エディンバラ城とElephant House

2018年12月24日(月)
UK-England Newcastle Upon Tyne 〜 Scotland Edinburgh
イギリス・イングランド ニューキャッスル・アポンタイン 〜 スコットランド エディンバラ

ニューキャッスル・アポンタインの宿の中。

揺れる三段ベッドの上からそっと降りて、
コーンフレークと食パンとレタスを食べて外に出たとき、まだ街は暗かった。
さぁ次の町へ移動だ。

早朝の橋

最寄駅のメイナーズ(Manors)までは歩いて20分くらい。
手袋までつけてしまえば寒さを感じるほどでもないな。

曇り空のプラットフォーム

無人駅にやってきた2両列車に乗り込んだ。
思いのほか最初の乗換駅が近くて、降り損ねそうになってしまった。

ただiPadのアプリにダウンロードしていたチケットを最初に車掌さんに見せていたおかげで、
彼女が乗換駅に着いても気付かずにいた俺に声をかけてくれたのだった。
普通の列車ならこうは行かない。
気をつけんと。

モーペス(Morpeth)というヘビメタバンドの名前みたいな乗換駅で約10分待機。
の予定だったけど5分ほど遅延。

「ノースイースタン鉄道は25日クリスマスと26日のボクシングデーが運休になります。
次の平常運行は27日から」というアナウンスがホームに流れた。

ボクシングデーってのは、なんかのキリスト教の聖人の日。よく知らない。
クリスマスにはバスも鉄道も止まるんだもんな。
気合入ってるわ。

みんなが幸せにくつろげる日だ。
これくらいの不便は受け入れるべき。

俺は日本も正月、元旦翌日くらいは休みにしてしまうべきだと思っている。

電源付きの立派な電車に乗り換えた。
朝日が昇って明るくなった平野を流れるように進んでいく。

なだらかな丘陵の景色

やはり列車は早い!

あっという間にエディンバラに着いてしまった。

うおおおエディンバラああああ!!!
どんだけここに来たかったか!
ハリーポッターの著者、J.K.ローリングがエディンバラ出身なのだ!

ここにはエディンバラ城という立派な歴史的城跡があって、
それを見ながらハリーポッターのストーリーは出来たという。

ロケ地としてエディンバラ城は使われていなかったはずだけど、ホグワーツ校のモデルとなったところ。
作品としての「ハリーポッター」の生まれ故郷と言ってもいい!
きっと最高にイマジネーションを膨らませてくれるに違いない!

車がいっぱいの道路

あ、あと広大なイングランドを離れて、ついにスコットランドに入った。

同じ連合王国なので入国審査はないけれど、れっきとした別の国だ。

教会のような時計塔

チェックしていた宿、St. Christoper’s Inn も駅のそばにあってすぐにチェックインできた。

バースで同じ系列店に泊まったときは知らずに直前にブッキングドットコムで予約してしまったけど、
今回はきちんと予約しないて来ている。

それは、直接チェックインするかオフィシャルウェブサイトを通して予約すれば朝食が無料になるからだ。
通常2〜3ポンドかかる朝食が無料なんだから、絶対に直接来たほうがいい。

 

無事チェックイン出来て、「朝食」のシールを貼ったルームカードをもらえた。

ただ、バース店に泊まったときにもらった、次回予約時に使える5%割引クーポンは使えなかった。
というのは、それはウェブ予約の場合だけだから。

ウェブ予約すれば良かった(T-T)
うーむ、またしくじった。

セントクリストファーインは、オフィシャルウェブサイトから予約、が正解なわけだな。

 

チェックインをできるのは14時からと遅い。
エディンバラ城の入場券は時間指定で13:30〜15:00の間の入場、となっている。

なので荷物を預けようと思ったのだが、なんと、有料コインロッカー式。
なんで金取んだよーー!!!!

1時間50ペンス、1日で2.50ポンド。

当然エディンバラ城に荷物は持って入れないし、そもそもしたくもない。
全力で観光できないじゃん?

