成功体験とセルフ・ハンディキャッピング

Moi!こんにちは、ロニーです。

最近、妻との話題や、
読んでる本やメルマガでよく出てくるワードがあります。

それが、
成功体験
というもの。

別に、そこまで珍しい言葉でもないし、
ちょくちょく目にするようなワードですよね。

でも、それが今僕の中でとても重大な命題になっています。

色々書き始める前に、あなたに一問。

あなたには成功体験がありますか?

つまり、達成困難で、絶対に成し遂げたいと思って、
何かしらの課題を頑張って成し遂げた、
そんな体験は今までにありますか?

これ、めちゃ重要なんです。
少なくとも、今僕の中では。

なぜ成功体験が重要?

成功体験がないことによるネガティブな影響と、
成功体験があることによるポジティブな影響があります。

成功体験がないことによるネガティブな影響
1.自信を持てない

今までに自分の目標や課題を達成したことがあれば、

「自分はやり遂げられる」
「欲しいものは手に入る」
「頑張れば達成できる」

という自信が付きますが、
成功体験がないとそのチャンスを失います。

結果、

「どうせ頑張っても何も出来ない」
「欲しいものが手に入るのは裕福だったり才能のある人だけ」

のように、悲観的、消極的な思考が染み付いてしまいます。

2.集中できない

やらなければいけない課題、
やりたいけどやれていない事があると、
それが常に頭の中に残ってしまって、
今目の前にある、やるべきことに全力で向き合えなくなってしまいます。

ツァイガルニク効果って知ってますか?

リトアニア出身の旧ソ連の心理学者ツァイガルニクは、
いつも行くカフェである発見をしました。

カフェの店員は、
客の注文をメモを取らずに何人分も正確に記憶しているのに、
注文の品を出した途端、その内容全て忘れてしまう、
ということ。

ツァイガルニクはこの発見を心理実験で裏付けし、

「目標が達成されない未完了課題についての記憶は、
完了課題についての記憶に比べて想起されやすい」

と言うことを明らかにしました。

ということは、達成できなかった課題・夢や、
やり残したことは、
ゾンビプロセスのように残って脳内のメモリを占領するわけです。

これじゃ、今目の前にあることに全力で取り組めない。

意識的、無意識的であっても。

 

