Hyvää Päivää!
こんにちは、ロニーです。
去る2月の話題ではありますが、
今年も、確定申告をしました。
今回の確定申告は我が家にとって特に重要でした。
というのも、昨年は医療費がめっちゃかかったから。
妊娠・出産にかかった費用は、確定申告で税額控除が効きます。
実費部分です。
つまり、保険で支払った分を除いて、手出しがあった部分。
平時の医療費であれば、我々30代は3割負担ですし、
病院にかかることなんてほとんどないので控除金額は極わずかです。
ただ、妊娠するとまず2週間~1か月ごとに妊婦検診があり、
これがほとんど保険効かないんです。
というのも、妊娠も出産も「病気じゃない」からです。
だからほぼ実費。
なんか納得いかないけど、これが現実なんですよね。
で、そうなるとこれは確定申告しない手はないです。
控除される額がバカにならない金額になります。
我が家の場合は結果的に医療費控除が18万円以上になり、
9,727円の還付金を受け取れました。(※医療保険や社会保険分などの各種控除込み込みで。)
領収書の金額をエクセルの指定フォーマットにポチポチ打ち込んでいって、
それを確定申告のサイトで読み込ませればいいので手間はかかりません。
とまぁ、いきなり確定申告に関する話をしてしまいましたが、
今回はかねてよりシェアしようと思っていた、
妊娠・出産に関する経験談について書きます。
- 妊娠、出産にお金がいくらかかったか
- 妊娠、出産で受け取れた助成金について
- 入院中の食事
江戸川区で出産する方などにとって多少の参考になれば幸いです。
妊娠・出産にかかるお金、自己負担額について (江戸川区の場合)
最終的に、
自己負担した総額は、26万3,270円でした。
検診代、分娩・入院費用、薬代等の総額のうち、
健康保険の効かない自己負担額から、
各種助成金を差し引いた金額です。
要するに、妊娠してから出産までに用意しておくべきお金、ともいえるでしょう。
妊娠・出産を通しての概要としては、
単胎児(双子などではなく1人だけ)、
不正出血1回、
逆子になっていた時期が妊娠中期に1か月くらいのみ、
妊娠促進剤を使っての計画分娩、
会陰切開処置あり の経腟分娩でした。
入院は産前2泊、産後3泊の計5日間。
お世話になった産婦人科院が全室個室だったので個室利用。
産前の通院は入院当日を除き全て自転車通院で、
当日だけはバス利用、産後はタクシー利用。
まず初回の妊婦検診に1万円かかりました。
妊娠検査薬で陽性が出たら産婦人科に電話で予約。
この時に、
「検査代として1万円くらいかかるので現金で持ってきてください」
と告げられます。
もうすでにこの時点で「1万円”くらい”ってなんやねん」、ってツッコミたいです。
なんで曖昧なの?
そんな高額なお金、現金で用意するのも大変なのになんで大雑把なの?
というわけで再度電話して確かめてみたところ、
異常が見られたりした場合には追加検査が入るので金額が一定ではないから、
なのだそう。
なるほど。
それでも通常の検査だといくらなのかの正確な値を教えてもらいたいところですけどね。
結果、初回の検診の値段は8,800円でした。
エコー検査とか尿検査とか色々受けるわけですが、
保険が効かないのでやはり高い。
そしてクレジットカード支払いは不可です。
現金オンリー。
この時代、このご時世だというのになんとも時代錯誤なことです。
安定期までは2週間に1回の通院。
安定したら月1回。
助成券についてですが、
妊娠しているかどうかを確認する初回は使用対象外で、
妊娠していることが判明して初めてその結果を持って申請が可能、
妊婦検診としては1回目となる、その次の検診から使用できます。
以下、通った日と妊婦検診代のうちの自己負担額の一覧です。
日付
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自己負担額
|
備考
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09/16
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8,800
|
初回妊婦検診
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10/28
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5,000
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11/12
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22,620
|
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11/25
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7,620
|
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12/23
|
4,200
|
別途入院保証金(分娩予約金)10万円を支払い。
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1/20
|
2,010
|
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2/17
|
6,920
|
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3/5
|
2,430
|
不正出血のため予定外の検診
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3/19
|
4,200
|
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3/31
|
3,230
|
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4/12
|
4,200
|
|
4/28
|
2,300
|
|
5/12
|
5,000
|
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5/25
|
5,300
|
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6/1
|
3,840
|
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6/12
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163,090
|
事前に支払ってる入院保証金と直接支払制度を利用して出産育児一時金を適用するので当日の支払いは少ない(63,090円)。
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6/18
|
6,010
|
薬代とメンタルケア的な問診費用(5,000円)。
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7/9
|
6,500
|
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合計
|
263,270
|
妊婦検診では、毎回エコー検査します。
そりゃ、子供の様子を見るためには必要だと思います。
このエコー検査は、保険対象外です。
なので助成券が使えません。
なぜ!!!!
