アンティグアに残る記憶

2019年3月27日(水)
Guatemala Guatemala City 〜 Antigua
グアテマラ グアテマラシティ 〜 アンティグア

5:00。
よく揺れ、よく振られ、よく跳ねるバスがグアテマラシティに着いた。
どうやらCetra Norte、北バスターミナルのようだ。

ねんむっ!
昨夜20:30には寝始めたはずだから8時間半睡眠くらいしてるはずなのに、全然寝た気がしない…

 

ここでバスを乗り換えだ。
このターミナルでそのまま乗り換えられるって話だけど…

「やぁおはよう!ロナルドのとこの3人だね?
目的地はアンティグアとパナハッチェルだっけ?こっちに着いておいで」

英語が話せないけど優しそうなおっちゃんが率いてくれる。

グアテマラシティといえば治安の悪さが最悪で、
世界ワースト10に毎回ノミネートする立派な危険地帯だ。

いつ銃弾が飛んできてもおかしくない心構えでいるのだけど、
あ、案外普通ですね…

ってかメキシコよりよっぽど近代的なような気がします。

僕ら別の方向だけど同じバスなのかな?とよく分からないまま、
近代的なショッピングモールの地下駐車場に降りた。

ショッピングモールの地下

一台の車に荷物を乗せる。

乗り換えまで時間があるから荷物保管するってこと?
それとも別のバス停まで車移動?

とりあえずトイレに寄りたい、と訴えたらモールのトイレに連れてってくれた。

1回2ケツァールするところを、おっちゃんが3人分全部払ってくれた。
わーお、ちょっと申し訳ない。
まぁ高額払ってるもんな、と胸を張り直す。
グラシアス!

 

再び車に戻ってそのまま乗り込んだ。
電気自動車?いやハイブリッド車か。意外。

どこにいくのかよく分からないまま車がまだ真っ暗な外の道路に走り出した。

夜の道路

車道は大渋滞!
まだ5時過ぎたばかりなのに!

グアテマラ人みんな朝早いですねー。
もしや、夜は治安が悪くなるからその分早朝から活動開始して、
日暮れ前には外に居なくて済むようにするってことなのかな。

ノロノロと車が進む。

1時間近くかけて町の反対側まで出た。
外も明るくなった。

窓に鉄格子や落書き、ボロい車もあったりするけど、見た目は普通の街だ。
ほとんどの車はピカピカだし、街にはほとんどゴミが落ちてない。
ここが世界有数の危険な街なのか?

夜明けのハイウェイ

車は南側のいくつかのバスターミナルに行くでもなく、そのまま街を出た。
ははぁ、アンティグアまでそのまま連れてってくれるのね。

うとうとしてるうちにアンティグア到着。

アンティグアの石畳

わー、オアハカみたい〜。

これがコロニアル様式ってやつなんですね。
サンクリストバル、メリダ、キューバのトリニダードが同じでしたな。

ソカロな公園に出てきました。

噴水

コロニアルな建物

Cafe Condesaの入り口

公園脇にあったCafe Condesa expressにて、
ドリップコーヒー、小さい8オンスサイズで12ケツァール。
あまり安くない。

紙カップのコーヒーと鏡

ひゃー、それにしても気温が低くて、結構寒い。
標高が高いのだろうか。

揺れまくったバスのせいであまり眠れてなくて頭がぼーっとする。
免疫落ちて風邪ひかないようにしないと。

朝の町と遠くの山

街が本格的に動きはじめた。
さて、朝ごはんでも食べに行きましょうか。

この町には何があるのかな?

アンティグアの遺跡

歩いてみると、街の景観に合わせてはあるけど、数々のチェーン店が並んでる。
ダンキンドーナツ、バーガーキング、タコベル、マクドナルド…。

すげぇ、見事にアメリカのジャンクフード祭りだ。

チェーンかどうか分からないけれど、
25ケツァール、400円で朝食が食べられるピカデリーってお店があったから入ってみた。

糖質が比較的少なそうな、オムレツ、ソーセージ、焼きバナナのプレートを頼んだ。
そこにトーストも付いてくる。
まぁそうだよね。

飲み物はコーヒーとジュースどちらにしますか?って聞かれて、
あぁセットなのね、コーヒーは今飲んできたばかりだからジュースで、と頼んだ。
のだけど、結果的にこれは追加料金でした。
総額35ケツァール。
ジュースも50%くらいのオレンジジュースでした。

