2018年12月11日(火)
Spain Barcelona 〜 Ingland London
スペイン バルセロナ 〜 イングランド ロンドン
1:30にようやく寝つけたと思ったのに、警備員に4:30に起こされてしまった。
「起きて。横になっちゃダメだよ。椅子で座って寝てね。」
そう言いながらあちこちで寝っ転がっている人をもれなく起こして回った。
椅子に突っ伏して寝るのはアリなんですね。
変なの。
というわけでウレタンマットをしまって、椅子にブランケット敷いて柔らかくしたりして2回目就寝。
EL MIRADORってカフェエリアのOmammamiaってカフェのテーブルにて。
…
突っ伏して寝ると腕がしびれる…
…

7:00。
うむ、起きるか。
思ったより寝られたぞ。
足腰の負担も割と回復してる。
とりあえず今日は活動できそうだ。
トイレで顔を洗って出発ロビーまで出てきた。
バルセロナの観光もガッツリあるけど、それ以上にイギリス入国のための準備を怠れない。
見栄え、必要書類、入国カウンターでの返答の準備。
入国できなかった場合、送り返される可能性があるけど、それだとシェンゲン協定違反になる。
下手したら日本へ強制送還。
イヤすぎる。
こんな地球のほぼ反対側までやってきて一時帰国とかシャレにならんぞ!!
つっても用意できる書類があまりない。
絶対切り抜けるぞ。
昨日立てた、今日の大まかなスケジュールは以下となる。
- 空港で荷物預ける
- バルセロナ市内で朝食食べながらアイルランドへの出国手配とアメリカ入国のチケット予約
- 市内観光他(訪れるべき場所が13箇所)
- 15:00になったらバスで空港へ戻る
- 荷物回収
- VIPラウンジで身支度とウェブ作業
- 18:50の飛行機でロンドンへ飛ぶ
- 20:10ガトウィック空港着、入国、ロンドン市内のホステルへ移動
- 安堵の中で就寝
クッソ忙しいぞ。楽しんでいこー。
荷物を預けられるBaggage Leftはここターミナル1の0階にあるとのこと。
人気の少ない道を歩いて、発見。
奥まで入って荷物を預けたい旨を伝えた。
代金は2時間以上24時間未満で10ユーロ。
死ぬほどほどたっけーですね。
でも仕方ないのです。
この荷物を持って街は回れないので。
ケルン大聖堂の時みたいに「バケツはタワーには持ち込み禁止」とか言われると爆死することになるから、バケツも預けたいのだけど、
ここのクロークはバケツもバックパックも同じ値段になってしまう。
なので市内でコインロッカーに預けねばならぬ。

これ、バゲッジレフトの入り口。
空港から市内までは色んなアクセスがあって選び放題だけど、ここは無難にAerobus。
本数も多いし安いし中心部に直行で行けちゃう。グッジョブです。
往復券で10.20ユーロです。
バス内で支払い。

空港が街の中心部と結構近いからすぐに綺麗な都会の景色になった。
マジで綺麗だな街並みが!!
凝った装飾のマンションもあればモダンなビルも、古びたやつもある。
街歩きの期待が高まる。
バスが着いたのはカタルーニャ広場。

ちょっと工事してる。
広場の周りに沢山の彫像があって、ウィーンのように洗練された感じではないのだけど、
あまり見ない格好や組み合わせだったりして面白い。





朝食を食べるべく、歩いて適当に調べたSatan’s Coffeeにやってきた。、
お、いいね、コーヒーへのこだわりを感じられる店構え。

1番オーソドックスそうなKalitaフィルタードコーヒー(€4.50)に、
フルーツジャムとピーナツのトースト(€3.80g)を合わせて。
いい値段すんなぁ。
コーヒーの名前がドリッパーのメーカー名ってとこが謎ですね。
出てきたのがこちら。

