Onnea Joulua!
メリークリスマス、ロニーです。
今日は竜の旅路亭の3回目営業日です。
クリスマス翌日、師走という何かと忙しいタイミングですがお客さん来てくれるだろうか?
フィンランド料理を食べられる機会はななか珍しいと思うので立ち寄ってもらえると嬉しいです!
フィンランド料理に挑戦してみる
フィンランド料理とは
竜の旅路亭12月営業から、フィンランド料理をいくつか出してみることにしました!
フィンランド料理と聞いてどんな料理が思い浮かぶでしょうか?
フィンランドって国自体、好きな人は詳しいけど、興味ない人はほんとに知らないんですよね。
だから出身地を伝えても、「あ~、イギリスの…」とか言われます。
イングランドちゃうわ。
酷いと「出身地どこだっけ?フィ…フィ…フィリピン?」みたいな言われよう。
地球の反対側じゃねぇか!
食べ物で言うとよく「サーモン」でしょ、と言われます。
間違っちゃいないけど、サーモンはノルウェーでよく穫れるものだし、
北欧全般でよく食べられるので「ザ・フィンランド」って感じでもない。
サーモンのスープのロヒケイット(Lohikeitto)や
低温で燻製にするサヴロヒ(Savulohi)なんかは有名ですかね。大好きですけどね、

Savulohi: サーモンの燻製
フィンランド料理といえば、
トナカイ肉、ジャガイモ、ベリー類、キノコ、ソーセージ、ライ麦です。
まず、主食はパンとジャガイモ。
伝統的にライ麦パンがよく食べられますが、小麦のパンも多様だし、
オーツ麦や大麦を入れたものもあります。
種類豊富でしかもどれもめっちゃ美味しいです。
カルヤランピーラッカ(Karjalanpiilakka)が定番です。

パン色々
ジャガイモやソーセージは後世に伝わったものですが、現代では食卓のベースとなっています。
ジャガイモ、ほんとよく食べます。
マッシュポテトや角切りに炒めたジャガイモ、あと何にでも茹でて添えたり。
余り物を炒めるピッテュパンヌ(Pittypannu)には大体ジャガイモ入ります。
ソーセージも非常によく食されます。
フィンランド人はジャガイモとソーセージで作られていると言っても過言ではありません。

フィンランド料理全乗っけ系プレート
ラップランドに住むサーミから主に伝わる、
トナカイの肉や血をつかったソーセージなどの料理はインパクトが強いです。
味は結構クセが強いので好みが分かれますが、
フィンランド独自な料理といえば、こうしたトナカイ料理ではないでしょうか。
ムスタマッカラ(Mustamakkara)やポロンカリストゥス(Poronkäristys)が有名。

トナカイの血を練り込んだムスタマッカラ。リンゴンベリーソースを添えて。
ベリー類とキノコは森で沢山採れるし自由に摘んでよいので安価で美味しい味覚。
魚もよく食べますよ!
フィンランドは「森と湖の国」と呼ばれるくらい湖が多いので、湖に住む魚が多いです。
Ahven(パーチ)、Muikku(スモールコレゴナス)、
Siika(ホワイトフィッシュ)、Silakka(バルトニシン)などがよく食べられます。
ムイックは丸ごと揚げ焼きにしたものが露店で食べられますし、
シラッカはクリームとディルに漬け込んだぬめっとしたやつが瓶詰でよく売ってます。
魚を沢山詰めて焼いたKalakukko(カラクッコ)という料理もそうですが、
パンと一緒に食べるのが多いですね、どの魚も。
もちろんサーモンやタラなども輸入でよく登場します。

ムイック
フィンランド料理って見た目の華やかさに欠けたり
「めちゃくちゃうまい!」みたいな派手ウマな料理が全然ないので地味なんですよね。
だから無名だったり「フィンランド料理はマズい」なんて言われちゃったりします。
でもそんなことないですよ!
美味しいもの色々あります。
フィンランド料理の特徴
フィンランド料理の特徴がいくつかあります。
特徴1 バターをよく使う
かなりバター消費量が多いです。
ソースのベースにしたり、オーブン焼きの器に塗ったり上に乗せたりとよく使います。
この前見たYouTube動画で主婦らしいフィンランド人が
「ここでバターを乗せます。バターは入れすぎるということはないですからね」と言ってて笑いました。
そうそう。それがフィンニッシュスタイル。
特徴2 調理法がシンプル
コロッケ、ラザニア、チキン南蛮みたいな手間のかかる料理がほとんどありません。
鍋に全部合わせて煮込むだけ!
器に全部重ね入れてオーブンに入れるだけ!
鉄板で焼くだけ!
みたいなものが多いです。だからカンタン♪
(その代わりビジュアルが地味!)
特に手間がかかるものでも、
スウェーデンから伝ったLihapallo(リハパッロ=ミートボール)くらいじゃないかな。
特徴3 保存食がベース
元々寒冷な地域なので、穫れた食材を保存しておいて、
長い冬にそれを使って食べるスタイルが受け継がれてきたため、必然的に保存性が高い。
魚の瓶詰や缶詰もそうですし、燻製もそう。
ソーセージがよく食べられるのも、保存性が高かったからでしょう。
ライ麦やオーツ麦は寒冷で瘦せた土地でも栽培できるというのも、
北方でよく食べられる理由ではありますが、
水分が少なく硬いので、比較的カビにくいというメリットもあります。
保存性を高めようとすると塩漬けがよく出て来るのでしょっぱいイメージがありますが、
そういえばフィランド料理は塩味が強くないです。
寒いから汗をかきにくいとか、塩が手に入りにくい土地だからでしょうか。
今月、竜の旅路亭で出す料理
今回出す料理を紹介しましょう!
1 フィンランド前菜プレート
フィンランド料理を3種類盛り合わせでお出しします。
ポルッカナラーティッコ(Porkkanalaatikko):
人参と米のポリッジを使ったキャセロールです。
スイーツと食事の合間みたいなもの。
ジャガイモのキャセロールと合わせて、クリスマスの食卓を彩る定番料理です。
両方作るのが大変なので今回は人参だけで。

