2019年1月31日(木)
USA Los Angeles 〜 Las Vegas
アメリカ ロサンゼルス 〜 ラスベガス
今日はゆっくり朝7:00に起床。
昨夜、自分の毛布と部屋にあったヒーターをセットしたおかげで寒い思いはせずに済んだ。
一昨日の晩はめちゃ寒くて、たまらず寝袋を引っ張り出して上掛けにしてたんだけど、なんと昨日帰宅したらその寝袋がなくなっていたのだった。
そういえば規約には、確かに寝袋で寝ないように、と書いてあった。
寝袋なしだと眠れないんじゃないかと危惧したが、
クローゼットの裏に置いてあったヒーターを使わせてもらって正解だった。
低体温は風邪をおこすからな!
朝ごはん。
バターコーヒー。
キッチンに後から入ってきた別の青年に変な目で見られた。
言われてみれば、なんか怪しい実験をしてるみたいだよな…
アボカドソースのサラダも作った。
一般的にこういったホステルでは前の人が残していった食材を自由に使えるようになっている。
固まったココナツオイルがあったからアボカドソースに混ぜたのだけど、これが失敗だった。
酸化してしまっててクソまずい。
台無しにしてしまった…
げんなり…
あと昨日見切り品で買ったカットサラダも超マズい。
値引きシールが貼ってあるのに、野菜の断面が全く変色していなくて、食感もシャキシャキ。
どちらかというとちょっと乾いてパサついてるって感じ。
香りや甘み、フレッシュさが皆無だ。
これ、どう考えても薬品で酵素を死滅させてるよなぁ。
ビタミンミネラルはサプリで摂れる。
食物繊維はフルーツや穀物で摂れる。
生野菜を食べたいのは、酵素を摂取するためだ。
でもその酵素が野菜を傷ませる。
だから古くなって傷むはずなのにそうなってないのは、酵素が消されてるってことだ。
もしくは活動を止められているか。
これじゃ食べる意味がない。
味も美味しくないし。
絶望的に不味くて不健康なサラダをなんとか平らげた。
ちなみにこういった、野菜を傷ませないようにする薬品は後から別の薬品で中和したり洗い流したりするから、残留成分に過剰に気を使う必要はない。
はず。
自分で生野菜を買って作るのに越したことはない。
さて、昨夜没収された寝袋を返してもらわないといけない。
その際に罰金とか言われるかも…
と、サインをした規定を読み直し、反論のためのいくつかの難しい用語を検索したりして準備した。
ホステルの玄関前を通った時、いつも愛想が悪くて接客態度も悪いアジア系のスタッフさんにとりあえず挨拶した。
すると意外なことに、あちらから声をかけてきた。
日本語で。
「スリーピングバッグ、使いましたよね?ボスの命令で預かってるんで、これ、返しますね」
え、日本語?
え、え?日本人だったのこの人??
「あ、はぁ、失礼しました…ありがとうございます…。
ちなみになぜ寝袋持ち込み禁止なんでしょう?
ベッドバグを連れ込まれたくないとかですか?」
「いやー、知らないです」
「そうですか…」
日本語で話せてホッとしたわぁ。
このスタッフさんこっちの顔見て話さないし、
接客態度が失礼っていうよりも、単にコミュニケーションが苦手なタイプなんだな。
「10時のチェックアウト後、荷物置かせてもらいたいのですが」
「12時までは無料で預かれますよ」
それ以降は?
