2018年12月4日(火)
Sahara desert(Hassilabied )
サハラ砂漠(ハッシラビエド) にて
テントの中の重い毛布の下から這い出した。
ここはサハラ砂漠。
時刻は6:45。
ううぅ、さっむ!!!
すぐに暖かく着込んで外に出た。

まだ真っ暗だ。
そうでなくちゃ困る。
これから砂丘の上から朝日を拝むのだ。
後から起きてきたリョータ君、タケル君と3人で、朝の寒い中、起き抜けに砂丘登山を始めた。
足元の砂が雪のように、踏み込んでは崩れて滑る。
息が上がらないよう、ゆっくりゆっくりと登って行く。

遠くに見える水平な山の稜線が明るくなっていく。
かなりの距離と高さがある。
そして。

この景色。

静けさが強すぎて、風音が耳に痛いくらい。
写真を撮りあいながら朝日を待って、遂に彼はその顔を出した。

太陽!
昨日見送った太陽が逆側から登ってきた。
お帰り。
リョータ君がまたこんなステキな写真を撮ってくれた。

これ、ブログとトップ画に使おうかな( ´一` )

頂上を目指した。
頂上まで行ってしまったら、その向こうに砂漠が続いてないような気がしていた。
途中までの景色で、荒野や山の陰が遠くに見えていたから。
だから、頂上行くのやめようかな、とも考えた。
砂丘の向こう側を見なければ、想像上の、果てしなく広がる恒河沙(ごうがしゃ)の砂漠を守れるからだ。
頂点まで登りつめてしまったら、その先が見えてしまってつまらないかもと。
楽しみを残しておくために、登り切らないのもアリかもと思っていた。
けど。
やっぱり自分の気質として、好奇心と探究心に蓋をすることはできない。
知識欲が俺の原動力。
その先に終わりを見たら、また新たな目標を見つければ良いのだ。
そう思い正して、また砂に足を踏み入れた。

頂上。
予想通り、その先の砂漠は途中で終わって、
アンテナと道路が散見される荒野が広がって、地平線には山脈の稜線が見えていた。

うん。
無限の砂漠は、ここには無かった。
でもそれに負けずとも劣らぬ、見事な景色と、現実の答えを手に入れたぞ。
頂上まで行くと、その先に旗が刺さっていた。
おそらく元はそこが頂点だったのだろう。
でも風によって砂の形が変わって、ここから旗をやや見下ろす形になっている。
頂上に座って、風を聞く。
果てしない砂の数。
果てしなく吹き続ける風。
永遠のような長い時の中で太陽の周りを回り続ける地球。
どれも本来は無機質なもの。
でも他の物によって不思議に、かつ美しく形を変えていくそれらが、
とても、有機的、生物的に感じられた。
人間の体も、地球の組成も、風を成り立たせている大気も、
岩石が粒子化した砂つぶも、全ては原子の組み合わせで出来ている。
大きな力を与えれば壊れてしまう。
でもその粒子がまたなんらかの形で生まれ変わり、別のモノとして周りと影響しあい、
この現実を作り上げている。
輪廻転成があるというが、それは人間だけでは勿論なくて、動植物を含めたものですらなくて、
バクテリア、ウイルスから天体、銀河団に至るまでの「生命」が含まれるはずだ。
その持論を、論理じゃなく感覚的に後押ししてくれるような、そんな気がした。

早朝に砂山の上から落とす車のパーツもカトラリーも持ち合わせて無いし、
そもそも俺の精神は極めて安定してるので、立ち上がって、下に、降りた。
朝ごはんがあったような、とテントまで戻ったけどどうやらハッシラビエドに戻ってからのようだ。
でもさすがに腹が減ったのでお菓子をつまんでたら、
「こっち見においでよ!」と担当のベルベル青年に呼ばれた。

気球だ!
カッパドキアの規模じゃ無いけど、そこそこの数飛んでる!
サハラ砂漠にもこんなアクティビティあったんだなぁ。
ラクダも一緒に撮ってみる。

高さを下げたりしながら、テントの真上に飛んできた。


気球を真下から見上げるなんて経験、なかなか無いよね!