 

うんうん悩んで、最終的に、
14:00まで他の目的地に行ってから戻って来て荷物をロッカーから出しチェックインして、
そこからエディンバラ城に行くことにした。
それでも3時間分で1.50ポンドもかかってしまう。
くっそー!

せっかく朝食代浮いたのにもう消えてしまった。

 

腹が減ったので、まずは昼食!!
食べたかったヨークシャープディングのお店を調べたら一軒、
Edinburgh Arms(エディンバラアームズ)というお店を見つけたのでそこまで歩いて行った。

ぐおおお寒いいいい。
さすがスコットランド、一気に気温下がったな!!

手をポケットから出していられない。
気温を調べたら3℃以下だった。
そりゃ寒いわ!!!

エディンバラキャッスルアームズ

で、そのお店、エディンバラ・アームズ!!
レストランというより、パブですね。

座ると同時にヨークシャープディングを頼んだ。
10.45ポンド。

ヨークシャープディングで一番定番なのがソーセージが入ったものとされている。
ローストビーフのケースもあるらしい。

ぶっちゃけそっちが良かったけど、ここにあるのはポークソーセージかビーフソーセージの2択だった。
ビーフソーセージって、気になるわ。

これが、ヨークシャープディング!

ヨークシャープディング

…プディング?

プディングは日本で言われるプリンの語源とされてるから、
プリン好きの麿としてはあのプルプルしたやつを想像してしまうのだけど、
そうじゃないのもあるとは知っていた。

例えばクリスマスプディングと言われる料理は、
ドライフルーツやナッツで整形した熟成パンみたいなもの、と本で読んだからだ。

ちなみに日本のプリンは、こちらではカスタードプディング。

で、ヨークシャープディングは、これ。
プディングの定義ってなに?!

ま、まぁその疑問は胸にしまっておいて、食べてみましょうか。

 

ソーセージは、硬めでモリッとした食感。
モリッと。

日本のソーセージやウインナーのイメージはプリッとしてたりパリッとしてたりするものだけど、
これはモリッと。

味は、なるほど、たしかにビーフ!
二本しか乗ってないと思うなかれ、なかなか食べ応えがある。

ヨークシャープディングは、正確にはこの下敷きにされてるシュークリーム生地みたいなものを指すそうだ。
このヨークシャープディング自体が肉に添えられる場合があるけど、
ここではプディングを皿代わりに敷いて、その上に黄門様となるソーセージと、助さん角さんが乗ってる。

助さんの方はグリンピース。
フィッシュアンドチップスでも定番のマルチな立役者ですね。

角さんはマッシュポテト。
満腹感を提供するだけでなく、肉の脂で占領された口の中をいったん開放してリセットしてくれる。

ここでは乾燥パセリをうっすらと効かせてある。あまりジューシーではない。

これだけだとちょっとパサついてしまうのだけど、
添えられたグレービーソースをかけると、一気にまとまる!

ひたひたにしてしまわない程度に加減しながらソースをかけて、
プディングも壁を少しずつ崩しながら食べる。

ふむふむふむ。おもしろい。

なぜこんな形をしているのかは謎だ。

もっと美味しく作れると思うけど、今は高級店や名店にいけるような余裕はないのでこれで充分!
満腹!Good meal!

高いところから見る道路

歩道

さて腹ごしらえをしたら街を歩いてある場所に向かった。
ある意味聖地ともいえる、例の店。

エレファントハウスの入り口で写真を撮る人々

「the elephant house」。

人間多っ!!

ハリーポッター好きならすぐにピンとくるこのお店。

カフェだけど、ただのカフェではない。
写真をよく見ると書いてある。

「”birthplace” of Harry Potter」
そう、ここはいわばハリーポッター発祥の地。

ハリーポッターの作者、J.K.ローリングがこのお店で執筆をしていたことから、
ハリーポッターが人気になったあと聖地化されたのだ。

店は外にも溢れ出るほどの人で埋め尽くされてる。
韓国人が多い。

 

10分弱並んでレジにたどり着いた。
ラテを注文。

案内されたテーブルにてしばし待つ。

入り口は小さいけど店の奥は広がっていて結構席数がある。

ラテを待っている間に軽く店の中を見てみた。
人でいっぱいなので邪魔にならないよう、控えめに。

エレファントハウスに関する説明

JKローリング氏の写真

J.K.ローリングさんが執筆している姿!

