2019年1月21日(月)
Canada Vancouver
カナダ バンクーバー にて
7時台に起きると、窓の外は少しだけ明るくなってきていた。
キッチンに降りるとエルサが忙しそうに動いていた。
「スムージーを作ったから、良かったら飲んでね!」
テーブルの上を見ると、グラスに入った紫色の美味しそうなスムージーが3つ。
「ケールとブルーベリーよ。あとヨーグルトとオレンジジュースとプロテインパウダー。上に乗ってるのはチア。」
ヘルシーの極みいいいいい!!
ケールが入ってるとは思えない、さわやかな甘さのジュース。
最高のエネルギー源だ!
とはいえやや腹が物足りないので、同じく用意してあったベーグルにクリームチーズとスモークサーモンを乗せて。
ご丁寧にケイパーまで置いてある。
高級カフェのようだぜ。
さて、ウィスラーから帰ってきた翌日。
今日はバンクーバー市外を観光する算段でいる。
「街を見て回るならレンタルサイクルがオススメよ!」
とエルサから聞いたので、早速やってみることにした。
サイクルショップは街中にいくつもあるのだけど、エルサが知っているのが2件。
自転車で巡りたいのはStanley Park(スタンレー・パーク)
ってところ。
ノースバンクーバーとバンクーバー中心地をつなぐ橋、ライオンズゲートブリッジが架かっているのだけど、
その橋の下というか、麓のあたりの半島が丸っと自然公園になっているのだ。
エルサが来るまでサイクルショップまで送ってくれた。
途中でちょっと景色を楽しむ。
バンクーバー中心地を臨む最高の景色。
朝日が美しい。
さて、着きました、レンタルサイクルショップ。
二件向かい合ってて、両方入って値段を確かめて比較してみた。
1件目,
Yes Cycle Bike Rental。
こちらは1時間あたり8ドルから始まって、次の1時間は7ドル、とある1ドルずつ安くなっていく。
最短1時間で、30分単位で加算されていく仕組みだ。
二件目の方は1日31ドルから。
長時間借りるならこちらがお得なよう。
自転車もやや綺麗目だ。
Spokes Bicycle Rentalsってお店。
こっちのレンタルサイクルショップで自転車を借りた。
サイクリング開始!
スタンレーパークをぐるっとまわった。
しょっぱなからステキなハーバーの景色!!
そしてトーテムポール群!
比較的新しい作品みたい。
シャチやクマっていう実在の動物もいるけど、伝説の生き物がたくさんモチーフに使われてて心をくすぐってくる。
サンダーバードは有名。
ケツァクウヮトルもだけど、ネイティブの伝承はほんとに興味深い。
深掘りしたくなってしまうー!
なんか見覚えのあるものが…
コペンハーゲなんちゃらってところで目にしたような…。
気のせいか…。
橋の下を通る。
この橋の先はノースバンクーバーやスコット達の家のエリア、そしてウィスラーの方につながっていく。
海!
太平洋だなぁ。
ついこの前大西洋を見たのに、もう太平洋。
やはり飛行機で時空を飛び越えるとなんか不思議な感覚だ。
あ、スキー場で見た謎の石組み。
街が見えてきた。
これでスタンレーパークはもう一周したのか。
急な坂道を登って、住宅街を超えたら坂を下って反対側へ。
まもなくレンタルした自転車屋にたどり着いた。
楽しかったー!
久々の自転車!
やはり自転車は気持ちいい!!(^-^)
清算した。
使用時間は1.5h。
最初の1時間が8ドルで、次のが7ドルの半額分で3.50ドル。
しめて11.50ドル。
安いこれは確かにおトクかも!
そこから街中を歩いていく。
展望台のある建物を見上げる。
PUREBREADという、エルサが今朝教えてくれたオススメのパン屋に来た。
美味しそうなパンがずらっと並んでいて、見るだけでもワクワクしてくる!