メキシコ以降ずっとそうだけど、こっちの人、選択肢が大雑把なんだよな。
コーヒー、ジュース、ソーダのどれにする?っていうケース。

場合によっては「飲み物」っていう選択肢しかなくて、
それを頼むと砂糖入り清涼飲料水が出てくるとか。

魚料理もイワシとか鯛とかマグロとかじゃなくて、「魚」。

ジュースもヨーグルトも砂糖入りが前提だし、コーヒーにも砂糖が当たり前に付いてくる。
酷い時にはもう入れられてる。

食に対してかなり無頓着だ。
健康とか好みとかアレルギーとかそういうのは全部すっ飛ばして、
美味しく感じて腹がいっぱいになればいい、って感じ。
もともと食の選択肢が少なかったことから来ているのだろうか。

カフェの朝食プレート

あらかじめ決めておいた宿にチェックインした。

キャピタントムの表札

ローカルな大規模メルカドに面したここは、Hostel CapitanTom。
ブッキングドットコムでも安くて割と評価が高く、
また7年前に金丸文武さんやケータさん達が泊まったところでもある。

どんなところなのかとドキドキしながら戸を開けた。

カウンターにいて出迎えてくれたのがこの宿のママさんである、ターニャだった。
笑顔でいらっしゃーい、と少し懐かしい訛りのある英語で挨拶してくれた。

部屋は空きあり。
というか空いてるおかげでベッド4台分の部屋が実質使い放題だ。

「貴重品は絶対に部屋に置きっぱなしにしないようにね!
私が常にカウンターにいるし貴重品用のロッカーもあるけど、
色んな国の人が泊まりにくるから、注意を常に払っとくこと」

大きなハスキー犬

「テラスもあるよ。案内しよう」

と屋上に連れて行ってくれたのはフィンと呼ばれる青年。

ターニャと元旦那さんはロシア人、フィンはエルサルバドル人、
もう1人グアテマラ人のおじさんがここで働いているようだ。

テラス!

宿の素敵なテラス

遠くに雲に隠れて富士山のような火山が見える。

「あれがボルカン・デ・アグア。
昔は山頂に湖があったから『水の火山』って名前がついたけど、
そのあとの噴火で壁が崩れて流れ出しちゃったんだ。今はもう水はないよ」

「雲に隠れちゃっててほとんど見えないけど、右側のがボルカン・アカテナンゴ。
ハイキングツアーで登ることもできる。」

「その隣に見えるのがボルカン・デ・フエゴ。活火山だから夜になると溶岩が光ってるのが見えるよ。
アカテナンゴに登るとよく見えるんだ」

すげー。火山に囲まれた街なんだな。

「このテラスには俺がたくさん植物を育ててるんだ。
これローズマリー。これはバジル。これはセロリ。これはー、えーとー」

「オレガノだね」

「そう!オレガノ!料理するなら自由に使っていいよ!やっぱ緑はいいよね」

年上に見えるけど、純粋な目で彼がそう言った。

テラスのハーブ①

テラスのハーブ②

さて、明るいうちに少し街を散策してこよう!
そんなにゆっくり出来ないしな。

変な建物

街角

閉ざされた鉄門

島のような景色

どことなく八丈を思い出す景色だ

地図を見てパッと目についたのは「十字架の丘」と呼ばれるスポットだ。
ターニャに尋ねたら歩いて15分くらいで行けるよとのこと。

山道

背の高い木が伸びた公園の近くから道路沿いに山に登っていく。
道行く子供にオラーって挨拶しながら軽いハイキング。

何かの像の脇を地元民のふくよかなお姉さんジョギングしている。
そこから少し下ったところに十字架とお土産やさんが見えた。

何人もの観光客と、なぜか十字架の真下でサッカーを始めた地元の少年たち。

十字架

碁盤の目に広がる、平屋が連なった街並みと、その先にそびえる火山。
なぜかとても日本の雰囲気を感じさせる。
富士山を見上げる城下町のような感覚を覚える。
もはやただの富士吉田。または富士宮。

暑すぎない空気、午後の斜陽、現実なのに、
どこかにタイムスリップしたようで、たまらない哀愁を感じた。

いいな、アンティグア。
しっくるくる町だ。

アンティグアの街を見下ろす

広場

山を降りて、さっきネットでチェックしていた修道院に行ってみた。

ストレチア

ストレチア!やはり島っぽい。

黄色いゲート

この町はスペイン人によるキリスト教の教会や修道院が沢山ある。
正確には、沢山あった。

火山が多いことからもわかるように、この町は地震が多い。

過去の大地震で教会施設の多くが崩れて廃墟になっているのだけど、
この修道院、カプチナス修道院は、
地震の倒壊によって使われなくなった建物を公開しているのだそう。

教会

入場料はネットに5ケツァールとか載ってたけど…

それはグアテマラ人価格ですね。
ラテンアメリカ外の一般観光客は40ケツァール。
600円くらい。
高いですね。さようなら。

素敵なカフェの入り口看板

歩いていたらこんなステキな名前のカフェを見つけてしまった。

Cafe Estudio。
Estudioは、勉強するって意味。
最高な名前だな!