気球が町の方に向かって行ったら、こっちもみんなで帰ることになった。
ラクダに乗る。

いってええ!!
乗ったらすぐにお尻の骨盤が当たる場所が痛んだ!
昨日の往路でかなり尻にダメージを負っていたらしい。
支えのバーを握る手も痛い。

そこからはずっと痛みとの戦いだった。
下り坂になるとガックンガックン前に振れるから余計にダメージ食らう!
つ、つら!

なんとかケツポジを変えながら町へと戻った。


ラクダの里!
遠くで沢山のラクダが走ってるのが見えた。
車並みのスピードで走れると聞いたことはあったけど、実際に目の当たりにするとなんかウケる!
ラクダから降りた後は急に半世紀分歳をとったような歩き方でヨタヨタ歩く格好になってたけど、宿に着く頃には普通に戻った。
あーいてて。
朝ごはんは卵のタジンだった。
大きなタジン鍋に卵とトマトを落として煮込んだやつ。
うまー!

「昨日の夕飯は多かったけど、この朝ごはんは3人だとちょっと少ないくらいっすね!」ってタケル君が言った。
うん、同感!
うままま。

昨日も行った、ムスタファさんのカフェでカフェオレ。
Wi-Fiの快適な速度が魅力的なので。
おっちゃんも優しいし!
お昼もここでチキンサンドを食べた。
ちょっとしょっぱめ。
パンも固め。
カフェオレと合わせて30ディルハム。
安いよね。

バケツドラム練習して少ししたらもうタケル君を見送る時間になってしまった。
彼はこれからリサニまでタクシーで向かい、17時のバスでマラケシュに向かう。
元気でねー!
「ロシアでもそうだったけど、仲良くなった人とすぐに別れなきゃいけなくなるのが、
旅の辛いところだよなぁ」と、タケル君を一緒に見送ったあとにリョータ君が言った。
そうだよねぇ。
寂しい…。
でも、ニコが教えてくれた言葉も思い出した。
「人はその人生の中で2回は同じ人と会うんだ。」

早いけど夕飯にインスタント麺。
「俺も食べたい!」といってリョータ君が商店に買いに行っていた。
バスは19:00出発だった。
宿のおっちゃんがチケット手配をしてくれてて、広場横の建物に行って代金を支払うだけで良い。
バスはSupratoursを利用。
バス代はフェスまで200ディルハム、荷物代は別に5ディルハム。
マラケシュ間より安い。
乗車!バスが夜の街を走り始める。
さぁ寝るぞ。
…
むにゃむにゃ…
オクタヴァリウムは最強…
SDOITもトレインオブソートも不朽の名作…
メトロポリスpart2は秀逸…
Astonishingは驚愕の作品…
Awakeは全体的に暗い雰囲気だけどSilent manからの一連の楽曲はアコースティックバラードとクラシカルプログレという流れで紡がれる対比が素晴らしくまた歌詞の世界観が…
むにゃむにゃ…

( ゚д゚)ハッ
なぜか脳内でお気に入りのバンドのCDレビューしてた…
00:30頃にザイダって街で休憩が入った。
寒かったからバックパックからセーターとブランケットを引っ張り出した。

深夜になぜか休憩。
ハリラと呼ぶらしい。
数種類のショートパスタやガルバンソなんかが入った、トロミのあるトマトスープ。
外が寒すぎて震えながら食べた。
美味しい。
リョータ君は「やっぱり俺バスの中は寝れないわー」としんどそうだ。
隣に人が来るほど混んでは無いけど、この長時間2席だけで睡眠をとるのはなかなか難しい。
猫の王にはなれるけど、真ん中の手すりの出っ張りがジャマすぎる…
チュニジアやトルコみたいに車内でタバコ吸う奴がいないから100倍マシだけど。
うーっし後半戦。
でも全然寝れない…
無理やり寝ようと格闘しながら、バスはガタガタと夜道を走り続けていた。
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