「1人バッグ2個までで、1日5ドルです。」
たっか。
ローマの再来。
うううむ…
でも正直ほかに置き場などないし、20時ごろまでは移動している予定だから、払うしかないなぁ。
部屋を片して、10:00にチェックアウトをした。
今日は雨かー。
見上げればグレーの曇天、地面を陰気に湿らしている。
昼過ぎには止むみたいだし、雨脚はそこまで強くない。
傘は買わなくても大丈夫だろう。
そうそう、イギリスのチップナムで買った折り畳み傘、いつのまにか消えていたのだ。
失くしたとも言う。
カバンに染み込むほどでなければ別段気にせんでもいい。
さて、とりあえず、またサンタモニカへ向かう。
目的地は、バレットプルーフ、あのバターコーヒーの会社。
メインの事業は書籍販売による啓発と、バターやオイル、サプリなどのウェブ販売だ。
製造までしてるかどうかはまだ分からない。
店舗はシアトルに1店舗、ロサンゼルスに2店舗ある。
お店に行く目的は、サイン会の参加のため!
日本でもベストセラーになったある本、
『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』の著者、デイヴ・アスプリーが、
経営しているそのお店に来て、新しい本のサイン会をするそうなのだ。
今日サイン会が行われるのはベニスビーチってところにある店舗。
ベニスビーチはサンタモニカから続いてるみたいだから、とりあえずはサンタモニカに行く感じだな。
昨日ミシェルとメールした際にロサンゼルスのオススメを聞いたら、
美術館の他に、サンタモニカにあるドーナツ屋をあげてくれた。
そこにも行きたい。
メトロ駅に向かって歩いてたらにわかに雨が強まった。
慌てて生垣の陰に身を寄せた。
大粒の雫がバタバタと地面を打つ。
車道の脇をザブザブと水が流れる。
さっきニュースで見たけど、今アメリカの北西部は記録的大寒波が襲っているらしい。
イリノイ州とかで体感温度がマイナス45度っていう、南極レベルの寒さ。
西海岸は温暖なニューオーリンズ辺りまでかなり冷え込んでて、すでに各地で凍死者まで出てるっていうからハンパじゃない。
その急激な天候変化が、このスコールみたいな雨に影響してるのかな。
濡れながら駅に到着。
地下鉄を乗り継いでサンタモニカに向かった。
うお!!
焦る。
変な人形…
メトロを降りたら土砂降り!!
傘差さずに歩いたら10秒で魚になれるくらいの激しさ!
ちょうどサンタモニカ駅のすぐ隣にマリオットホテルがあったおかげでフリーWi-Fiをゲットできた。
バレットプルーフカフェまでのルートを調べて、横のバス停から乗車!
降りた頃には少し弱くなってて助かった。
お店見えた!
Bulletproof Cafe!!
中に入るとすでにそこそこ人がいた。
とりあえず定番のバターコーヒー!本日2杯目!
バレットプルーフカフェではコーヒーだけじゃなくて食事も出している。
どれもバレットプルーフのルールに則ったメニューだ。
糖質オフ、グルテンフリー。
そしてカビ毒の無い、又は少ない食材。
オイルはオリーブ、MCT、オクタンブレーン、ココナッツ、グラスフェッドバターなどの、”完全無欠”なものを厳選してふんだんに。
タンパク質は、魚やグラスフェッドの牛肉など。
是非とも試したい!
ので、本日のスープ!
ひき肉を入れたやつを試した。
もちろん、その肉もグラスフェッド牛!
とても濃厚なクリームスープに、肉の旨味が溶け込んでる。
かすかにチャイブのような葉が香る。
ヤバウマ(´Д` )
すげー!
なんだろう、ひき肉のスープなのに、めっちゃ肉食ってる感ある!
程よい噛みごたえ、そして噛み締めれば上品な脂とクリームスープの旨味…
なんだこれはまったくううう!!!
日本にも進出してこないかな。
日本では100%牧草育ちの牛とかいないのかな。
今日はサイン会。
本は税込だと31ドルだそう。
た、高いですね…
北欧ですか?
Amazonで確認してみたら、なんと半額で売ってた。
なんだろう、この差は?
実物めっちゃ欲しい!
けど俺これから中南米行くのに、こんな分厚い本持って旅できん!
なので電子書籍をAmazonで購入!
ひゃっふー!
