Terve!
こんにちは、ロニーです。
先日、ひっさびさに会社の飲み会がありました。
飲み会というか、僕の前のプロジェクトの送別会。
会話の流れで、
「最近いよいよSNSが面白くなくなっちゃって、見ることが減ったんですよ~」
と僕が言ったんです。
頷く数人の参加者。
しかしそこである若い後輩に、こんなことを言われました。
「えっ。SNS見ないで、じゃあ一体普段何してるんですか?」
予想外の質問に固まっちゃいました。
言い回し的に、
「SNS見る以上に面白いことなんて存在するんですか?」って前提があるように感じました。
気のせいでしょうか。
ツッコミ心を一旦抑え込んで、ひとまず具体で解答。
「本読むとか勉強するとか…」
すかさず後輩は真剣な顔で次の爆撃を投下してきます。
「なんで本を読むんですか?それ意味あるんですか?」
既にアルコールが投与されていて、
頭が50%くらいスライム化してしまってた僕はうまく返せませんでした。
説教的なオッサンを演じずに済んだだけグッジョブかもしれませんが、
満足のいく返しが出来なかったのが悔やまれます。
ちょっと落ち着いて思考をまとめたいなと思ったので、
今回のブログでは
「SNSを見る意味を感じない理由」と「本を読みたい理由」について書きます。
なんで本を読むんですか?それ意味あるんですか?
SNSを見る意味を感じない理由
SNSの害やデメリットについて論じた主張はいくらでもあります。
長年僕はそういった論調に触れ続けているので、
みんなが「SNSが時間の無駄であることは分かっちゃいるけど止められない」という状態なのだと思い込んでいました。
でも実際にはそうじゃなくて、驚くべきことに
SNSに没頭することに意義を感じて積極的にコミットしている人、
というのも居るようです。
友人が「依存とかカッコつけとか会話のために吸うんじゃねぇ。タバコは旨いから吸うんだ」と豪語していたのを思い出しました。
SNS過激派による、SNS推奨の意義を詳しく聞いてみたくもありますが、
その前に一度自分の立ち位置を確認してみましょう。
SNSを見る意味を感じない理由1
真偽が不確かな情報や、刹那的に感情を刺激するだけのジャンク情報なのに、
依存性がやたらと高くて時間を奪われるから
情報には「使える情報」と「楽しめる情報」の2種類があります。
「使える情報」はニュースとかレシピとか教科書的なものなど。
「楽しめる情報」はマンガとかスポーツとか芸能など。
「使える情報」の場合は、その情報に信憑性があるかが重要です。
しかしSNSだと情報ソースが提示されないのが普通ですし、
一個人の意見であったりフェイクであったりしてとてもジャンクです。
普段、受け取る情報の信憑性を気にしている僕としては、
こういった情報に時間を使うのはかなりの無駄です。
一方で、「楽しめる情報」の場合は信憑性は関係ありません。
「楽しめる情報」はユーザに悦びや活力や癒しなどを与えられれば良いのです。
例えば笑えるマンガ、ワクワクできる陰謀論、神秘性や共同体意識を感じられる宗教などに、
信憑性とか科学的論理は不要ですもんね。
SNSは娯楽の場なのでこういった情報で楽しめればいいわけですが、
問題なのは依存性。
ユーザに可能な限りSNSに時間を使わせるよう、
徹底的に磨きあげられたアルゴリズムが使われているので、
中毒性が異常に高いんです。
アルゴリズムによって誰でも「ついつい見ちゃう」し、
一度見たら最後、
興味深いネタが次々と飛び込んできて抜け出せなくなる底なし沼。
僕もちょっとトップフィードが目に入った瞬間に
「むむ!」と思わされてしまうんですが、
これがものすごく嫌です。
X(旧Twitter)でいえば、
不届き者による、怒りを掻き立てるような不正エピソードがよくトップに表示されたりしますが、
これが強制的にネガティブな感情にさせられて非常に不快。
それに各SNSでイヤでも目に入るように配置されているショート動画。
驚くようなアクロバット技、
魅力的な女性のちょっとHな感じのやつ、
可愛らしい子供や動物、
事故る寸前のハラハラさせるワンシーン
などなど。
「それまで見る気は一切なかったのに気づいたら自分の意識を奪われている」って最悪じゃないですか?
