Moi
こんにちは、ロニーです。
9月いっぱいで父の住んでいたアパートからの退去がなんとか完了しまして、
残った作業としては香典返しや相続関係とか、いくつかの手続き系のみとなりました。
今回のブログは、
父が亡くなった後の住まいの引き払いと、遺品や家財道具をどうしたか、の記録です。
亡き父の退去手続きと遺品整理
父は賃貸でアパートに暮らしていたため、
幸い「住居を相続する」とかそういった厄介ごとはありませんでした。
その代わり、賃貸だと早急に退去手続きを進める必要があります。
幸い、不動産屋さんはとても気を遣ってくださって、
「すぐに出ていけ」みたいなことは全くなく、比較的落ち着いて作業できました。
アパートに入居して2年も経っておらず、更新月まで半年近く残っていたのも幸いでした。
片付けに際して、課題はいくつかありました。
- 廃棄するものと受け取るものの仕分けに時間がかかる
- 独断作業を禁じたため片付けできる日数がほとんどない
- ゴミ捨てタイミングが難しい
- 廃棄に困るものがある
- 早く見つけるべきものが見つからない
- 夏場だとカビと虫が大発生
課題ごとに項分けして書いていきます。
廃棄する物と残す物の仕分けに時間がかかる
とにかく物が多いですが、それを置いておく場所などありません。
なので、形見にするような大事な物だけを選び分け、
それ以外はどんどん捨てていく必要があります。
この選別に最も時間がかかりました。
父は近年、引っ越しを繰り返すごとにより狭い家に移っていたので、
六畳一間に大量の荷物が詰め込まれていました。
しかもその多くが、段ボールやプラスチックケースなどに梱包されている状態で中身が見えにくい。
一方、新しい物やよく使う物の多くがあちこちに積み重なっていました。書類とか。
整理されておらず、効率的な作業がしにくい状態。
ひとまず目の前にある物を順次確認しながら、捨てながら、より分ける。
貴重品や他メンバーに確認が必要な物はベッドの上などに一時保管する。
こんな感じで進めました。
興味深かったのは、各種ケーブルや電気小物が大量にあったこと。
多分トータルで45リットルゴミ袋3袋分くらい処分したと思います。
USBケーブル、携帯電話の充電器、LEDライトテープ、電話線、TVのアンテナケーブル、電源ケーブルタップなんか各10本ずつくらいありました。
たこ足、シガーソケット、車のヒューズ、古いガラケー、サビた工具、ボルトや画鋲などもかなりの数が出てきました。
爪切りも8個くらいありました。
どんだけ指いっぱいあんねん。
老眼鏡も8個くらいありました。
どんだけ目がいっぱいあんねん。
T字剃刀もストックが15個くらい。
カッターナイフ、ピザカッター、デザインカッター、ピーラー、肉の筋切、バーベキューナイフセット、更にプロ用の包丁が20本近く。
刃物多すぎ。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、トースター、電子レンジ、炊飯器×2、掃除機、扇風機、電気ヒーター、電気カーペット。ノートPC。まぁこの辺は普通でしょう。
スピーカー、ビデオデッキ、アウトドア用ヒーター、室内栽培用LEDライト、クイジナートのフードプロセッサー、ジューサー、柑橘搾り機、太陽光パネル、その充電用バッテリー、コンプレッサー、サンダー、あともはや何の機械だか分からないものが2~3個。
父が料理人をやっていた頃の道具。
もったいないけど、処分せざるを得ず心苦しかったです。
上記のジューサーもそうですし、
大量のお皿、巨大なプロ仕様のまな板、バッターフォンネル、寸胴などなど。
買うとなると高価だから有効活用したいものだが、中古では売るに売れない。
しかもめっちゃ場所取る類のものです。
残念ながら燃えないゴミになってしまいました。
独断作業を禁じたため片付けできる日数がほとんどない
「一人だけでの片付けや独断での廃棄は禁止」というルールが設けられました。
これは後から揉めるのを避けるためです。
いや~、ゴミ捨てや片付け程度で揉めないでしょ…と思いはしましたが、
