2019年2月28日(木)
México México City 〜 Oaxaca
メキシコ メキシコシティ 〜 オアハカ
ガタガタと椅子をセットする音で目を覚ました。
ここはバスターミナルの中のフードコート。
も、もう朝か…
携帯を確認する。
時刻は、4:00。
…オープン早過ぎだボケぇ…
グゥ…
…
「ヘイ!ヘイ!起きなさい!」
あ、警備員さんブエノスディアス。
ま、まだ5:00か…
しんど…寝たの1:00だから全然ねれてないや…
バスのチケットカウンターが開いてるから買いに行った。
また売り切れとか笑えないもんな。
「あ、君は昨日の。はいはい、オアハカ行き、7:00発のやつだね。662ペソです。」
いや高くね?
プロモーションで462ペソでしょ?
「あれは昨日購入の場合のプロモーションだよ」
そんなぁ(´Д` )
せっかくのお得なキャンペーンが…
「次に安いのはAUの490ペソだね。」
通常の値段か…はい、それでよろしゅおま。
出発は8:00。
さらに1時間繰り下げになった。
いちいちキツイわぁ。
7時間だから到着は15:00。
チェックイン時間ピタリか。
こりゃ今日はなんもできないな。
あ、ターミナルのトイレ使おうとしたら有料で6ペソだった。
諦めて近隣のカフェを調べたけど、この辺、カフェが全くない。
ターミナル内に固まっちゃってるからか。
仕方ないのでフードコートのオープンしたRuta Cafeでラテ購入。38ペソ。
バス内のトイレまで我慢すっか。
乗る前にカウンターでバスにトイレをあるか確認してみた。
確認はしすぎるくらいがちょうどいい。
「トイレ?ないよ」
即トイレへダッシュ!
6ペソ、35円近く取りやがって!
まぁヨーロッパは50セントとかだもんな。
ついでに歯磨きも手早く。
簡単な荷物検査をしてからバスに乗り込んだ。
そこまで混んでなくて、隣のフランス語を話す女の子も乗ったらすぐに別の空いてる席に移動した。
あーねむねむ。
乗ったらすぐに眠りに落ちた。
11時頃に最初の休憩所。
バスを降りると夏の甲府盆地の様な乾いた風の匂いがした。
売店が2つとトイレくらいしかない。
トイレも有料。
売店に置いてあるものに、
何も値札が付いてない。
昼ご飯代わりに買ったサンドイッチ、25ペソ。150円弱。
薄ーい鶏胸肉のシュニッツェルと、レタス、トマト、アボカド、ハラペーニョのかけらが申し訳程度に挟まれてる。
でも割と元気が出た。
再びバスは走り出す。
雄大な山々。
同じ大陸にあるグランドキャニオンよりも、
ボスニアヘルツェゴビナからモンテネグロ間の山々に似た景観だ。
目を凝らすと縦に伸びたサボテンが無数に生えていて針山のよう。
走行時間6時間40分、オアハカの街に着いた。
バスから降りた途端にサウナのような重みのある空気が身体を包んだ。
一気に毛穴が開く。
道路に出るとそこはまさに途上国の光景。
途上国と呼ぶのは差別的なのかもしれないけど、現にそれらの国々で明確な共通点があるからな。
恐縮だけども形容するのにちょうどいいので。
ホステルに向かって歩き始めてすぐ、衝撃的なものを見てしまった。
写真撮れるものじゃない。
多分、物乞い。
ひとりのおばあさんが、物憂げに立っていた。
パンツ1枚だけ身につけて。
まさに今身ぐるみ剥がされました!って感じで。
マジで目を疑った。
あれ?俺アフリカ行きのバス乗ったっけ?って思った。
周りの人は普通に服着て歩いて、あのメキシカンなストローハット被ってて、子供がキャラクターの絵のリュック背負ってお母さんと歩いて、道端の露店ではフルーツを売ってる人たちがいる。
その雑踏の中の歩道の真ん中で、ほぼ全裸のおばあさんがプラコップを両手で持って立ってる。
別に俺はただ通り過ぎただけ。
でもその光景が異様すぎて目に焼き付いてしまった。
いやー、マジで今まで見た中で最凶の惨めさだった。
大丈夫かオアハカ…
でもその後はいたって普通。
ここまで辿ってきたモンテレー、グアダラハラ、メキシコシティと比較すると、一気に田舎町になったと実感する。
ヌエボラレドには雰囲気近いかも。
あちこちにフルーツの露店があって、 ハエが飛んでるけど、このクソ暑い気温の中だとそのジューシーさに喉が鳴る。
ここが中心部みたい。
セントロの真ん中にある、ソカロ広場。
メキシコシティのソカロ広場とは雰囲気が違うけど、コヨアカンの広場とは瓜二つだ。
真ん中に金属のドームがあって、木陰で大勢が寛いでて、カフェレストランがその周りを囲んでて、物売りが歩いて回ってる。
横に教会があるところまで一緒!
ホステル・ライェンダは割と遠かった。
Hな看板、
じゃなくて、Hの看板が掲げられてる。
HotelのHですね。
ここはユースホステルだったのか。
値段は1泊135ペソ!
