またやっちまった!グアダラハラにて。

2019年2月16日(土)
Mexico Guadalajara
メキシコ グアダラハラ にて

バスは概ね快適だった。

冷房を除いて。

冷房がガンガンにかけられてて、真冬のような車内の気温。

バカじゃないの?
程度を知らないの?

幸いセーターとコートがあったから足先の冷えくらいで済んだ。

隣の巨漢のおっさんは途中で別の席に移動してくれた。
そしてどっかで先に降りたみたい。
ありがたい。
車内の肉圧が減った。

よーし、おかげで割と寝れました!

バスターミナルの先に何やら駅のようなものが見える

バスを降りて外に出ると、
笑っちゃうくらい元気な太陽だ。

少し白身がかかった青空から力強い陽光が降り注いでくる。
んんー!
ブエノスディアス!!

 

バスターミナルは一部工事中の様子。

トイレは有料。

広々としたバスターミナルの駐車場

すぐ外にバーガーキングを見つけた。
いいね。

えーっと、コーヒーとオレンジジュースと、
なにっ、ハンバーガーが一個19ペソ(110円くらい)だと?
それください!

 

コーヒーは注文忘れられてたみたいで、
オレンジとバーガーのみ先に頂いた。

コーヒーは15ペソ。

トイレはもちろん無料です。フフン。
顔も洗ってスッキリだ。

なぜかハンバーガー頼んでダブルチーズバーガーが出てくる不思議

すげえ、ハンバーガーにパテとチーズが2枚ずつ挟まってる。
ダブルチーズバーガーやん。
太らす気満々ですね。お気遣いありがとうございます。

Wi-Fiはない。
作業できない。
調べものもできない。

 

さーて。
ここグアダラハラもモンテレーと同じく、
バスターミナルがセントロから遠い。

どれくらいあるかな。
10km?

 

服装が夏仕様になって荷物量がハンパないことになってる。
なにか処分しないとこの先やってけないぞ。
うーむ。

セントロ行きバスへの道

大通りをまたぐ歩道橋

少し歩いてもっと大きいバーガーキング前までやってきた。

やはりフリーWi-Fiはない。
くはー。難しいぞー。メキシコ!

 

住宅地に入っていってひたすらセントロを目指す。

未舗装路だらけだし、舗装されててもデコボコ。

Avenida Revolución 、レボルシオン通りに出た。
この通り沿いに行けば少なくともセントロ近くには行けるはずだ。
距離にしてまだ1/4しか進んでない。
先は長いぞー。

 

というか、ローカルバスひとつ乗れないようじゃこの先旅できんか?
中南米はバス移動だらけだぞ。

くっそー、なんとしてでもバスを捕まえて自由に乗れるようになりたい。

 

バス停らしきマークもひさしも無いところでバスの乗り降りをしていたので、
他の人に習って俺もバスに試しに乗ろうとしてみた。

「すみません、セントロまで行きま…」
「そんな大荷物だめだよ!」

(´Д` )

門前払い。

おいおい、この荷物だとローカルバス乗れないの?!

う、うん、混んでたからと信じたい。

 

次のバス停らしきとこまで歩いて10分ほど待っていたところで遂に「Centro」の文字が書かれたバスが通りかかった。
よし、空いてる!

「セントロ行きますか!」
「行くよ」
「いくらですか!」

手でパーからのチョキ。
なるほど、7ペソやね!

コインをピッタリ支払ってチケットをゲット。

よっしゃあああ、ローカルバス乗ったったぞ!!

