった。
ここは、メキシコシティ、
メキシコの首都だ。
ヤシの木の並木通りだけど、ちょっと無機質な都会の風景。
いかにも首都、といった風合い。
時間を確認すると4:50。
はや(´Д` )
予定では5:20着だったはずだから、30分巻いたのか。
うーむ、嬉しいような悲しいような。
というのも、メキシコシティは世界でも有名な治安が悪い都市のひとつ。
この辺の治安がどうなのかよう分からん。
というか行く場所も決まってない。
とりあえずカウチサーフィンを申請したいから必要なのはWi-Fiなのだけど、
いかんせん時間が早すぎるぞ。
5時前て。
日も昇ってない。
少し歩いて大きな幹線道路の真ん中にある公園に来てみた。
うむ、人気がないし、あの辺の暗がりのベンチで仮眠でも…
警戒しながらそろそろと近づいていくと、
ヌッ
と人影が現れた。
ピィ!
ヤバイヤバイ
いや、でも雰囲気的にはただのホームレスだ。
俺の縄張りに何しに来た、って雰囲気をヒシヒシと感じる。
迂回するようにしながらその黒い人影を避けて、さらに進んだ。
その人影の後ろは柵になっている。
柵を越えた先も公園に見える。
歩道橋を渡って階段から入るタイプの不思議な公園の様子。
この分だと中にも人がいるかも、
と覚悟しつつ歩道橋を渡って柵内のこと公園に入った。
暗すぎて端から端が見えない。
10分くらい死角になるところで様子を伺ったけど、
人が居る気配も、来る気配もない。
よし。
出来るだけ明かりが当たらず見えにくいコンクリートの上に毛布を敷いて横になった。
すぐに動けるように寝袋はしまったままにしておこう。
寒いけど、そこまででもない。
じっと聞き耳を立てつつ寝ていたら、
ゴン、と音がした。
サッと目を上にやる。
歩道橋の、この公園内に降りる階段の入り口で帽子を被った男が止まってなにかを見ている。
息を殺して立ち去るのを願う。
…
男が降りてきた。
来んなよおおおおおお(´Д` )
朝の5時過ぎから何してんだよアンタ。
いや、人のこと言えないけどさ!
パッと身体を起して、
あえて見つかるようにベンチに座った。
カタン
音がした方を見ると、
公園事務所なのか公衆トイレなのか分からない、
小さな小屋の窓越しに男がこっちを見ているのに気づいた。
ちちちちち近い近い近い。
あっちいけーーー!
……
男が去っていった。
まじ怖え
まじ怖え
まじ怖え
そこから10分くらい座って警戒。
うむ、誰もこない。
今度はそのままベンチに横になった。
星が見える。
車が行き交う。
3分おきくらいにパトカーが通り過ぎる。
寝ている状態と起きてる状態の間の意識。
たまに意識が夢に沈み込みそうになってハッと目を覚ます。
6:30近くになってようやく空が明るんできた。
と同時に、また帽子を被ったおっさんと、
2人組のジョギングをしてる青年が公園にやってきた。
頃合いだ。
起きてパンを食べた。
昨日バスに乗った時にスタッフがサービスでくれたやつ。
くれた代わりにチップを催促されて思わず10ペソ払ってしまったから全然お得じゃないけど。
酸化した胡麻とチーズペーストの味がする。
地図を見たら図書館があった。
よし、そこでWi-Fiが手に入りそうだぞ。
露店でビニール袋入りのフルーツジュースを頂く。
二つの意味で新鮮だ。
到着する頃にちょうど8:30、開館時間になった。
すげー!!
非常階段のような書架が、上階に行くにつれてシンメトリーにせり出していて、
なんかマルチディメンションぽいぞ。かっけぇ。
荷物を預けることで自由に使えるみたい。
フリーWi-Fiもあり。
たくさんのデスクトップパソコンが並んでる。
なんか恐竜の遺骨っぽいオブジェも。
カウチサーフィンをダメ元でたくさん連絡した。
素直に気になる人がたくさんいて、是非話を聞いてみたい!
