インディヘナのストライキ

2019年4月1日(月)
Costa Rica Paso Canoas 〜 Panama Panama City
コスタリカ パソ・カノアス 〜 パナマ パナマシティ

「あと10分で国境に着きますウンタラカンタラ」

車内アナウンスでハッと目を覚ました。

ぐあぁ、ね、眠い!
横になれてないから首も痛い!

でも寝落ちしちゃっててまだ取得出来てないコロンビア航空券、
これを買わないとパナマに入国できない!

急いでWi-Fiでパナマ出国のチケットを取る方法を続行だ。

ボーダー近くの風景

あー、時間が経ったから少し値上げしちゃってるー!
もう一回検索にかけて一からスタート。

18400円くらいだな。よ、よし。
で荷物の料金チェック。

うむ、規定内なら預け荷物も手荷物も無料。

バケツは…無理ぽいぞ…
バケツを持ち込みたくば+50ドルだ。
それなら手放すわ!50ドルあれば余裕でバケツ新調できるわ。

急いで登録フォームに入力して…

「ボーダー着きました、降りてくださーい」
待ってえええ

カード情報を打ち込みながらバスから降りて、次のページに…
WiFiを提供していたバスがボーダーの先へと走り去っていく。

ほかにフリーWi-Fiなし。
はい見事中断!
航空券なし!
どうすんの(´Д` )

あ、ここはまだコスタリカの出国ボーダーか。
なんの咎めもなくペタンとスタンプゲット。

歩いてパナマ国境に向かう。

国境間でもお店がたくさんあるけど、いったいここのお店はどっちの国籍なんだろう?
Hostel Asiaとかあってもはやよくわからない。

恐る恐るパナマボーダーのオフィスに入ると、すぐにフリーWi-Fiを見つけた。
うおおお!あるじゃんWi-Fi!

列に並んでいる間に急いで決済を進めた。
クレジットカード決済の最終確認のボタンを押したところで俺の番が来た。
スレッスレ!

パスポートを出して一言目の質問がこれだった。

「スペイン語話せる?」
いいえ。

二つめの質問。
「パナマから外に出るチケット見せて」

はい、ソッコーできましたね。

決済完了しました、フライト情報は以下の通り、っていうページを見せたけど、日本語だから当然わからない。

「あちゃー、日本語じゃわからないよ〜」

「4月4日にパナマシティからコロンビアのボゴタに飛ぶフライト情報です。上のところにフライト番号がありますよ」

「あ、パナマシティからボゴタ?ふーんそうなんだ。」
バスン!

「それじゃ荷物検査の方に進んでちょうだいな」

え、あ、いいの?わーいありがとうございます。
正規チケットの添付メールはまだ届いてない状態だけどパナマ入国!!

アウトチケットを求められるパナマやコロンビア、アメリカの入国の際には、
ダミーチケットと言われる技を使うのが旅人の間では一般的だ。

予約だけしたページを見せる、あるいはキャンセル可能なフライトのチケットを見せる作戦。
なるほど、この感じだと確かに簡単にダミーチケットで入れてしまう気もするな。

ダミーチケット入国はもちろんグレーゾーンというか、よろしいことではないけれど、
僕らは旅人であって不法労働者や不法移住する移民ではない。

どちらかと言えば外貨を落としていく方だ。その国に対して決して不利益を講じさせるわけじゃないんだ。
そこんとこだけは弁解させてほしいよね。

国境と垂れた国旗

全て滞りなく済んでバスに戻った。
追って届いたメールにもチケットがきちんと添付されていた。

これでパナマの滞在は4日間と、ケツが決まった。

今日は丸一日バスの中。
最終日は朝から空港。

実質2日間だけだ。
この短い時間の中で何が見れるかな。

バスの中の朝ごはん

さて朝ごはん。

チャーハンにトルティーヤ。
申し訳程度の玉ねぎ&トマト入りスクランブルエッグ。
マヨネーズ。
へ、へー、マヨネーズって、おかずなんだぁ。知らなかったぁ。

マズイながらも少し楽しみにしていたコーヒー…
じゃなくて今日はまたサイダーなんですね…

血糖値の急上昇を少しでも和らげるためにチビチビゆっくりと飲んだ。

紙コップの炭酸ジュース

道中、トイレに行ったら「おしっこオンリー」って書いてあった。
マジか。次のターミナルはいつなんだろう。

バスからの車窓その1 : 何もないあぜ道

バスからの車窓その2: 渓谷

昼前から渋滞し始めたな、と感じていたけど、11時半を過ぎてついにバスの進みが止まった。
一向に進まない。

まぁ気長に待つか。

血糖値スパイクの波が来て意識を失い、再び目を覚ましたけど、バスは動いていなかった。

バスな中の様子

時刻は12:30。
もう1時間以上止まってる。

なんだ?事故なのか?
腹減ったわ…。
昼ごはんもなしに待ち続けること16:00。

バスのスタッフがビスケットとジュースを配った。
いや、昼ごはん…。

昼食代わりのビスケット

ジュースはもういい加減にして欲しいのでノンシュガーの飲み物ないですか?って要望出したら、
無い、と即答。

「あ、いや水ならあるよ」

「水がいいです!」
小さなミネラルウォーターボトルゲット。
やったね!