簡素な切符

荒々しいバスに揺られて20分くらいか。
セントロ近くで降りた。

え、ちょっと人多すぎない?
すげー賑わってる。

セントロにある教会

人や車や店が雑然と並んでる。

雑誌とか時計とか駄菓子を売ってる小さなキオスク屋台がそこら中にあって、
今までのいくつかの国の景色とかぶる。

ロシア、セルビア、トルコにモロッコ。

雑な交通ルール、ボロボロのインフラ、路上の物売り。

物乞いは少なくて、歩く人はみんな路上喫煙。

地域は違っていても、国の発展のレベルが同じだと似たような景色になるんだな。

カオスなセントロ

予約してあるホステルの前を通りかかったけど、
入り口がよくわからない。

ビルの角にHidalgo Hostelって看板と矢印があったけど、
その矢印は今通った道を指している。

この、看板がまともに機能してなくていちいち場所を探し出さないといけないのもまた共通だなぁ。

まぁ後でいいや。
チェックインは14:00。

公園の入り口

近くの公園で涼む!
木陰と噴水の音が涼をくれる。

屋根のある建物の下ではおっちゃんがメキシコの演歌を朗々と歌っている。

俺ブエナビスタソーシャルクラブが大好きなんだけど、
あれはキューバか。

おっちゃんの歌にあのテイストがあって、結構好きだ、メキシコ音楽。

公園でパンをかじる

潰れた食パンとグラスフェッドバター、
あと溶けかけのチョコレートで昼ごはん。

タコス食べたいなー。

 

14:30。

チェックインしようとホステルにやってきた。

「えーと」
「なんか用?」
「予約してた五十嵐です」
「満室だよ」

は?

「部屋は空いてないよ。泊まりたければ00時以降だね。」
「い、いや、予約してるんですけど。」
「予約はない。満室だ。明日来な。」
「いや、、だから予約してるんですってば」
「うちは満室だ。お金を払った時点で予約完了だ。」

ハァ?!!
コイツ予約を何だと思ってんだよ!

 

ええ…
態度も悪いし、ホステルも見た目綺麗じゃない。
評価高かったのになぁ。

仕方ない、他のとこをとろう。
幸いこのグアダラハラにはいいホステルがたくさんある。
どこも安くて評価がめちゃ高い。

Hostel Hospedarte Guadalajara

取り敢えず近くて値段も次にに安いところに来た。
Hostel Hospedarte Guadalajara。

スペイン語はHを発音しないから、オステル・オスペダルテ。

ちなみにここはラスベガスで出会ったジャディーラがお勧めしてくれたところでもある。

部屋の空きを確認したら「あるわよー」と嬉しい返答をいただいた。
そうそう、ホステルの対応ってのはこうでなくっちゃね。

ソッコーでチェックインした。

「1杯分のフリービール付きよ。腕を出して」
といって、夏フェスの入場券みたいな紙テープを腕に巻いた。

ちょ、ちょっと待って、今なんと?
「ビール1杯無料サービスよ。今日だけ有効よ」

ホステルはこうでくっちゃっていうかホスピタリティいいいい!!!

 

ただし飲めるのは、系列店についてるバーにて。
ここから歩いて35分ほどのところだ。
割合遠いですね。
まぁ町歩きにちょうどいいか。

ドミトリーの2段ベッド

枕もとの小物入れ

携帯の充電ケーブルを伸ばしつつ鍵を掛けられる戸棚。
気が利いてる。

ベランダからの景色から異国情緒を感じる

それまでメールチェックやらなんやら。

ブッキングドットコムにも、Hidalgoに拒否られたことを連絡。

さて、ビール飲みに行っちゃいますか!

えーと、系列店ってのは、
隣の地区であるチャプルテペック(Chapultepec)にあるホステル。
よし、そこまで歩いて…

ん?

Googleマップ上になんか日付が表示されている。

2月16日〜2月18日?
宿泊?

いやいや、それはないでしょう、だってHidalgo Hostel は空きがないって…

ふとフラッシュバックをするように、
脳裏に嫌な思い出が蘇った。

あれはブリュッセル。

治安の悪いエリアをピリピリしながら深夜にホステルへ到着。

予約してたはずのホステルで予約が取れてなく、
泊まった翌日に、似た名前の別のホステルに泊まっていたことが判明した。
結局事前に予約していたホステルはno show扱いとなってキャンセル料を支払う羽目になったのだった。

 

日付が指し示す、マップ上の宿の名前をよく見た。

予約をしていたホステル名は、
Hostal Hidalgo。オスタル・イダルゴ。

で、俺が先ほど行って断られたのは、
Hidalgo Hotel、イダルゴ・オテル。

 

 

またやっちまったあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!

もうおおおおおおおおおおお!!!!