めっちゃカジュアル!!
反骨精神すら感じるレベル。
何このフザけたコップ?町中華のお冷ですか?
それに反して、豆は浅煎りで香り高い。
すごく滑らかで甘みを感じる味わい。
グラナダといい、スペインはコーヒーの質がマジで高いな!!
日本以来のハイクオリティに感動を覚えるぜ。
他の国、酷かったもんなぁ。
フィンランドですらなぁ。
デンマーク、スウェーデン、イタリアでじっくりコーヒーを味わえなかったのが心残りだけど。


ジャムはブルーベリー、ピーナツは、え?
なにこれ…?キャラメル…?
食べると、ピーナツバターの味がした。
でもよくある砂糖でピーナツの粉を練ったようなゲロ甘のものじゃなくて、
ほんとにピーナツとバターを混ぜたような味。甘くない。
えー…うまー…
うまくね…?
なにさこれ!
うますぎ!
こんな商品あるんか!
ピーナツバターってこうあるべきものなんだな。
モノホン、ってやつだ。
ジャムたっぷりで、結局甘いんだけどな。

メニューにChoshoku(朝食)とかOmurice(オムライス)とか、
スコーンwith 味噌&ふりかけ、なんていうものがあって驚いた。
壁にも日本語のデザインがちょこちょこあるし、影響を受けたのかな。
困ったことにWi-Fiはなかった。
急いで次の店へ!
って思ったけど、思いのほか時間がない。
サグラダファミリアはチケットを現地で買おうとするとめちゃくちゃ並ぶそうなので、
事前にネットで買ってある。
時間が指定されてて、それが11時。
結構ここから遠い。
早歩きでGO!




路地を歩いていたら見事な聖堂が現れた。

ぬおおおう!
ケルン大聖堂の小型版みたいなデザイン!
やるなオイ!
地図を確認したら、これはサンタ・アウレリア大聖堂というらしい。
ぐぅ、中に入りたい…!
後ろ髪を引かれながら外観だけ撮影!
その聖堂の向かいの通りに、なんとクリスマスマーケットができていた。
やったー!
クリスマスマーケット!!
初めてのヨーロッパのクリスマスマーケット!!!
超嬉しい!!


可愛いクリスマスの置物、飾り物、リースや人形が売られている。


ヤドリギ!
これがヤドリギか!
初めて見るけど、なんかスグリのような実がなってる。
キスできるような相手はいないんだけどな!!チクショウ!
スペイン人みんなしてそこら中でチュッチュしまくりやがって!

ん?!

魔女??
スペインってキリスト教国なのに、魔女信仰が残ってるのか??
聞いたことなかったぞ。
めっちゃ良い感じの魔女人形が安く売られていたから買っちまったぜ!
なんか木の実がついてる。
生の植物やん。
いつまで保つかな。
少なくとも冬至を一緒に迎えられたら良いな!ミネルヴァ!(勝手に名付けた)
っていうか時間やべえええ!!
サグラダファミリア方面のバスを探すけどバス停が見つからない!



あ、行きたかったカタルーニャ音楽堂だ。
クリスマスコンサート見たいなぁアハハ。
でもここも適当に外観だけ撮ってダッシュ!
ほとんど来た意味ナシ!
全然バスが見つからないままサグラダファミリア指定時間の5分前に。
クッ…!しゃーない、タクシーだ!
なんとか空いてるタクシーを拾ったけど、町の作りが碁盤の目だから、信号に片っ端から引っかかる!!
頼むうううう間に合ってええええ!
サグラダファミリア横の公園でおろしてもらった。
1kmくらいの距離でタクシー代4.50ユーロ!ちょっと高め!かな?
普段使わなすぎて相場がわからん!

