険しすぎるアクショア渓谷トレッキング

2018年12月7日(金)
Morocco Chefchouen 〜 Akchor 〜 Chefchouen
モロッコ シャウエン 〜 アクショア 〜 シャウエン

ングオオオコゴッ…


…ンゴオオゴゴッ

「チッ…」

大きい音のいびきと、その音への苛立ちの声が聞こえて目を覚ました。

いびきの主はまさかのリョータ君。
おやおや。

で、同室の二段ベッドの上に寝ていた欧米人がそれに起こされてしまったようだった。

「ヘイ!…ヘイ!!

彼がたまらずベッド脇をバンバンと叩く。
ンゴっ

あ、止まった。起きたかな。
欧米人の彼がフーッと息を吐いてまた横になった。

その直後に、
スピー…
ンゴゴゴッ

「ファーーック!」

あ、彼がキレた。

これはマズイですね、と思い仕方なくリョータ君を俺が揺すって一度起こした。

「リョータくーん。おはよー。」

「ハッ!え?え?どうしました?」

「えーとねぇ。ちょっと上に寝てる彼がリョータ君のイビキにキレてらっしゃるようなので、
仕方なく起こしちゃった…。寝れないほど酷いわけじゃないと思うんだけどさ」

「えええっ?!僕いびきしてました??すみませんんん!!たまにうるさいって言われるんですよ…」

いびきって中々意識して治せるもんじゃないもんね…
こればかりはなんとも言えない…
俺も昔は夢遊病とかあったし。

まぁ時間はもう起きるくらいの時間だ。
ほど良いところで2人して起きた。

渓谷の先に見える城壁のような岩の道

朝の通路

朝日を浴びた山

さて、朝ごはんがわりにあれを買いに行きましょうかね!

アボカドスムージー

アボカドフルーツ!

アボカドとアーモンドミルクみたいなやつをミキサーにかけたスムージーに、
フレッシュフルーツをたっぷりトッピングしたやつ。
朝はこれだね!

パンと一緒に買って20ディルハム。

宿の窓からの景色

さて、今日は車で渓谷に行く予定を立てている。
同じ宿のワッシムがオススメしてくれたのだ。

タクシーをチャーターしてここから1時間ほど走ったところにある、
Akchor(アクショア)渓谷ってところ。

シェフシャウエンの観光について検索するとよく目にする観光スポット。

青い街並みを見た後は特にシェフシャウエンではすることがないので、
こういった自然のアクティビティに移るのが定番なようだ。

 

車に乗る前に昼ごはん用にパンとクリームチーズと500mlのコカコーラゼロを買った。
5.05ディルハム。

10時発の予定だったけど10時半を過ぎてしまった。
行く予定だったおじさんがずっとトロトロしてたのだ。

最終的に、バスに乗る前におじさんがはぐれるという意味わからない足引っ張りまでかましたので、
今日のガイド役のワッシムが怒って強制的に脱落させてしまった。

車窓から見る湖

ミニバンに乗って1時間ほど。

曲がりくねった道路

車の中で説明するワッシム

アクショアに到着!

エメラルド色の池

早速景色がヤバいぞ!
これは期待が高まる。

青い水

みんなでワイワイと先に進む。
朝日が徐々に山を照らしていくのがめっちゃ美しい。

谷に差し込む陽光

トレッキングルートは割とシンプルで、そのまま渓谷の川沿いに進んでいくもの。
どれくらいで着くかとか、その辺はなんも聞いてない。

「カモン!」
そう言ってワッシムが先導して行く。
ただの宿のスタッフかと思ってたけど、ワッシムスゴイな!

岩場をひょいひょいと進んでいく。
サンダルで。

メンバーの中にややぽっちゃりか女の子がいて、
少しの岩場段差でも彼氏に引っ張ってもらったり抱きかかえてもらったりしてて必死そう。
だ、大丈夫かな…。

絶景を楽しみながらさらに歩き進める。

手を繋いで川を渡る

険しい岩場

どんどんと道が険しくなって行く。

か、川渡るのね…

靴と靴下を脱いで水に入る…

靴を脱ぐ

つめてええええ(´Д` )ヒイイイ

バシャバシャ!
ズッコケないように急いで渡りきる!!

ワッシムはサンダルだから気にせず水に入って行くけど、他のみんなは靴を脱いだり履いたりと忙しい。

遅れていた数人が、ついに途中で脱落した。

「こんなに道が厳しいなんて聞いてないわ。」
「…ってことだから、俺たちはここで少し休憩してから引き返すことにするよ」
そう言って5人が抜けた。

残るはヤンチャな冒険野郎組。
俺とリョータ君はもちろん最後まで行きますよ。

隙間を通る女の子

岩場

スパイダーマンのように岩場に張り付いて移動したり。

水辺

おんぶして川を渡るワッシム

ワッシムが女の子をおぶって川を渡る。
逞しすぎる…(笑)

ワッシムちょっと嬉しそう。

ザブン!
あー、やった!
リョータ君が岩場で足を水に突っ込んでしまった。

「もう別にイイっす(笑)」

開き直って川の中をザブザブと進むリョータ君。
その方がもしかしたらいいかもね(笑)

俺は脱いだり履いたりしてたのだけど、
ザザンっ!

うっかり片足が水についてしまった。
ヒイイイ冷たいッ!!
やっぱり良くないわ!!!

みんなで手を取り合い、過酷なトレッキングルートを進む。

そして…

トレッキング最終地点のトンネルと穏やかな上流の水

「ここがゴールだよ!」
渓谷の上空に、自然にできた岩の橋がかかっている。

天然の岩の橋

うおおお!
こりゃカッコいい!