いつ撮ったものなのだろう(´-`).。oO

ハリーが通うホグワーツ城は、この店の窓から見えるエディンバラ城から発想を得たものだという。

窓の外に見える城の陰

確かに少し見える。

たくさんの象の置物

お店の名前はthe elephant。
店の名前にちなんだ象の置物がガラスケースや棚にいっぱい飾られている。

カップのラテ

ラテ。
味は普通に美味しい。

絶品というわけではないけど、毎日飲みたくなるクオリティだ。

あまりに混んでるから長居するのも忍びなく、日記を軽く書いてラテを飲み干したら店を出た。

重厚な建物

さて、チェックイン時間になったから宿に戻りましょうか。
その途中、

テーブルいっぱいのブラウニー

なんとフリーのブラウニーを発見!!!
なんだこれ、素敵すぎる!!!
とても美味しそう。

マシュマロが入ってるもの、
ピーナッツが入ってるもの、
ドライフルーツが入っているものなどなど、種類も色々。

全部食べたい!!!
けどそんな非人道的な行為は許されません。

一個だけ頂いてほおばった。
あま!

スコティッシュの暖かさに触れました!

キルト屋

お、スコットランドの伝統的なキルトスカート!

スカートとパーカー

可愛い!チェックスカートは正義!

スカート履いた男性の写真

か、かわいい?

観覧車と塔

中央駅の近くに美術館がある。
National Musiamでなくて、Scottish National Gallaryってとこ。
なんと入場無料。

通りかかっただけだったけど、これは見ていかないと損だね!

スコットランド国立ギャラリーの入り口

そこまで巨大な施設ではない。

大英博物館とかめちゃでかかったもんな。
絵画といくつかの彫像。
この像がすごく良くて見入ってしまった。

神話をもとにしたアートはやはりとても楽しい。
Lorenzo Bartolini のThe Campbell Sisters。

石膏像

1時間あれば大体見て回れる。
さて、そろそろ宿に行かねば。

 

戻って宿に正式にチェックインしたら、ロッカーから出した荷物を部屋に置いてすぐにまた外に出た。

時間に遅れると閉館してしまう!
なんのって?
エディンバラいちの名所と言えばここでしょ。

人でにぎわう広場

エディンバラ城!!

きゃー興奮!!

ネット予約したチケットのQRコードを機械で読み取ってすぐチケット発行できる。
いいね!

チケット発券機

城の入り口

スコットランドのモチーフである赤いライオン。

スコットランドレリーフ

城に繋がるトンネル

街を一望できる見事な景色!

夕日を受ける街

どことなく懐かしさを感じるのはぜだろう。

みんな思い思いに写真を撮っている。

城下に見えるアーサーズシート

小高い山が見える。

あれはたしかArthur’s Seatっていって、アーサー王の城があった場所とも言われている丘なはずだ。
アーサー王の城と言えばそう、あの王都キャメロットのキャメロット城ですね!

ウィキペディアによれば国内複数個所に同じような伝承の地が存在するようで、これもまた眉唾。
うん、気にしない(^^)/

今日はもう時間的に厳しいから明日行こうかな。

城の屋根と遠くの山

大砲

大砲。
レプリカかな。

石壁の隙間

眺めを楽しむのいいけど、展示もいろいろある。

入り口付近には、スコットランドとイングランドのエディンバラ城をめぐる歴史を見ることのできる部屋があった

部屋をぐるっと囲むようにしてホログラム風の小さいモニタがあって、
時代ごとに城主の説明とかがされている。

かなり何度も占領と奪還が繰り返されてきたよう。
血で血を洗う歴史だったのだろう。
詳しく知りたくなる。

壁一面の剣と甲冑

Great Hallっていう大ホールに入ってみた。
中世の衣装を着て説明してくれる。

楽しい!

