モンテアルバンと色んな出逢い

2019年3月1日
Mexico Oaxaca
メキシコ オアハカ にて

 

ドミトリーの二段ベッドの上、気持ちよく目を覚ました。
さわやかな朝日、男だらけの共同部屋。

 

昨晩寝る前にもう一回クレジットカードの限度額を確認した。

日本時間で9:00を超えたから。
銀行の開始時間は大体8:45か9:00だから。

すると、

限度額が復活してた。
クレジット使用可能限度額、約24万円!
内、キャッシング可能額約9万円!

良かったー!これで生き延びられるぞー!
って、寝る前にガッツポーズした。

問題がとりあえず一時解決したことで心理的な負担も減ってるんだろうな、かなり気が楽になった。
おかげでぐっすり爆睡!!!

ま、まぁ1ヶ月後にはまた同じことに悩まされるわけだから、根本解決になってないわけだけど…。

宿の中の階段

 

エディンバラで失くしてから新しく発行されたクレジットカード、うちの叔母が東京で持ってます。

それをこっちに送ってもらおうとしたんですよ。
郵便局で。

500gまでなら3000円くらいらしい。
結構安い。

海苔とか一緒に送ってもらおうと思ってたのだけど、郵便局の人曰く、「今メキシコ宛の郵便は全部止められてしまってる」とのこと。

えー??

しかも原因不明です。

日本の郵便のシステムはしっかりしてます。
きちんと追跡できるし、日時も、遅れても1日くらいってとこでしょう。

それがメキシコの場合、1週間、1ヶ月の遅れはもちろん、紛失ってケースまである。
1週間で普通に届いた、っていうレビューもあるし、半年後に誕生日プレゼントが届いたってのもある。

つまり全然予想できないわけです。

 

このためにわざわざ少し高めのカンクンの日本人宿を予約したのになぁ。

送る前から「メキシコには届かない」と日本の局員さんから太鼓判をいただいてしまってるので、これは別の方法を考えなきゃいかんとです。

ベリーズとグアテマラはどうなんだろう?ってところを今確認してもらってます。
早くカード受け取りたいい!

今の使い勝手の超悪い楽天カードですら紛失や盗難に遭うケースがあるからねー。

宿に咲く花

 

さて、今日も清々しい快晴の空。
気温はやや涼しめ。
でも日中は暑くなるのだろう。

 

ぬるくて逆に身体が冷えるシャワーを浴びてからの朝ごはん。

この宿は朝食が付いているそう。
8:00〜10:00。

メキシコ定番の、この謎のフルーツ。
人参のグラッセに見える。
食べかけの写真ですんません。

パパイヤ

バターコーヒー。
美味しいバゲットのパンとバター、それに…

チラキレス準備中

チラキレス!

メキシコシティで食べたがっつりなやつじゃなくて、ナチョスにトマトソースとオニオンとチーズを軽く乗せただけのさっぱりしたやつ。

朝ごはんにちょうどいい!

朝食のチラキレス

昨晩少しだけ話した青年と一緒に食べた。

もう一泊することをスタッフさんにお願いして、いざ街へ!

宿2階からの最高の眺め

 

ATMでキャッシング!
ちょっと探したけど11月20日市場の端に発見。

無事現金ゲット!
盗まれないように気をつけよう。

Mayordomoの中

今日は街のあちこちで見るチェーン店のチョコレート屋さん、MAYORDOMOってとこに入ってみた。

チョコラテデアグア。(Chocolate de agua)
30ペソ。

チョコラテを作るお兄さん

目の前で壺の中でグリグリ混ぜてくれます。
独特な甘いスパイシーな匂いが特徴的ですね。
これはたしかにココアではないかも。

美味し~。

でも昨日のゲラゲツァの方が味は好みかな。

チョコラテ

お店の中の遺跡を描いた絵画

今日はモンテアルバンって遺跡を見に行く。

ブログ情報を頼りにバス会社のとこに向かったらそこは廃墟。

 

ウロウロしてたらひとりのおばさんが「モンテアルバン?」聞いてきた。
向かいのブロックの隣に移ったのかな。

向かい側の店

往復で60ペソ。350円くらい。
おばさんにこれ片道代金?って聞いたら「そうだよ!」って言われたけど、後から往復ってわかった。
片道だったら高いわ。

ボロいバス

オンボロバスに乗って、ぐるっとワンブロックを回って、また同じ場所に戻ってきた…

「はーい、皆さんじゃあこっちのバスに乗り換えてね!」

で、ぞろぞろと少しモダンになったミニバスに乗り込んだ。
なんだったんだ今のは…

綺麗なバス

バスで山を登っていく。

1時間足らずでモンテアルバンの駐車場に着いた。

 

そこから少し歩くとすぐに遺跡が見えた。

モンテアルバン!!!