そのうち遅れて日本語訳版が出るのだろうけど、一足先に原書を読ませてもらいやす(^-^)
どんどん人が増えてきてお店が満員になった。
動けばぶつかるくらい。
そこに店員さんのアナウンスと共にキャーというざわめきが立ち上がった。
主役の登場だ。
デイヴ・アスプリー氏!!
うおお!本物だ!
簡単なスピーチの後に、
遠くから来た人に特別にTシャツをプレゼント!
という企画が始まった。
何々州から来た!
オオオ!!
っていうざわめきの中で、ノルウェーから来た人が1人!
優勝!(笑)
すげー、みんな遠くからきてるな~。
ん、待てよ?
俺も東京だ。
「From Tokyo!」と言ったらマジかーって盛り上がった!!
飛んできたTシャツをキャッチ!
やったー(^o^)/
この混雑の中で、一緒にサインの列に並んでいたおばさん?いや、お姉さんと知り合った。
ここの近くに住んでるんですか?と尋ねてみたら、
ゴールドトライアングルと呼ばれるエリアに住んでいるという。
ゴールドトライアングル?
どこかの地区かな?
「ゴールドトライアングルは、ハワイ、サンフランシスコ、ロサンゼルスの三拠点のことよ。仕事の関係で、この3箇所をよく行き来してるの」
南国の雰囲気の、暖かくて美しくて明るい街のトップスリー。
なんちゅー最高な生活だ!!
彼女の名前はリンさん。
広告関連って言ってたかな。
ちょっとよく分からない職だった。
今は友達が議員立候補だかなんかしてるってことで、そのサポーターとして頑張ってるらしい。
写真撮ろうって言ったら、
「ちょっと待って!この帽子をしっかり見せないとね!」と被って候補者応援の文字がよく見えるようにポーズ。
さすがアメリカは政治的だ。
2人で話しながら列に並んで、ついにデイヴ氏とご対面!
ひぇー、緊張するなー(〃ω〃)
「今は旅をしてて、本を持ち歩くと駄目にしてしまいそうだから電子書籍で買いました!」
って説明したら、「じゃあサインはiPadに書かないとね!モニター出して!」ってジョークが飛んできた(笑)
デイヴさん分かってらっしゃる!
サインは無理だから写真だけでも、って思ってた。
と、思いきや、
「あ、Tシャツがあるならそこに書こうか」と言ってくれて、嬉しいことにサインも貰えちゃった。
わーい(^_^)/
あ、サインしちゃったらこれ洗えねーじゃん( ´一` )
また使えない荷物が増えたな(笑)
商品の本を持たせてくれて記念撮影!
デイヴ氏の家はカナダにあるらしい。
そうなの?!
店舗の1つがシアトルにあるのもカナダに近いからなのかな。
いやー、有名人に会ってしまった。
自分の会いたい人に会いに行く旅ってのもいいね。
お店の隣にはラボがある。
何してるラボだ?
リンさんいわく、最新鋭の特殊トレーニング機器があって、35ドルだか、ある一定の金額分をブレットプルーフの商品購入するごとにポイントがもらえて、そのポイントに応じてここでそのトレーニング機器を使えるんだって。
バレットプルーフコーヒーはダイエットがメインの目的としてあげられているけど、それはアメリカではダイエットが健康への一番の道筋だからそう言っているだけに過ぎない。
ただダイエットであっても、そうでなくても、身体にとってベストなものを摂取するってことは、
変わらず重要だ。
バレットプルーフコーヒーは身体に悪い成分を退け、身体にとって最も有効なエネルギー源を補給するのに打ってつけである。
しかしそれだけでは健康は手に入らない。
エネルギーだって摂り過ぎれば太るわけだ。
そして筋力が衰えれば廃用症候群にだって陥る。
食生活と運動は、身体を最適化する上で欠かせない車の両輪。
このラボには、身体の体感を鍛える機器、低酸素トレーニング機器など色々あるようだ。
さて、リンさんに別れを告げた。
ふんふんと鼻歌を歌いながら歩く。
フンフンフン~
ドンツカタカドン~
フンフン~…
あれ?