それが結構危険なんですよね。
自分にとってはゴミでしかない物が、
他の片付けメンバーにとっては重要な思い出の品だったり、
高価な品だったり、まさに今欲しい物だったりするからです。
「自分の名前を書いた付箋を用意して自分の欲しい物に貼っておく」
という作戦もやってみましたが、
そもそも個別で片づけに来る機会が全くなかったほか、
物が多すぎて貼ってられない状況だったのでほぼ意味を成しませんでした。
その代わり、目につく道具に関しては、家族親戚のグループLINEを用意してそのノートに一覧として記述し、欲しい物に名前を書いておく、という方法を取りました。
口頭での約束のように忘れることがなく、
付箋のように剝がれて無くすこともなく、
LINEのように流れてしまうものでもない。
ただこれもメモ程度って感じで大活躍したわけではありませんでした。
最終的に片づけに要した日数は通算5日間程度でした。
片付けは僕と弟以外に、叔母、叔父が活躍し、
また父の友人や叔母の生徒さんも一部手伝ってくれました。
今振り返ってみても、もっと効率的に作業できた余地があるかというとほとんどないのが実態ですね。
許可さえあれば僕はもっと早くから動けたものの、
独断で動いてはいいけないという事実が厳然としてあったし、
それが故に少ない日数で片づけざるを得ない状況ではありましたが、
人手があったおかげで短期間でも低コストで片付いたのもまた確か。
意思決定は参加者が多ければ多いほど決まらないのが基本ですが、掃除もまたその一つだと思います。
「こんまり」も「捨てるものを絶対に親に見せてはいけない」と言ってました。
親はその邪魔をするから。
ただ遺品整理はビジネスではないから、
心をぶつけ合ってすったもんだするのもまた家族ですし、
故人に関わるイザコザは「そういうもの」として受け入れて、
落ち着いて順に捌いていくのが良いのかもしれません。
なんとかタイムリミットまでにプロジェクトは完了し、
大きな諍いなく日常に戻れたので結果オーライです。
ゴミ捨てタイミングが難しい
父宅は目白で、僕は江戸川区。弟に至っては他県です。
ゴミ捨てしたくても、こまめに捨てに行くことが出来ず苦労しました。
ただちょうどいいタイミングで拾う神あり!
2か月に1度程度しか巡回してこない廃品回収屋さんからのチラシを得て、
そこに頼めたお陰でほとんどの金属ゴミを一斉処分できました。
所沢から通ってきているらしい、東アジア系の方。
どことなくグレーな匂いがする業者さんでしたが、対応は丁寧でスムーズ、非常に助かりました。
燃やせるゴミと燃えないゴミ、あと資源ゴミはそれぞれ該当のゴミの日に出してなんとかクリア。
収集日前の夜に作業をして帰宅前に出したり、わざわざ早朝に父宅に行ってゴミ捨てしたりしました。
叔母が新宿区内に住んでいたのも幸い。
粗大ごみの類、家電や分解した棚などは軽トラを借りてまとめて処理場へと運びました。
ギリギリ1回で足りたので安く済んで助かりました。
廃棄に困るものがある
個人的に一番捨てるのに困ったのは、使いかけのスプレー缶です。
ラッカー、シリコンスプレー、サビ落としなどです。
そのままでは燃えないゴミで出せないので中身を使い切らないといけませんが、
可燃性があって、吸ったら毒性があって、しかも噴出にめっちゃ時間がかかる。
5本程度ゴミ袋内に出し切ったところで心が折れました。
まだあと5本あるので、引き取り手が見つからなかったらまたどこかで続きをしなければ…。
もう1つ捨てるのに困ったのは、ロケットストーブ。
ロケットストーブ知ってます?
少ない薪燃料で強い火力を出せる、アウトドア調理用の器具です。
DIYで作れます。
僕正直いうとかなり欲しかったんです。というか作ってみたかった。
欲しかったんですが、置き場所もなければ使う場所もない。
田舎であるとか庭があればめっちゃ使いたかったのですが、 無い袖は振れないので今回は諦めました。
中に砂か砂利が詰まっていてめっちゃ重いものですが、叔父の家に宅配で送りました。
もしかしたら将来いつか手元に来る日があるかも?
