Terve!
こんにちは、ロニーです。
5月で36歳の誕生日を迎えました。
未経験だったIT業界に飛び込んで、一般的に一人前のエンジニアとされる歴5年にもうすぐ到達します。
なかなか感慨深いものです。
先1年間についての抱負みたいなものは年初のブログで述べてはいますが、
今年2024年の折り返しも近いということですし、適宜方向性の微修正を施すことは大事だと思います。
29歳の頃にプログラマーを目指して、Pythonと出会い、その後かなり長いこと一貫してプログラミングを主とする職務に就くことに向けて邁進してきていました。
しかし今年36歳になって、一旦その開発職志向のベクトルを下ろすときかなと思いました。
理由は以下の3つです。
- 年齢相応の立ち位置に主軸を置いた方が、市場価値を最大化できそうなため
- ITエンジニアを取り巻く環境の変化に対応するため
- やりたいことを絞り込んだ結果のため
これらの理由はどれも密接に絡み合っているので個別に説明しにくいですが、
今回はこれについて話していきます。
アラフォー突入!36歳の誕生日を迎えて
36歳の誕生日を迎えたこのタイミングで僕がプログラミング主体のプログラマーを目指すのを止める理由3つ、順に解説していきます。
理由その1.年齢相応の立ち位置に主軸を置いた方が市場価値を最大化できそうなため
抽象的で何言ってるか分かりにくいかもしれません。
より具体的に言えば、
今自分の得意な分野、即ちインフラ技術部分に集中して結果を出した方がいいと考えたから、ということ。
例えば僕は開発を目指していたものの、インフラエンジニアとしてキャリアをスタートしてこれまで研鑽を積んできました。
なのでインフラエンジニアとしてはそれなりに評価されるような知見や実績があります。
流石にアラフォーともなると、プロジェクトを要件定義から独力でやり遂げるとか、PMやるとかそういった立ち位置を経験しておくべきだなと。
直接手を動かす方が楽しいと感じていますし、
正直言えばその辺の業務はいまいち楽しくなさそうだなと思ってます。
ただなんというか、全クリしたい気分とでも言うか。
エンジニアとして完全な自信、達成感を得るには、一通り全部やった方がいいんじゃないかと。
そのために通らざるを得ない部分だと思うので、ここを押さえて一旦区切りをつけたい、と思うようになりました。
これは業務経験・人生経験ともに積み上げたからこそできるポジションですので若手・新人と比較して優位な部分です。
副業としては自分でプログラムを書いて納品した経験があるとはいえ、本業で大きなプロジェクトに携わったことがないので、もし今後開発案件に携わるにしても、初心者と同じ単価でないと発注してもらえません。
しかも頭がスムーズに働く若者がそのポジションのライバルですからね。分が悪い。
ここまで5年間、散々開発案件を探して自分を売り込んできましたが、清々しいほどにチャンスがありませんでした。
いい加減見切りをつけて次のステップに移った方が、自分としても社会としても、双方にメリットが大きいんじゃないだろうか、と思ったのが開発者志向を止める理由のその1です。
理由その2.ITエンジニアを取り巻く環境の変化に対応するため
「ITエンジニアを取り巻く環境の変化」とは何か。
これには2つあって、生成AIの存在と、パンデミック後の揺り戻しです。
生成AIの急速な発展と社会実装
VScodeやGithubと連携したAIを見ると驚異的なパフォーマンスを出しているので、完全に置き換わることはなくとも、この「AIを使用しながら最速で開発する人」というのが今後主流になっていくと思います。
ChatGPT4を使って僕も開発してみました。
その感想として、ChatGPTは強い見方やサポーターにはなりますが、完全にコーディングを任せることはまだ出来ないと実感しました。
関数やクラスレベル、スクリプトレベルであればすぐ使えるレベルのものを提供してくれましたが、複数ファイルにわたる大きい規模のものになると、一向にバグが消せなくてどんどんぬかるみに嵌ってしまいます。