…
バケツを持っていないことに気づいた。
えっ。
いつからない?
いつ失くした?
汗がブワッと出た。
え、えと、
来るときのバスの中だ…
うわあああもう無理やんんんん!!
かなり時間経っちゃってる!
一本前のバスに~とかなら特定できるけど、1時間以上前じゃ完全アウト。
個々はアメリカ。
日本と違って失くしたものはほぼ戻らない。
バケツだから全然高価なものではないけど、
バス会社を探して回収して、とかってことになると、時間がはんぱなくとられる。
こ、これは諦めるしかない…。
フィンランドでトゥオマスがくれたバケツ。
ベリー摘みをしたときに使ったのをそのまま持ってきたのだった。
ドイツでバスキングに使って、
イギリスのエディンバラ城の前で叩いたのを最後に、使えずにいたのだ。
それでも鞄代わりにずっと持ち歩いていた。
う、うわぁ…
悲しい…
暖かくなってようやくこれからバスキング出来るようになるってタイミングで失くしてしまうとは(;´Д`)
さよなら俺のバケツ!!!
今までありがとう!
ベニスビーチに出た。
雨で濡れた砂浜。
波乗りにチャレンジするサーファー達。
1人で何か喚いてる変なおっさんがあちこちに。
立ち込めるマリファナの匂い。
う、雰囲気悪い…。
冬のロサンゼルスってこうも陰鬱としたもんか…。
スターバックスでコーヒーを買って小銭を作った。
これでバスに乗れる。
ミシェルが教えてくれた、ドーナツ屋に到着!
「Sidecar Doughnuts & Coffee」
いいね!
美味しそうだね!
(公式Web) Sidecar Doughnuts & Coffee
早速購入!
甘いけど、わりかし食べやすい甘さ。
かわいい店知ってるね!
再びバスに乗り、今度はビバリーヒルズ!
Beverly Hills~
That’s where I want to be~
何度かコピったWeezerの曲が脳内で流れる。
華やかなイメージ。
確かに小ぎれいで治安が良さそうだけど、
ほとんど人が歩いておらずどこか暗い。
面白い植物が植わっていて、簡易な植物公園の様相だ。
うむ、特に何もなかったな。
行き着いた交差点付近、ルート66を超えたところに、アルフレッドコーヒーを見つけた。
これもロサンゼルスで人気なカフェだ。
映えない。
でもサービスいい(^_^)
もうすっかり暗くなった。
人は少ないけど街が綺麗だからか危険な気配は感じない。
それでも気を抜けないよな。
急げ、バスバス。
あああ!!
また小銭がない(´Д` )
CVSファーマシーに駄目元で入ってみたら、日本のドラッグストアのように日用品や食品、アルコール飲料までがっつりなんでも揃ってた。
ありがてぇ!
サンドイッチ購入。
小銭もゲット。
宿へ。
今夜はこれからバスで移動だ。
繁華街付近だと暗くても人が多いし少しだけホッとする。
宿に着いたら置かせてもらっていた荷物を回収。
バスの出発までまだ少し時間あるな。
念のため早めに行くとするか、と考えていたら宿の女主人が出てきた。
「あなたの時間は午前10時で終わってるのよ。早く出て行きなさい。」
えええ…
す、すみませんでした…。
でも言い方、他にもっとあるんじゃないかな。
この宿、ほんと印象悪かったなぁ…
安かろう悪かろうですね
多少お金払ってでも、せめて気分を害さない宿を見つけたほうが、
その街の印象が良くなるってもんだ。
ダウンタウンでバスを乗り継いで、グレイハウンドのバスターミナル。
1時間半遅れでバスがやってきた。
さあ、いざ、歓楽の街ラスベガスだ!
本文中で登場した本たち。
『GAME CHANGERS』の邦訳版が、『シリコンバレー式超ライフハック』です。
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