スケート、サウナ、ラクレット

肩につかまってスケートする

2019年1月12日(土)
Canada Ottawa
カナダ オタワ にて

リスと小鳥のためのエサ

がっつり寝た!
起きたらもう10時。

ホテルのようなプライベートの風呂でシャワーを浴びてスッキリしてリビングに上がると、キッチンにリンゴとシナモンの匂いが漂っていた。

朝食セット

リンゴのパンケーキ、ストレートのジュース、ソーセージ。
うまー。

あと久しぶりなものが出てきた。
それは柿。
柿を皮ごと。
皮ごと?!!

でも渋くなくて食べられる。
不思議ー。

カナダでは柿はとてもレアらしい。
そ、そんな貴重なものを…ガクブル
ありがとうございまっす!

モカで淹れる朝のコーヒー

メープルシロップの瓶詰め

防寒革手袋

防寒長靴

冬用の服を全部用意してもらった。
遠慮はしてられない。

というのも、なんと外気温が、
マイナス15度。
ありえない!笑笑

コートに帽子に手袋にブーツ、と一通り全部だ。
みんなしっかり着込む。

防寒対策をした鏡に映った自分

雪が積もった庭

車に乗ってみんなで出かけた。
今日は全員休みなので一緒に街に出かけて案内してくれるんだそうだ。
嬉しすぎる!!

その名の見所を知っているのはなんといっても現地の人だからな。

国会議事堂、最高裁、通常の裁判所オタワ大学、国立図書館など、
運転しながら簡単に全部説明してくれる。
さすが首都。

美術品が並ぶ市民ホール

トイレ休憩をしに市民ホールに入った。

そしてそのホールを抜けるとすぐ横に凍った運河が見えた。
「この運河の反対側がケベックで、こっち側がオンタリオだ。」

ケベックとオンタリオはカナダの中心を担う大きな二つの州だ。
ケベックはフランス語話者が多いので有名だよな。

橋の下から見える伝統とモダンが交差する風景

「運河に降りて歩こう」

完全に凍った運河はスケートリンクになっていて、自由に入って滑ることができるようだ。
運河だからとても長くて、どこまでリンクが続いているのか見た目じゃわからない。

スケートリンクと化した運河を歩いたり走ったりしながら1.5キロほど歩いた。

リドー運河スケート場の地図

昼でもマイナス12℃というビビるほど寒い気温だけど、しっかり防寒してるから走るとすぐに暑くなる。

スケート場の準備エリア
しばらく歩くと、いくつかの小屋が集まってるエリアに着いた。

人が集まっている。
小屋はスケート靴に履き替える着替え小屋とブーツのレンタルショップ、それに売店だった。

湯気が立ち上るポッティング

pottingという、フライドポテトにチーズとグレービソースをかけたものをゴードが持ってきた。
おー!うまそー。

このチーズはホワイトチェダーらしいけど、チェダーの香りは弱くて、フィンランドのレイパユーストに近い食感だ。

ギュッとした食感に、あっさりとした味わい。

紙コップのホットアップルサイダー

飲み物も用意してくれた。
ホットアップルサイダー。
グリューワインのようなスパイスの香りがして最高にうまい。

食べてるうちからどんどん冷めてくる。
みんな手早くパクパクとつまんでは飲んだ。

「ロニーはスケートできる?」
「え」

スケート靴を履いてバランスを取るロニー

…スケート靴のレンタルが出来るというので、せっかくだから挑戦することになった。
アイススケート!!

ぐおおあお!
久しぶりすぎる!

記憶に残ってないくらい久しぶりすぎる!
最後に滑ったのっていつや?!

5歳?6歳??

滑れる自信が全くない!

最初は掴まりながらやりましょう!
ってことでコリーンの肩に手をかけて引っ張ってもらう形から始めた。

肩につかまってスケートする

きゃあああ
気を抜くと後ろにひっくり返りそうになる!

8の字を描くように足を開いては閉じる練習法でじわじわと氷に慣れていく。

滑れるようになった!
どやああああああ!!!

と思ったらすぐコケる。
いててて…

「体重をゆっくり刃の中心に乗せてね。身体が後ろに傾いちゃうと倒れるから前めに重心を掛けるといいわ」

横をスイスイ滑っていく他の人を見ながら足の動かし方や体重のかけ方を真似する。
途中からコリーンが向きを変えて、正面同士で手を繋ぐスタイルで練習、でもすぐに手を離されて、あとは倒れないように慎重に自分で前に進んだ。

うひょおおおい!
滑れてる!
俺今ひとりで滑れてる!
っしゃあああ!