はぁ…なげぇ…。

道にToleって書いてあるのに通れないとはこれいかに。
話を聞くに、先住民のインディヘナが政府に要望を出すために道路に座り込みをして通行を妨げてるらしい。
ようはストライキですな。

幹線道路が交差する三叉路を塞ぐことで政府に無視させない作戦なわけだ。
迷惑千万ですな。

今度はずっと我慢していたけどマジでトイレに行きたくなってしまった。

運転席

止まった車と人々

近くの人に聞いたら、あっちにお店があるよとのこと。
交差点の角に一軒だけポツリと立っているレストランバーだ。

「すみません、トイレってありますか?」

「ないよ。その辺ですれば?ヒャヒャヒャ」
うぜええええ!!!

道路を占拠する先住民たち

ヘリコプターが上空を飛んでいて、インディヘナたちがイエエエエエエイと雄叫びを上げる。
あれは政府の使者らしく、対談に応じに来たのだそう。

急いでネイチャートイレを探しに茂みを探した。

有刺鉄線で仕切られた牧畜用私有地みたいだけど、この際知ったこっちゃないぜ。
背に腹は変えられぬ、ごめんなして。

しげみ

ストライキの様子

ストライキの様子

ストライキは17:00になってようやく解消した。

ざっと6時間近く足止め食らったわけだ。
いい迷惑です。

ただまぁ現地民には現地民の、きっと想像を絶する貧しい生活がある。
ストライキで少しでもそれが改善されたのなら、このやるせない気持ちも報われるってもんだ。

夕飯出た!ありがてぇ!空腹すぎる。

冷めきったジャンキーな弁当

野菜があって嬉しい。
ご馳走さまでした。さ、寝るか…。

夜もふけた22:50、パナマシティに到着した。

ターミナルは大きくて、チェーン店がたくさん並んでる。
が、時間が遅いためほぼ閉まっている。

まだ開いていたPioPioっていうフライドチキンのお店で軽く夕飯を買った。

Sancocho ってスープの小さいやつ、1.65ボリバル。静岡の県鳥みたいな名前やな。
チキンエンパナーダ、0.75ボリバル。

このボリバルっていうのはアメリカドルと価値が完全一致しているので、
どちらの現金も混ぜこぜで使えるみたいだ。

出国前にボリバル通過だけは使い切るようにしといたほうがいいかな。

スープとエンパナーダ

このエンパナーダ超マズイ…ビビるー。
酸化した脂の匂いもするし、味、食感が終わってる。

スープはチキンだけど、小さじに乗る程度のチキン1かけと、あとは芋だった。
チキンスープと軽いドライハーブの味が空腹に染みる。

カードを買う自販機

パナマでもメトロバスに乗るためにはカードを買わないといけないようだ。

ロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコ、メキシコシティに続いて
これでローカル路線カードもう5枚目(´Д` )
カード購入費が掛かるから短期旅行者には痛手なんだよなぁ。

2ドルのカード代に、あとはチャージ式。
45分までは乗り換えしても25セントと、交通費はかなり安い。

Rapi Busカード。

お釣りなしで紙幣だけの受付だから困っちゃったけど、ターミナル警備員のお兄さんが窓口で紙幣に交換してくれた。
ありがとうございます!優しい!

バス乗り場を探すけどさっぱり分からない。
乗りたい路線番号のバスがみんなここから回送になってどこかへ消えてしまうのだ。

並んでる人に何回か聞いて、
よくわからないまま乗った5 Mayo行きバスで行きたかったところに着けた。

夜の路線バス

ここから宿までは15分ちょっと徒歩。

歩行者が全然いないし夜だしで、治安とかにビビりまくりだけど、
パトカー走り回ってるしタクシーもそこら中にいるから、いざとなったら駆けこめるよね。

人気のない夜のでこぼこ道をガラガラとカバンを引いて歩く。
蒸し暑さに汗が流れおちて前髪が額に張り付く。

 

ホステルの入り口

ホステル、ルナズキャッスルに着いたときには深夜1:00を回っていた。

スタッフはいないけど、警備の黒人のお兄ちゃんがいた。

「フロントが開くのは5:30だよ。それまでは中で休んでて大丈夫さ。
トイレとシャワーはそこ、キッチンはここで、コーヒー紅茶、冷たい水は飲み放題だ。
Wi-Fiはこれね。
寝るならこの辺のカウチかハンモックを使うといい。自由に寛いでくれ!」

す、すげぇ、めっちゃ快適やん!
夜中に着いてここまでしてくれる所は珍しいのでは。

木製の階段。2階が高い。

ホステルの近くには小さなコンビニとバーが開いていた。
税込1ドルの安い地元ビールを買った。

火照った体にビールがしみる!

テーブルの上のATLASビール

長距離バス移動で身体が固まって疲れているのに、頭は変に眠くない。
静かなホテルのロビーで、蒸し暑さを洗い流すかのようにビールの缶を傾けた。

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