走ってエントランスに行って、チケット予約確認メールのナンバーを受け付けの可愛いお姉さんに伝えたら、
確認が取れた。
やった、入れたぞ。
ここまででバケツを預けるところがなくて遂に持ってきてしまったのだけど、預かってもらえるみたい。
良かった!
ケルン大聖堂の時みたいにwithバケツではタワー登れません、
とか言われたら発狂して般若心経を大声で唱え続けるとこだった。
入り口前で。
座禅組んで。
良かったー。危なかった~。
カバンの中のハサミや上着共々、エントランスでまとめて預かってくれた。
なるほど、やはりテロ対策のためのセキュリティがかなり厳重だ。
人が大勢集まるヨーロッパの宗教施設なんていったら爆弾テロの格好の標的だもんな。
お陰でちょっとの時間の遅れは見逃してもらえたようだ。
身軽になって聖堂へ。


すげ!すげ過ぎる!入口からしてハンパない!

でもまずはタワーだな。
アルハンブラのナスル王朝宮殿の二の舞は絶対に避けたい。
サグラダファミリアには、生誕の塔(Nativity Facado)と受難の塔(Passion Facado)がある。
どう違うのか分からんしどっちでもいいんだけど、なんとなくポジティブな名前の生誕の塔を選んだ。
聖堂に入るとすぐ右手に生誕の塔への入り口がある。
登りはエレベーターで、下りは螺旋階段とのこと。
荷物は持っていけないみたいで、デイパックもデポジット式の1ユーロコインロッカーに入れた。
あっという間に登り切るエレベーター。
塔はそんなに高くないのかな。
2種類の塔から選べるとはいえ、塔が2本あるわけじゃない。
4本1セットで、その間が通路で橋渡されてる。
橋を渡ると、まさに今建築中の工事現場が見えた。
工事現場によくある事務所まである。



すっげー不思議な気分。
サグラダファミリアは1880年代に着工してから未だ未完成だ。
それは建築士のアントニオ・ガウディは完成を見ることなく事故で亡くなってしまったから。
しかも戦時中に戦火が聖堂の中にまで入ってきてしまい、設計図も一部が消失してしまったそうだ。

それでもその後を継ぐ者たちが建築をジワジワと進めている。
2010にキリスト教法王がやってきたころからペースが上がり、来たる2026年についに完成予定だ。
今のこの作りだけでも凄いのに、これが完成したらどうなるんだろうな。
その時にはまたやって来ないと。



塔の隙間から、不思議な装飾が見える。
ぶどうのようなやつ、バナナの房のようなやつ。
変わったデザインだなー。


落書きだらけの石階段を降りていく。
今度は途中にバルコニーがあった。
足元に溝があって、そこから降った雨水が流れてくれるのね。

何を表してるのかよく分からない、チクチクした尖塔。


アンモナイトや巻貝のような、黄金螺旋なデザインの螺旋階段を下っていく。
目が回ってもうヤメテーってとこでようやく地上に着いた。
塔より、圧倒的に聖堂の方が凄まじかった。

この作りこみ!!

ステンドグラスから差し込む光が幻想的な空間を作っている。

木の幹の先の枝が天を支えるかのように伸びている、複雑な柱。
橋のアーチが重力を分散するように、滑らかな曲線を描くことによって、
また隙間を多く使って総重量を減らすようにして、耐久性を高めているのだと想像できる。
樹木のように、トランプタワーのように。
どんだけ複雑な設計図を描いたのだろう。


建築士ってスッゲーわ。
石材、木材、金属、あらゆる材質の特性をしっかり把握して、その中からもっとも適切なものを選んで、組み立てていかないといけないのだから。

中央のキリスト像の手前にある4本の柱の上には、不思議に光る、楕円形の石がはめ込まれていて、それぞれに気になる絵が描かれていた。

ライオン、水牛、鷲、それに人。
それぞれに羽が生えている。
鷲は元々鳥だし、人に羽が生えた天使のモチーフはよく使われる。
ライオンに羽が生えてると、『鏡の中の迷宮』に登場するライオンや、キマイラ、スフィンクスなどを連想させる。
どれもキリスト教には関係ないよな。
で、聞いたこともないのが、羽の生えた牛。
独特すぎる。
それらの2つからはそれぞれマルコ、マタイと書かれているのがなんとか読み取れたから、
多分聖書の福音書にちなんだものだろう。


