DJ外交官

2019年2月17日(日)
Mexico Guadalejara
メキシコ グアダラハラ にて

 

カーテンの隙間から気持ちのいい朝日が差し込んでくる。
うー、昨夜は久々に強い酒飲んだなぁ

気持ち悪…

…く、ない?

んん??
気持ち悪くないぞ??

ハイ、意外と大丈夫でした。
サプリとか飲んで健康的な生活をしているからかな?

多分あれだろね、
テキーラのメッカだけあっていい酒使ってるんだ。
安いアルコールほど悪酔いするっていうもんね。

窓からの景色

この宿は朝食がついてる。

宿の朝食

バナナと、なんかウリ科の果物。
甘いヨーグルト二種。
食パン。
コーンフレークと、カラフルなシリアルみたいなやつ。
あとはコーヒーと牛乳となんかの甘いジュース。

糖質祭りだなぁ。
でもフルーツとか牛乳が嬉しい。

トーストにバター乗せていただく。

ここから2週間は節約しないといけないから、
朝ごはんはしっかり食べておかなきゃな。

 

昨日の夜一緒に飲んだうちの2人が起きてきて声かけてくれた。

「やぁ、昨日はどうだった?」

「昨日は00時頃には寝たよー。かなり酔っ払ってたから。
そっちは?遅くまで飲んでたの?」

「いやぁ、飲んだねテキーラ!何時だったかも覚えてないよー笑」

「二日酔いはないの?」

「んー。まぁ楽しい夜だったからいいのさ!」

二日酔いあるのね(笑)
荷物置かせてもらって早速外に出た。

路上のパーカッショニスト

立派なカテドラル

今日は、昨日も行ったチャプルテペックの地区へ向かう。
バーやカフェが多いお洒落なエリアなんだけど、
その先にひとつ観光スポットがあるのだ。

よし、いい天気だ。

イカしたショッピングエリアはまだ朝の空気

イカしたショッピングエリアはまだ朝の空気

おっとその前にカフェでおいしーコーヒーをしばく。

Black Coffee Galley

Black Coffee Galleyってところ。
Wi-Fiあり。

アイスコーヒーを頼んだら、エスプレッソに水を加えて出来たものが出てきました。
アイスのアメリカンコーヒー。
意外と美味しい。

美味しいアイスコーヒー

コーヒー飲みながら情報収集した。

今まで活躍してきた、Googleマップでのルート検索。
これがメキシコ入ってから全く機能してない。
ルートが表示されないのだ。

バスも地元の人しか知らないような、ただの街角とかに発着する。
バス番号とか路線図とかそんなものがないから、
ネットで調べるか周囲に尋ねるしかない。

スペイン語話せないと人に聞いてもなかなか厳しいってここまでで実感してるから、
調べられることは事前に調べておかなくば。

幸い沢山の旅人がブログを書いてくれているので、
探していた情報がすぐ見つかった。

差し当たっては今晩のメキシコシティ行きバスが出る、
ヌエヴェセントラル行きのバスが何番なのか、だ。

あるブログを参考にさせてもらった。
その人はグアダラハラからグアナファトっていうここから東に少し行った街に行ったそうだ。

グアナファトってなんだ、と調べてみれば、
世界遺産にも登録されてる、カラフルで可愛い街なんだそう。

むむ、ちょっとそそられる。
試しにバスを調べてみたけど、
今日はおろか明日もグアナファト行きのバスは出てこなかった。

うむ。
まぁ予定通りメキシコシティに行くとするか。

 

こうやっていろんな人のブログを参考にさせてもらってると、
結構中南米、みんな攻める旅してるんだよな。

野宿、ヒッチハイク、自転車旅、バイク旅、バスキング。

もちろんそういった攻める旅をする頭のネジが外れてる連中(褒め言葉)は少数派で、
大半は観光地と日本人宿を飛行機やバスでパパッと見て回って、
可愛い雑貨買って帰国するような旅人たちだ。

で、それらの各種ブログを見聞きするとですね。

やっぱこう、むくむくーっと、
冒険心とか反抗心とか挑戦心が持ち上がってくるんだよねぇ。

昨日のテキーラ祭りみたいに、やっぱり人と絡むのが1番面白い。
もちろん現地の人と。

他の旅人、旅行者らと知り合うのも楽しいけどね。

地元の人しか知らないような、
ディープな文化や景色に触れるのが旅の醍醐味であって、
やっぱり安全第一に回ってしまうと、なんとも味気なくなる。

 

俺は絶対に電子機器類を失うわけには行かなくて、
安全性をかなり重視して旅しているつもりだ。

旅後のことを考えて、
今力を入れてるプログラミング、フィンランド語、アフィリエイトは疎かにできない。

ブログもしっかり書き続けたい。

趣味のカフェ巡りとウェブ作業や各種の勉強は親和性が高い。
それに対して、攻める旅ってのは真逆になる。

秘境巡り、安宿の利用、野宿、ローカルバス旅、ヒッチハイク。
マイナーな催し物、路上バスキングで稼ぐ行為。
ボートを使ってのカリブ海の島々めぐりとか。

どれも時間がかかるし、危険が伴う。

「俺は旅後の仕事を最優先!」
と決めたはずなのに、どうも決意が揺らいでしまう。

面白い旅をするか、帰国後のために安全な旅をするかの葛藤。

 