1時間も練習したらかなり滑れるようになった。
「覚えるのが早いわね!昔の記憶が残っているのかしらね」

自転車は一度乗れるようになれば大人になって長く乗らなくてもすぐに感覚を取り戻せるという。
きっとスケートもそういった身体の記憶が残るものなのだろう。

いい経験しちゃった!
カナダらしくて最高じゃん!

 

家に帰って夕飯の支度!

と、その前に…

その前にサウナの準備をした。
ぎゃああああああサウナああああああああ!!!!!

フィンランド人のソウルは常にサウナを呼んでいる!

カナダは気候が北欧と似ていて、昔から北欧からの移住者が多いらしい。
フィンランド人コミュニティなんかもあるそうだ。

サウナ小屋に薪を運び入れて、カットして、並べて、火をつける。
ゴードが黙々と支度してくれる。

窯が小さいし、手伝うほどの作業ボリュームじゃなかった。
一度一からサウナの火おこしをしてみたいね。

暖まるまでしばし待機、と。

その間にお待ちかねのディナータイム。

カウンターに並ぶ数々のクラフトビール缶

「ビール、色々種類があるんだ。どれがいい??」
とゴードがいろんな缶ビールをズラリと並べた。
きゃあああ何このパラダイス!
迷いすぎる笑

適当に2本選んでいただいた。

クラフトビールのようなネーミングと味わいだけど、生ビールほど香り豊かってわけでもない。
それでも風味に個性があってとても楽しい。

Full Bread Brewing Co.のBearded Prospector Cream Ale

食卓の上のラクレット

フランスの家庭料理というラクレットパーティをした。

カナダはフランス系移民がとても多いためフランスの文化が強い。
このラクレットもカナダの伝統というか、国民食みたいなものなんだそう。

本来はラクレットチーズを使うのだが、別のチーズでも代用できるんだそうだ。

いくつかのハム、野菜、ピクルスなんかを用意して、独特な2段の電気グリルで焼きながら頂く。
焼いた具材に、同時にとろかしたチーズを乗っけて食べる。
もちろんパンに乗せても良い。

味付けに凝っているわけじゃなく、シンプルに素材を焼いてチーズで食べるだけ。
おいしいおいしいおいしい…
無限に食えそう…

みんなでワイワイとにぎやかに食べられていいね!

バスローブ姿の男

サウナ!
木のサウナだ!
最高すぎる!!

先に楽しんでいいよ!と言うのでお言葉にあ甘えて(^^)/

サウナの中のロニー

熱気が気持ちい!!
ん?

コリーン外で何かしていると思ったら、水着を着たままスコップで雪を掻き集めてる。
こ、これは?

「フィンランドだったら湖に飛び込むじゃない?だから代わりに雪のピットを作ってるの!」

ざくざくと雪を積みかさねてふわふわしてそうな小山ができていく。
それならばと交代して俺がスコップを受け取り、雪集め。その間にコリーンがサウナ。

半裸で雪かきをする男

ビュウウウウウウ!!!
ぬごおおおおおおお寒ィイイイイイイイイイ!!!

サウナに火照った体はマイナス20度の寒風でソッコー冷え切る!
特に足がヤバい!!

しびれを切らしてサウナに飛び込む!
ふはははは!
ウケる!!

で、ひとしきり暖まったところでいよいよダイブの時間…
ふうううと息を吐ききって心頭滅却…

うらああああああ!!!!

雪の上に寝そべるロニー

バフンっ!!
ゴロゴロゴロ!!

ヒャヒャヒャヒャ!
うける!

冷たさが気持ちよ…い…

良いの飛び越えて冷てええええええええええ!!!!!!!!

痛い!痛寒い!
コリーンがめっちゃ笑いながら写真を撮る。

雪の上で悶えるロニー

ちゃんとコリーンまで同じようにダイブしたからビビった!
楽しいことが大好きで陽気なコリーン!

行動力もさることながら、寒さ耐性はカナダ人そのものだ!

散々はしゃぎまくったから体力を使いきってしまった。

ふわあああああ
口から魂が白い息に乗って宙に散っていく。

た、楽しすぎる。
カナダやば。

それもこれもキルク家のみんなのおかげだ。
愛に溢れてる!

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