人間力を磨きたい

Terve!
こんにちは、ロニーです。

先日、近所で火事がありました。
近場で火事があるの、もう3回目です。

しかも今回はほぼ隣。

おっかなすぎる!

こういったときこそ、事前に何を備えておくべきか、考えさせられますね。

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人間力とは

いち生物として、生きるために必要なスキル、いわばサバイバルスキルは持っていたいものです。

ファンタジーでもSFでもホラーでも、生き残るのは平和ボケしてない、サバイバル能力のある登場人物ですよね。

フィクションの中の主人公は、運が良く、かつ良心と行動力がある程度の、普通の人であることが多い。

ただ、そのパーティには、サバイバル能力に長けたカッコイイやつがいることは少なくありません。
ウォーキングデッドのダリルのイメージです。

そんなフィクション作品を見て育ってきたものだからか、
昔から、「生きる力のある人間」になりたいと思って、行動してきています。

この生きる力のある人間とは何か

一生物として、野生に近いサバイバル状態であっても生きていくことのできる、
基本的な体力、技術、知力、精神力、そしてコミュニケーション能力を備えている事だと僕は考えています。

そしてこれを総合して、「人間力」と呼んでいます。

日本はとりわけ、自然災害が多い。
火山帯に位置する列島であるゆえに地震大国です。

同じ理由で、火山の噴火も多いです。

桜島や阿蘇山、口永良部島はリアルタイムでも煙を上げているし、
御嶽山や三宅島の噴火による被害は記憶にも新しいですよね。

また、温暖化によって、気象災害は更に頻度と規模を増しています。

台風やゲリラ豪雨による土砂崩れや川の氾濫が毎年どこかで発生していますし、
竜巻の被害も出ています。

先日テレビ番組でちらっと眼にしましたが、
このまま温暖化が進んだ場合、2050年には風速65m規模の台風などが頻発すると言います。

風速65mは、停車してる車が転がり、鉄塔がひしゃげる、それ以上のレベルです。
災害の前では、政府が助けてくれる、自衛隊が助けてくれる、
なんて悠長に言ってられません。

それに社会保障費が増大していく中では、
セーフティネットとしての公助もまたあまり期待できません。

まずは自助です。

自分の身は自分で守らなければいけません
自分の家族は自分で守らなければいけません。
いざというときにただ誰かに助けてもらうのを待つというのは都合がよすぎる話ですからね。

「人間力」という言葉自体は既に先人によって使われているようです。

Wikipediaを参照してみると、
人間力戦略研究会という団体の座長だった東大教授の市川伸一氏が、以下のような定義を上げていました。

「社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」

それ以降も「人間力」という単語は曖昧ながらも政治の場面でも使われてきているようですね。

ただ、ざっと見た感じ、社会を構成する人間として必要な力、という視点にとどまっていて、
僕の考える、より「生物としての生きる力」という文脈では使われてないようです。

定義を厳密にする必要のある話題ではないですが、

僕の考えを述べる上では、
「体力」を含む、生物として生きていく力として、ここで使わせてもらいます。

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体力:有事の際でも生き残るために

いざ津波が来た時に山の上まで逃げられるか。

走るにしても高いところに上るにしても体力が必要です。

コンクリートやブロック塀に挟まったりしたらそりゃ自力で抜け出すのは難しいけれど、
せめて一瞬で潰されないで、救助を待てるだけの体力は持っていたいものです。

非常事態でないにしても、例えば畑仕事や林業や漁業のような、
人として衣食住を自給自足できるくらいの体力は保っているべきだと思っています。

今僕はITで働いているので当然デスクワーク中心なわけでして、
その点、やはり体力面がとても不安です。

本当に自分は生物として充分な体力を持てているのか。

腰痛、肩こり、眼精疲労、痔などはエンジニアの職業病みたいなもので、多くの同僚が悩まされてます。
自分も視力低下と腰痛にはかなり危機感を持っています。

うっかり眼鏡壊したり、ぎっくり腰やったりしようものなら、非常時ではジ・エンドですよね。

何万年という長い人類の歴史の中では、こんな現代のライフスタイルというのはごくごく短い期間。

一日中座りっぱなしで近距離を見続けたり、
電磁波に晒されたり、加工品ばかり食べたり、森から離れているような、
こういった自然から離れた生活はつい近年形作られたもの

いくら人間は適用力のある生き物と言えど、最適化されるにはあまりにも期間が短すぎます。

普段から意識して身体を動かさないと足りないはずなんですよね。
ただ生物としての生きるために必要な体力を身につけるのに、
ジムでバーベルを持ち上げるような負荷の高いトレーニングまですることはないと思ってます。