だからまだコーダーとかSEは消えそうにありません。
ただこういったAIも活用する優秀なプログラマーが登場すると、
ほぼ確実に本業開発者の母数が減ります。
ごくごく一部の超優秀プログラマーは高額で活躍し、一方で非ITの人もノーコードやAIとタッグを組んでの自主開発を企業内で問題解決していく形になって行きます。
今の学生は既にプログラミングを当たり前に学んで社会に出てくるので、企業内でAIを使ったりする開発環境整備がされていれば、もはや中途半端なエンジニアは無用になります。
こういった状況を考慮すると、自分の強みに集中投下した方が生き残る可能性が高いはずです。
そもそもインフラ側は以前から地殻変動がとても緩やかです。
フロント側の技術は毎年目まぐるしく変わりますし、バックエンド側も技術の陳腐化が著しい。
それと比較してインフラの技術ってまだ大きく変わらないので、現役でいられる年齢が結構高いです。
ただしAIの波は当然インフラにも来るはずで、ベストプラクティスなコンフィグやIaCやスクリプトなど即座に生成&コピペできてしまいます。
インフラは実機を触る機会が多いし、クラウドでも結構画面ポチポチしなきゃならない。
上に乗せるアプリ側とのコミュニケーションや、監査や監視運用の人とのコミュニケーション、互換性合わせやバージョンアップやパッチ充て等々、完全自動化できない部分の割合が多いです。
これは時間単位での効率性やレバレッジをかけにくいという弱みであると同時に、対AIという視点では強みでもあります。
「開発経験」と「やる気」と「AI活用の知見」(とついでにキビ団子でも)をお供に携えてインフラ側にコミットすれば、生涯における累積パフォーマンスが、開発主体を目指して一進一退を繰り返すよりも高いはずです。
パンデミック後の揺り戻し
2つ目の社会変化は、パンデミックによって変化した働き方の揺り戻しです。
コロナ禍によってリモートワークが急速に普及しましたが、
落ち着いた途端、出社が強制されるようになりました。
出社にもメリットはあります。
実際に顔を合わせて同じ場所で仕事をする方がコミュニケーションコストは低いですし、
管理側としては確実に統制しやすい。
つまり仕事のパフォーマンスを上げやすく、利益を上げやすいわけです。
出社のデメリットはご存じの通り。
出社にかける時間や満員電車などはQOLを大幅に下げます。
家族との時間や可処分時間も減ります。
勿論、リモートワークの会社側のメリットとして、
固定費や通勤交通費などの経費を減らせるという点はありますし、
逆にリモートワークの労働者側のデメリットとして電気代がかかる、運動不足になるといった点は挙げられます。孤独とか刺激がないという面もあるでしょう。
しかし総合的に見ると、出社は会社側にとってメリットが大きく、労働者側に少ない。
利益相反です。
労働者のQOLは雇用側からすれば二の次で、最優先されるべきは利益を上げることですので、自然な流れなのでしょう。
先日弊社の社長と話したんですが、今はもうリモートワーク前提の案件がほとんど無いそうです。
残っているのは、超ベテランのエンジニア達を求める企業くらいで、しかもリモートワークを許可するのを理由に単価を下げてきているとのこと。
世界経済フォーラムの主催者として知られるクラウス・シュワブ氏は著書『グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界』の中で、
「世の中が不可逆的に大きく変容し、戻らないだろう」という旨の主張をしていましたが、
ソッコーで戻ってますね。
子育ても大変だし、ノマドを目指す身としては可能な限りリモートワークが出来る環境に身を置きたい。
そう考えると、リモートでも業務可能な業務内容であることと、
「リモートでいいからお願いします!」と言ってもらえるほどのスキルや希少性が求められます。
なので、実績のあるインフラに集中した方が良いと考えました。
ただしインフラはその名の通り物理マシンをいじらないといけない環境が多いので、
