2019年1月25日(金)
USA San Francisco
アメリカ サンフランシスコ にて
何回もの途中停車の度に起こされる。
なかなか熟睡はできないのがバス泊ってもんだ。
7:20頃に目を覚ますと、バスは湿地の中の長い橋を渡っていた。
まだ高さの低い太陽がバスの中に力強い光を投げ込んでくる。
りんごを食べる。
太陽も朝靄に隠れてしまったから今日は天気悪いのかな、と思ったけどそんなこともなく、
やがてまた青く冴え渡った晴れ空が顔を出してくれた。
サクラメントのバスターミナルに着いた。
さーて、どうなるかな?
ポートランドでバスの出発が2時間遅れたから、予定していた乗り継ぎ便には乗れない。
きちんと次の別のバスに乗せてくれるのだろうか?
「カーゴの荷物は積んだままで一度みんなカウンターへ行くように!」
ということでターミナルのカウンターへ。
ポートランドからこのカリフォルニアへやってくるバスはここサクラメントが終点になっていて、
そこからまっすぐ南へ行くロサンゼルス行きや海沿いのサンフランシスコ・サンホセ行きなどに便を分けるようだ。
もともとのウェブチケットをスタッフに見せたら、
「8:45、1番ゲート。」とやや素っ気なく言われた。
よし、とりあえず追加料金なしで予定通りサンフランシスコに行けるぞ!
助かった!助かった!ビバ先進国!
ターミナルのカフェカウンターでコーヒーとソーセージパテを頼んで朝食。
時間通りに呼ばれたバスに乗り込んだ。
うねった丘陵と牛が見える。
お!海だ!!
町だー!!!
一気にテンション上がる!
そして11時頃にサンフランシスコに到着した。
うおおおお!!!
ビルが高い!
スーツを着たビジネスマンとか、お尻のラインがバッチリ見える(おいしい)タイツを履いたジョギング中のお姉さんとかが街を彩ってる。
ホームレスもあまりいない!
ブルーボトルコーヒーだ!!
そういやニューヨークにもたくさんあるらしいけど、見かけはしなかったな。
ブルーボトルはここサンフランシスコからスタートしている。
そう、ブルーボトルコーヒー発祥の地だ!
1号店はこの市街地ではないらしいので後で行き方を調べよう。
ぜひ行きたいよね!!
と思ってたらとなりにVERVE コーヒー!
ぎゃああ大興奮!
ここは新宿NeWowanか!
VERVEのコーヒー大好き!
ってかヴァーヴコーヒーってアメリカ発だったのか…知らんかった。
いかにもアメリカって感じの街を歩き歩き、ホステルへ。
オレンジビレッジホステル、到着!
暑い!汗かいた!
数日前までスケートやスキーしてたのが夢のよう。
チェックインは14:00以降かららしいので荷物を置かせてもらって、
春仕様の格好に着替えて、ロビーで調べ物!
ふむふむ、観光ポイント盛りだくさんだなこの街は。
明日はやや曇ってしまうみたいだから、今日中に景色のいいところを回ってしまおう。
ってことで散策!
有名なケーブルカーがあちこち走ってる!
バスやトラムは安いのに、ケーブルカーは値段が倍以上する。
見るだけで十分だ。
バストラムの1日乗り放題券が5ドルと激安なので早速買った。
ウェブで。
通常だと割引値段を得るためにはクリッパーカードってのが必要だけど、
それには3ドル追加でカード代がかかる。
アプリからだとそれがない。
まずは近くで昼ごはん。
Corner Bakeryってお店でチキンカルボナーラ。
安っぽいけど、まぁまぁイケル味だしボリューム満点で税込12.14ドル。
物価を考えれば悪くない。
小さいサイズもある。
歩いてグレイハウンドのバスターミナルまで行き、
そこから路線バス25番でトレジャーアイランドまで行ってみた。
サンフランシスコからオークランドに向かう橋の途中にあるのがトレジャーアイランド。
来るときにも通ったのだけど、景色がとにかく綺麗なのだ。
バスですぐに到着。
適当に島の真ん中で降りたけど…
え、なんもないな…?
消防隊員学校って書かれた廃屋のような敷地の脇から海沿いに出ると、
懐かしいヤシの木と海のコラボレーション。
八丈を思い出す。
美しすぎるー!!(´Д` )!
うっ!
…
このタイミングで腹が痛くなってきたぞ…
昨日、あの激辛ラーメンを食べてから断続的に腹が痛くなるんだよな…
治ることを祈りながら島をぐるっと回ってみた。
謎の廃屋が立ち並ぶ。
誰もいないな〜
って歩いてたら、
ある廃屋の陰で今まさにコトに及びそうなカップルに遭遇してしまった。
おっと、これは失礼。
足早に通り抜ける。
外でやるのも楽しそうだけど、道路脇はやめたほうがいいとおもいます。
ぬおおおおおお
ってかトイレえええええ!!!!
確かナポリでもこんな感じのことあったなぁ
住宅地に入ってしまってトイレに行けずに地獄を見たおのおもひで…
野でやる例のクソが脳裏に浮かぶも、住宅地の隣が海。
林の1つもない。
ぬおおおおどっかカフェかコンビニいいい!!!
あった!!!!
なんかあった!!
地図には載ってないけどカフェ!
Merseaってところ。
すかさず駆け込んで、適当に一番安そうな感ビールを頼んでトイレを借りた。
…
け、ケツが燃える…
ちきしょー!
やっぱりこの腹痛の原因は昨日の激辛ラーメンじゃねーか!
中華料理おそるべし。
何気にこの旅初の中華料理だったかもしれんな。
トロントでの肉まんは置いといて。
よっしゃ、復活!