平均4.50ドル。
昼ごはんがわりに食べたかったから、甘いものじゃなくて、
おっきなThe Ultimate Cheese Toast with Bacon Jamってやつを選んだ。
8.93ドルにチップを10%乗せて、9.82ドル。
数分して出来上がった、焼きたてのトーストはパニーニのようなホットサンドだった。
カリッとして食べ応えがあり、チーズのコクの、細かく刻まれたベーコンのジューシーな旨味。
これは行列ができる理由として充分だ!
このお店のものかよくわからないフリーWi-Fiがあったので調べものなども捗った。
しばしネットサーフィンに使わせていただく。
ここでシアトル行きのバスを購入。
電車が景色良くて旅行にはいいらしいが、遅くて高いので、バスをチョイス。
片道4時間で、24ドル、加えて手数料2ドル。
なかなか安くてありがたい!
1時間ちょっと過ごして、さぁ店を出るか、というところで、
見覚えのある女の子がパンを選んでるのが見えた。
「あー!ミシェル!来たんだ!」
「あら、ロニー!やっぱり会ったね笑」
ミシェルはアートギャラリーなどを回ってきたそうだ。
彼女はここでパンとケーキを買って、家に帰る空港に向かう。
お互い今日どこ行ったー?みたいな話をしながら店を出て歩いた。
ミシェルはエルサの車を借りて回ったみたい。
スキーする機会とかよくあるの?と聞いてみたところ、最近ひさびさにしたとのこと。
筋肉痛はないっていうから、やはりさすがだ。
「スネが少し痛いかな。前傾し過ぎてたんだと思う。」
スネかー。
俺はふくらはぎの方に痛みが来てたから、後傾だったのだ。
今はふくらはぎも痛くはないけど、寝違えたのかなんなのか、首回りが痛くて仕方ない。
「首に来てるのも、後ろに傾いていたからだろうね」
まじかー…(´Д` )
直したい!
首を治したいのもあるけど、スキーのフォームを直したい!
でもしばらくはまたスキーすることはないだろうな〜。
俺はこれから地下鉄に乗る。
ミシェルはエルサから借りてる車を取りにパーキングへ。
だからこれでお別れだ。
一緒にスキーできて楽しかったよー。
また縁あればどこかで会いましょう!
地下鉄に乗ってやってきたのは、クイーンエリザベス公園。
植物園があるそうだ。
駅から少し歩いてやってきました。
犬を連れた人が多いんだね。
ローズガーデンとかあるけど、時期が冬なだけに寂しい感じになってる。
登っていくとこんなドームが!
おお、これが植物園か!
でも入場料かかるみたい。
6ドルだったかな。
んー、お金払ってまでって気分じゃないからパスでいいや。
中国人カップル。
欧米人のイケイケな姉ちゃん達。
また中国人のファミリー。
中国人の太極拳をしている爺さん。
中国人マジで多いな。
ゴードやスコットが教えてくれた。
数年前から中国人が一挙に移住してきたそうで、それによって家賃相場や地価が急増してるのだとか。
要因は中国のバブルだ。
前に俺も知人から聞いた。
中国バブルによって、東京でも中国人の富裕層が不動産をかなり買いあさったという。
タワーマンションの高層階や、銀座、目黒、湾岸エリアその他のめぼしい不動産投資先は軒並み中国人オーナーなのだそうだ。
中国では共産党の一存によって、一般市民の稼いだ資産も簡単に剥奪され得るので、賢い連中は海外へ出るのだ。
ただ実際にバンクーバーの街を歩いてみて、ヨーロッパと違ってここにいる中国人達は観光客じゃなくて住人が多いことに気づいた。
爆買いのブームは落ち着いたとはいえ、やや様子が他の都市とは違うのだろう。
ちなみに観光客でいえば韓国人がめちゃくちゃ多い印象だ。
日系人も多いというし、東アジア感の強い街だ。
遠くにダウンタウンが見える高台。
夏には最高のピクニックポイントだな。
他に特に見所もないので、そのまま公園を抜けて地下鉄駅に向かい、街へと戻った。
市民図書館!