おなじみ、磔のイエスには傘がかかっていて、上部には麦穂のようなものが、
下部にはぶどうのようなものがかかっている。
これは分かりやすいな。
ぶどう酒とパンの奇跡のクダリだ。

今まで見てきた豪華な大聖堂には大抵、巨大なパイプオルガンがあったのだけど、
ここのは控えめなんだな。
眺めているうちに正午になって、厳かな男女のセリフとアヴェマリアの曲が流れ始めた。

柱の色にぴったり合わせられた、縦長のスピーカーから、ステキな歌声が響き渡る。
歴史的な聖堂でありながら、現代建築の建物でもあるようだ。
時代を超えた作品。
まさに世界遺産だ。

もうすぐクリスマスか。
いつもは12月に入ると家では1日中クリスマスソングを流していた。
今季初のアヴェマリアだ。


聴き終えたら外へ出た。

植物の葉と、いろんな種類の昆虫が彫り込まれた扉。
とても教会とは思えない。





アヒルもいる。
ガウディの自然への崇敬が伝わってくるようだ。

聖堂を抜けて反対側に来れば、こちらは重厚で堅苦しい、文字が彫られた黒い扉。

外壁の人間のモチーフもカクカクとデフォルメされたもの。
こっちもデザインしたのはガウディなのだろうか?
毛色が全然違って、まるで別の教会のようだ。

ミサで使う道具庫もあり、そっちはプロテスタントのモダンな教会のような内装で、また面白い。
地下には博物館があって、サグラダファミリアについての解説が成されていた。

ここでガウディがトラムの事故で亡くなったことや、設計図が失われてしまったこと、完成予定年などを知った。
また、自然からのインスピレーションを多大に得て、
葉っぱの滑らかな歪みや、蜂の巣の構造を活用したり、
塔に球・四角錐・正八面体などの幾何学形体を組み合わせたデザインをしたりと工夫されていたことも知った。
ううう面白すぎる!!
ガウディ天才だな!!
この複雑な設計を図面だけで後世に伝えるのは不可能と悟っていたようで、
石膏を用いた模型を作ることをよくしていたそうだ。
それを引き継いで、今も石膏模型作成を徹底してから実際に建築にかかっている。
その光景。

ヤバすぎ。
今、目の前で世界遺産が作られてるって実感した。
すっげえええ、歴史に立ち会ってるんだなぁ。
大満足でサグラダファミリアを出た。
出口は土産屋を抜けたとこで、また入り口前に行って預けていたバケツセットを回収した。
ありがとうございましたm(_ _)m
そこから斜めに走る穏やかな並木道を抜けて、La Pau病院。

市立病院だそう。
すっげ。
こんだけ美しかったら病気も治る気がするもんだ。

中に展示もあるみたいだけど、入場料が14ユーロもする。パスパス。
ダウンロードしてあった路線図をiPadで確認しながらバス停まで歩いた。
バスに乗って、代金を払おうとしたけど、
「チケット事前に買ってないの?じゃいいや!」みたいなリアクションで、
結局タダ乗りになってしまった。
ユーロ圏、このケース多いな。
運転手、違うおっさんとずーーーっとお喋りしてるし。
ユルい。
次の目的地は海沿い。

地中海のビーチだー。
ジョギングしてる人、ベビーカー押してるお母さん、寄り添う男女。
ゆったりするなぁ。
そんな中足早に向かったのはお昼を食べる場所だ。

Xiringuito Escribà。
キシリンギート・エスクリバって読むのかな。
ここは、シーフードが美味しいレストラン!
グルメとしても有名なビジネス書の著者、本田直之さんがインスタで取り上げてたところだ。
スペインに来たならパエリヤを食べなきゃ!
ってことでエスクリバ特製パエリヤ!
(€21.50)
スパニッシュバルの定番、サングリアと共に。(€8)

でっかいフライパンに乗ってやってきて、3,2,1の掛け声に合わせて開けられたのがこれ!

