2019年1月17日(木)
Canada Ottawa 〜 Montreal ~ Vancouver
カナダ オタワ 〜 モントリオール 〜 バンクーバー
今日ついに、数日滞在したオタワを出発する。
お世話になったキルク家とも、寂しいけどお別れだ。
昨晩、別れの挨拶をしたゴードとレアだったけど起き出してキッチンに行くと、ちょうど仕事に出発するところだった。
「素晴らしい旅になることを祈ってるよ!」
「オールユアベスト!」
と2人とまたしっかりハグをして見送った。
何から何まで、マジでありがとうございました!
オタワでの楽しい時間はみんなのおかげだ。
特にゴードにはほんとにお世話になってしまった。感謝しきれない!
オートミールにバターとハチミツ、ドライイチヂク、ブルーベリーを入れたもので、贅沢な朝食。
後からやってきたコリーンに「昨日のサーモンも残ってるわよ!」と勧められたのでせっかくだから絶品サーモンも!
朝から気力十分!
この後コリーンが駅まで車で送ってくれるのだけど、
用事で一度出かけるというのでその間に荷物をパッキングした。
うひー、荷物がどんどん増えてる!
どこかで一旦日本に送らねば…。
トイレ掃除をして、寝室とキッチンも片付けた。
準備は万端!
コリーンが戻ってきて、紅茶をタンブラーに入れるから少し待ってて、とお湯を沸かした。
あ、俺も昼飯用にサンドイッチを用意しとこうか。
バターとマヨを塗ってトマトを挟んでたら、コリーンがターキーのハムとレタスも出してくれた。
一気にボリュームアップして豪華になった!
ゴードがなんと冬用のブーツまでくれた。
玄関で暖かいそのブーツを履いた。
さすがにこんなしっかりしたやつ貰っちゃ悪いし、と遠慮していたのだけど、
「新しいのを買ってしまっててもう履かないから、南に下るときに不要になったら捨ててしまって構わないよ」と言ってくれた。
そういって貰えたら、こちらも気兼ねなく受け取れる。
多分サンフランシスコに着く頃には熱くなりすぎてしまうから、どこかのタイミングで処分しなきゃならない。
サイズピッタリだし質もいいから、日本に郵送しようかなぁ。
冬服とか一部のお土産品をまとめて送ってしまう必要あるしな。
車に荷物を積み込んだ。
天気もいいし道路も空いてる。
20分しないくらいでオタワ駅に着いた。
飛び抜けて明るくて、活動的で、歌が上手くて、ホスピタリティに溢れてるコリーン。
人として本当に尊敬しちゃう。
「インスタグラムの投稿を楽しみにしてるわね!また会いましょ!」
しっかりとハグして、車に戻るコリーンを見送りプラットホームへと向かった。
電車は11:20発、13:10のモントリオール着。
約2時間の乗車だ。
グレードは5段階ほどあるのだけど座席は全部一緒で、フードとか座席の位置を選べるとかそういったサービスがあるかないかの差らしい。
座席が一緒なのに30〜150ドルの差があるって謎だよな…
俺は1番安いやつ。
それでも42ドルした。
予約を取ったのは3日前だけど、その前日までは38ドルだったから、いかに早く予定を決めるかが安く乗るコツなわけだ。
高品質なWi-Fi付きの電車に揺られて白く広がる森や平野を駆け抜けていく。
モントリオール駅まで目と鼻の先というところでシステム不良だかなんかで足止めされてしまい、30分以上も到着が遅れてしまった。
むう、貴重な短い観光時間が。
今日は半日だけモントリオールを見て回り、飛行機でバンクーバーに向かうのだ。
荷物をどこかに預けられないかと駅のレフトラゲッジカウンターに行き、尋ねたら、モチ有料。
18:00まで預かれて6ドル。
いやぁ、1時間半しか預けないのに6ドルはなぁ、と渋ったら、クイーンエリザベスホテルという隣のホテルで2ドルで預かってくれるよ、とお兄さんが教えてくれた。
なにそれ、教えてくれちゃっていいの?!
お兄さん男前だね!
エスカレーターで上階に上がって気づいた。
クイーンエリザベスホテルは駅と同じ建物なのだ。
名前的に絶対俺とは縁のないようなホテルのロビーに、恐る恐る足を踏み入れた。
いやぁ…さすがに無理でしょ…
これは一般人のバックパック引き受けてくんないでしょ…
泊まり客だけでしょ…
スゴスゴと引き下がりたがる理性を「図々しくいってしまうのだ!」と本能で押さえつけ、カウンターに向かってみた。
えーい、ダメでモトモトや!