自分が楽しいと思うことをすればいい。
でも楽しいと思うことが多い上に、それぞれがぶつかり合う。

俺には複数のことで同時にハイパフォーマンスで結果出すことは、向いてない。
そんなセンスや才能はない。

プロギャンブラーのぶきさんのように一つのことに全力集中出来ればいいのに、
どーも俺の頭はポンコツで、よそ見ばかりしがちだ。

一つのことに集中できるっていうのも、一種の才能だよな。

 

心のままに。

俺の心の指針は、どこを向いている?

ヤシと木

木が素敵。

綿毛が付いた木の枝

んん?なんだあれは

綿?実?花?

綿みたいな不思議な実が生っている。

 

やってきました、Casa José Guadalupe Zuno!

グアダルーペズーノ

カルチャーセンター?らしい。
概見からしてステキ!

装飾が立派な外観

中は〜どうなっちゃってるのかしら〜?

どうやら今日はやってないみたい…
日曜だから?

がっかり(;´д`)

格式のあるレリーフ

シンプルさを感じる庭木

ってことで、外だけ写真撮って引き返した。

アジアンな屋敷の外観

なんかアジアンなお屋敷とか。

フェルナンドさんの銅像

途中でお昼ご飯!
バターをパンに塗って。

グラスフェッドバタートースト

スケボー青年がたくさんいて、
ガタガタとジャンプして技を磨いてる。

 

日差しが暑いけど、その分日陰が涼しくて心地いい。

 

もうひとつ、来ようと思っていたカフェにやってきました。
Cafe Montenegro ってとこ。
速度早めのWi-Fiあり。

ここでガッツリウェブ作業済ませるぞ!

カフェ・モンテネグロでラテ

ラテの大きいサイズで46ペソ。
これはデカイ!
味も良い。

 

他にお客さんもほとんどいなくて、
3時間以上ブログ更新をさせてもらった。

んん、気持ちのいい空間。
音楽のセンスもいい。

プログラミング勉強もしようと思ってたけど、
ブログ3話分のアップロードで時間終わっちまったよ。

でもオフラインで勉強できるPDF教材をいくつか仕入れたから、
これでバスの中でも勉強出来そうだ。

まぁ、実際にコーディングして手を動かさないと身につかないのは分かってるけどね。
できる範囲でやらねば。

 

ホステルに戻ると途中で、ローカル民で賑わう食堂を見つけた。

見ると、ドネルケバブのように重ねて回し焼きにしている肉をタコスのように柔らかい生地に乗せている。

持ち帰りもできるみたい。

値段を聞いたら一個12ペソ、70円くらいらしい。
え、安い。

野菜も乗せてくれるみたいだし、2つお願いしてみた。
野菜は別のボウルで手渡された。

なるほど、自分で乗っけて食うパターン。

みんなでタコスを量産してる図

具の量に対して皮が小さいから全然形にならない!
しかも食材の水分で皮がフニャッとなってすぐ破けてしまう。
タコス生地みたいなやつ二重にしてくれてるけど!

野菜はセルフでトッピング

ほぼ具を手づかみ状態で口に運ぶ。

う、うまい(°_°)

むぅ、雑な料理なのに味いいなぁ。
フォークでもあればまだいいのだけど、絵面がヒドイ(´Д` )

ちょっとしたマーケット

所狭しと屋台が立ち並ぶ

食べ終えて途中の教会前に差し掛かった時に、
目の前の娘連れのお父さんがポケットからなにか緑色の紙を落とした。

多分、20ペソ紙幣。

気づかず歩き始めたから、
サッと拾って渡したら、驚いたように「グラシアス!?」ってお礼言われたよ。

フツーのことだけど、メキシコでは珍しかったりするのかな。
少なくとも目の前で落とされたら、誰でも拾って渡しそうなもんよね。

宿に戻った。

時間あったらバスの時間までにトナラ地区ってとこに行こうかとも考えていたけど、

メキシコシティ行きのチケットも買わないといけないしその場所もはっきりしない。
余裕を持たせたいからトナラはいいや。

トナラは各種の職人街らしいから、
掘り出し物狙いのショッピングにオススメらしい。

俺は別に買い物しないから、オッケー(^_^)

 

預けていた荷物を受け取り、水を補給した。

調べたところ、
ここセントロからバスターミナル(Nueve Central Camionera )へ行くバスは、
以下の4種類。

R644
R616
R275
TUR

発着所は宿から歩いて数分の、サンフランシスコ庭園って所だ。

 

庭園で待っているうちに日が暮れてきてしまった。
この分だと、到着時は真っ暗だよな…

まぁ、行ってしまえ。

R275番バスがやってきた。
すかさず乗り込む。

ネットの情報どおり7ペソを払う。
来た時も同じだったしな。

住宅地を揺られて20分程度だろうか、
ターミナルのすぐ近くに停まったから俺も飛び降りた。

笑顔の運転手に手を振ってグラシアス!