妻のクルタさんは、

「自分のやりたいことは全部やってきたしすべて達成してきた。
欲しいものも全部手に入れてる。
最高の人生だと思う。」

って、自信を持って言いのけます。

マジスゴイ。

これ、僕じゃ絶対言えないです。

マンガを読んでても、
家事をしてても、
仕事をしてても、常に

「こんなことしてる場合じゃない」

という焦った気持ちがあります。

多分、今死んだら、
後悔するっていうのを分かってるんです。僕の頭は。

クルタさんは隣で楽しそうにドラマとか見てます。

多分、やるべきことをすべてやってきているからこそ、
遊びも仕事も、すべて全力で集中してできるんですよね。

成功体験があることによるポジティブな影響

ネガティブな影響の裏返しで、
成功体験があれば自分に自信が付きます。
そして目の前のことに集中できます。

他にもあります。

それが、
「良い評価を得て、信頼が高まる」
ことと、

「次の目標へと突き進める」
ことです。

1.良い評価を得て、信頼が高まる

課題を達成したことこそ、
周りの人が評価することです。

どんなに夢を語っても、
プロセスが優れていても、
課題を達成し、成果を出さないと社会では評価され得ません。

そして、「この人はあの困難な課題を達成した」となれば、

「あの人になら信じてこの仕事を頼める」とか、
「あの人と一緒にこのプロジェクトをやりたい」、
と認めてもらえるわけです。

みんな、課題を解決したい。
その課題を解決できる人がいれば、
それこそ一緒に居たい人となります。

そしてその課題が難しいものであればあるほど、
その評価は大きくなり、

達成した課題が多ければ多いほど、
信用は固くなっていきます。

まぐれではなく、
そういう人柄である、とか
再現性のあるスキルを持っている、と考えてもらえるからです。

2.次の目標へと突き進める

成功体験を得ると、
目標達成したことによる強い自信と、
喜びを得られます。

また評価や信頼が上がれば、
何らかの形で報酬だって入ってくるでしょう。

この自信や強い喜び、報酬は、
その後、強力な原動力=モチベーションとなって、
次の目標へと突き動かしてくれます。

また、やりたい、また達成しよう、と思えます。

成功体験がない

自分の成功体験

自分の成功体験を書き出してみました。

要は、
達成した目標と、
達成できずに諦めてしまった目標、
のこと。

ここでは、
未達の目標、即ちまだ将来達成の余地のあるものは除外してます。

達成した目標
  • 大学受験で合格
    (第3希望にギリギリ引っかかった)
  • バックパッカーになって世界を旅する
    (予算と時間が足りず目標の半分程度)
  • 結婚
    (素晴らしい人と巡り合えた)

どれもめちゃ大きいポジティブな影響を受けてます。

パートナーが見付かったこと以外、
100%の達成からは遠いけれど、
それでも強い自信に繋がっています。

 

小学校入学の頃から、ずっと自分の中で渦巻いていた
「好きな人と一緒に居たい」
「好きな人に認めてもらいたい」
という気持ちが、クルタさんと一緒になれたことで解消されています。

過去にパートナーがいた、わずかな期間もそう。

フラれ続け諦め続け、それでも満たされずに燻っていたモヤモヤが今はありません。

受験も、世界旅も、
他の制約なしに全力で取り組んで、
やりたいことをすべてやれていたら、
間違いなくもっと自信がついて、
今やるべきことに集中できているはず。
そう思います。

達成できなかったもの
  • 制服でデートする

期間限定イベントなのでもう諦めるほかないです。
うちら夫婦はレイヤーでもないし。

  • プロドラマーになる

バンドでプロを目指してきたけれど、
この狭き門へはたどり着けませんでした。
圧倒的な練習量を必要とするこの目標は今では達成できない。
見たら気絶しそうなくらい巧い若いドラマーなんてゴロゴロしてますもん。

  • 卓球の大会で成果を出す

中学高校時代、
僕は卓球部に所属してましたが、
中1のときの静岡での地区大会4回戦進出がベストです。
ちなみに3回戦目は不戦勝です。

  • メラルーカ製品を実質無料で買えるようにする

最高品質のサプリメントや日用品をお得に買える、
メラルーカという企業の会員制サービスがあります。
紹介営業で成果を出せば報酬を貰えるようになるシステムなんで、
まぁ一般的なMLMってやつですね。

色々研究してみたけど、
自分には合わないなってことで諦めました。

商品は間違いなく価値があって、
コスパが悪いものではないので、
今でも買ってるものはあるけれど。

  • 前職の介護事業所を経営者として継続的に運営、利益を得る

人を雇い、安定してサービスを提供し、
経営者の立場で貢献しながら利益を得られる体制を作るのが目標でした。

結局、会社代表含め共同経営者たちが、
「会社を拡大させないで、他の人を入れず身内だけでやっていこう」
という道を選んでしまったので、
方向性の違いのため僕は退任しました。

現場で介護をするのは30歳まで、
それまでは会社の立ち上げから軌道に乗るまでを手伝う、
という約束だったので、
リミットいっぱいまでは頑張った形です。

 

…などなど、
もう書ききれないほどの未達の課題が出てきます。

未練だらけです。
これはよくないですね。

光る森

お金と成功体験の関係

成功体験は、小さい課題を積み上げていくのがよいといいます。

確かに一理あります。

ただ、自信も、喜びも、
信頼も、評価も報酬も、
他の人が出来ない・したがらない、
困難なものであるほどにリターンが大きくなるものです。

とりわけ、
お金を生みだす課題、
大きなお金を生みだす課題ほど、
リターンは大きくなります。

結婚はお金を生みださないし、
旅は逆にお金をかければ誰にでもできる。

大学も、その先により稼げる就職ルートが続いている偏差値の高い学校であるほどに難易度が高いです。

そして偏差値の高い大学に入ったほうが社会的な評価は高く、
未だに大きく稼げる上場企業や大企業幹部となれば有名大学卒が大半を占めているという現実があります。

 