「ハーイ。調子はどうです?チェックインですか?」と凄い気さくに声をかけてくれるホテルマン。
ごめんなさいチェックインじゃないんです…観光に来て、荷物を置けないか聞きに来ただけなんですごめんなさい…
と恐縮千万で聞いてみれば、
「あぁ、荷物預かりだけなんですね!今担当を呼ぶので、向かいのカウンター前でお待ちください!」
とめっちゃ快く案内してくれた。
荷物は一個あたり2ドル。
やっす。
バックパックと食料袋の2つを預けて4ドル。
すげー!
一瞬で身軽になったぜ!
いつか金稼いでモントリオール来たら泊まりますね!
いつになるか分からんけど!
バケツを持って街へ!
モントリオールの見どころを電車の中で調べておいた。
ノートルダム大聖堂、
サンテレーヌ島のバイオスフィアというオモシロ建物、
ラ・フォンテーヌ公園の植物園、
ル・プラトー・モン・ロワイヤルっつー建物、
あたりが名所のよう。
ノートルダム大聖堂ちょっと気になるけど、入場料がかかるみたい。
近いし、一応そこ行ってみますか!
トロントよりも少し古さを感じる街並みを歩いて15分くらい。
ふむ、ここか、ノートルダム大聖堂!
フランスのノートルダム大聖堂行きたいなー。
…
外観だけ楽しんでまた歩き出す。
だって入場料かかるんだもん。
教会で入場料かかるって絶対おかしいと思うんだよな…
寄付ならわかるけどさ…
写真を1枚撮ったとこで携帯の電源が切れる。
ぬおおう!
まだ28%も残ってたのに!
寒さが厳しいほどに電源は切れるのが早くなる。
どこかでチャージしないと。
えーと、そうだ、ちょうど、チェックしていたウェブサイトでオススメされていた、
モントリオールで最も美味しいとされるカフェがすぐそばにある。
寒風に身を縮ませながらそのカフェ、Espace Espressoのドアを開けた。
イタリアンなエスプレッソバー。
内装はそこまでオシャレでもないけど、アメリカーノが1.95ドル、ラテが3.10ドルと、結構お買い得だ。
店員さんもフレンドリーで優しい。
電源席も多い。
アメリカーノのシングル(税込2.24)を買って、マグを包んで凍った手を解凍した。
さーて。
ゆっくりしたいところなんだけど、電車が遅れたことでもう予定より遅れてる。
空港のラウンジを活用するために3時間前には着きたかったけど、
さすがに全く街を見ずに通り過ぎるのは嫌なので30分、時間をとったのだ。
もう飛行場でバタバタするのは嫌だぜ。
コーヒーを飲み干したら再び寒空の下へ!
うむ、たしかに美しい!
でも俺はオタワとトロントの方が好きだな。
ホテルで預けている荷物をささっと回収。
足早に空港行きの地下鉄へ移動した。
直通のバスもあるのだけど、それが10ドル以上するのに対して、地下鉄からバスに乗り継ぐ別のルートなら3.25ドルでいける。
なんと半額!
しかも所要時間も10分くらいしか変わらないときてる。
もちろん乗り継ぎを選びます。
公園横のBonaventure station から、
Cote Vertu行きの地下鉄に乗って、
Lionel Groulxってところまで。
地下鉄駅構内、物乞い多すぎ。
「Lionel Groulx」、
読みはライオネル・グロークスかな?と思いきや、
リオネルグルー。
フランス語の文字の読み方、イレギュラーすぎ。
乗り換えですね。
地下鉄駅をでたら485番Oバスに乗る。
なんなく発見!
道が混んでて5分ほど遅れてGare Dorval駅前に到着した。
地下道を通って線路の反対に出て、空港行きのバスに乗り換え。
さすがにちょっと疲れてきたね。
Airport International Pierre-Eliott -Trudeau行き!
名前長い!
すぐ近くなのにゆっくりゆっくり牛歩でバスが進んで、ようやく空港前に着いた。
よし、降りるぞ、と立ち上がって手袋付けて荷物持って出口の前に立ったところでもう発車し出すバス。
うおいいい!!!
こっちが困ってることを気にかけることもなくスイスイとバスは空港から離れていく…
ちょ、ええぇ、
ほ、ほへひ…(´Д` )
つ、次で降りるしかないか…
ゆっくりゆっくりゆっくり牛歩で進んで、8分後に止まったのは滑走路の端っこの駐車場だった。
うええ…
このバスが次にどこに向かうかも分からないので、急いで飛び降りた。
めっちゃ遠くまで来てしまった…
…
ターミナルがあんなに遠くに見える…
あ、歩くか…
人気のない、滑走路と駐車場の間の歩道をトボトボと来た道を歩いた。
25分後、ようやくさきほどのエントランスにたどり着いた。
寒い!!!