でもまた後にしよう。
ゆっくり出来ないから今日のうちに観光らしい観光は済ませたい。

メルセー教会

メルセー教会。
入り口の装飾がすごい。

中には沢山のキリストやマリア像があって、
白と紫の、まるでお葬式のような装飾がなされていた。
なにかイベントが近いのかな。

紫の布の装飾

マリア様像

教会内のホール

隣接している、メルセー修道院。
また高いんたろう、と思ったら、意外と良心的な15ケツァール。
よし入ってみよう。

噴水など

階段

シンプルな噴水を囲んだ2階建て回廊があるだけ。

 

2階は屋上のようになっていて、
壁の端から賑やかな小学校に顔を向けると、こっちに気づいた子供達がワーッと手を振った。

うはっ、可愛い( ´一` )

謎の部屋と庭

別の裏手には謎の小さな面接部屋がたくさんと、植物が植えられた中庭が見えた。
お、なんだか修道院ぽい。

あちらはちゃんと関係者用に違いない。

屋上

屋根

この屋上にひとつ、遠くにそびえる火山に関しての案内板があった。
なになに?

左の山がVolcán de Fuego (Fire Volcano) 3763m、最後の噴火は2012年。

右がVolcán Acatenango (Acatenango Volcano) 3976m、最後の噴火は1972年。

ちなみに丘からも見えたのはVolcán de Agua(Water Volcano) 3765m、休火山。

おいおい、3つとも富士山よりちょっとずつ高いのか。
富士山って日本最大だけど、世界規模で見ると小ちゃいんだなぁ…
エベレストとか8000メートル級だもんなぁ。

 

修道院というのは、俗世から離れて、ひたすらに神の教えのもとに、禁欲と節制の生活をする場所だ。
自給自足が元になっているけれど、寄付金で必要な物資を町から買うのは普通のことだった。

「俗世から離れて神の教えを学ぶ。」

俺からするとキリスト教も全然俗物なんだよな。

心を平穏に保ち、学びを大事にするって部分にはやはり美しさを感じる。
ただ、心を平穏に保つって、果たして生き方として、最善なのだろうか?

仏教でも節制と禁欲によって心を鎮め、平穏に生きることを目的にしたりする。
この世は四苦八苦。
生きるだけで一切衆生は苦しみの業を背負ってしまっている。

やることなすこと全てに苦しみが生まれるのならば、
求めず、拘らず、執着しない方がいいという。

「こんな苦しい思いをするのなら、最初から好きになんてならなければ良かった!」
ってのは恋愛モノに定番のフレーズだけど、必ずそれには反論が来るもんだ。

「恋愛をしたからこそ触れられた幸せや学びがあっただろ?」って。

禁欲節制によって心穏やかに生活するその果てに、幸せはあるのだろうか?

暴力、政治の戦い、飲酒や薬物、強欲、姦淫といった、
行き過ぎた行動は慎むべきものであるけれど、二項対立で俗 対 平穏 を見るのは極端だ。

負の感情と正の感情、いやこの場合は陰と陽の感情と呼ぶべきか。
陰陽両方の感情があるからこそ人生は起伏に富んで楽しいものだ。

苦しみは避けることによってのみ取り除くのではなく、解決の糸口を探すのが正攻法だと思う。

そういった意味で、逃げの修道院生活というのは、魅力的ではない。

ただ、修道院ではしばしばハーブやスパイスの調合が行われて薬学の礎となったし、
聖書の写経や、各種書物の複写といった作業も行われたので、それが文明の発達に役立った面はある。
一概に否定は出来まい。

俺はキリスト教の教えには否定的ではあれ、学問への姿勢は大変共感できる。
修道院、面白い文化だと思う。

町の通り

アンティグアにはひとつ、注目される面白い観光スポットがある。
それがこのマクドナルド。

マクドナルド

世界でも最も美しいマクドナルドの店舗とされている。
ほんとに?

マクドナルドの注文パネル

中には久々に目にした、近代的なタッチパネル注文機。

どれも割高だなぁ。
ものによってはヨーロッパより高い。

特別メニューらしきものは見当たらない。
食べたことのないバーガー類はあるけど、どれも400〜700円くらいするのでパス。

グアバパイとグアテマラコーヒーを買ってみた。
合わせて3.50ドルくらい。
ふつー。美味しいですね。
このローカルなパイシリーズは結構試したくなっちゃうんだよね〜( ´一` )

ガーデンとトレー

グアバパイ

中庭がステキなガーデンになっていてマクドナルドらしからぬ装い。
南国の鳥たちが客のおこぼれを狙って飛び回っている。

綺麗なガーデン

風が強過ぎて早々と店を出た。
宿、キャピタントムの裏手には大きなメルカドがある。
そこで夕飯の食材を調達しよう!