モンテアルバンの木

規模からすればテオティワカンに分があるけれど、高台からオアハカの町を見下ろす神殿跡、ってところに神秘的なロマンがある。

静かな景色

あと評価できるのは、物売りがほぼみんなゲートの外にいるってこと。

テオティワカンの時みたいにうるさくない。
視界に入るって意味でもうるさくない。

神殿など

コンパクトな広場を中心に神殿や宮殿跡が囲んでいて、真ん中にもなんらかの建物の跡がある。

たまーにプラプラ歩いてるおじさんがなんかの石を見せてきて「いる?」みたいな超カジュアルな売り込みしてくるけど、No, gracias〜って断ると、分かった〜って感じでスンッと退いてくれる。

だから嫌味がなくて、落ち着いて遺跡を楽しめる。

入りたくなる遺跡の穴

端っこの、高い階段を上がった。
ここから広場を一望できる。

小高い丘からの景色

控えめな美しさ。

規模が小さいし山の上なので、きっとここは神官たちが祭儀をしたりする場所で、一般住宅はオアハカなど周囲の街にあったと想像できる。

鳥の羽根やジャガーなどの毛皮、鮮やかな織物の布を身につけた人たちがこの広場を歩いてる光景が目に浮かぶ。

ドリームキャストのソフトの、ソニックアドベンチャーを持ってて、昔よくプレイした。

そのゲームの中でこういったピラミッドのフィールドと、なにかの回想シーンで古代人たちが歩いてるっていう映像があったのを思い出した。

 

自分の歴史的知識と俯瞰的視点を融合してビジュアライゼーション。
遺跡から古代の生活を浮かび上がらせる。

 

石段に腰掛けているとひとりのカッコいい兄さんが声かけてきた。
ハット、サングラス、白いハーフパンツ。
なんだ、ハリウッド俳優か。

「この景色はたまんないね。どこから来たんだい?」

彼はアシュリー。
ロンドン出身で、仕事でメキシコに来ている。
大学関連の仕事って言ったかな。

大好きなロンドンの英語の響きが耳に心地いい。
俺、イングランドの人たちが話す英語が1番好きだわ。特にロンドン。

イングランドでも他の地域の人たちファッキン言い過ぎ。

 

「え、東京から来たの?日本人には見えないね。ヨーロピアンかと思ったよ」

いつものやりとり(笑)

「じゃメキシコには飛行機で来たのかい?」

いえ、メキシコにはアメリカからバスで入ってきまして。

「へ〜。日本からアメリカに飛んで、北米を旅してるってことか」

い、いえ、旅はロシアから始めたんです。

「おっと、そうなんだ。じや日本からモスクワに飛んで、こっち来たの?」

こりゃ1から説明しないとダメぽい(´Д`笑)
どうやってここまで来たのかを細かく聞きたがってくれて、辿ってきたルートをすべて説明した。

「ふー!スゴいな。よくバスで移動するね〜。僕はバスだと寝れないからなあ。身体固まっちゃうよね。」

「分かります(笑)グレイハウンドバスとかだと2席使えたりするので、よく丸くなって寝てますよ」

「僕の彼女もそうしてたよ(笑) 次に行くのは、サンクリストバルだっけ?移動はじゃあ…」

「はい、バスです」

「ははは。もうバスは君の足だね」

「世界中に自家用車があるようなもんです笑」

 

結局アシュリーと1時間近くここで話し込んでしまった。

「いや、話が聞けて楽しかったよ!ロンドンに来ることがあったら連絡ちょうだいよ。Facebook使ってる?」

連絡先交換をして、ここで一旦別れた。

アシュリーと

モンテアルバン遺跡、斜め上から

モンテアルバン遺跡、端から

興味をそそる入り口

壁画がそのまま残ってる。

1500年以上もこの彫刻が残ってるんだもんな。ハンパじゃねぇ。

日時計

日時計のようだ

水の利用についての説明ボードがあった。
基本的にこの場所での生活水は、下の町から運んできたそうだ。
雇われた人たちや戦いで捕まえられた捕虜や奴隷を使役して、川からここまで運ばせたそう。

ほかに雨水を貯める貯水槽もあったみたい。
リアルな生活様式が見えて楽しい。

街を見下ろす眺望

街を見下ろす眺望もまた凄い

入り口の近くにはささやかながらミュージアムがある。
より繊細な管理が必要な発掘品が展示されている。

モンテアルバンのミュージアム

遺跡の展示

遺跡の展示2

古代人たち、動物の形をくっ付けたカップとか壺好きだな。

遺跡の展示3

常態の良さに驚かされる

よーし満足!
腹減ったー!早く帰ろー!