達成できるステップから順に始めていくのはいいけれど、
出来ることしかやらないのでは、成長はないでしょう。

困難なものを達成するからこそリターンを得られるというのであれば、
逃げずに難易度の高いものを乗り越えていく必要があります。

お金を使って得られる成功体験ではなく、
お金を生みだせる成功体験の方が望ましいわけです。

成功体験とセルフ・ハンディキャッピング

人は、
「やろう」、「やらなくては」
と分かっていても、
別のことをして達成すべき目標から逃げてしまう習性があります。

これは心理学の用語で
「セルフ・ハンディキャッピング」
と言われています。

セルフ・ハンディキャッピング
= 「自分」で「ハンディキャップ」を作り出す

最もよく説明に使われる例が、
「試験前になると掃除を始める」
というやつです。

 

このセルフ・ハンディキャッピングの原理はこうです。

何かしらの、目標達成のためにすべきことが他の問題が理由で達成できなかった、

または、他に原因があって良い成果を出せなかった、
という状況をつくり出してしまうのが、
セルフ・ハンディキャッピング。

 

テスト前であれば、

例えばゲームをしていて勉強できなかったのであれば非難されてしまうけど、
掃除って大事なことじゃないですか。

目の前に気が散るものがあると勉強に集中できないというのは自明です。
掃除はした方がいいでしょう。

掃除をしていて勉強の時間が取れなかったのであれば、
非難しにくくなるから言い訳がたつ、というわけです。

他の例を挙げれば例えば、

  • 予算が取れなったから完成度が低いのは仕方がない。
  • 怪我をしたから試合に勝てなかった。
  • 電車が遅延していたから遅刻した。
    等々…。

達成のためにやれることはあるはずなのに
そこから目を背けて逃げてしまい、
言い訳を作り、未達成を自己正当化する。

と、こういうわけです。

自分は間違いなく、
このセルフ・ハンディキャッピングをしてしまう癖があります。

 

セルフ・ハンディキャッピングは、
自尊心が弱い人に起こりやすいといいます。

自尊心というのは自信のことなので、
成功体験と密接に関係しています。

自分に成功体験があれば、
わざわざセルフ・ハンディキャッピングをする必要はなく、
むしろ何としてでも結果を出すよう、
準備をし、粘り強く取り組むでしょう。

セルフ・ハンディキャッピングを乗り越えて成功体験を生み出す

どうやったらこのセルフ・ハンディキャッピングを乗り越えて成功体験を生み出せるのか。

セルフ・ハンディキャッピングをしないようにするためには、
自分に染み付いた逃げ癖、負け癖のようなものを、
成功体験で上書きしなければなりません。

鶏と卵の関係のように、
どちらが先と決めにくいですが、
逆に言えばどちらかが少しでも満たされれば、
好循環に乗せられるということになります。

 

だからこそ
「まずは小さな成功体験から」
といわれるわけですね。

優先順位を付けて、
一番自分がしたいことをまず達成してみよう。

一個でいい。
やる気が出ないなら、まずは10分でいい。

10分したら辞めてもいい。

ジョギングや筋トレと同じく、
始めてしまえば半分終わったも同然です。

 

人間の脳は、最初はやる気がなくても、
行動が始まると問題なく継続できるように出来ています。

ランナーズハイみたいなものですね。
取りあえずやってみる。

で、それを繰り返して、

その目標が達成されるまで、

他のことは手を付けない。

人間は、行動を無意識下に落とし込まない限りマルチタスクができないので、
まず優先順位の高いものをやり遂げて、
それが無意識に簡単に出来るようになるまで磨き上げるべきです。

 

僕の場合は、
今一番達成したくて、達成すべき目標は、

Pythonでアプリ開発が出来るようになり、
お金を稼げるようになること。

出来る限りこれだけに集中し、必ず達成します。

そのために必要なことは…?

それはまた別のときに。

一緒に成功体験を、作り上げようじゃありませんか。

 

今回は以上!
Moimoi!

洗足池

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