歩道橋を渡った先に、バスターミナルのような明かりが見えた。

暗いけど、赤ん坊連れのファミリー、カップル、女性も沢山歩いてるからこの辺は危険度は低そうだ。

ターミナルと思った建物にはレストランとか付いていた。

大荷物を持ってくつろいでる人が沢山。
待合所なのかな。

来た時の大型バスターミナルは広い駐車場を挟んだ先に見えている。

が、俺の乗りたいバス会社、ACNってのは、
地図上だと少し離れた別のところにある。

 

移動するか。。。

暗くて、歩行者がいなくて、壁に落書きがしてあって、
手作り小屋で椅子とか家具を売ってる怪し〜通りを急いで駆け抜けた。

100mくらい。
ヤバさがビシビシくるね。

神経をとがらせて足早に小道を抜ける。
その先にバスが停まっているのが見えた。

バス停の光を目指して走る

ここも小さくて小汚いけどバスターミナルだ。
格安バスが集まってるってこった。

Terrabusとか、他にもいくつか。
ACN、よしあるな。

ACNのメキシコシティ行きターミナルの看板

貧乏旅っぽくて雰囲気出てる。

今回の夜行バスは寝れるかな…

 

オフィスはローカル感溢れる12畳間くらいの簡素なもので、
デスクでおばちゃん1人、椅子ではテレビを見てバスを待っている客が6人くらい。

ウォーターサーバーとトイレは使える様子。
おばちゃんの電話が終わるのを待ってメキシコシティに行きたいと伝えたら、

バス予約サイトと同じ時間帯・値段でチケットを買うことができた。
いつもなら予約サイトでそのままクレジット決済するんだけど、
クレジットが限度額に達してしまってて現金しかないのでこうなった。

このアナログな感じもまたヨシ、だ。

 

さて、軽く2時間近く時間が余ってる。
夕飯になるものを買いに探して出たら、
通りを挟んだガスステーションにセブンイレブンを発見。

バスターミナル近くのセブンイレブン

ソーセージとコーラを買って41ペソ。
240円くらい。

ソーセージを加熱保温する器械

うう、お金がないからいちいち消費するのが恐怖でしかない。
ありがたくいただきます。

トッピングもりもりのソーセージ

ここの通りにR616番バスが停まっている。

ACNのバスターミナルに来たければ安全を期すためにR616番バスを取るのが正解だろうな。

 

貧しそうなメキシカン達の中で待つこと残り1時間半。
ようやく乗車開始!

いざ乗車

この前のバスの方が広々してて乗り心地良かったな。

隣の席に座ったのは英語もスラスラ話せる青年。

「ワタシハ、マルコです」
あ、日本語!(^^)/

親の仕事の関係で韓国に長いこと住んでいたそうだ。
その際に日本にも何度も遊びに来ていたから日本語もほんのちょっとだけ、
挨拶とかできる。

仕事って?

なんと彼の父は外交官。

あらまぁ!
しかも聞くと、彼も外交の仕事をしてる。
カッケーなオイ!

なんでこんな格安バス乗ってんのよ!笑

「家族に会いに戻ってきたんだけど、
昨日はグアダラハラの南あたりにあるコリマってとこでDJのイベントがあってね。
俺はDJもやるんだ」

DJの外交官ってカッコよすぎるな。
ズルいわ、その肩書き(笑)

シカゴ住まいの彼はよく旅をするらしくて、
俺が世界一周してるっていったらインスタ交換してよ!と言ってくれた。

むしろこっちからお願いしますわ!
DJ聴きたい!

彼もルート66を端から端までバイクで往復したり、
中南米旅行したりとよく海外に行くそうだ。

「カンクンは最高だよ!去年は6回も行った。
シカゴからだと、往復の飛行機代と1週間の宿代を合わせても200ドル程度で行けちゃうんだ。
最初行った時は知らなくて結構高くついちゃったんだけど、
カウチサーフィンで素晴らしいホストを見つけたんだ。」
カウチサーフィンだけどなんかお金がかかるケースがあるみたいで、
彼が泊まらせてもらったのは、プールまで付いてるクッソ豪邸。
それで一泊13ドルくらい。

めちゃめちゃ安い!

「カンクンってリゾート地?
グアダラハラやメキシコシティみたいな安宿あったりするのかな?」

「あるけど、それでも9ドル分くらいするだろ。
それなら少し多めに支払って最高のサービスを受けた方がいいじゃん。
だって13ドルだよ?あり得ないって!」

彼が見せてくれた写真はもう、ハリウッドセレブですか?みたいな信じられないもの。

こ、これは対価に後日2日野宿したってでも泊まる価値あるぞー。

ってかマルコあなた写真も上手ね。むぅ。

 

マルコはDJイベントで昨夜あまり寝ていない。
「会えてよかったよ!」
2人でお礼を言い合って、座ったままそのまま眠りに入ったのだった。

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