時間めっちゃ無駄にした!!!
くそう!
チェックインは今朝ウェブでしておいてある!
ゴタゴタするの嫌だったからね。
でも、手荷物が増えてしまってる。
ゴード達から靴とマフラーと食べ物を頂いてしまった。
それにニューヨークで袋買いしたポケットティッシュが結構幅を取ってる。
ピッツバーグで冬服も買ってるし、買った米、醤油、マカロニを全く使わなかったのもある。
いつもなら持ち込み手荷物はデイパックとバケツだけだから大目に見てもらえてるんだけど、巨大なトートバッグが増えてるからさすがにNGが出るはず。
予想通り、エア・トランザットの案内のおばさんに尋ねたら、
さすがに手持ちの荷物が3つは無理よ、と呆れられてしまった。
ぐう、しゃーない。預けるか。
預け荷物は1個25ドルだったな。
いや、税金込みで28.74ドルか。
「2つ目の預け荷物ですね?57.50ドルになります。」
…
ギャボおおおおおお!!
1個目と2個目でなんでそんなに値段違うのおおおおおおおおお!!!!!!
フライトチケット20,300円に加えて預け荷物1個目2580円、2個目5110円を足して、約28,000円。
うああ、やはり飛行機は高いなぁ(´Д` )
電子機器は手元に置いておきたいからデイパックから取り出し、
代わりにいくつか食料と防寒着を詰め込んでカバンごと預けた。
「登場時間は出発の1時間前だからあまり時間がないわよ。急いでね!」
え?!
ボーディングが1時間前?!
もうすぐじゃん!
ネットには締め切り15分前って書いてあったのにー。
あーあ、また結局バタバタしてんなオイ!
セキュリティチェックに並びながら考えたけど、食料とティッシュだけなら全部捨ててしまって、あとから買い直した方が安くついたな。
靴ばかりはどうしようもないけれど。
セキュリティチェックが厳重な上に、1列だけなので行列。
そこに大きな荷物を持ち込もうとしてX線ベルトに詰まらせるアホの小ネタが追加されてたっぷり15分。
俺もノートパソコンを専用ケースから取り出さなかったということで再びベルトに掛け直し。
時間が消えてくうううう!!
小走りでラウンジに到着!
もう15分しかないけど、急げば腹ごしらえは済ませられるな!
「ボンジュール、いらっしゃいませ。カードをご提示ください」
あぁ、カードね。プライオリティカード。
カード…
いやあああああああああああああ!!!!
カードはデイパックの中ああああああああ!!!!!
預けちゃってるううううう!!!!
いやぁ、でもフツー登録してる名前とかメールアドレスで照会できるよね。
尋ねてみる。
「カードのナンバーを教えて頂けましたらご利用可能ですよ」
カードナンバーか…
アプリなら載ってるはず。
iPadのアプリを確認。
登録してある会員名、メールアドレス、生年月日…
ナンバーがねぇ(´Д` )
分かった、公式サイトを確認しよう。
Wi-Fiがあるのはありがたい。
…
載ってねぇ(´Д` )(´Д` )
なんでですかー!!