ブッキングドットコムではここに手数料と税金がかかって160.65ペソだけど、現金支払いだと安いみたい。
クレジットカード決済もできるらしいけど、そうすると160ペソになっちゃうらしい。
カード会社へのマージン分を上乗せするよってことか。
とことん現金社会だなぁ、メキシコ。
なけなしのお金をほぼ全部はたいて、無事チェックイン。
さて。
日本時間が00時を超えて29日になった。
クレジットカードの限度額はリセットされただろうか?
楽天カードは、楽天銀行からのカード使用代金引き落としなら限度額の更新が翌営業日。
他行からの引き落としだと、2〜4営業日。
27日の翌々日ってことで、ここで更新されてる可能性がある。
恐る恐るネットで確認…
現在の使用可能額、300円。
(´Д` )まだダメか
困るよー。
マジで何もできねーよー。
これで更新が1番遅い4営業日後とかだと、あと2日半、30ペソだけで生きていかなきゃならないよ…
30ペソて、170円くらいだよ…
せいぜい2食分だよ…
そうはいってもホステルでグダグダするはもったいない。
ちょっと街を見に行こう。
ソカロ広場を超えると市場があった。
ベニートファレス(Mercado Benito Fuarez)。
調べたところによれば、これがオアハカで特に大きくて、かつ安く色々買えるところのようだ。
伝統的な雑貨、服、食品までいろいろ。
昨日メキシコシティのソカロ広場で見た物産展と同じく、乾燥コオロギもあった。主婦が普通にグラムで注文しててワロタ。
どうやって調理するんだろ?
「突撃あなたの晩御飯」をしたいわ。
肉、魚、野菜も。
食肉が色々とあるけど、どれも常温で店頭にバンって並べられてるから衛生面が怖すぎて手を出せねぇ…
がっつり肉焼いて食べたいなぁ。
あとオアハカ特有のチーズとかもあった。
お金下ろせたら買おうっと。
カカオ、チョコレートが名産のオアハカ!
いたるところにチョコレート屋さんがある。
Guelaguetza。
ゲラゲツァっていう、笑い転げてそうな名前のお店に来てみました。
店に入るとおばさんが笑顔で聞いてきた。
「Buenas tardes! Mole? Chocolate?」
「チョコラテ!ポルファボール!」
「Frio?」
「Si!」
チョコラテ。
ココアと似たようなものだけど、チョコレートを使っている点で、ホットチョコレートに近い。
冷たいやつを頼んだ。
チュー
うまままぁ
うん、アイスココアですね。
15ペソ、42円くらい。
これは安いです。
カカオを精製しそうな機械が並んでる。
メキシコでもカカオって取れんのかな?
確かコーヒーベルトと同じエリアじゃないと栽培できなかったはず。
中南米から輸入してるとみた。
高校の時、めちゃチョコレートにハマっていた。
昼ごはん代で親から1日500円をもらってたから、
学校に行く途中にあるコンビニジャンプっていう、全然コンビニじゃない商店で昼ごはんを買っていくのが日課だった。
そこは朝6時から営業してるから早朝でも何でも買える。
タバコ臭い、暗い商店の中にスナック菓子とか乾物とか農機具とか色々売ってんの。
軍手とかチェーンソーとかのすぐ横あたりに菓子パンとかもあんの。
そんなプリティーなお店で210円のおにぎりと105円の菓子パンを買って、
80円くらいのペッドボトルのお茶を買うと、100円くらい余るから、
それでいつもチョコレートを買って授業の合間とかに食べてた。
どうしても授業中に眠くなってしまって居眠りばかりしてたから、脳に栄養を!と思ってチョコレート食べまくってたけど、今思えばその糖質漬け生活が眠くなる原因だったんだよねー。
糖質を隙間なく摂ってりゃそりゃ眠くなるわ。
まぁそれは置いといて、いつもチョコレートを好んで食べるくらいチョコ好きなのでオアハカはかなり楽しみにしてたのだ。
このチョコラテは普通にココアの味。
チョコパンチって書いてあるし、棚にもチョコパンチって製品が置いてあるから、多分粉を溶くタイプなんじゃないかな。
他のお店でも頼んでみて比較してみよっと。
宿に戻るときにベニートファレス市場でニンニク購入。
1個7ペソ?たけーな。
ホステルに戻って、夕飯にペペロンチーノを作った。
(唐辛子がないけど。)
そのためのニンニクーって、
うおぃ!!ホステルにニンニクめっちゃあるやん!!!
自由に使っていい調味料に紛れて丸一束ある。
それどころか調理台にも棚のカゴにもテーブルにもあちこちにニンニク!
全く買う必要なかった(´Д` )
美味しくできました。
カバンの中でスパゲティがバキバキに折れてたのを除けばかなり良い出来。
基本のペペロンチーノも、美味しく作ろうと思うと気が抜けないのよね。
他にも日本人が泊まってるよ、と、他の人が教えてくれた。
どっかで会えるかな。
現在所持金9ペソ、52円くらい。
いざとなったらあと3日、ニンニクを齧って生きる。
あああ怖えええ。
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