うーまーそー!!
コウイカ、タコ、アサリ、小ぶりなムール貝。
タイ、エビ、小さいテナガエビ!
臭みではない、磯の香りが米からも具からもフワッと香るのがマジでうまい。
この米、インド米とかの細長いやつと違う。
アルデンテに炊かれていて、めっっちゃ美味しい。
ローズマリーの小枝が付いていたけど、そちらは香り控えめだった。
もっと効かせた方が好みかな。
あとちょい塩っぱい。

いやーでも美味い!
エビの殻を向いて手を汚しながら、米粒1つ残さず綺麗に食べきった。
( ^ω^)ゲフー
満足ううう!!!
となりのお姉さんの海鮮のフリットも旨そうですな。
「水いる?」って聞かれて条件反射でお願いしますっつっちゃったけど、あまり飲まなかった。
で、お会計にはしっかりボトル分の値段追加されてました。
2.70ユーロも。
た、高いよ(´Д` )
水は貴重なんですね。
よく考えて返答しないと。
Xiringuito Escribà、ちょっとお高いけど、ハズレなしです。
少し歩いて地下鉄に乗ってカタルーニャ広場の近くまで移動した。

は、腹痛い(´Д` )
食べすぎ?
って感じじゃないな。
泣きそうになりながらトイレを探してマクドナルドに駆け込んだ。
セーフ!!
ここでネットでアイルランドからニューヨーク行きのフライトチケットを予約した。
イギリス領土の北アイルランドからアイルランドに入国するのは列車かバスだ。
予約したかったけどもう時間ない!!
とりあえず世界を旅してることとアメリカ行きの航空券があれば大丈夫なはず。
こ、怖い(´Д` 恐)
調べれば調べるほどに強制送還のシナリオが脳裏に浮かんでくる。
無職、住所不定、独身、バックパッカー、バケツ持ち。
銀行の残高証明書なんてものは海外から手に入るもんじゃないし、
そもそも出国してからもう5ヶ月間も旅してるからそんな古いものに意味はない。
一応オンライン通帳の画面をスクショして、その金額をポンド計算したメモを用意した。
う、また腹痛くなってきた(´Д` )
予定の空港に戻る時間より既に1時間オーバーしてる。
急いでマクドナルドを出て、チェックしていた最寄りのZARA!
本場のZARAああああ!!
本店がどことか知らんけど、なんかドヤ感味わえる!
59ユーロの安いコートもあるけど、どれもロングコートかファー付きジャケット。
もう少し動きやすそうなのがいいな。
なので80ユーロのピーコートを購入。
ついでにレジ横に積まれていたシャツも手に取った。
20ユーロ。こいつぁ安い!
速攻で空港行きのアエロバスに飛び乗ってバルセロナ空港へと戻った。

荷物を回収。
10ユーロを支払う。
出国ゲート階のチェックインカウンターでチェックインしたら、
まさかの「預け荷物はチケットに含まれてませんよ」という事実。
あ、あれ。
見落としてたか…
たしかに安すぎだよな…。
4509円て。
「追加荷物料金は50ユーロだけど、ウェブから申請すれば半額になるよ。
あと15分しかないから急いでね!」
とのことなので急いで申請した。
出発時刻が迫ってるせいでTrip.comではこの変更ができなくて、
航空会社のVueling のサイトに直接アクセスして、フライトを照合して追加申請した。

