コンピュータではなくシステムを考えよ

Moi!
こんにちは、ロニーです。

4月に明石へ出張した際の帰路、大阪に寄りました。

目的としては、ある社長とお会いするため。
名前・詳細は伏せますが、僕が務めている弊社と関係の深い方で、ある開発会社の社長さんです。

ここでは仮にN社長とします。
ちなみに名前等を伏せているのはやましいことがあるってわけじゃなく、
コンプライアンス的に余計な社内事情を漏らせないからです。
(組織ってこういう側面があるから面倒ですね…)

東京への帰り道で立ち寄ったのでロケーションは新幹線が停まる新大阪駅。
夕飯を一緒に食べに行きましょうということで、
駅の近くにある鉄板焼きのお店に行きました。

「ロニー君何食べたい?」
「郷土料理が好きなので、やっぱり大阪らしいもの、地元の物とかいいですね。」
「大阪っていうたら、粉もんやなぁ」

というわけで「焼きそばセンター」!
(公式Web)焼きそばセンター

焼きそばセンター入り口

大阪っていつ頃からお好み焼き、たこ焼き、焼きそばって食べるようになったのだろう。
ソースもマヨネーズも、使われるようになったのなんて近代だろうから、
粉もん文化が発展する前の食文化があるはずだ。
キャベツだって江戸時代では観賞用の植物だったらしいし。
ましてや大阪は天下の台所と言われるような都市。
フグとかカブとかは有名だけど、何かしらの郷土料理があるんだろうな。
今度調べてみよう。

ミックスお好み焼き!
ミックスお好み焼き

ふわとろ卵にマヨとソースをかけた「とん平焼き」

牛スジ乗っけ焼きそばととん平焼き
ホルモン焼きそばに牛スジ乗っけ!
焼きそばの麺がうまい!
そして牛スジが抜群にうまい!!
これはスゴイ!

私たちは焼きそばに本気です。

さて、N社長との話はほんとに楽しかったです。

さすが社長、ITの開発の話はもちろんのこと、
教育、子育て、国際問題、旅の話までなんでも深く話せます。

ガッツリ仕事なお方かと思いきや、
昔は海外で働いていただとか、ハワイやカリフォルニアでサーフィンしたり、車やアートが好きだったりと趣味も面白いエピソードがたくさんあって話が尽きない。

中でも、やっぱり開発職志望としては、開発する上での考え方だとか、
要点、求められる条件などの話は興味深い。

「コンピュータではなくシステムを考えよ」
は考えさせられる話でした。

最初にそのフレーズを聞いたときは「どういうこと?」
ってなったんですが、
言葉が分かりにくい程度で、その意味はわかりやすい。

つまりは、お客さんの要望をそのまま自分のプログラムで強引に実現しようとするのではなく、
お客さんの叶えたい目標に合致するのが目的なので、
システムを分かりやすくシンプルに仕上げる妨げになるのであれば、
例えば一部の機能は手書きで実施してもらってプログラムから意図的に外すなど、
柔軟に考える必要があるというもの。

「よくみんなに『コンピュータじゃなくてシステムで考えろ』って言うてんねん。
お客さんから『こうしてくれ』って要望を聞いたときに、それに固執してしもうて、なんとかあれもこれも出来るようにしようとしてプログラムが複雑になってしまうことって、ようあんねん。
コンピュータは機械やから、命令されればそれをこなす。
システムっていうのは、仕組みやんか。
例えば注文を受けてそれを処理するプログラム組むとしよか。
その場合でも、場合によっては注文を受け付けるのは、
手作業で紙の伝票に書いた方がいいこともあんねん。
お客さんがその製品を使うときの全体の仕組みをよう考えて、
出来るだけシンプルにする必要があるっちゅーことや。」

なるほどですねぇ。
開発でよく言われる「ソリューション指向」みたいな考え方ですかね。
ただ作ればいい、言われたことを実現すればいい、っていうんじゃなくて、
その製品をもってどんな課題を解決しようとしているのか、それを考えて最適な提案をする必要がある。

先日ベストセラーの『FACTFULNESS』を読みまして、
その中に「子供にハンマーを与えるとすべてが釘に見える」という諺があると書いてあったんですが、
まさにそれに関係する概念ですね。

「If all you have is a hammer, Everything looks like a nail」ってのが英語の原文らしい。

自分の専門を深めるほどに視野が狭くなってしまい、
自分の専門分野の範囲内であらゆる物事を見たり理解したり処理しようとしてしまう、という比喩です。

僕がN社長に、
「開発職って、ひらめきとか、ゼロからイチを生み出すための発想力って求められるんでしょうか?」
と質問したことからの派生で出た話題でした。

ゼロイチの創造力は必須ではないけど、柔軟な発想は必要だよってことですね。

社長は現代アートも好きらしく、
「そう来たか~!」っていうあの驚きがいいと話していました。

うちの妻のクルタさんも現代アートが大好きなのでたまに一緒に美術館行くんですが、

現代アートの、あのカテゴリーの土台をひっくり返してしまうような、
斜め裏からメッセージを投げかける、あの感覚。わかります!

現代アートを現代アートたらしめる、
常識を打ち破り、固定観念を溶きほぐし、芸術の枠を取っ払う、あの発想の転換力みたいなものが、
思考を「コンピュータからシステム」へと拡張させるための、契機、良い触媒になるのだろう。

行動力ある人、優秀な人、立場が違う人との交流は刺激的ですね。

N社長は親戚にフィンランドとの縁もあるとのことで、
今後ともお世話になることがありそうです。

とまぁ、今回はそんなN社長とのエピソードでした。

以上!
Näkemiin!

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