待てよ待てよ、でも専用アプリならモバイル認証できるとかなんとかそんな感じのことが書いてある。
タブレットじゃなくiPhoneじゃないとその機能はないってことかしら。
幸いiPhoneにストレージ容量がまだ少しあったのでアプリをダウンロード。
ログイン。
…
うん、無いですね。
iPadと全く同じ仕様ですね。
「大変申しわけないのですが、カードナンバーがないのではご利用はできません…」
ぱ、ぱぴぷぺぽ…(;ω;)
ちらっと時計を見たら18:30を過ぎてボーディングが開始していた。
うっ…
またラウンジ使えなかった…
よりによってラウンジが立派な大型空港でことごとくスルーしてしまってるじゃねぇか…
年会費、完全にムダ遣いしてるわ…
めちゃくちゃ落胆しながらボーディングブリッジを渡った。
飛行機の席はかなりスカスカ。
空いてるなぁ。
は、腹減った…
ラウンジ飯を当てにしてて夕飯食べ損なったからな。
たしかカバンの中にシリアルバーとかマフィンがあったな。
あ、カバンないのか…
うぅ、気晴らしに音楽でも聞くとしよう…
あ、イヤフォンがカバンの中だ…
…
あーー
夜景が綺麗だなぁ…
フライトは約5時間。
キンドルで本を読んでたけど流石に深夜ともなると起きてられないので寝て過ごした。
モントリオール時間で1時15分、バンクーバー時間で22:15。
空港に到着した。
元々このバンクーバーに俺の知り合いは居ないのだけど、なんとゴードの高校時代からの同級生家族が住んでるとのことで、連絡先を繋いでくれている。
めちゃめちゃありがたい。
父の友人のカッレ、
カッレの友人のゴード、
ゴードの友人のスコット。
友人の友人をつなぐ旅。
友人の名前がスコットで、その奥さんがエルサだそう。
キルク家同様、息子さんと娘さんがいるみたい。
なんと光栄にもこの馬の骨を泊めてくださるというので、お邪魔させてもらうことになった。
バンクーバー中心地の、ウォーターフロントという駅で待ち合わせしている。
空港で電話をしたらもう着くところだそう。
急いで電車に乗った。
スカイラインという、空港から街までの直通電車が最も早くて安くて簡単。
ただ、空港のある埋め立て地エリアから乗る場合は追加料金がかかってしまうので、7.95というお高い料金を支払った。
25分でウォーターフロント駅に着いた。
「ハーイ!ロニー!」
ロビーに出るとすぐにエルサさん気づいてもらえた。
ちょっと訛りのある英語を話すエルサさんは、後から知ったけどスペイン出身。
で、今回はエルサ(以降敬称略)の姪もサンフランシスコからやってきている。
「こんにちは、会えて嬉しいわ!ミシェルよ」
小柄で細身で、知的そうなヒト。
とりあえず可愛い。
エルサが乗ってきていた車に乗ってビックリ、なんかデカいモニターがカーナビの位置にある。
空調とか音楽とか全部そのタッチパネルのモニターで操作できてしまう。
かっけえ!想像していた近未来の車ってこうだよね。
バンクーバー進んでるなぁ。
ハンドルには見たことのない、Tの字のロゴ。
こ、これは、もしや…
「テスラよ」
テテテテテえええ!!!
テスラ!!!
ノルウェーでヒッチハイクしてたらテスラに乗れるかもね、とトゥオマスが言ってたけど、結局乗ることはなかった。
あのテスラにこんなところでお目見えできるとは!
天才イーロンマスクが生み出した、100%電気燃料の自動車。
あらゆる技術を詰め込んだ夢の車だが、超高価格帯でまだまだ普及には程遠いという、レアなやつ。
車には興味がないが、テスラは気になっちゃう。
燃費が良く環境に優しいらしいから、俺も乗るならこんな車が欲しいよな( ´∀`)
ミシェルはアメリカで産まれてるけどスペイン語の家系で育ってるので、どちらもネイティブ並みに話せる。
たまにエルサとスペイン語で話すのが羨ましい。
俺に対しては英語で話してくれる。
エルサたちの家はバンクーバー市外から北西に行った山の方のエリアにあるそうで、大きな橋を渡って程なくすると景色は森になった。
「この先の岬はヴァンパイアの映画のロケ地に使われたみたいね。前に撮影してたわ」
「あぁ、知ってる、トワイライトね、知ってる」
おれ知らない(´_ゝ`)
家に着いた。
ご、豪邸…。
暗くて一見ではその大きさがわからないのが、家の中に入るとその広さがわかる。
2~3階建てで、中2階があったり地下があったりと複雑な形になっている。
今息子さんは寮付きの大学に行ってしまっているそうで、彼の部屋を一時的にあてがってくれた。
めちゃくちゃオシャレ。
家も部屋も超オシャレ。
Pythonの本がある!
息子さん勉強家だな。
各部屋にシャワーとトイレが付いている。
全自動トイレは清潔だし、お風呂のシャワーはノズルのほかに、天井から雨のように降らせることも出来るそう。
こんなん初めて見た!
「シーツやタオルは全部交換して綺麗なものにしてあるから好きに使って!
WiFiはこの紙に書いておいたわ。明日の朝は何時に起きる?スコットは仕事にすぐ行っちゃうけど、朝ごはんは用意しておくから好きな時間に食べられるわ。」
もう何から何までいたせりつくせり。
良いホテルでもここまで立派なサービスはないってくらいだ。
色々理解が追っつかないけど、とにかく時間が遅いもんな。
お礼を言って、すぐに布団にもぐりこんだ。
バンクーバーも面白いことになりそうだぞ!!
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