10件近くメッセージ送ってからブログ。
よし決めたぞ。
1泊目は安宿に泊まる。
2泊目以降から可能な限りカウチサーフィンで宿確保×現地民交流。
ホストさんが見つからないときはやむを得ないので野宿。
ちょっとはっきりしないけど27日でカードの限度額リミットがリセットされるはずだから、
そこまでメキシコシティに滞在して、ソッコーでオアハカだ。
もしも宿とかホストさんのところに郵便物を送ってもらって受け取りとか可能ならば、クレジットカードを日本から郵送してもらうのも検討する。
だいたい1週間ってところだろう。
となれば宿にチェックインだ。
ブッキングドットコムではセリーナメキシコシティダウンタウン、
ってところが最安値。
でももう1箇所、モロッコで出会った旅人の女の子が教えてくれたところがある。
なぜかブッキングドットコムには出てこないのだけど、
ペンション・アミーゴっつー、日本人宿だ。
噂には聞きつつもまだ行く機会がなかった日本人宿、
どんなところだろう。
公式サイトもないみたいで正確な情報がわからんが、
ググれば出てくる出てくる。
日本人の旅人のブログがわんさか。
確認したら金丸さんもケータさんもリリーさんも、
ブログやってる旅人みんなここ泊まってるな。
値段はセリーナの方が安いかと思いきや、
きちんと税込にして比較するとアミーゴの方に軍配が上がった。
よし、行っちゃろう。
ひたすら歩き、到着!
平仮名表記なのですね。
なんと明るい色使いだこと。
運良く部屋に空きがあった!
いや、運良くじゃないみたい。
なんかガラガラらしくて、
ドミトリーなのに泊まってる人みんな個室状態。
マジで?
寂しいじゃないかそんなの。
やたら饒舌で旅の話を聞きたがる元気なおばさんと、
一瞬だけ見かけたふつうの青年がいた。
中庭が外まで吹き抜けのタイプ。
モンテレーと同じ感じか。
違うのはあちこちに日本語が書いてあって、
スタッフさんも物静かな日本人だってこと。
ううむ、コミュニーケーションに壁がないとこんなにもすんなりチェックインが終わるんだな。
台所でおばさんがサボテンを煮てる。
シュールな絵面だ…
美味しいらしいけどね!
そのうち試そう。
チャプルテペック城にいこうかな、
と調べたら月曜は休み。
ほかの宮殿とか博物館の類も休館。
むむ。
ってことで、近場のシウダデラ市場ってとこに向かった。
おっと、その前に宿の前の出店で腹ごしらえ。
安い、チーズ入りの揚げたやつ。
上に玉ねぎとかトッピングしていただきます。
一個6ペソ、50円以下!
これはお買い得ですね!
軽いおやつだけど、油を使ってるから腹持ち良さそう。
トッピングをたっぷり乗せればサッパリといただける。
となりの屋台でタコスも買いました。
1個10ペソ、約58円。
ガカモレソースだと思って山ほどかけた緑色のソースが後から来る激辛ソースで、
無事死亡しました。
で、コーラで死者蘇生術を試みてなんとかゾンビにまで戻って来られた。
よし先へ進むぞ。
メキシコ料理こえーな。
おお。
これは共和党広場っつーらしい。
ただのカップルの溜まり場。
学生服を着た子が多い。
昼間なのに外歩いてるもんだなぁ。
学生カップルも多くて、
中学生くらいのカップルがそこら中でベッタベタしてキスしまくってる。
怖ええ(´Д` )
ある意味ホームレスより怖ええ(´Д` )
俺を殺しにかかってますよね。
やめてもらえませんか?
甘い雰囲気台無しにする踊りとかしちゃうぞ?
目の前で変なおじさんの踊りしちゃうぞ?
野菜とか安く買えるかな、シウダデラ市場!