今後はインフラの中でもクラウドとセキュリティに全振りしていきます。
(まぁ物理マシン触るのも楽しいんですけどね。)
AI代替性リスクの軽減と自動化・効率化による時間単位での生産性って結構トレードオフ関係なんですよね~。
理由その3.やりたいことを絞り込んだ結果のため
自分がやりたいことを全力でやるためには、とにかく絞り込む必要があります。
僕は興味も多いし、色んなことを同時並行的にずっとやってきているのでどうも成果が出ません。
絞り込み、優先順位、切り捨て、そういったものが本当に苦手です。
でもさすがにそうも言ってられません。
とにかく「これだけをやっていたい」と言えるほど、やりたいことに集中するとしたら何か。
僕の場合は、とにかく読書が好きです。
本を読んで、思索したり、会話したり、ブログを書いたりするのが一番楽しいんです。
旅、ドラム、料理、プログラミング、その他勉強とか色々好きなことは多いですが、一番を上げるなら読書です。
「食べること」も負けず劣らず好きだけど、こっちは「腹ぺこロニー」の方でイマイチ芽が出なさそうな雰囲気なので一旦パス。
となると、ゆくゆくは本を読んで、それで稼ぎを出せるようにしていきたい。
ただ、読書がしっかりとした稼ぎに繋がるルートって少ないです。
そしてあったとしても時間がかかります。
加えて、書くコンテンツには何らかの専門性が求められるため、
何かしらの実体験・身体的アウトプットを伴う経験も必要になります。
時間がかかる以上、何らかの他の仕事で食いつないでいく必要があって、そして専門性を磨くとなれば、今最も近いのが、インフラエンジニア業務というわけです。
あとこれは最初の理由のところでも「一旦区切りをつけたい」と言ったのですが、やり遂げたいんですよね。
「自分は一流のエンジニアです!」って自負を持ちたいじゃないですか。
仕事に終わりはあれど職業に終わりはない。
それでも自分なりに「やり遂げた」という達成感や実績を残したい。
だからここで投げ出してITエンジニアから方向転換はしたくないと思いました。
「便利屋はどーなんのよ?」という意見が聞こえてきそうです。
確かに便利屋って、収束ではなく拡散寄りですよね。
「やりたいことを絞り込む」って言ってるのに、何でもやる便利屋って矛盾してない?
はい、その通りだと思います。
便利屋は便利屋でやっていきますが、こちらが主体となるのはもう少し先になりそうです。
便利屋も結構今ブームなのか、新規参入者多いみたい。
「くらしのマーケット」で調べても、IT何でも屋、みたいな人がゴロゴロいます。
なので差別化が難しいんですよね。
基本的には僕ができることならどんな依頼でもWelcomeですが、
強みとして例えば「ITインフラ」みたいなものを打ち出せるとユニークになって良いのかなと思ってます。正直、まだそこまで戦略を詰め切れてません。
こっちは楽しくやっていきたいですね。
おわりに
う~ん、どうしても文章が長くなってしまいますね~。
要約。
36歳を迎えたので、システムエンジニアとしてのロニーは一旦開発職志向を止めて、クラウド主体のインフラエンジニア側に注力します。
理由は、
- 自分が得意なことを伸ばした方が年齢に応じた成果を出せるため
- 即戦力or低単価の開発エンジニアが求められている状況や、生成AIの登場による環境変化があったため
- 自分のやりたいこと(=読書)を仕事にできるようにする上でメリットがあるため
です。
アラフォー。どう頑張ってももう若者とは呼ばれない年齢。
歳を取ったからといって挑戦しちゃいけないとか丸くならないといけないとか、そうは思いません。
ですが最低限押さえておくべき、その年齢に応じた人間性、責任、スキルのようなものはあるんじゃないかなと思います。
押さえるべき部分を押さえ、その上で子供心を発揮させるのが大事なんじゃないだろうか。
今回は以上!
モイモイ!
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