といっても、バスまであと25分。

木の上のモニョ

木の上のモニョ

あ、木にあるこのモニョモニョ、何かと思ったらチランジアじゃね??
すげー、野生のチランジア見つけちゃったよ!

チランジアの仲間だと思われる草

チランジアの仲間だと思われる

バスの来る駐車場脇のベンチに向かったらアシュリーが寝っ転がってた笑

「お、来たんだね。僕はここでメキシカンスタイルに寝て待つよー。
…日本ではみんな伝統的な、床に敷くベッドで寝てるの?」

「今はあまり人気なくて、欧米式のベッドが一般的だと思います」

「ふ〜ん。あれ身体痛そうだよね」

「畳の上に敷いたものなら、慣れると意外と平気ですよ。僕はベッドの方が好きだけど」

 

なんて話をしているうちにバス到着。
往路の半券を渡して乗り込んだ。

 

面白い生え方のマゲイ

うとうとしてるうちに到着。
その足でベニートファレス市場に行き、遅い昼飯を食べた。

Tortas Aliっていう市場の中の店で、トルタを食べた。
ハムとチーズのパニーニみたいなやつ。

ハムとチーズのトルタ

めちゃうまい。
搾りたてグレープフルーツジュースもジャーマグいっぱい入って、合わせて44ペソ。

ジャーマグに入ったグレープフルーツジュース

( ^ω^)ゲフー

トルタ屋

市場を出ると、道路沿いの屋台では炭火で肉を焼いてる。

う、うまそう…

露店の肉

い、いやいや、今食ったばかりだから。
そんな贅沢、許されませんよ。

「おばちゃん、その肉のトラユーダひとっつー」

「はーい!」

食べる。

牛肉乗せトラユーダ

牛肉乗せトラユーダ

でっか!!
ボリューム超ある!!

バリバリするトラユーダの生地におなじみ、豆のソースを塗って、キャベツと焼きたての肉が乗ってる。

あ、辛いソースいらないって言うの忘れた…デフォルトで乗ってきちゃうのね…

 

うま!

辛っ!!

肉硬っ!!

 

げ、(#^ω^)ゲフォー

流石に食い過ぎた…
トラユーダ、55ペソ。
昼飯で99ペソも使っちまった(´Д` )

 

さっさと帰宅〜

 

宿のキッチンに顔を出すと、なにやら賑やかな様子。

「Hola! 韓国料理は食べられる?ゲストの韓国人がたくさん作ったから今日は特別ディナーなんだ!」

わーい食べるー(^o^)/
まだ満腹だけど!笑

 

作ってくれたのはソン・ミネイさん。
もはや日本人に見える、気のいいおばさん。
英語も結構話せる。

「ビビンパですよ〜。肉と韓国の調味料が手に入らなかったからちょっとアレンジしたものだけど」

野菜たっぷりでうまそう!

コチュジャンの代わりに乗ってるのは、赤いトマトのサルサソース(笑)
メキシカンスタイル!

みんなで席について頂きます!

 

ご飯と具をみんなで混ぜ混ぜ。

う、うまい!

意外とサルサソースでもビビンパの味になるもんだなぁ。
これは普通に作って食べたいレベル。

ご馳走さまでした!

メキシコ版ビビンパ

 

同じテーブルに着いた青年と仲良くなった。
彼の名前はチャンドラー。

スキンヘッドに、筋肉質の身体。
基本上裸かTシャツで過ごしてる。

今朝屋上で太極拳みたいな動きしてるのを見たな。

「あぁ、あれはチゴンだよ。」

「チゴン?」

「Qi Gong。まぁヨガとか、ああいったやつ。すごくリフレッシュするよ」

筋肉が服レベルのいい身体をしてるチャンドラー。
何かトレーニングしてるのか聞いたら、以前ウェイトリフティングと、クラブマガっていう格闘技を習っていたそうだ。

なるほど、そりゃいい身体にもなる。
めっちゃ目力が強くて、がっつりこっちの目を直視してくる。
イカツくも見えるけど、誠実さが伝わる。

 

面白い出会いが多いぞオアハカ!!

今日はたくさん歩いて疲れたので00時頃にベッドに入った。
寝室以外Wi-Fiが弱いからベッドでウェブ作業しようと思ったけど速攻寝落ち。

オアハカ2日目、終了!

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