どうやらエコー検査は妊婦検診としては必須ではないそう。
い、いや、でも子供の様子を見るのに必要じゃないんですか…?
検診時の家族の立会い不可ですし、
子供の様子を僕ら父親が見れるのって、エコー写真だけです。
(これは多分COVID-19感染拡大の情勢に応じた期間限定の処置なのかもしれませんが。)
エコー検査しないって選択肢はちょっと取れないし、
病院側からも「どうしますか?」なんて質問はなかったです。
やるの前提。
それでいて助成金の対象外ってどうも釈然としません。
心音の聴診、体重検査、尿検査は毎回実施するので、
助成券が適用されるのは実質その部分程度。
ちなみに序盤の検診時には子宮内膜症がないかどうかの確認だとか、
血液検査、歯科検診、HIV検査など色々あったのですが、
こちらの助成は別枠でもらえました。
残念ながらそれでも毎回手出しありでしたが。
妊婦検診、出産時にもらえる各種助成金について
日本の場合、まず
妊婦健康診査の14回、
超音波(エコー)検査1回、
子宮頸がん検診1回が公費負担となります。
「妊婦健康診査受診費助成金交付制度」ってやつです。
役所への申請が必要なのでお忘れなく。
(公式Webサイト) 妊婦健診(妊婦健康診査)
妊婦検診14回分は、助成金がおりますが、
これは自治体によって金額が異なります。
また病院や検査内容によって金額も異なるため、
実際の負担金額はまちまちです。
江戸川区の場合は上限額が以下のようになってました。
助成額一覧
|
平成30年4月1日 受診分から
|
妊婦健診1回目上限額
|
10,850円
|
妊婦健診2回目以降上限額
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5,070円
|
超音波検査上限額
(注)妊婦健康診査受診票費の助成金と同時に申請
|
5,300円
|
子宮頸がん検診上限額
(注)原則として1回目の妊婦健診と同時に申請
|
3,400円
|
出産費用は、補助金で42万円が補填されますが、
総額が54万6,200円だったので
実費支払いが16万1,540円。
別途薬代が1,550円が乗っかって、16万3,090円。
出産育児一時金として自治体から全国一律で42万円もらえるわけですが、
直接支払制度として病院が直接自治体に請求する形をとれるので、
立替や事前申請は不要です。
うちがお世話になった葛西の産婦人科では、
入院保証金を出産の半年も前になぜか払わないといけなくて、
これが出産育児一時金を直接支払制度を利用することで10万円。
直接支払制度を使わないパターン(そんな人がいるのかは不明ですが…)だと、
ほぼ満額の40万円を払わないといけません。
神奈川と埼玉に住んでる友人たちが
「出産費用なんて全部助成金から出るからお金は全くかからなかったよ」
と言っていたのでタカをくくっていましたが、ガッツリかかりましたね。
江戸川区のウェブサイトには以下のように
「出産費用が42万円未満の場合は、
申請により国保から世帯主へ差額をお支払いします」
と記載がありますが、果たして42万円未満で済む病院があるかどうかは不明です。
(公式Webサイト) 江戸川区 出産したとき(出産育児一時金)
助成金、とてもありがたいです。
が、それにしても足りないです。
助成金の範囲内で費用が治まったことが1回もなかったので、
「妊娠出産にはお金がかかる」は正しいと断定できます。
なお収入が全くないなど、極端な低所得家庭の場合でも、
国からお金を「借りられる」などの措置はあるそうなので、
安心はできないまでも、路頭に迷うということはなさそうです。
妊娠出産費用を助成金だけで賄えることはできる?