上まで登りたくなるなぁとか言っちゃダメだろうなぁ。

この辺りは川の流れも緩やかになって、滝壺というか、泳げるくらいに穏やかな水面になってる。

まぁ、こんなクソ冷たい水の中、足を突っ込むだけだって嫌なのに、泳ぐヤツはいねーよ…

「私泳ぐわよー!」
「ええええ!!!!」

みんなして驚愕。

結構大変そうに移動していたメンバーの女の子がシャツを脱いで水に入った。

「きゃあああああ冷たい!けど楽しい!」
タフすぎる Σ((´Д` ))

「みんなで写真も撮ろうぜー!」

ワッシムの掛け声でみんな集まる。
なんだかんだ、ワッシムが一番楽しんでる気もするな(笑)

天然岩橋を背景にトレッキングメンバー記念撮影

案の定、泳いだ彼女は顔を青くしてブルブル震えてる(笑)

俺がちょうど大判ストールを持ってきてたから羽織るように貸してあげた。
少しはましになろう。

来る時の厳しい道を、半分くらい濡れたみんなで進んでいく。

渓流を渡るメンバー

一旦戻ってから滝があるというルートへ。

ここで途中で引き返していた4人と会った。

休憩所があって、そこで飲み食いして過ごしてたらしい。

こっちの滝を見にいくルートは簡単だよとワッシムも行ったけど、
みんなはタクシーで先に帰ると言って抜けていった。
少し怒ってたかも。

そんなこと気にせず冒険野郎組はサクサクつぎのルートへ。

「こっちに先に来れば、さっきのみんなも来れたかも知れないですね」

「んー、でもあっちの険しいルートはもう日陰になっちゃってるから、
こっちの滝ルート先行っちゃったら、後のルートは寒いし暗いし写真映えしないだろうなぁ」

「あー、そうっすね」

乾いた道と山の上の電波塔

少しお疲れなのか、ややみんな静か。

俺も足がグッチョリで靴が重い。
そしてやや寒い。

さっきとは全然違う、乾いた植物の多い小道を歩いた。
こっちは本当に軽い山道だ。

池の横の小道

渓谷と遠くの山の景色

そして、

小さめの滝

滝!
プラスチックのチェアーが並んでて、滝を見ながら休めるようになってた。
んー!マイナスイオンー!
寒いけど!

「食べるー?」

そういってみんなでビスケットとかミカンとかを分け合った。
俺持ってんのチーズと食べかけのパン…。
わ、分けたら逆に失礼だわ…

暖かいお茶でも欲しいとこだけど、そんな気の利いたものは山にはないよね。

ひとしきり休んで腹ごしらえしたらチャチャっと写真を撮って引き返した。
どこを撮っても写真が映える!

猫

ふー!終わったー!

渓谷の出入り口付近には生搾りのザクロジュース屋さんとレストランがある。
みんなでジュースを買った。

ザクロジュース

甘酸っぱい果汁が疲れを溶かしてくれる。
はぁああ、最高だ。

トレッキングメンバー記念撮影

トイレ組が帰ってきたらみんなでなだれ込むようにしてバンに乗り込んだ。

半分寝ながらバンに揺られ、17:00過ぎにシャウエンまで戻って来られた。

つっかれたー!!
マジで疲れたぞ(´Д` )

しばらく宿で休んでたけど、お腹も空いたので夕飯を食べに出ることにした。
出がけに宿のワッシムがレストランをオススメしてくれたんだ。

別にそんな良いとこでなくてもいいんだけど、
まぁメニューくらい見せてもらいに行きましょか、と足を伸ばしてみた。

レストランの名前はBob El Sor Restaurant
Bob El Sorって広場があってそこは昨日も見たのだけれど、
そこから少し小道に入ったところにあった。

日本語で声かけてきた人が店先に座ってて、まーた怪しいのが出てきたと思ったけど、
この人はちょっとレベルが違った。

「どこからきたの?」
「東京です」
「東京のドコ?」
「えーと、五反田で働いてました」
「え、そうなの。わたしね、東五反田でまえに働いてたよ。ウン。CDよく借りに行ってたよ」

え、めっちゃ地元ークやん。
ツタヤあるのは西五反田の方だけど。
確かに昔ながらのたい焼き売ってるCDショップはあるな、東五反田…。
ウケるー。

メニューを見せてもらったら、思いのほか値段がお手頃。

タジンで40ディルハムとか。
ええやんええやん。
ここで行こう!
階段で3階のテラス席に登っていった。

豆とチーズのグラタン

豆とチーズのグラタンみたいなやつ。
めっちゃうまい。
そしてめっちゃ熱い。

ラム肉のタジン

ラム肉のタジンだったかな?
しっとりと火の通った野菜が超美味い。
味薄め。

リョータ君と二人、疲れて口数少なくモロッコ料理を口に運ぶ。

「さっき帰った人たち、ちょっと怒ってましたよ笑」
「まぁあの険しさは、事前に言っといて貰いたいよね…。装備とか変わってくるよほんと。」

リョータ君は風邪は平気なのかな?
「靴は結構乾きましたよ。今日は早めに寝ます」
それがいいね( ´一` )

もう暗くなった道を宿に向かって歩く。

要塞裏の広場では、火の玉を回すジャグリングをした女の子のバスカーが客を集めていた。

あまり上手くなくて、ゆっくりだし、火も途中で片方消えてしまった。

女の子の後ろでは、モロッコ人らしい民族服を着たおっちゃんが謎の笛を吹いてBGMを奏でている。
さながらコラボパフォーマンスだ。

そのまま通り過ぎて宿に戻った。

部屋には新しく中国人の男性客が入ってきてた。
片言だけどいい人ぽい。

パソコン作業をするつもりだったけど、携帯で日記を書いてるうちに意識が朦朧として来て、
慌てて歯を磨きに行ったのだった。


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