泥棒と一緒だなって思ってます。各種広告もそうだけど。
SNSを見る意味を感じない理由2
エコーチェンバーの危険性
SNSには、「エコーチェンバー」っていう現象があります。
パーソナライズされた投稿が優先的に表示されるようになる結果、
自分と同じ意見や偏った情報ばかり受け取るような環境が再帰的に生み出されていく現象です。
右寄りの人には右寄りの意見ばかり表示され、逆も然り。
同じ意見に長くさらされていると、
誰もが「自分は多数派」だと思うようになって、
「自分の考えこそが正しい」と誤解しやすくなります。
これが人々の分断を加速します。
更に悪いことに、仮に間違った情報を受け取っていても、
それを訂正する情報は「自分に合ってない意見」なのでやってこない。
他者理解を阻む、という点と、
誤った認識を得てしまうという2点は、
SNSによるデメリットの中でも大きな害悪です。
SNSを見る意味を感じない理由3
お金を使わせようとする情報が入って来る
広告だけでなく、各種投稿に多くの宣伝が混ざっています。
マンガにしてもニュース記事にしてもnote記事にしても、途中まで見たら続きは有料。
またちょっとした投稿も、
あらゆるビジネスの紹介だったり顧客探しの一環です。
僕は自称では結構節約しています。
結婚して以降、僕が気づいた最もお金を使わない秘訣は、
「街に出ない」こと、そして
「ソーシャルメディアを見ない」ことです。
知ってしまうから欲望が生まれる。
知らなければ欲しいとも思わない。
街中の看板広告やTVやWebなどは、人の欲望を喚起する釣り針で溢れているので、
そこに近づかないのが一番無駄遣いを減らせるんです。
SNSは欲望を刺激するものばかりなのでもはやポルノグラフィと大差ないと思います。
意図的であるか否かで全く印象が異なります。
SNSをわざわざ「欲望を刺激してもらおう」と思って見ないですよね。
そういうことです。
SNSを見る意味を感じない理由4
友人の近況など知りたい情報が得られにくい
仲のいい普通の友人知人は、そこまで毎日のように近況を投稿しません。
その一方、お金を稼ごうとするアカウントほど頻繁に投稿するもんだから、
知りたい投稿ほど埋もれてしまって上がってきません。
しかも投稿の注目度合や、今の自分の状況に合わせたアルゴリズムで表示が決められるので、
表示が時系列にもならず、微妙に時差があったり投稿内容が前後したりしてしまう。
SNSの危険性について知るには以下の本がとても良いのでオススメです。
(反読書派やSNS過激派はそもそも手に取らないでしょうが…)
本を読みたい理由
本を読みたい理由は、極論、楽しいからなんですが、
本を読む意義についてもう少し明確にして、
一言で「なんで本を読むんですか?」の質問に返せるようになりたいです。
本を読みたい理由1
巨人の肩に乗れるから
第三者が一生を費やした集大成や、
地域や時代を超えた偉人の叡智に触れられる機会が、読書にはあります。
最近では各業界の第一人者が一次情報としてYoutubeなどで情報を公開するようにもなってきていますが、未だに信頼性のある情報源としての比重は質・量ともに論文や本、新聞にあります。
自分自身の体験は大事。しかしそれだけでは、
大きな英知を得るにはあまりにも不充分です。
過去の偉人、同じ時代の天才、直接には全く関わることのない優秀な人々。
彼らが体験してきたことの、しかも凝縮されたエッセンスを読書からは得ることができます。
これによって、
より遠くを見通せるようになる快感は、短期的な娯楽などでは代えがたいものです。
本を読みたい理由2
情報密度が高いから
読書は、「情報の質の高さ」と「欲しい情報を得られる速さ」の組み合わせで、音声や動画を凌駕します。
しかもこの傾向は読書を重ねるほどに加速度的に高まっていると思います。
音声や動画では、倍速再生が出来るものの、それでも入ってくる情報量が2倍程度です。
しかし文章だったら一瞬で全体像を見渡して必要なポイントに視点を定めて、
本当に必要な部分だけに照準を当てられます。
棚、本、章、項、パラグラフの各単位でそれを出来るので、
最短で欲しい情報を得られます。
また抽象度が高い内容であれば、
一文から膨大な気付きを得ることもできます。
逆に「文章では理解しにくいけど、実演動画や図などのビジュアル資料だと理解しやすい場合」には動画を使うのは有効です。そういった目的でYoutubeを利用することは僕も結構多いです。
本を読みたい理由3
泣くほど感動したり人生を大きく好転させるようなインパクトを得られるから
古典、名作、ベストセラーのような著書には、
自分の考え方や感じ方を、根本から変えてしまうようなものもあります。
小説で泣いたり震えたりすることもあるし、
ボヤっとしか理解していなかったことを理解できるようになったことで、
物事をみる解像度がグッと変化することもあります。
映画、マンガ、ドラマにはこういったものもあるけれど、
SNSではまだ一度も出会ったことはありません。
僕が大きい影響を受けたオススメの本から3冊↓
読書術系でオススメの3冊↓
おわりに
ここまでに挙げた理由から、SNSを見る意味を感じないのは
「ジャンクな情報に時間を奪われたくないから」の一言にまとめられます。
そして本を読みたい理由は、
「情報の質が高く、人生を豊かにしてくれるから」に集約できるように思います。
今度また同じようなことを聞かれたら、この解答を武器にギャフンと言わせようと思います。
僕も一応各種SNSをやってるので、是非覗いてみてください。
特に何も得られないと思います。
本を読もう!
以上!モイモイ!
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