早く見つけるべきものが見つからない
すぐに必要だったのに見つからなかったもの、
それはWiFiルータ。あとそのネット回線の契約書類でした。
結局最後になるまで見つからず、解約するのに2か月間も無駄に支払うことになってしまいました。
契約先が分からず悩みましたが、最終的に書類が見つかったおかげで解約できました。
なお解約手続きはすぐ終わりました。
ちなみに携帯電話、電気、クレジットカードの解約もまだ残ってるので焦ってます。
こういったのって出来るだけ早く終わらせるべきです。
通帳記帳して、落とされている固定費の企業に全部連絡して事情を話して解約していきます。
幸いサブスク系のサービスや会費の類はほとんどなくて助かりました。
定期払いの支払いがある人、要注意です。
夏場だとカビと虫が大発生
結構悩まされたのがコレ。
虫!
具体的にはゴキブリとアリ!
死後たった数日で家中虫だらけになってしまって悲惨でした。
アースレッド掛けても殺虫剤撒いても次から次へとわんさか湧いてくるGども。
虫がいると、物を箱ごととか袋ごと自宅に運び込んでゆっくり片付けるってことが出来ません。
連れて来ちゃうから。
実際、気をつけてはいたものの弟の家にはGがお邪魔したようです。
我が家にはAが。(アリ)
虫以外でかなり厄介だったのがカビ。
日当たりも風通しも悪い部屋で、しかも真夏の間、出入りがほとんどなくなったもんだから一気にカビが繁殖。
服から家財道具まで、
あらゆるものに強烈なカビ臭が付いてしまったので色々捨てざるを得ませんでした。
布や紙の素材は特にそう。
今でも我が家に持ってきたエレキベースのハードケースや重要書類からは強いカビ臭がしています。
アルコールと重曹でなんとか軽減させましたが。
よく「人の手入れをしていない家は傷みが早い」と言いますが、
その原因の際たるものが湿気、そしてそれによるカビの繁殖だと思います。
可能であれば、人の出入りがなくなった家は24時間換気を付けておき、
出来れば1日1回、少なくとも週1回は窓とドアを開けて換気する機会を設けたいものです。
おわりに
人の振り見て我が振り直せ。
歳を重ねるほど、色々なモノが増えていきます。
覚えているモノも、忘れているモノも。
大事なモノも、昔は大事だったけど今は要らないモノも。
そういったあらゆるモノ。
データや記憶なら困らないけれど、
実物としてあるとしたら可能な限り早く処分した方がいいんだと痛感しました。
諸行無常というか。
金属は錆びて、本や紙はシミになり、服も家具もビデオテープやカセットテープもカビてしまう。
服も本もCDも古くなって価値が落ちる。
そして自分にとって思い入れの強い物であっても、
他者にとっては処遇に困ってしまう物になってしまう。
しかも、物にはコストがかかります。
購入はもちろん、保管にも、手入れにも、処分にも。
最終的にゴミとして捨てられてしまう可能性が高いモノに、
それだけのコストをかけるのが本当に自分の人生の幸福度に寄与するのか。
そういったことを改めて、持ち物ひとつひとつ、買い物や受け取る度に考えていくことが、
結果的に人生豊かになるんだなと実感した昨今です。
なお僕が父から受け継いだモノは、
遺伝子。
音楽の趣味、
料理や食への考え方、
旅・海外・言語への興味。
物としては、
食べ物、植木、ダンベル、ベース、釣り竿、写真、
果物ナイフ、黒い皿、Tシャツ、それにモバイルバッテリーくらい。
これで充分。
ありがとう。
今回は以上!
と、その前に一応ここで宣伝!
僕ロニーは便利屋をやってます。
空き家のメンテナンスや留守中の換気、遺品整理や断捨離など請け負います。
江戸川区に居るのでこの周辺が中心になりますが、
交通費負担を頂ければ都内全域や他県にも出張いたします!
お気軽にお問い合わせください。
ではまた!モイモイ!
コメント