解説をするお姉さん

写真撮影もあって何人か前に呼び出されてた。
俺は後ろから微笑んで見るだけ。

剣

剣とかスゴイ。

エディンバラ城は城としての役目を果たした後、監獄としても使われていた。
戦時中の捕虜を収容していた収容所も展示されていて自由に見ることができる。

ナポレオン戦争とか、時代が古い。
すげー。

中世の様子の椅子や服

捕まえた捕虜の位によって個室だったり大部屋のハンモックだったりと差がある。

隊長とかだと捕虜となっても待遇が違ったのか。
不思議な感じだ。

戦争をしていても相手に対する敬意はあったってことやね。

いかにも中世っぽい木造りのベッドや食事を模したパンやナイフ。
風情があって、思いを巡らすだけでも自分がその時代にタイムスリップした気になれる。

他にも古いチャペルとか一瞬覗いておしまい。

日が陰って寒くなってきた。
さて、宿に戻りますか。

高台から見る城下町

今日はクリスマスイヴ。

明日のクリスマス当日はあらゆるお店が閉まってかなり静かになるらしい。
それを体感するのもまた楽しみだな。

薄暗いトンネル

カラフルな階段

途中で夕飯の食糧を買って宿に戻った。

ポテサラ、サラダ、コーヒー

レトルトの安いグラタンと、サラダ、それにトライフル!

ハリーポッターにも出てきたトライフル。

これは切り落としのスポンジとストロベリーソースと生クリームを重ねたもので、
いかにもtrifle、「つまらないもの」「些末なもの」って感じ。

トライフルの器

ささやかながら日本のクリスマス感を楽しもう。

ホステルの談話室は静かだった。

1階にはバーがあって、宿泊客は割引で飲食を楽しめる。
元々お客さんが少ない上に、飲みたい奴はバーに行く。
だからここにたむろしてるのは何もする事のない暇人。

黙ってスマートフォンをいじってる韓国人の女の子。
瓶ビールでひとり酒キメてる中国人の男の子。
静かに本を読んでる白髪のお婆さん。

ドミトリーホステルに若い人は分かるけど、高齢者は珍しい!

あまりにも空気が重苦しい。

「迷惑でなければ音楽流してもいいですか?」
と一言断ってPCからクリスマスソングのプレイリストを流した。

イギリス来てから、どこの店に入ってもクリスマスソングが流れている。

ポール・マッカートニーのA Wonderful Christmas Timeとか、
ジョン・レノンのHappy Christmasとか。

日本だったら「おいおい、クリスマスソングじゃなくてもう少しノリのいいやつ選べよ」なんて言われそうだけど、ここなら気兼ねなく流せる。
クリスマスはクリスマスソングだよね( ´∀`)

お供のビールの銘柄もホブゴブリン。ファンタジック。

ブラックモアズナイトのI Saw Three Shipsの時に、
向かいで本を読んでたお婆さんが曲に合わせて歌を口ずさんだ。

わお、この曲に反応するか。
いかにもキリスト教系の民謡っぽい曲。

3隻の船がやってくるのを見たよ
クリスマスに、クリスマスに、クリスマスの朝に
3隻の船がベツレヘムにやってきたよ
クリスマスに、クリスマスに、クリスマスの朝に
世界中の鐘が鳴るだろう
クリスマスに、クリスマスに、クリスマスの朝に

って感じの歌詞だ。

イエスの生誕を祝って3人の賢者が贈り物を持ってきたっていうキリスト教の伝承に基づいた歌だな。

気になって調べてみたら、この曲は1833年にイングランドで生まれたとされてる、とても古い曲。

太鼓とフィドルとフルートとバグパイプの音がにぎやかに鳴る。

 

窓もない狭い談話室、いるのはアジア人ばかり。

音楽はPCのスピーカーから。
お婆さんが本に目を落としたまま、組んだ足のつま先を指揮棒のように揺らす。

I saw three ships come sailing in
On Christmas Day On Christmas day
I saw three ships come sailing in
On Christmas Day in the morning

ビール瓶のラベル

ビールの小瓶を傾けた。
スコットランドでのクリスマスイブだ。


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