ペールエールがうまい。
Wi-Fiパスを教えてもらってバスを調べたら5分後にすぐ近くのバス停を通ることがわかった。
これを逃すと次は25分後。
一気にエールを飲み干してバス停へ向かった。
あの有名な監獄島、アルカトラズもよく見える。
サンフランシスコ内のバスターミナルに着いて、
今度は次の目的地行きのバスを待って乗り込んだ。
「それはMuniのチケットだよ。うちはゴールデンブリッジだから違うよ」
え!
違うのかよ(;´ε` )
10分も待ったのに。
Googleマップの示すバスルートの候補は、全てその違う会社のバスを示してる。
つまり、市内をあちこち行こうと思うと複数のバス会社を使わねばならず、カードやアプリが複数必要になる。
じぇじぇじぇ…。
仕方なくMuniのバス停に行って路線図を見て使えるバスを探した。
よし、30x!
バス停でしばし待ち…
バス乗車!
サンフランシスコの街は碁盤の目だ。
信号が多く、車も多く、トラムも走ってるからバスもなかなか進みが遅い。
目的地の近くで降りたときにはもう日が暮れてしまっていた。
は、はやい。
1日がはやい。
綺麗な家が立ち並ぶ住宅地を抜けたら、
見えた!
これが、Palace of Fine Arts!
すげー、デカい!
暗いけど、ライトアップしてくれてるから充分見える。
カップルで、友達同士で、同僚同士で、ポツポツとこの公園を歩いている。
アンタルヤとかローマで見たような遺跡って感じじゃなくて、造られたのが新しいのが分かる。
遺跡とか廃墟の、文明が朽ちて自然に還っていく姿はたまらなく好きだけど、
純粋に建築美を追い求めた作品ってのも、別の視点で見て楽しい。
樹がすぐ横にあるというのもまたをかしです。
人が通り過ぎるときにスポットライトに影が揺らめいて、怪しい。
重ねたこの手を 今度は離さない
信じる力が 愛を自由にする
奇跡を待つより この手を繋ぎたい
信じる力が 私を自由にする
なぜか分からないけど、ひさびさにアンジェラ・アキの曲が頭に浮かんだ。
この場所と全然関係ないのに、なぜだろう…
大学のOBとして参加させてもらったアンジェラアキのカバーライブ、楽しかったなー。
最高だなここ。
超デートスポットな雰囲気だけど、よく見える位置のベンチに座ってるのは独りの青年がそれぞれ1人ずつ。
ここのめっちゃ綺麗に撮れる位置には60代くらいのお爺さんお婆さんたちがインストラクターに教えてもらいながらカメラを構えてる。
ずっと見ていられる美しさ。
心地よい温度の夜風。
静かな水面。
でも常につきまとう、言いようのない孤独。
こんなことしてる場合じゃない、と焦る気持ちが湧き上がってくる。
なんでもいいから自分がしたいことに全力で取り組めばいいのに、
常に何かが違う、これじゃない、って気持ちが邪魔をしてくる。
ううううう。
今力を入れるべきことは決まってるのだ。
あとは動くだけなのだ。
集中、集中。
ホステルへ戻ろう。
バスを捕まえたかったけど、どのバスに乗ればいいかさっぱり分からん。
路線図ダウンロードしなきゃ意味ないなこのMuniのアプリ…
歩いていくと繁華街らしきところに出た。
やたらと美容院やネイルサロンがある。
スーパーがあったから夕飯の食材でも、と入ってみたけど、ちょっと高めの価格帯みたい。
ブレンドのワインがたくさんあるなー。
ゲームオブスローンズのワイン?!
なんだそれ!
どれも高すぎるので、リンゴ1個を買っただけだった。
バス停を探しているうちに気になる店にとしてチェックしていたバーガーショップまで来てしまった。
夕飯ここにしちまうか?
いやムリ。
激混み!!
外まで列ができてて、中のテーブル席の客の前にはナンバー札が立てられてる。
めちゃくちゃ待ちそうだ。
パス!
適当なバスに乗って乗り継ぎながら宿まで戻ってきた。
安いスーパーを調べて買い物に行った。
Trader Joe’sってとこ。
うむ、安い!
安ワインのラインナップが豊富!
3ドル代、4ドル代も!!
カリフォルニアワインを買ったぜ!
帰って調理!
カリフォルニアオレンジのサラダ!
ちょっと良いバルサミコ酢がキッチンにフリーで置いてあったのがありがたい!
リゾット!!
ピッツバーグで買ってからずっと持ち歩いてた玄米をようやく使えた。
いいアルデンテの硬さに仕上がるまでめっちゃ時間かかった…
そしてアメリカ産のアンガスビーフ!!
アメリカに来たら分厚いステーキ食うって決めてたのだ!
程よい硬さ!
俺は霜降り肉よりもさっぱりしてて食べ応えのある赤身肉の方が断然好き!!
ワインを空けるつもりだったけど半分くらいでかなり酔ってしまった。
むむむ。
ちなみに、
独りです。
もちろん。
キッチンにいる他の客がなぜかみんな韓国人。
ホステルの客の半分は韓国人なんじゃないかなってくらい割合が多い。
ウケる。
彼らはだいたい女の子同士かカップルで来てるから中々接点がない…
日本人も中国人もそうだけど、大体みんなシャイで向こうから話しかけたりしない。
欧米人連中みたいな軽いノリもホステルだとありがたく思うな。
パソコン作業しようと思ってたけどかなり酔ってしまった。
寝よ寝よ。
やたら閉塞感のある、狭い4人ドミトリー。
ラテン系のいかつい青年と韓国人2人。
誰も話さない。
おやすみサンフランシスコ。
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