使えるお金ギリなのにムダ遣いいいいいい!!!!!

 

もう、これはさすがに、俺のミスです。
なんも言えません。

ブッキングドットコムに、
「こちらの勘違いでした、正規にキャンセルします」、って再度連絡。

次いで、オスタル・イダルゴにもキャンセルの連絡。

ハァ…

1300円捨てた(T-T)
どんどんムダ遣い総額が膨らんでく。
いくら損したのかもう計算したくない…

繁華街

オスペダルテの両ホステル間を歩いた。

ジリジリと日差しが首筋を焼き付ける。

セントロのゴチャゴチャなカオス感はなく、
立派な家や、裕福そうな人たちが賑わうカフェバーが立ち並んでいる。
治安良さそうじゃん!

閑静な道中

グアダラハラのチャプルテペック

着きましたね。
オステル・オスペダルテのチャプルテペック店。
チャプルテペックってのがこの辺りの地区名だ。

オステル・オスペダルテのチャプルテペック店入り口

「ブエナスタルデース!」
「ヘーイハウズゴーイン?!」

「グーッ!」

拳を当てる、あのクールなやつ!

フック船長のヒゲみたいに天を指す鼻ヒゲのお兄さんがバーテンだ。

腕のテープを見せればフリービールをもらいに来たとすぐ分かる。(笑)

PACIFICO

「サルーッ!!」
「チアーズ!!」

となりのおじさんも一緒に乾杯!

向かい側の建物がオフィスらしい。

おじさんも片言だけど英語が話せる。
あとからオランダ人の旅人の女の子もやってきて少し話した。

「ロッテルダム出身よ。ツアリスティックな街じゃないけど、いいところだと思う」

オランダはアムステルダムしか行かんかったからなぁ。

ハーグとロッテルダム、風車のエリアとかも行きたかったな。

おじさんが食べてたナチョスが美味しそうだったから、
メニューを見て同じのはどれ?って聞いてみた。

「はは、それはビール用のつまみだからタダだよ(笑)今作るからちょっと待っててな」

やったぜ!

ナチョス

2種類のピリ辛ソースが乗ってる。

手がベトベトになるけど、
ビールと交互に口に運ぶと、
もう言ふべきにあらず、といった心境でありんす。

無料サービスだけ受け取るのは気持ちが悪いので、ビール1本追加!

 

ドル支払いができるというので、
両替もできない手持ちの1.25ドルで支払った。

ビールは、インディオ!

「このラベルの兵士の帽子は、アステカの王の帽子でな、鳥の羽を使ってるんだ。
昔スペインからコルテスがやってきてときに、モンテスマが贈呈したんだ。
それでスペインが保有していたんだが、のちにオーストリアに渡った。
今、スペインとメキシコがそれぞれ返して欲しいと要求しているけど、
オーストリアは承諾しないんだ」

おじさんが説明してくれた。

あれだよな。

イギリスが世界各地から奪い取って集めた宝物が大英博物館にあって、
エジプトとかが在るべきのところに返せと返還要求してるけどイギリスが応じないのと同じ構図だ。

聖ニコラウスの骨の件もそう。

俺はやはり元の持ち主に返して欲しいと素直に思ってしまうが、
現在その押収品が貴重な集客源になっているわけだから、おいそれと返せんよね。

ましてや、戦利品であるならば、
その返品は自国の栄光の歴史を間違いだったと認めることにも等しいのだから、威信を落とすような行為はできるはずもない。

まぁそんなのお互いわかりきってるわけだから、
逆にこの状況で返還をやったら超格好いいんだけどね。

 

暗くなる前に帰りたいので、
飲み終えたらみんなに挨拶してホステルへ戻った。

 

夕飯は、ニューオリンズで買った豆の缶詰をご飯の上に乗せたやつ。
ピッツバーグで買ってからずっと持ち歩いていた玄米もこれでようやっと使い切りだ。

ニューオリンズの豆缶

鍋で米炊いたけど、やはり美味しくいかない。
リゾットにしたり炊飯器で炊いたりと色々試したけど、
1回も美味しくいかなかったな。
やはりいくらコシヒカリでも、アメリカ産の玄米だとうまくないか〜。