メルカドの中

メルカドの通り

服と野菜、果物の店がたくさん軒を連ねていて迷路のようだ。
値札なんかないし、尋ねてもイマイチよく分からない。

これとこれ、と手にとって初めて、合計でいくらだよ、と分かる。
バナナ2本にパプリカ一個で10ケツァール、145円。

むー、安くないなぁ。
マッシュルーム4個とミニトマト5粒。

「8ケツァールだよ」

120円くらいかな。うーん、やっぱり安くない。

これは日本円の価値が下がってるからなのかな?
過去の旅人ブログを見るとグアテマラは物価が安い!とよく書かれていたけど、
実感としても、あと他の旅人と話していても、
グアテマラはメキシコより物価高いから長くいられない、とよく聞く。

頼みの綱のローカルマーケットがこれだけ高いんじゃ、長居は出来ないな。

肉のお店を全く見つけられなかったから一度メルカドを出て、近くのスーパーに肉を買いに向かった。

生の骨つき鳥もも肉、1個で8.5ケツァール。120円ちょい。
肉は日本よりかは安いんですよね。

 

帰宅して、調理の前にまず包丁を研いだ。
どれもナマクラ過ぎて使い物にならないのだ。

立派な研ぎ石があったから使わない手はない!

研いだ包丁

だいぶマシになった包丁で快適に野菜を切った。

宿にはほかにスロバキア人のカップルが居て、一緒に台所で料理した。
彼らは明日アカテナンゴ山に登山するそうだ。

「体力使うからたくさん食べておかなくちゃね!」と流暢な英語で可愛い彼女さんが言った。

俺のチキンを焼いた後の旨いダシが出た脂を貰えないかというので分けてあげた。

フライドライスに混ぜている。
それを明日のお弁当にするみたい。
美味しそうだね!

スージーとポール。
スロバキアのブラチスラバ出身。

「スロバキア語、よくロシア語に似てるねなんて言われるけど、全然違うのよ。
お互い理解できないの。チェコ語にはとても似ているわね。
日本語も中国の隣にあるけど、全然似てないでしょ?」

そうですな。確かに。

スロバキアは今回飛ばしちゃったからなぁ。
すごく行きたい!

焼いたチキンと野菜

少し風の強いテラスでディナー!

チキンと野菜を炒めたやつ、あとアボカド。
スロバキアンの2人は明日の登山に備えて早めに部屋に戻っていった。

遊ぶ犬たち

「曇ってなければフエゴ火山の山頂が光って見えるんだけどなぁ」

と、タバコを吸いに上がってきたウィンが教えてくれた。

山頂付近は雲に覆われていて何も見えない。
んー、天気はどうしようもできないもんな。

この宿は金丸さんのブログで知ったんだと説明したら、ウィンが興奮してこう言った。

「あの時は最高に楽しかったよ!このテラスでみんなでご飯食べながらフミの弾くギターを聞いたんだ。
日本人とイタリア人のグループがいて盛り上がったな。
そういえば写真と動画があるはずだよ!」

そう言って古い写真を探しに階下にかけ降りていった。

食べ終えた皿を片していると、ノートパソコンを手にウィンがやってきた。

「写真のデータが見つからなかったけど、昔のフェイスブックの投稿が残ってたよ!
フミとケータと、あとなんて名前だったかなぁ…。もう何年も昔のことだなぁ」

懐かしむようにウィンがモニターを眺めた。

「YouTubeに動画があるからそれを見ようぜ!こうしたほうがいいね」
と、パソコンをテレビに繋いで上映してくれた。

確かこの動画はトルコのやつ。

プロジェクターに移る金丸さんのYoutube動画

今は2度の世界一周を終えて宮崎でお店を出店したんだよ。
俺も旅終わりに寄るつもりで楽しみなんだ、と告げると、驚いていた。

「音楽のプロになったんじゃないのか?!すごいな、なんでも出来るんだ。
お店があるなら、自分の店でライブも出来ちゃうね!」と楽しそうにウィンが笑った。

ほんとに、金丸さんは世界中で人気者だ。

フレンドリーで人徳がある。
フットワークの軽さ。
効率より楽しさを重視するから、旅のエピソードが面白い。
歌もギターも心に響く。
媚びを売るのではなく、やりたいことを突き詰めて、
でもリスナーを置いてきぼりにするわけでもなくて、ミュージシャンとして尊敬できる。

それでいてあの文才。
ブログランキングでトップを取っていたのも、あの人だからこそだよな。

 

俺には俺の旅があり、俺の人生がある。
羨ましく感じる部分は多いけれど、羨んでも、真似しても仕方がない。
この俺の旅を俺自身が心から楽しんで、それで出会う人と楽しい思い出を作り上げていけることが、
きっと大事なんだ。

酔ってフラフラしているウィンのパソコンに停止ボタンを押して、
俺は自分のブログを書くために部屋に戻った。

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