妊娠出産費用を自治体からの助成金のみで賄うことができるかどうかについては、
結論、ほぼ無理なんじゃないかと思います。
各種助成金についてですが、
確かにどこの各自治体から助成は出るんですが、
価格設定がそもそもその助成金を上回るようになってるので、
手出しは避けられません。
いたちごっこになってるんじゃないかと勘繰ってしまいます。
則ち、
国が補助金を出して自己負担が無くなればなくなるだけ
病院側は色々なオプションを付けて補助金以上のお金を使ってもらうようにする、
という仕組みなのでは、ということです。
まぁ実際のところは当事者(産婦人科医と厚生労働省職員など)じゃないとわからないので、
その点はその筋へのツテが出来るまでの謎となりますが。
産後のマッサージとか、
豪華な食事とか、個室とか、
そういった妊婦への心遣いはとてもいいものだと思いますし、
浮腫みの解消、心と身体への栄養補給、
落ち着いた環境は必要だと思います。
ただ、それもあくまで選択できるオプションとして用意してほしいところです。
近場の数か所、どこもみんな高くて、
一番安くても各種オプション付きでした。
我が家は妊娠時に、近い産婦人科を全てリストアップして、
妊娠出産に関する費用を電話で問い合わせました。
(公式Webサイトに記載がなかったり不十分だったりするところがほとんどです。)
ただ、
現実的には通いやすい一番近いところにならざるを得ないなと思いました。
いざ陣痛が来た、出血があった、お腹が張っている、
といった時に、
何キロも離れたところに行かなきゃいけないのはリスクです。
十数回通うので移動手段も考えないといけません。
(妻のクルタさんは出産当日の1回前まで自転車通院してましたがおすすめはしません。。)
そうなると、
ほんとに予算がない場合は里帰り出産だとか、
出産費用が安いor助成金が充実している自治体へ、
移住するのを検討しないといけないでしょう。
また、
全国規模で自治体ごとの最新の助成金の額をまとめているWeb情報は見当たらなかったので、
単純比較はかなり非現実的です。
覚悟を決めて予算は最低30万円は用意し、
お住いの自治体で受けられる助成金や、
健康保険を通して受けられる育児休業給付金や、
出産手当など受けられる補助は全て使うこと。
妊娠期間は年金保険料の支払いが免除されるのでそれも届け出ること。
(該当期間は支払済として扱われます。産後6か月以内なら事後申請も可能)
「児童手当」、
「児童扶養手当」、
「東京都出産応援事業 ~コロナに負けない!」
なども、該当するものは漏れなく活用しましょう。
産後に発生した通院の回数
産後は子供の検査代などがかかってきますが、
江戸川区には「子ども医療費助成制度」というものがあり、
15歳到達後の3月末までは医療費の自己負担が0円なので、
産後の子供の医療費は心配無用です。
(参考Web) 江戸川区 子ども医療費助成制度
強いて言えば、保険証が発行されるまでの1か月前後は立替払いになるくらいでしょうか。
妻クルタさんも産後に2回、検診と処置がありました。
分娩時に会陰切開をして産後に縫ってるので、その抜糸のための通院が1回。
あと、産後の傷がかなり痛かったそうで、それを診てもらえるのかと思いきや、
「鬱っぽくなってませんか?
生活に幸せは感じますか?