勉強に来た。
大きな面白い形の建物だ。
英語以外の本もたくさん置いてある。
特に中国語の本が充実してる。
そりゃそうか。
日本語の本も棚2列分くらいあった。
この図書館には偽フリーWi-Fiがあった。
鍵無しと見せかけて、会員証がないと使えないってやつ。
エルサが仕事終わりに迎えに行くわよ、と言ってくれた連絡に対して、
図書館に行きます、と返信したきりになってしまってる。
仕方ないので手に取った面白そうな本を棚に戻し、図書館の外のフリーWi-Fiを捕まえに出た。
「図書館の横の通りで待ってます」
とのメッセージを受信。
にぎゃっ!
もう待たせてんのか!!!
走って行って図書館横に停めてあるエルサの乗ったクーパーを見つけだした。
遅れてごめんなさい(;´Д`)
さて、楽しくおしゃべりしながら帰宅。
途中で学校帰りのミサを回収!
学校お疲れ様!
映画の話になって、旅の途中だから観たいファンタスティックビーストやアントマン&ワスプが観れないんだよ〜なんて話していた。
「うちでネットフリックスとか色々契約してるからあるんじゃない?」
とエルサ。
え、まじ?
「ファンタスティックビーストの2作目は出たばかりだからないと思うよ」
「じゃあミサ、あとで探してあげて」
「わかった!」
な、なんか申し訳ない流れになってきた!
まぁでもみんなで映画見るとか楽しそうだな( ´一` )
家帰ったらミサがすぐに検索してくれた。
残念ながらその2つ、ファンタスティックビーストと、アントマン&ワスプはなかった。
けど、俺が他にも観たいけど見れずにいたザ・グレイテスト・ショーマンがあった。
「あ、これオススメだよ!私見た!スウィートな話だから好き!」
お、いいね!
ボタンを押すと大きなモニターが下がってきて、サラウンドスピーカーから迫力のある音楽が流れてくる。
やば。
明かりを落とせば、ホームシアターの出来上がりだ。
うおおお!これは盛り上がるな!
「はいこれチップスね!私はいつも必ずポップコーンを用意するんだけど切らしちゃってるからこれで我慢して!」
我慢どころか死ぬほどゼイタク!(´Д` )!!!
「それじゃあ私とミサはジムに行ってくるから、楽しんでね!また後で!」
とエルサ。
え。
俺1人で映画かよ!
ぜ、贅沢すぎる(´Д` )(´Д` )
ちょっと寂しい…
でもすぐ映画の中に引き込まれてしまった。
音楽とパフォーマンスが派手な、明るいサクセスストーリー。
特別真新しさがあるわけじゃないけど、曲の良さや、ダンスや衣装の華やかさに心が躍る!
イントロの音楽が最高すぎたのだけど、それがラストで再び流れてきたときには鳥肌が立った!
ミュージカル大好き!!
ふわー、2時間あっという間だった!!
キッチンに行くとエルサはもう帰ってきていた。
「映画の邪魔したくなかったから私とミサは先に夕飯食べちゃったわ。これね!」
お、おうおうおう…(´Д` )
なんかもう申し訳なさすぎて顔から煙出そう…
スパイシーなショートパスタで、別の意味でまた煙が出そうになった。
ほんとうに、みんな超優しい。
エルサからしたら俺なんか、旦那の友人の友人の友人の子供でしょ。
他人やん。
それも超遠い。
それでも全くよそよそしさなどなく、ほんとうに楽しそうに接して、もてなしてくれる。
俺が今できることなんてなにもないのに!
旅の話をするくらいか。
俺に今できることは。
少しでも刺激を感じてもらえたら旅のしがいがあるってもんだ。
人生経験を積んで、一緒にいて楽しいと感じてもらえるような人間にならないとな。
グレイテスト・ショーマンに、なろう。
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