そこまでいくのはもはや趣味みたいなものです。
自然な体力を身に着けるのであれば、
ジョギング、ウォーキング、スイミング、サイクリング、スキー、カヌー、
登山、自重を使った各種筋トレ程度の負荷でいいはずです。

もっとそもそも論をいえば、
出来る限り車や電車や飛行機などの外部のエネルギーを使う移動を減らし、
歩いたり自転車に乗ったりする程度の自力で移動を中心にすれば、必要な体力を身に着けるには充分でしょう。

また、畑を耕したり、薪を集めたり、荷物を運ぶなどの軽・中強度の運動であればトレーニングは不要で、
そのまま普段の生活が人間力を高めてくれると思ってます。

筋肉は使わないと衰えていくもの。
なので僕は普段から出来るだけ体力を落とさないように意識的に身体を動かすようにしてます。

例えば、
エスカレーターやエレベーターを極力使わない、
歩くときは速足で歩く、
近場であれば歩くか自転車を利用する、などですね。

家でも軽い筋トレは続けています。

本当は前のようにジョギングもしたいところですが、
残業と子育てであまりにも時間がないので、出来ないのが辛いところです。

上記の生活習慣以外では、
コニーを抱っこして週末に散歩する程度が今できる上限かなと思ってます。

技術力:自給自足できるか

生きるために必要な技術ってなんでしょうか。

生きるために必要なものと言えば、「衣食住」。
最低限。

これらを満たす仕事とえば、
基本は第一次産業、次いで第二次産業だと僕は思ってます。

生物として、食べ物を得て、住居を用意して、暖を取り、
その生活を維持することこそ、生きる力ではないでしょうか。

つまり、より原始的な仕事についている人ほど、人間力は高いと考えてます。

農業、林業、漁業、畜産業、狩猟。

それに料理と食材加工。
これらは食に関わる大事な仕事ですよね。

それに大工、土木工事、採掘、木材加工、石材加工、製鐵、発電などは、
住に関わる仕事です。

そして縫製。
これは衣服を得るために必要です。

もちろん縫製の裏には、農業や畜産がまた存在します。
第一次産業は人間が現代的な生活をする上で欠かせない地盤でありながら、
報酬が安く、仕事がきつく、待遇も低くみられているように感じます。

その辺に関する意見や考察は話が逸れるのでここでは上げませんが、

僕個人としては、
我々が今のあたりまえの生活を享受できているのは彼ら第一次産業に従事する人々のおかげであって、
この生活を成り立たせてくださっている彼らに、尊敬の念を感じます。

もちろん、我々の生活を成り立たせているのは第一次や第二次産業だけではないです。

医療、介護、保育、警察、教育、運輸・運送、送電、上下水道、ごみ収集、
清掃、建築、作曲や演奏、各種デザインに執筆に工場労働者、小売に陶芸に
経営、政治まで、あらゆる職業がこの生活を形作っているので、そのどれも侮ることなどできません。

人間力の目安としては、「自給自足できるかどうか」が判断材料になると考えてます。

自分で野菜や果物や家畜を育てて、
魚介類や山菜などを採集して、
それらを捌いて料理できるかどうか。

壊れた家や家具や服などを修繕できるかどうか。

その辺に関わる基本的な技術は押さえておくべきだと思います。

得意不得意はあって当然で、完璧にできる必要はありません。

それでも、人として生きる以上、
魚や肉を捌き、厳しい天候や虫と闘いながら土にまみれて食物を得る力。
基本的な縫物、編み物、ボタン付け、料理、DIYなどは出来る人でありたい。