子供は可愛いですか?」
といった問診があっただけで終わった検診が別に1回あり、
その点に関しては
「痛いの我慢してわざわざ病院行ったのにメンタルのことしか聞かれなくてなんだこれ!」
とちょっと怒ってました。
あと生まれたコニーの聴覚検査を産婦人科でやってもらえるので実施したのですが、
「片耳の反応が怪しいので精密検査してください」
と、耳鼻咽喉科専門 医療法人財団 神尾記念病院への再受診を指示されました。
予約をすると、予約金として1,000円取られます。
既に「?」です。
なんで通院に予約費用がかかるねん。。。
そして通院して診断してもらった結果、
「まだ生後間もなくて有意な結果が出せないので1か月後に再受診してください」
と先延ばし宣告。
いや、産婦人科で指定されたからわざわざ有休取って来たんですけど…。
手出し約3000円。
交通費も乗っかってきますし、無駄な費用がかかります。
1か月後、再受診。
検査の結果、
「難聴ではなさそうですが、はっきりとわからないので期間をあけて何度かやりましょう。来月また来てください」
と言われました。
極めつけは、
精算時に驚愕の通知、
「保険対象外なので全額自費支払いです」
24,230円
食い逃げならぬ受診逃げするわけにいかないので支払いましたが、
事前に知らされずにこれは騙された気分です。
ひとまず難聴ではなさそうということまでは判明したので、
次回予約はキャンセルしました。
こういった思わぬ落とし穴があるので要注意です!
ちなみにその後耳は良く聞こえています。
気になる産婦人科院内での食事
院内での食事は結構豪華だったみたいです。
発現しないか恐れていた妊娠時糖尿病は、クルタさんの場合は全くなかったのでホッとしました。
「血糖値を上げるのは糖質だけ」というのは今や常識ですが、
未だに全国の病院では糖尿病患者への対処として
「カロリー制限」を重視して脂肪を減らし、
病院食で普通に炭水化物などの糖質を提供していると聞きます。
それじゃ治るものも治らない、と僕は考えますが、
僕は医師じゃないので勝手な指示はできません。
結局病院の方針に沿わざるを得なくなる状況を危惧していました。
幸い妻クルタさんは糖質体制が強いのか、
糖質を摂っても血糖値スパイクの影響が普段から全然なく、その点は心配いらずでした。
普段から炭水化物やお菓子やジュース、フルーツなどの糖質を多く摂ってる人、
食後に強い眠気やダルさなどを感じる「糖尿病予備軍」は充分気を付けたほうがいいと思います。
夜食用に菓子パンが提供されます。
クルタさんは「デザートにしてはヘビーだなぁ」と思いながら毎食後にパクパク完食してたらしいです。
天然。
出産当日は陣痛でお昼ご飯は食べられず見送ったそう。
「美味しそうだったけど余裕なくて断った。後で食べるから取っておいてもらうか頼むところだった」、と後日談。
昼頃に出産。
産後、最初の夕飯は二色丼。
翌々日には豪華なお弁当が出たとのこと。
焼肉、ナムル、中華スープなどなど。
うまそうです。
おわりに
出産当時は2021年6月、世間はコロナ禍だったため、
出産の立会いはもちろん、面会も禁止でした。
なので、入院しに行くのを見送った後、
仕事中に生まれたとの連絡を受け、
子供と実際に会えたのは3日後の退院時でした。
地域や病院によってその辺のさじ加減は異なるみたいですね。
子供の健康保険証を受け取れるのには時間がかかります。
役所に出生届を出して、
会社にも家族関係届やら扶養関連の書類を提出し、
健康保険の組合から返送されるのを待つことになるので、
実際に病院で使えるようになるまでには1か月前後の時差が発生します。
この間は立て替払いになります。
この立替えた分のうち、保険適用分は100%帰って来るんですが、
加盟している保険の組合から70%、自治体から30%だったかな?
支払者が分かれているので、それぞれに請求が必要となるのが手間になり要注意です。
以上、ざっとですが、妊娠出産に伴う費用と各種情報でした。
各種助成金や制度などは自治体によって多少の違いがあるほか、
やがては変わっていくと思いますので、
最新情報はお住まいの自治体Webサイトで確認してくださいね!
今回はここまで。
モイモイ!
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