ゲートをくぐった。
おっと、シウダデラ市場はお土産の市場でしたか。
オアハカがメッカの、ペイントされたドクロやルチャ・リブレのマスク、
カラフルな財布やポーチや服、ランプシェード、キーホルダー、食器、楽器…
マジでお土産買うなら他で探す必要ないですよ!ってレベルの品揃え。
くはー、土産物は基本買わない俺でもちょっと心惹かれるなぁ。
ドラム類は特に!
ぐるっと回って出てきました。
冷やかし客です。お世話になっております。
さて。
調べたところ、メキシコシティ内にはステキなノマドカフェも多い。
特にコンデサってエリア付近にたくさん揃ってる。
そのうちの1つ、Dosis Cafeに来ました。
値段はやはり高めだ。
ふつうのアメリカンでも40ペソ。
こっちのアメリカンはエスプレッソを2倍に水で薄めたものであまり好みじゃない。
暑い昼間にぴったりのコールドブリューにしました。
55ペソ。
Costoso。
Expensive ですね。
酸味のない、まっったりとした味わい。
すごい、濃い…!
そんな美味しいコーヒーを飲みながら、
ラップトップを開いてるノマドワーカー達の仲間入りをした。
ダメ元だったカウチサーフィンのホストが2人も見つかった!
なんとどちらも明日ならいいよ、というダブルブッキング。
すげー!大フィーバーだな!!
困るけど(´Д` )
1人を選んで、もう1人には他の日でも良かですか…?と控えめにお願いしてみた。
結果は、また次回!
ホステルに帰るついでに、
少し足を伸ばしてウォルマートに食材を買い出しに来た。
野菜と果肉が安いといいな。
手持ちのパスタを使い切りたいので具材を調達だ。
中に入ると同時にセキュリティに止められた。
「荷物をあっちで預けないとダメよ!」みたいなこと言ってる。
なるほど、安全のためか。
クロークに来たけど、注意書きが多すぎて謎。
全部訳さなあかんの…?
でも周りを見た感じ、
みんなカバン預けてナンバー札を受け取るだけ。
なんだ、大したことないじゃん。
ちょいとセキュリティに不安は残るけど、預けるとするか。
「ほにゃららホニャララ」
ワカンナイヨ(T_T)
「コンピュータは入ってるか?だって」
となりの男性が助け舟を出してくれた。
イカス!
「入ってます!」
ノーパソ、iPad。
「ホニャララほにゃらら」
「警察に行ってきなさいだって」
めんどくさ!(´Д` )
なんでちょっと買い物するために警察に行かなきゃならんの!
アホくさ。帰ろ。
20分を無駄にして宿へ帰った。
夕飯はまた宿の前でタコス。
この黒いお惣菜、試しに選んでみた。
マッシュルームだと思ったけどなんか違う…
肉の脂身みたいなムニュムニュした食感。
多分、臓物系…
旨味はあるけど、臓物特有の臭みが少しあって、
俺の好みに合わない…
これは失敗したなぁ(´Д`泣)
もう一個の方はチーズをハムで巻いてあげたやつ。
ふつーに美味い。
ちょっと割高で15ペソ、2つで25ペソ、145円くらい。
さ〜て、アミーゴにアミーゴは居るのかな〜?!
トントントントン…
ガチャガチャ…
ザブザブ…
メキシコ人のスタッフさんが、
日が落ちて暗くなっても掃除したり工事したりしてる。
仕事熱心だ。
挨拶すると笑顔で返してくれるいい人たち。
他にはスペイン語を話すお客さんが1人。
あと若そうな日本人女子が2人チラッと現れて消えた。
ジャパニーズのオナゴおおおおおお!!!!
一緒にサルサ踊りませんかあああああああああああああ俺の部屋でええええええ!!!!
バタン(戸を閉める音)
・・・
みんな部屋に引きこもってます。
静かな宿の中庭になんかの機械音とスタッフさんの作業音だけが響いている。
うーん、カリフォルニアに続いてメキシコもなんだかんだで暗いなぁ。
談話室には本が充実している。
内村鑑三まで。
ちょっと読みたい。
取りあえずメキシコ料理だけチェックしておこう。
誰も来ない。
寝るかー。
おやすみアミーゴ。
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