ロソッリ(Rosolli):
ビーツを使った赤いサラダです。
ビーツのほかにも、人参、ジャガイモ、リンゴ、タマネギなどを和えたもの。
クリームとビーツ汁とお酢を混ぜたソースをかけて頂きます。
フィンランドではサワークリームに近いクリームを使うのですが、手に入らないので自作代用品で。
ロシアのオリヴィエサラダに似ていて、ニシンやゆで卵を添えることもあります。
ルーツは一緒かもしれません。

グラーヴィロヒ風マリネ(Graavilohi):
生のサーモンを塩、砂糖、ハーブに漬けて寝かしたものです。
脱水されて旨味が凝縮し、ねっとりとした食感になります。
一晩以上時間を置かないといけないのですが、
竜の旅路亭では仕込み時間を取れないので簡易的なマリネスタイルにします。

2 ヤンソニンキウサウス(Jansoninkiusaus):
ヤンソンの誘惑という面白い名前の料理です。
発祥はスウェーデンなので結構知名度も上がってきたんじゃないでしょうか。
ジャガイモ、タマネギ、オイルサーディンを重ねて、
生クリーム液を注ぎ込んでオーブン焼きにしたもの。これもキャセロールの仲間ですね、
「イワシと生クリーム?」と他ではあまり見ない組み合わせなんですが、
これがまた相性良くてウマい!
脂の旨味がジャガイモに染みてフォークが進む一品です。

3 カルヤランパイスティ(Karjalanpaisti):
カルヤラ/カレワラ地方という、フィンランド南東部とロシアの北西部が接する地域発祥の料理です。
第2次世界大戦の冬戦争などでソ連に奪われてしまった土地ですが、
多くのカレリア地方に住んでた人がフィンランド全域に逃げて広まったことで
全国的に食べられるようになったのだとか。
牛肉と豚肉と玉葱を長時間、ひたすら煮込みまくった料理です。
味付けは塩胡椒のみ!
現代はニンジンやマッシュルームを入れるレシピも多く、
また長時間鍋で煮込むよりも、
オーブン用の鍋に入れてオーブンで数時間加熱するパターンが多いようです。
竜の旅路亭では圧力鍋で柔らかくなるまで加熱します。
すみません、写真撮り損ねて全部食べちゃいました。
4 キノコのクリームスパゲティ:
前回も好評だったキノコのスパゲティを、今回はクリームベースでお出しします。
キノコはこれから買いに行くので何が入るかはお楽しみ!
しっかり焼いて凝縮させたキノコの旨味とクリームのまろやかさがたまりません。俺が食べたい。
5 ヨウルトルットゥ(Joulutorttu):
フィンランドのクリスマスの定番お菓子です。
プルーンのジャムを乗せた星形のパイ。
プルーンジャムはどこにも売ってないので、ドライプルーンを刻んで自作します。
甘さ控えめの軽い食感で、いくつでも食べれてしまうやつです。
パイ生地を自作できればオリジナリティ出るし値段も下げられるのですが、
パイ生地作りは難しすぎるし仕込み時間が全く足りないので既製品に頼らさせて頂きます。
プロクオリティ!

おわりに
フィンランドのクリスマスの主役はヨウルキンック(Joulukinkku)というローストハムです。
大きな豚ロース肉にマスタードやハチミツ、クローブのタレを塗りたくって、
低温でじっくり半日くらい焼いたもので、これが凄く美味しいのですが、
とにかく時間がかかる。
なので断念…。
半日て。
これ高温で焼いちゃうと全く変わってしまってあの味・食感が出せません。
フィンランドに行くか自作してください★
では、お店でお待ちしております。
Nakemiin!


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