チリソース Kalentina

さすがメキシコ、チリソースがいくつもある。

 

すごい美人な女の子がハローって話しかけてきてくれた。

「ワオ、それ自分で作ったの?」
「そうだよ」
「スゴいわね!なんでも作れちゃいそう」
「なんでも作れるよ〜食材があればだけど!」

グッと親指を立ててくれる彼女の名前は、アナ。

アナの彼氏のハリウッド俳優みたいな男前のアダムが
「こっちで一緒に飲もうぜ!」といってビール瓶を開けて寄越してくれた。

うおおおいいのおおお!!
ヒャッホウ!ご馳走様です!
日本食奢りたい!

「あちこち旅してきたけど、今までの旅先の中でもダントツで刺激的だったのは北朝鮮だねー!
言葉とか日本と似てるんだけど、
他はもう何から何まで、全部が他の国と違うんだ。」

「え、どう違うんですか?」

「そうだねー。バスから街とか見て回ったけど、
みんな必ず何か作業をしてるんだ。全員、見る限り全ての人がなにかの仕事を熱心にしてる。
暇そうな人、遊んでる人、寛いでる人がいないんだ。
あんな光景は他の国では見たことないね。
キューバもとても面白かったけど、やっぱり北朝鮮は凄かった。行く価値あるね」

なんかそれは観光客に見せるための演技に感じるけど、
常に監視されていて演技が日常になっているなら、
それもその国の日常風景なわけだよなぁ。
ううむ、興味深い。

 

日本国民として、たとえどんな理由があろうと、
ミサイルで威嚇した上に国土の上を飛ばすなんて行為は認められないわけで。
得られる外資の多くをそういった軍事に回されるような国にお金を落としたいとさすがに思えないんだよな。

まぁそんな重い話は一瞬で過ぎ去って、みんなでゲーム!

複数の絵柄が書かれたカードを一斉に提示して、
同じ絵柄を見つけたらそれを宣言しながらカードを重ねていく、
ダウトとUNOを足したみたいなゲーム。

シンプルだけとクッソ盛り上がる!!!
それからタケノコニョッキッキみたいな手遊びゲーム。

失敗したらテキーラショット!!

このテキーラ、なんと宿の人からのサービス!!
ビビるうう!!
オステルのオスピタリティいいいい!

ヒートアップしてスタッフが全員の口に直接テキーラを注いで回る。
すげぇ、このアホな感じ、八王子MatchVoxとかRIPSの打ち上げ以来だ。

洗礼

女の子もテキーラをラッパ飲み

テキーラで乾杯

ソンブレロを被る俺達

メキシコのあの特徴的なつば広とんがり帽子、「ソンブレロ」。

ソンブレロ

地獄の独楽と並ぶショットグラス

独楽を回して、その矢の指した人が独楽に書かれた指令に従うという、
どこにでもありそうな飲み会ゲーム。

中には、「全員飲む」みたいのもあって、参加者全員が地獄を見る。

ショットでいただく

10人以上いるからソッコーで1本空いた。

「1人20ペソずつ払ってくれたら新しいの買いに行くよ!」
イェーイ!迷わず支払う。テーブルに20ペソが降り注ぐ。

楽しくテキーラ
なんかちょっとグレードのいいヤツ!
味もさっきよりスムースで、濃さがあるのに飲みやすい!

テキーラを口に注ぐ

うきゃああああああ!!!

 

はい、めっちゃ酔っ払いました。

ビール2本にテキーラショット5杯。

「近くのバーに行こうぜ!!」とアダム。
うっぷ…

「ご、ごめんオレはもう飲めないや…」
「そういうなよ〜!盛り上がろうぜー!イェーイ!」

マジこれ以上飲んだら100%二日酔い!
ってか金節約しなきゃなんないし!

また明日の朝ねー!っつってみんなを見送りました。
みんなタフだなー!

ビリヤードをする二人

メキシコ人客の2人がビリヤードしていたのを少し見てからシャワー浴びて寝ました。

 

今なら心から言える、このワード。
Tequila!!

ホテルの天井

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