うわああ登場時間まであと10分しかない!!
せっかくラウンジ使おうと思ってたのにな。
バルセロナのVIPラウンジはかなり豪華と聞いてただけに残念すぎる(T-T)
荷物チェックでシェービングクリームと水を捨てさせられた。
どちらにしろラウンジが使えないのならヒゲも剃れないからいいや。
セキュリティチェックを何回か繰り返すうちにチケットを紛失する。
どこー!
「ここにあるよ。名前は?」
「五十嵐ロニーです」
「イガラシ、ね。はい、君のだ。アリガトウゴザイマス、サヨナラ!」
「ありがとうございます!」(´Д`笑)
出国ゲート!
「目的地はどこ?」
「ロンドンです!」
「はいオッケー!」バンっ
出国に要した時間15秒!
走る!!
道間違える!
戻ってまた走る!
乗り場近くのトイレで、日本から持ってきてずっと着ていた汚ったないシャツとジャケットをゴミ箱にダンクシュートして小綺麗な格好にトランスフォームした。
これでイギリス入国の際に怪しまれる可能性が減るだろう。ヒゲは、まあそこそこ整ってるからいいか。
BEFORE

AFTER

イケる気がする。これでホームレスには見えんだろ。

登場待ちの人のラスト3人のタイミングでたどり着いた。
セーフ!!
売店で買った700mlが3.75ユーロという驚愕の高さの水をチビチビ飲みながら飛行機はバルセロナを飛び立った。
そして、
恐怖の時は来た。


にゅにゅにゅ入国くくくくくけけけ!
出来るだけ無害を装って、決して住所不定無職のバックパッカー感を感じさせないよう、
爽やかに対応するのだ。
はぁはぁはぁ
赤毛のヒゲのお兄さん。優しそうだぞ。
ヒッヒッフー!ヒッヒッフー!
「滞在の目的はなーに?」
「観光です!」(ちょっとガッツいて返事しすぎたか…)
「居住地はどこ?」
「Tokyo!」
「ベルファストから来たのかな?」
「ホヘッ?!え、ちや、バルスっバルセロナです!」(ドドドどもっちゃダメだ!どもっちゃダメだ!)
「ここの『最後の滞在中』がベルファストになっていたからね笑 バルセロナから飛行機で来たことでいいんだね?」
「そのとおーりです!勘違いしました!」
「ハハっ、いいよいいよ、構わない。…滞在期間は?」
「19日です。」
「19日ね。宿泊先は、ロンドン?」
「ロンドンに2泊して、それからは他の町に移動します」
「どこ行くの?」
「オックスフォードとかエディンバラとか、あちこちです」
「なるほど、全土を回る感じだね」
「そうです」
「ベルファストの後はダブリンに行くと書いてあるけど、そこから日本に?」
「いえ、アイルランドの後はニューヨークに行きます。世界一周してるので。
もうチケット取ってあります」
「お、世界一周か。いいね!」
「それで19日も滞在するんです」(蛇足)
「そうだね、やや長めだよね。ニューヨークへの飛行機はここからかな?」
「いや、アイルランドのシャノン空港からです。」
「あぁ、シャノンね。ふむ。」ペタン
もろたで工藤!
スタップもろた!
「では、良い滞在を(スマイル)」
ありがとうごじゃいますうううう!!!
爽やかな笑顔でゲートを通過!!
いやったああああああああ!!!!
イギリスに来たぞおおおお!!!!
10ポンドのチケットを買い、バスに乗ってヴィクトリア駅まで約1時間。

そこから地下鉄に乗って、グリーンパーク駅で乗り換えて、
ホステルのあるRussel Squareまでやってきた。
時間は23時。
結構人はたくさんいるな。
あぁ、クリスマス仕様の街並みに心が高鳴る。
あの憧れ続けたイギリスでクリスマスシーズンを過ごせるなんて、幸せにもほどがあるぞ。
地下鉄の切符が1回券5ポンド(約700円)と震えるほど高かったので、
オイスターカードっていうそこはかとなくヨダレのたれそうなデポジット・チャージ式カードを買った。
2日しかいないからもしかしたら悪手かもしれんが。


ホステルはベッド数が多くてすごく賑わっていた。
10台以上はある3段式ベッドの最上段。
こっから2週間以上!
イギリスの良いところ、知らない顔をたくさん見つけるぞ!!
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