なかなかまだ機会が得られていないけれど、
牧場や養蜂の手伝い、
狩猟や農家の手伝いなどはいつか機会を設けてしたいですね。

経験として、屠殺の現場も見学すべきだと考えてますが、
まぁなかなか機会はないものですね。

コロナの時勢の後押しもあってか最近はキャンプが人気ですが、
キャンプはとてもいいですよね。

自分も幼少期によく連れていってもらっていて、
その体験は今の自分の人格の下地になってると思います。

コニーが小学生になったら連れていきます。

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精神力:過酷な環境に負けない

ストレス社会という言葉はもはやあまり聞かなくなった気がします。
もはや当たり前すぎて、わざわざ言うまでもないのかもしれないですね。

人間力としての精神力は、社会生活におけるストレス耐性とはちょっと違うものと考えています。
より、生物としての、心の強さ

これは、たとえば過酷な環境を乗り越える強さです。

真冬の寒さ、真夏の暑さの中でも、
無理して身体を壊すでもなく、逃げて怠けるでもなく、
よく状況を見て目標を達成できる精神力

また、恐怖に打ち震えるような体験や、
初めて経験する、緊張に足がすくむような状況でも、
勇気をもって一歩踏み出せる精神力

これが人間力としての精神力だと思います。

しんどいこと、面倒なこと、おっかないことでも、
一歩踏み出して始めてしまえば、何とかなることが多いものです。

そこから逃げて楽をしようとすると、目標は達成されずずるずると惰性でいってしまうものです。

無理して挑戦しなくても現状維持できるラクな状態を、
「コンフォートゾーン」といいます。

例えば新しい学校、新しい仕事に就いたときというのは、
慣れない事や知らない事ばかりで、
緊張したり疲れたり辛かったりすることが多いです。

それでも3か月もそれが続けば、大体のことは身体が慣れて、こなせるようになる。
この辛かった経験があるからこそ、
余計その居心地のいい状況を捨ててまでも次のステージへ進もうとしなくなってしまうわけです。

これがコンフォートゾーンがよくないとされる由縁です。

このコンフォートゾーンに甘んじることなく、再び自分を挑戦のさなかに投じることができるためには、
精神力が必要です。

災害や戦争や紛争などが起きたときに、
心を病むことなくその状況を乗り越え、新しい生活に進んでいくためには、
こういった精神力が必要だと思います。

武道では「心技体」というのはよく1セットで言われる要素ですが、
まさに人間力を磨くための要素が、武道には詰まっているといえます。

知力:進化、成長の基本

先の3つはかなり原始的な要素ですが、
現代に生きる上では、単なる自給自足、サバイバル能力だけではまだ不足があると思います。

単に弱肉強食の世界であれば心技体で乗り越えれるかもしれませんが、
世の中は暴力だけで秩序が保たれているわけではありません。

戦の時代でも「軍師」が存在したように、
知力は重要です。
世の中と闘っていくためには知力は欠かせないものです。

物事をよりよくしていこうとすると、そこには知力が必要になります。
同じことを愚直に繰り返していても効率が悪く、なかなか改善はされていきません。

間違いを認め、なぜうまくいかなかったのかを分析し、新しい方法を試していく。
歴史や先人や過去の経験から学び、
よりよくしていく力。
学ぶ力。

仕事にしても、趣味にしても、
頭を使ってどうすればもっとよくできるか、
ということを考え続けていく必要があります。

想像力、記憶力、理解力、判断力、計算力、
そういった頭の中のスキルをまとめて「知力」と僕は表現します。

人間が他の動物と大きく異なるのは、この知力があるからこそだと思います。

二足歩行ができるようになったことで両手が空き、
それによって脳が成長し、人間はこれだけ進化してきたといわれています。

単にサバイバルするだけでは、他の動物と横並びです。

牙も、爪も、毛皮も、毒も持たない人間が生き延びていくためには、
知力を活用していくほかありません。

人間は数で勝つことが出来る、という意見もあるかもしれません。
しかしいくら数が多くても、チームワークがなってなければ烏合の衆であり、
チームワークを成り立たせるのは他でもない、知力でしょう。

活躍すべき時に活躍し、
サポートするときにはサポートに徹し、
退くべき時に退く。

自分の役割を理解する上でも、知力は必要だと思います。

コミュニケーション能力:社会の中で生き抜く

この世はもはや戦いだけの世の中ではありません。

無駄な争いを避け、防ぎ、協力し合っていける人の方が、
単に腕っぷしが強い人よりも、真に強い人だと思います。

他者との争いを避けて協力して目標達成していくためには、
コミュニケーション能力が必要です。

田舎のような狭いコミュニティで生きていく上では必須の能力ですし、
都会のような、他者との関係性が希薄になる環境であっても、
無用な諍いを起さず平和に過ごしていく上では、コミュニケーションは必要です。

コミュニケーション能力が何で構成されているか、因数分解してみると、

自分の言いたいことを正しく相手に伝える力、
知らない人にも関わっていく力、
相手の話を聞く力、
自分と違う考えを持つ人を認める力、
相手の気持ちになって考える力、
相手の立場を理解した上で説得する力、
間違ってることを間違ってると言える力、
自分の非を認めて謝れる力、
相手の長所を褒める力、

などが見えてきます。

要は、相手を負かすでもなく、すべて譲るでもなく、
関係性の中でバランスを取ってうまくやっていく力だと言えます。

人間は社会的な生き物なので、
こういったコミュニケーション能力は、生きていく上で必要不可欠なものの一つです。

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まとめ

有事の際に負けない「体力」。
自給自足できるだけの「技術力」。
過酷な環境でも折れない「精神力」。
より良い未来を作っていくための「知力」。
社会の中でうまくやっていくための「コミュニケーション能力」。

これらをまとめた、「人間力」を、常に磨いていきましょう
という主張でした。

おしまい!
モイモイ!

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